最新の観てきた!クチコミ一覧

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OJISAN'S4

OJISAN'S4

はらぺこペンギン!

赤坂RED/THEATER(東京都)

2022/10/19 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

先ずは、
20周年おめでとうございます!

20年って、長いね…
オンギャーって産まれてきた赤ん坊が、ハタチの成人式ですよ。当たり前だけど。
その間、受験だの反抗期だの…と色々あるわけでさー。

この4人にも、山あり谷ありあったでしょう。
ただ、演劇を20年続けられるって、ほんとに幸せなことだと思う。
それも劇団としてさ。
20年もあると、多くは還俗しちゃうわけで…。
そう考えると、夢破れた元演劇人たちのヒーローとも言えるね。
名実ともに、かれらは「OJISAN’S 4」ってわけだ。

さて。

自覚の無いままに歳をとり、
いつの間にか社会から淘汰されてる存在。
それが、オジサン。
そんな4人のオジサン達が、持ち前の責任感と社会生活で培った処世術を武器に、とある都市を救う物語。

舞台が温ったまるまでに時間がかかっていた印象。
「死に間」が多く、テンポが悪い。
カミさんの浮気現場を目撃して「ウォォー」っと絶叫するシーンから、ようやっと芝居が動き出した。
動き出してからは、文句なしに面白い!
賑やかに大団円、勢いそのままにカーテンコール。
とっても明るい終わり方でした◎

「Post Tenebras Lux. (ポスト・テネブラース・ルークス)」

「Post Tenebras Lux. (ポスト・テネブラース・ルークス)」

Antikame?

雑遊(東京都)

2022/10/18 (火) ~ 2022/10/25 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

感想遅くなりました。あいまいなしっそう を観劇。日常でそんなことないだろうと思いながら見ているうちに、あるかもと思えてくるから不思議。ラストも個人的には良かったし、役者の皆さんの演技も良かったです。面白かったです

クランク・イン!

クランク・イン!

森崎事務所M&Oplays

本多劇場(東京都)

2022/10/07 (金) ~ 2022/10/30 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

期待しすぎたかな

夜の女たち【9月3日~8日公演中止】

夜の女たち【9月3日~8日公演中止】

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2022/09/03 (土) ~ 2022/09/19 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

結構いい!

テノヒラサイズの人生大車輪2022

テノヒラサイズの人生大車輪2022

BALBOLABO

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2022/10/20 (木) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

面白い、お薦め。
当日パンフに作・演出のオカモト國ヒコ 氏が「情報解禁が2週間前という訳のわからない公演、『そして誰が来るんだよ、2週間前の告知で』」とあるが、それでも最終日の残席は僅かという状況だ。やはり面白い演劇は待ち望まれていることの証だろう。

「世界一優しい監禁サスペンス!椅子だけですべてを表現する、奇跡のパフォーマンスコメディ!」という謳い文句、誇張なく上演時間がアッという間に過ぎる。さてコメディとあったが、劇中の台詞ではないが、右か左か行く判断を誤ると喜劇が悲劇になるような怖さを孕んでいる内容だ。公演という車輪が順調に回るか脱線するか、それはキャスト・スタッフの熱量次第ではなかろうか。僅か2週間前の情報解禁で この評判の良さ、見事であろう。
(上演時間1時間50分 途中休憩なし)

ネタバレBOX

舞台美術はパイプ椅子が7脚、横に並んでいるだけ。そこに赤いツナギ服の男女7人が縛り付けられている。

此処はどこだ、どうして監禁されたのか、お互いに面識がない、どうしたら脱出できるのか、といった謎が広がり そして深まる。ミステリアスな展開の脱出劇は、車輪のように重なり合うというもの。謎解きは、一人ひとりの生き方に関わっており、それぞれの人生を回想していくと…。結末は ぜひ劇場で観てほしい。

物語の展開は、ジグソーパズルのピース(人)をはめていくような感じである。個々のピースの形は確かであるが、それを全体でみると うまく収まらない。人々のキャラクター、過去状況は鮮明になっていくが、それを組み合わせても釈然としない。その空白のような感覚を”余白”か”隙間”で捉えれば、”余裕”と”理屈”に分かれるかもしれない。ストーリーを重視すれば、キッチリ隙間は理屈で埋めたくなる。しかし、敢えてのパフォーマンス重視の観せ方にしている。その演出...外見上は全員ツナギ、パイプ椅子という同じものだが、人の内面を見れば、様々な人生模様が見えてくる。

この芝居の面白いところは、それでも結末の方向によっては喜劇が悲劇に変る可能性があること。自分の知らないところで、人の役に立っていることもあれば、恨み妬みといった悪感情を抱かれている可能性もある。そこに懐が広く深いものを感じる。案外、喜劇が奇劇で、悲劇が飛劇かもしれない。公演(情報解禁が遅くても)を通して、小演劇の世界は口コミですよ、改めて演劇愛ある人の繋がりの大切さを知る。
もう一つ、パイプ椅子を自由自在に組み合わせ色々な情景・状況等を作り出し、素舞台に豊かな世界観を演出する。役者は、その椅子を手際よく動かし、背凭れにある空間を潜り抜けといった身体表現で観(魅)せる。ほぼ全員が出ずっぱりで、名無しの役を演じ切る。その熱演こそがこの舞台を支えていると言えよう。勿論、照明効果で臨場感を表す。

さて、”パフォーマンス”という身体性で観(魅)せるだけではなく、そこに社会性などとあまり堅いことは言わないが...。それでも現実と空想のような出来事を綯い交ぜにし、演劇的な興奮を加速させた快作。
次回公演も楽しみにしております。
黄金のコメディフェスティバル2022

黄金のコメディフェスティバル2022

黄金のコメディフェスティバル

シアター風姿花伝(東京都)

2022/10/21 (金) ~ 2022/10/30 (日)公演終了

実演鑑賞

・コヒツジズ『先生、黄色い線の内側ってどこですか?』
・放課後ビアタイム『常夏ブライダル』
の二つを観劇。
更に
・劇想からまわりえっちゃん『黄金時代』
・東京ハイビーム『ゴーストよ、こんにちわ』
を観劇。

「コメフェスは沢山の新しい劇団、沢山の俳優を知る絶好の出会いの場」
という言葉に違わず新鮮な体験ができた。感想は全6劇団を観てから書く予定。
音楽とダンスを皆さん取り入れていて巧拙いろいろだが楽しい。
芝居全体としてはパワーで押し切るか丁寧にストーリーを展開するか。

・劇団ラパン雑貨ゝ(てん)『コマドリのコマドリ』
・演人の夜『もしも生殺与奪の権を私が握ったら』
も観劇。
こちらは二つとも音楽も踊りもなかった。そういう点では期待は大きかったのだが。

受賞者一覧は以下にあります。
https://www.come-fes.net/award2022.html

ネタバレBOX

お笑いはミルクボーイ以来見ていない。お笑い偏差値は10くらいの私なので頓珍漢なのは笑って許して。

・劇想からまわりえっちゃん『黄金時代』
若い人が野球の話をするのが意外だった。そのパワハラ応援団が昭和の象徴で、変化した団長が令和の今を表しているのだろうか。「Vの字踊り」の破壊力に圧倒される。まあその分他の印象が薄れてしまうのだけれど。
トロンボーンの迫力が凄い。

・東京ハイビーム『ゴーストよ、こんにちわ』
新人はいかにもぎこちなく、ベテランは実にうまい。最初の二人は何なのとかの疑問がどんどん回収されて行くのは気持ちいい。アニーが実はお母さんだったということを受け入れられない娘のところがツボだった。いやあ私も拒絶するよ(笑)。それまで滑り気味だったアニーの意味が一気に理解できた。涙もろい人の鼻水音が結構聞こえていた。
バイオリンが効果的。うますぎたかもしれない。

・劇団ラパン雑貨ゝ(てん)『コマドリのコマドリ』
アイディアの枯渇した漫画家の様子が平凡だった。もっと取材して大変さに驚くようなものにしてほしい。まあでも編集者に詰められて苦しむ展開ならコメディでなくなるわね。子供向けのファンタジーと思って観るべきだったのかも。

・演人の夜『もしも生殺与奪の権を私が握ったら』
最初の反ワクチンの話はどこへ行ったのか。言い出した以上はもっと何かを語ってほしい。本編はアホウ総理が出て来たところで低俗さに観る気を無くした。

・コヒツジズ『先生、黄色い線の内側ってどこですか?』
6団体の最初に観て印象が薄かったのだが、全部を観たあとでは、ここの俳優さんが一番しっかりとした演技をしていたと思う。エンディングは実はこの「先生」が一番悪い奴なのだと言いたいのだろうけれどよく分からない。観る人の想像に任せたということか。私が想像したのは、彼が犯人なのだが他の人を犯人に見せかけて籠城させる工作をしていた、ということなのだがちょっとギャップが大きい。
ギターがセリフの邪魔をすることが多かった。こういうのにアコギは向いていない気がする。

・放課後ビアタイム『常夏ブライダル』
大変だ大変だと言っているけれど伝わらない。最後は歌って踊って10分はまあ良いとして何の工夫もない花嫁の両親へのお礼の言葉で5分を使うのはないわ。「しんぷがこない」を「新婦がこない」と聞き間違ってしばらく混乱した。これ実際の結婚式場ではどう区別しているのでしょうね。私なら「神父さん」とさん付けにするかな。新郎、新婦にはあまり「さん」は付けないですよね。…と考えていると分からなくなってきた。
テノヒラサイズの人生大車輪2022

テノヒラサイズの人生大車輪2022

BALBOLABO

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2022/10/20 (木) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

今日、22日18時公演の回 観劇してきました
それぞれの登場人物の過去に人間模様があり
涙と笑い
両方楽しめる舞台でした
小道具のパイプ椅子の七変化は必見です!

テノヒラサイズの人生大車輪2022

テノヒラサイズの人生大車輪2022

BALBOLABO

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2022/10/20 (木) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 明日、23日が楽日だが12時、16時開演の回に若干空きがあるとのこと。今回役者陣は、関東の役者さんだが練られた脚本に優れた演出がグー。観るベシ! 若干レビューを書いておく。これから食事を取るので追記はその後。追記が遅くなって申し訳ない。追記完了10.23 11時13分。

ネタバレBOX

 板上はフラット。パイプ椅子7脚が背凭れを後ろに横に並べられている。実はこれらのパイプ椅子、実に色々な物に変化するのだが、是が実に上手い。例えば車、例えばジェットコースター、或は山。果てはダクトらしき通路等々と。そこはその組み合わせ方の上手さや、音響、照明そして役者陣の演技と観客の想像力が絡み合って、見事に様々な物に変じる。
 舞台が明転すると7脚の椅子に縛り付けられ、猿轡をされた7名の男女が現れる。誰もここが何処で何故こんな目に遭っているのか分からない模様だ。偶々1人が舌を用いて猿轡を外すことに成功した。彼はその方法を皆に説明しもう1人今度は女性が猿轡を外すことに成功。対話を始めるが、此処が何処で誰が何の為に7人をこんな目に遭わせたのかは皆目分からない。それどころか五里霧中で何時から此処に居るのかもハッキリしない。睡眠薬でも飲まされてこの状態にされたのかも知れない。何れにせよ気付いてから1時間程という感覚しかない。と、今度は後ろ手に縛られていたことから脱した男が1人、皆解放してくれとばかりに彼の周りに蝟集した結果、椅子脱却に成功した男は不信感を募らせてしまった。何も分からない状況では7人の中に犯人が居る可能性も否定できない。それで彼が怪しいと睨んだ者は縛めを解かれなかった。だが、何時迄も五里霧中という訳にはゆかない。そこでここに囚われた個々人全員が囚われることになった原因があると思えることや、思いつく訳を互いに話し、共通項等があれば、それをヒントに謎を解き、犯行動機や犯人を捜す縁にしようと考えた。
 このようにして7つの挿話が開陳される。それは各挿話が各々一話として構成されたオムニバス形式の演劇の如し、である。この辺りの脚本センスが抜群。因みに作・演出はオカモト國ヒコさん。普段は関西で活躍なさっている演劇人だが、嬉しい事に、時々こうして関東でも公演して下さる。Covid-19の影響で様々な困難があり、今後も楽観できないことは、ちょっとこのウィルスの特性を科学的に観れば直ぐ分かること。結論としては、ウィルスがRNAしか持たないから突然変異を起こし易く変異株がこれだけ多いのもそれが原因と考えて良かろう、ということだ。当然、ワクチンが総ての変異株に有効とは言い切れない可能性が出て来るから有効性に関して様々なことが言われて来た訳だ。不安を煽るつもりは更々無いが、科学的知見に基づかなければ頓珍漢な対応が増すだけだ。何れにせよ、こんなことを書いたのは現在日本で暮らす我々同様、登場人物達は1人の例外も無く自分を完全だとか、エリートなどとは考えないちょっと心や魂に傷を持つ普通の人々であり、アホな政治(即ち自らが不完全なことに遠慮して自分で感じたり、自分が不合理の犠牲になっているのに遠慮して抗議できない人々が結局支えているとしか見做されない)を構成し、その結果招請してしまったディストピアに対して蟷螂之斧しか揮うことのできない姿を炙り出して見せる。ひとまず、この登場人物達がどのような人々であるかを明かしておこう。個々人が先の要請に従って話した内容から、端的にその人となりを説明しよう。順不同で列挙する。1:別れさせ屋 2:アルコール依存症: 3:刑事 4:企業の内部告発者 5:役者 6:車輪占い師 7:ヤクザ(但し下っ端)の7名だ。この7名の各々の話が総て伏線を形成し、終盤で回収される訳だが、この手法が実に鮮やか、移行も自然である。而も純愛の泣かせるシーンに収束してゆくのみならず、最後はこの伏線によって普通の7人が総てディストピアからユートピアへ行けるのではないか、との夢を抱かせる。
七転十倒

七転十倒

藤一色

シアター711(東京都)

2022/10/19 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2022/10/21 (金) 19:00

90分。休憩なし。

報われない人間は永遠に報われない

報われない人間は永遠に報われない

エレベーター企画/EVKK

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2022/10/22 (土) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

内容云々より殆ど2人芝居の内容やったのが物足りなかった★応援させて頂いてる役者さんが多数出演されてたんで余計にね☆その少ない出番の中でキチンと爪痕残すたはらもえさん、澤井里依さん、高瀬和彦さんの存在感がお見事!なだけにもっと見たかったよ★
モチロン繁澤邦明さん、中筋和調さんの2人でグイグイ魅せるお芝居も素晴らしかったです☆

放課後に星はみえるか

放課後に星はみえるか

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新宿シアターモリエール(東京都)

2022/10/19 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/10/22 (土) 18:00

多少の違和感を感じながらも気持ちの入った学園サスペンスでした。
女子高生の儚い心理描写が面白かった。
アフタートークも興味深く良かったです。

OJISAN'S4

OJISAN'S4

はらぺこペンギン!

赤坂RED/THEATER(東京都)

2022/10/19 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/10/22 (土) 14:00

明日を生きる活力をもらいながら、気持ち良く笑える演劇でした。
オープニングの入りから、カーテンコール後まで素晴らしいエンターテイメントで楽しめました。

ネタバレBOX

カーテンコールで前園さんが被り物の触角を4の字にしていて、どこまでもサービス精神に溢れていた。
テノヒラサイズの人生大車輪2022

テノヒラサイズの人生大車輪2022

BALBOLABO

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2022/10/20 (木) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

あっという間の時間でした。ものすごくよかったです。
お芝居上手いし構成というか「間」よくて見ていて
分かりやすかったです。良い時間をありがとうございました

リーディング短編集 #2

リーディング短編集 #2

しあわせ学級崩壊

神楽音(東京都)

2022/09/25 (日) ~ 2022/10/22 (土)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2022/10/22 (土)

価格3,500円

10月22日17時40分開演の「音楽から選ぶ近代文学作家による短編集 劇団員ver.」(60分弱)を拝見。

太宰治『待つ』…大田彩寧
魯迅『狂人日記』…田中健介
有島武郎『小さき者へ』…村山新
宮沢賢治『よだかの星』…上岡実来
の4本立て公演は、いずれも"新作"のような心持ちで聴くことが出来た。

同じ会場で5月15日にも聴いた大田・田中・村山の3氏の語り手は、それぞれの語り口の特徴・味わいを改めて認識。
また、数年前、確かシアターミラクルでの二人芝居ぶり?な上岡美来さんの語りを聴けたのは良かった。

テノヒラサイズの人生大車輪2022

テノヒラサイズの人生大車輪2022

BALBOLABO

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2022/10/20 (木) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

飽きが来ない作品

ネタバレBOX

爽快感のある 壮大なお話 そして希望もしっかりある
普段よく見る役者さんは一人だったけどどの配役も良く皆さん魅力的に演じられていた
役者さんの技量も確かに試されるが7名という人数でそれなりにフォローもできるので何とかしてもらえる面もあり比較的チャレンジしやすい演目にも感じる
野外劇『嵐が丘』

野外劇『嵐が丘』

東京芸術祭

池袋西口公園野外劇場 グローバルリング シアター(東京都)

2022/10/17 (月) ~ 2022/10/26 (水)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

昨年の「野外劇」は結局プレイハウスでの上演になってしまって残念だったが、今年はグローバルリングでの上演。やはりこれじゃないとね。話の細かな部分等かなり端折っているので、原作を知らないと観ていて戸惑うかもしれないが、前に某大劇場で観た「嵐が丘」よりもずっと刺激的。

レオポルトシュタット

レオポルトシュタット

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2022/10/14 (金) ~ 2022/10/31 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

重厚な物語だが、こういう演劇は観る前に家族・家系関係が頭に入っていないと誰が誰やらわからなくなるので注意が必要。冒頭の場面で名前がドーッと出てくるが、ピアノの音が重ねられているので少々聞き取りにくい。しかも、急ぎ足というか、時代の進行がちょっと速い気がした。丹念にやれば上演に3時間以上かかっても不思議でないような時代範囲だが、2時間20分ということで、これはオリジナルの通りなのか、それともセリフや場面をカットしているのか?

舞踏 天狗藝術論

舞踏 天狗藝術論

大駱駝艦

シアタートラム(東京都)

2022/10/21 (金) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

江戸時代初期の禅僧・沢庵宗彭(たくあんそうほう)が柳生宗矩に宛てた手紙、『不動智神妙録』には“剣禅一如”が説かれている。人殺しの技術論が思想に至る“武士道”への転換点。殺しの技術と禅の目指す仏の道を同一と論じた。田村一行氏は「水上の箶蘆子(ひさご)のごとく」の一節に衝撃を受ける。
同様に江戸時代中期の戯作者・佚斎樗山(いっさいちょざん)が記した『天狗藝術論』、今作はそれをモチーフに創作。
『不動智神妙録』には「稽古は四季のように巡る」と書かれている。螺旋のようにループしながら少しずつ先へと歩を進めていくのか。

「空っぽになり、外側に目を向ける」
「自分は外側のもので作られていて、外側に実態がある」
「自我ほどつまらないものはない」
「動くんじゃなくて動かされるんだ」
「いかに空っぽになって動かされるか」

例えるならタイムスリップした先が古代日本の山奥の集落。篝火に照らし出されたこの宗教的祝祭を、夜風に吹かれ大木の陰から怯えながら覗き見てガクガク震え上がっているような興奮。
凄くいろんなことについて考えさせられた一時間余り。白塗りの彼等は愛すべき白猫を思わせる。
これを観れる歓び。

松田篤史氏は肩などに入墨があるので判別し易い。谷口舞さんの呆けた笑顔。
夢を見ていた男は小田直哉氏か?痙攣ダンスは観ているだけでどっと疲れる。自分は整体に通っているので鋳態(出演)の方達の身体が心配になった。相当な酷使。

ネタバレBOX

美しい竹林、ポカンと宙空を見上げる人々。侍が刀を振り上げて人々を連れ去る。首を掴まれた子猫のように連れて行かれる面々。一人だけ言いなりにならない男がいて、侍はそいつを気に入って刀を振らせてやる。

修行が始まる。禅で云うところの魔境を表現しているような。魔境とは、禅の修行中に神仏と一体化したような陶酔感を得て、自我の肥大により悟りを錯覚した状態。麻原彰晃なんかのイメージ。煩悩を打ち払い打ち払い魔境に到り更に打ち払い打ち払い。ビートたけしの痙攣ダンス。ゾンビが踊るEXILE。『少林寺』のような光景。宙空からの縄を掴んでブランコのように回転する侍。
兎に角退屈をさせない工夫に満ちている。常に何かをしていなければ。常に何かを表現していなければ。安っぽい世俗との結託が逆に力となる。

盥で水浴びをする女達を竹林から覗き見る男共。
女達が赤子のように抱きかかえる金の玉、胡蘆子(コロシ)=瓢箪。生々しいエロスの表現、悦楽。
情欲の煩悩を乗り越えた男達は自分達の境地に高笑い。もう胡蘆子には何の価値もない。
そこに現れる天狗、皆怯えて逃げ去る。一人逃げなかった侍は天狗の面を剝ぎ取ってみせる。正体は剣術に明け暮れていたあの男だった。
逆に背後から無数の天狗が湧いてきて男は慄く。
クライマックスの曲がTHE MAD CAPSULE MARKETSの『TRIBE』のイントロっぽくてカッコイイ。

ふと気付くと全ては男の見ていた夢であった。金屏風に描かれた竹林。
すると皆がポカンと宙空を見上げる。天狗が現れた。冒頭に繋がるループする世界。
テノヒラサイズの人生大車輪2022

テノヒラサイズの人生大車輪2022

BALBOLABO

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2022/10/20 (木) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

テノヒラサイズの人生大車輪,何度観ても面白い,大満足の芝居です。パイプ椅子だけで見事に情景を表現しています。何度と書きましたが,正確には2.5回目です。1回目は下北沢駅前劇場で東北大震災の日に観劇していました。もちろん途中で中止となり,面白くこれからの展開がとても気になったところで途切れましたので,大変モヤモヤしましたが,数年後に中止分の招待をいただき,最後まで観劇することが出来ました。そういうことで個人的にとても思い入れのある芝居ですが,やはり出来は素晴らしく,他の方にもおススメの芝居と思っています。

ザナドゥおじさん

ザナドゥおじさん

大統領師匠

「劇」小劇場(東京都)

2022/10/19 (水) ~ 2022/10/23 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

細部の芝居までしっかり感がありテンポも良かったので集中してみられたし面白かったと思う

ネタバレBOX

作者が初長編ということでしたが正直長編である必要性は感じなかった。

事前精算と当日清算の取り扱い。会場時の入場の仕方などの分かりにくさは下北沢の場合期待していないのでまあ

台本が売り切れたのことだが売れた方がいいのは別としてただただポジティブに理解すべきなのかともおもう

面白かったけども着想と役者さんスタッフさんの力がほぼほぼで台本的にはあまり「面白い」とはならなかったです

演出が出演していたのは足りなかったからなのだろうかもしあれだけ情報量を話す役が足りなかったのであればその機会に大幅に書き直した方が良かったのではと思う

まあ、千秋楽はほぼ完売っぽいしオノレガオカシインジャナイ?と言われれば その通りですね

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