
シャウト!
!ll nut up fam
萬劇場(東京都)
2025/08/14 (木) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
千穐楽を拝見。序盤は快調。途中失速しつつも、妙に胸熱にさせられたりするもんだから☆一つ追加したくなる。

糸洲の壕 (ウッカーガマ)
風雷紡
座・高円寺1(東京都)
2025/08/16 (土) ~ 2025/08/19 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/08/17 (日) 14:00
座席1階
先の戦争でも凄惨極まる沖縄戦を描いた。舞台は糸満市のウッカーガマ。陸軍の野戦病院となり、ここで看護師として働いた「ふじ学徒隊」の女学校生徒たちの群像劇だ。
野戦病院を率いた小池軍医が、米軍上陸舞台が迫り病院を放棄した際、「君たちには生き延びてここであったことを伝えてほしい」と自決を強いなかったことで働いた女学生の大半が生き残ったことで知られている。日本軍は国民を守らないどころか盾にもしたという沖縄戦の中で、こうした異例と言える上官の振る舞いが舞台のメーンとなっているのは当然だろう。だが、ウッカーガマは元々、付近の住民が先に避難していた場所で、軍は彼らを追い出して野戦病院にしたということなどを忘れてはなるまい。そうした点で、命を賭して軍に協力するのは当然と学徒隊への志願を迫る教師の存在など、国民への同調圧力もしっかり描かれていたのはよかった。
なぜ、長野県佐久市が後援になっているか不思議だったが、小池軍医は同市の出身なのだそうだ。彼の故郷の話も描かれていたのだが、舞台の一貫性からみると浮いている感じがした。小池軍医の振る舞いが立派なのは、佐久市とは特に関係がないと思うからだ。仮に後援を取り付けるためにこうした構成にしたならば、そこは蛇足だったかなと思う。
客席は満員で、小学生など多くの子どもたちがいた。学校で沖縄戦を習う前からこのような舞台を見て日本が約80年前に経験した戦争を考えるのは、大変意義がある。アフタートークは客席も参加して行われたようで、こうした劇団の取り組みには敬意を表したい。

明け方の月に天使は踊る
劇団十夢
船橋市勤労市民センター(千葉県)
2025/08/17 (日) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
今回は一見普遍的なようでいて先鋭的なストーリー。構成が素晴らしいです。また、役者陣の体当たりの演技が光っておりました。秋にも公演があるとのこと。またお邪魔します。

【8/17追加公演決定!!】おどるシェイクスピア 『RARE〜リア王〜』
CHAiroiPLIN
六行会ホール(東京都)
2025/08/14 (木) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
舞台美術、照明の使い方がキレイでした☆ 小林ららちゃんは別格の存在感☆☆ リア王役の方もいい味出してて良かったです☆

発表せよ!大本営!
アガリスクエンターテイメント
シアターサンモール(東京都)
2025/08/13 (水) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初演よりも作戦部、軍務局、放送局の段差を強調したセットだったが、人の出入りのスムーズさは初演よりテンポよく感じられたほど。甘味処のエピソードも切ない。

糸洲の壕 (ウッカーガマ)
風雷紡
座・高円寺1(東京都)
2025/08/16 (土) ~ 2025/08/19 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
初日観劇。戦後80年、風雷紡が描く渾身の反戦劇。見応え十分。
戦前・戦中そして戦後生まれでは、当たり前だが 戦争への思い(リアルさ)は全然違うであろう。戦争の記録は残るかもしれないが、薄れゆく人の記憶と伝える人が少なくなる現実。しかし、戦争という最悪の不条理を語り継ぎ、今ある平和で平穏な日々を守らなくてはならない。
劇中の台詞にもあるが、「言葉は、声に出して伝えることが必要な時がある」、本作では その語り継ぎに或る工夫を凝らしている。それをどう捉えるか。公演は、脚本や演出の素晴しさ、それを役者陣の熱演が見事に支えている。
(上演時間2時間10分 休憩なし)

糸洲の壕 (ウッカーガマ)
風雷紡
座・高円寺1(東京都)
2025/08/16 (土) ~ 2025/08/19 (火)公演終了

えがお、かして!
四喜坊劇集※台湾の劇団です!日本で公演します※
小劇場B1(東京都)
2025/08/14 (木) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白かったです。
難しいテーマでしたが、ファンタジー要素と明るい雰囲気で観易かったです。
役者さん達の熱演と歌唱、とても良かったです。
そして、主人公シャオティエンを演じた役者さん、本当にリアルで感動でした。
決して綺麗事では終わらない内容で、考えさせられました。
良い舞台でした。

糸洲の壕 (ウッカーガマ)
風雷紡
座・高円寺1(東京都)
2025/08/16 (土) ~ 2025/08/19 (火)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
自分はね、戦争ものの芝居って苦手意識があるんですよね。ただ、これは、良かった。
良し悪しじゃなくて……。
こういう時代、歴史があった。
そこに生きてる人たちがいた。
それは、今の我々にも地続きであるって、感じられる芝居。
医者、医療の話でもあって、トリアージについても考えさせられたり。
強く描かれたのは、生きるってことだと自分は感じた。
悪役として描かれる人がいないのが、本当に良かった。

糸洲の壕 (ウッカーガマ)
風雷紡
座・高円寺1(東京都)
2025/08/16 (土) ~ 2025/08/19 (火)公演終了

発表せよ!大本営!
アガリスクエンターテイメント
シアターサンモール(東京都)
2025/08/13 (水) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
これだけ多くの笑いを引き出しながら、戦争の虚しさ、確かな反戦を訴えてかけてくるのが凄い
体裁ばかりの奔走に笑ってしまうけれど、段々ともういい加減にしてくれ、上層部報道関連にウンザリ感が芽生え始めた頃に深味が加わる、景色が変わってくる
滑稽だけで語り尽せない人間描写の方に強く惹きつけられました
同じ時代(時間)を生きている飲食店での若者達
こんなに違うのに同じ「日本」という船に乗っている
心地良くもあり、本流とは全く違う視点で感じ入るものがあり、このエピソードもとても良かった

発表せよ!大本営!
アガリスクエンターテイメント
シアターサンモール(東京都)
2025/08/13 (水) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/08/16 (土) 18:00
日本らしい風刺が多く面白かった。
こんな事していたら駄目だよなという第三者目線で楽しめた。
当時の軍人は真面目に行動していそうなのが、より滑稽に感じた。

5月35日
Pカンパニー
吉祥寺シアター(東京都)
2025/08/13 (水) ~ 2025/08/18 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/08/16 (土) 14:00
座席1階
Pカンパニーがこの作品を最初に演じたのは2022年。それから3年で再演が決まり、前売りチケットは売り切れているという。どれだけこの作品が支持されているのかが分かる。中国政府の言論統制はどんどん進み、比較的自由だった香港も中国政府の抑圧が強まるばかり。この作品は今、日本でしか見られないのだ。初演の熱量は鮮明に覚えている。あの感動をもう一度味わいたくて、吉祥寺に出かけた。
やはり、劇団代表の林次樹と竹下景子の熱演に尽きる。竹下が演じた「天安門の母」は脳腫瘍で幾何の命もない。彼女の魂に引っ張られ、林演じる夫は、5月35日、すなわち天安門事件があった6月4日に母国の軍隊に殺害された息子の弔いを事件現場の天安門広場で行うという計画を実行しようとする。
中国では今も、この事件に関する報道はおろか、ネット検索もできず完全に歴史から抹消されている。30年以上たち、事件のことを知る国民は圧倒的に少ないと思われる。劇中でも余すところなく描かれる政府による言論弾圧、歴史の抹消が中国では今も進行している。
だが、これは中国だけのことなのか。2022年の初演の口コミでも書いたが、自由な言論が保証されているはずの日本はもはや対岸の火事ではない。「南京事件などなかった」「沖縄・ひめゆりの資料館の記述は歪曲されている」などの発言は今や国会議員レベルでも横行し、それを真に受けたひとたちの投票行動が選挙に反映され政治を動かしているのだ。政府に都合のよい方向で。中国とどこが違うのだろうか。
だから、今Pカンパニーがこの演目を再演し、それが連日満席になっているという姿に少し勇気づけられる。政府にとって都合の悪いことでも、「日本人ファースト」に都合の悪いことでも歴史的事実を忘れてはいけないのだ。
主人公2人の演技の熱量は、初演より大きくなっている。戦後80年の夏に目撃したい。

りすん 2025 edition
ナビロフト
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2025/08/07 (木) ~ 2025/08/10 (日)公演終了
実演鑑賞
諏訪哲史による同名の小説を原作に、天野天街が2010年に初演した作品を2025 editionのリ・クリエイションツアーとして名古屋、岡山、多治見、伊丹を経て横浜での公演は8月10日まで。120分。ワタシは初見です。
https://kawahira.cocolog-nifty.com/fringe/2025/08/post-ee0698.html

発表せよ!大本営!
アガリスクエンターテイメント
シアターサンモール(東京都)
2025/08/13 (水) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
鑑賞日2025/08/16 (土) 13:00
価格3,000円
おもしろいのだけど、ささりはしなかったな
事実は事実として、嘘で塗り固められた真実に一生懸命になる姿は滑稽ではあったので、ブラックコメディと言われればそうなのだろうけど、なんだろう
サブのストーリーの方がどちらかといえば楽しめた印象。切ないね

『夫婦レコード』
劇団青年座
カメリアホール(東京都)
2025/08/16 (土) ~ 2025/08/16 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
6月の上演された吉祥寺シアターでの「コラボレーター」以来の青年座です。青年座は、笑いもあるなか、シリアスだったりしんみりだったりのストーリー展開が心地よくいつも観劇が楽しみです。家族とは?何て100も答えがあるのでしょうが、家族ってこうだよなと身に沁みるお芝居でした~
風鈴が心地よかったです

七つ数えて
AOI Pro.
新宿シアタートップス(東京都)
2025/08/13 (水) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
セットが秀逸…だったが、話の展開というか、登場人物たちの出し入れは思いの外ぎくしゃく。救いのないイヤな話とはいえ、おっと思うような芝居の人が何人か。

えがお、かして!
四喜坊劇集※台湾の劇団です!日本で公演します※
小劇場B1(東京都)
2025/08/14 (木) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
日本語字幕が入るスペースがあるのだが座る位置によっては舞台上の役者と被って読めない。そこが勿体ない。何処がベスト位置になるのか?
昔よく観ていた香港コメディ映画と作品の空気感が似ているので物語に入り易い。隅に小さい箱馬を積み重ねた舞台美術。導入部は意外な展開から。
メビウス症候群は生まれつき顔面神経と外転神経(眼球を動かす神経)が麻痺している疾患。顔の筋肉を動かすことが出来ず表情が作れない。発声はモゴモゴし口が閉じれない為、涎が垂れてしまう。主人公ワン・シャオティエン(シュイ・ハオジョーン氏)は小学校で普通クラスに通うが見た目の異様さから差別され虐められる。このシュイ・ハオジョーン氏の役作りが凄い。顔をピクリとも動かさず能面のような表情で全ての感情を表現する。台詞を伝え更には歌い上げる。時には涙が落ち涎が垂れる。知らないで観ていたら多分障碍のある方だと思っていただろう。今作ではプロローグの場面で別の役を普通に演じていた為、その凄さが際立った。
父親ワン・クァチャン(ゴーン・ノウアン氏)
息子の病気に責任を感じ、カナダで手術があると聞いて働き詰めでお金を貯めている。
母親シュ・シューフェン(リー・シャオユーさん)
息子は病気ではなく、普通なんだと世間と戦っている。
姉ワン・シャオティン(ワン・イーシュエンさん)
いつも弟ばかり大事にされることで傷ついている。
要所要所に歌が入り家族それぞれが心情を訴え掛ける。
交通事故に遭い、生と死の狭間の空間から現世を眺めることになる父親。絶対に守り続けると誓った息子は絶望に打ちひしがれ追い詰められてゆく。それをどうにもしてやれない歯痒さ。何とか思いを伝えたい。生き抜く力を与えたい。
台湾の劇団、四喜坊劇集(フォーファンシアター)主催で作・演出・作詞・作曲まで全てこなした女性、王悅甄(ワン・ユエジェン)さん。当日パンフに書かれた文章が深い。「演劇は“正しさ”を競い合う分野ではなく、“共感”や“想像力”を駆使して様々な人々が語り合う場所である。」「生きることは一つの価値観で優劣を競い合う競技ではない。そのことに気が付く一助になれれば幸いです。」(意訳)。
作品の意図するテーマは単純なものではなく、ただの難病もの、障碍者ものではない。
是非観に行って頂きたい。

どうか孤独を愛してくれ
ナキワスレ
OFF OFFシアター(東京都)
2025/08/15 (金) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/08/15 (金) 14:00
価格3,000円
8月15日14時公演を鑑賞。
主人公:涼の地元は大阪。
高校時代は東京の難関大学に進学するため、同級生には目もくれずガムシャラに勉強。
難関大学から一流企業に就職。
“優等生”というレッテルを貼られた存在。
しかし都会生活でさまざまなストレスを抱えるようになり、
次第に涼の心は蝕まれていきます。
不眠症や悪夢に悩まされ、休職を余儀なくされ、地元に戻ってくる。
ストーリーはここから始まります。
現代人の誰もが抱える心の病に対し、真正面から向き合った作品だと思います。
心の叫び、苦しみ、絶望というものが、涼の台詞となって飛び出します。
それゆえ、派手な舞台装置や凝った大道具に依らない、まさに真剣勝負の劇だと思いました。
話が進むにつれて、涼の顔の表情が変わりますね。
主人公の演技力が光る作品です。
とてもよかったです。
ありがとうございました。

JULIO -フリオ-
はぶ談戯
駅前劇場(東京都)
2025/08/13 (水) ~ 2025/08/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
25年前の作品の、初めての再演らしい。
20世紀末。世の中をまた現代とは違った閉塞感が覆っていた時代。
あの頃、人間の内面の暗部に迷い込むような精神世界、猟奇的な事件を描いたサスペンスやホラーが流行っていた。
今作は、まさにそのテイスト。
2時間15分。発端から、猟奇的な連続殺人事件を追ってるうちに、異様な状況が立ち上がってくる。
人の頭を噛み砕く(食べてしまう)、謎の連続殺人鬼の話ですから。
本当に直接的な表現は避けられてるけど、まあ、割とえげつないシーンは多いので、映画なら15歳未満禁止くらいはつきそう。血のりはドバドバじゃないけど、多め。
発端から丁寧に見せてくれるので、こういうのに慣れてる人だと、割と全部読めてしまう感じはあります。
ほんと丁寧にやってるので、このスリラー、ホラーテイストが好きな人は、たっぷりと満足出来そう。
笑えるシーンや登場人物もありますけどね。