
業に向かって唾を吐く
elePHANTMoon
インディペンデントシアターOji(東京都)
2007/05/25 (金) ~ 2007/05/29 (火)公演終了

藪原検校(やぶはらけんぎょう)
Bunkamura
Bunkamuraシアターコクーン(東京都)
2007/05/08 (火) ~ 2007/05/31 (木)公演終了
満足度★★★
面白いけどもの足りず
ゾクっとするような悪役のヒーローのような人物を想像してたのですが、割と俗な人物像だし、芝居もコミカルなねですね。落語や講談に近い雰囲気、だったら落語か講談で聞いた方が安上がりじゃないかとも思いました。
9000円分のカタルシスがほしかったなあ。

お彼岸の魚
ニットキャップシアター
ぽんプラザホール(福岡県)
2007/05/18 (金) ~ 2007/05/20 (日)公演終了
満足度★★★
関西風?押しの強さに負けました
風邪を引いているときにぴったりな朦朧お芝居でした。
レンタルビデオ店で並ぶとすれば、「サスペンス」か「ドラマ」

サロ・ギュラ
zupa
小劇場 楽園(東京都)
2007/05/25 (金) ~ 2007/05/29 (火)公演終了
満足度★★★★★
痛い
結局友人と行きました。女性からみると痛いなーという感想。
悪い意味じゃなくて、女性の恋愛欲(?)って痛々しいと感じました。
今はそんな痛々しい恋愛できないけれど、もう一度そんな恋愛してみたいなとも考えたり、なんかとても心に残る作品だったと思います。
この人たち、これからどうなるんだろう?
カリギュラ、読んで行ってよかったです。

「おねがい放課後 (志賀ちゃんセブンティーン)」(タイトルと設定年齢が変わりました)
ハイバイ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2007/05/24 (木) ~ 2007/06/03 (日)公演終了

軍鶏307
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2007/05/20 (日) ~ 2007/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
ほぼ完璧な重量級感動作
戦争が人々の心に遺した深い傷を生々しいまでにえぐり出してまざまざと見せつけるというハードな作品ながら、ほど良く笑える部分を絶妙のバランス・タイミングで配して緩和するというテクニックもあって、グイグイとひきつけられる。

「★バカンのクレイジー伝説★はなわのない牛」
タイガージェットフィスト
シアターポケット(福岡県)
2007/05/26 (土) ~ 2007/05/27 (日)公演終了
濃ゆいです。激しいです。
一見バカバカしいタイトルは公演内容そのまんまです。
日本史(特に幕末)に詳しい人を連れて行くことをおすすめします。

さくら/シークレット・ハンター
宝塚歌劇団
東京宝塚劇場(東京都)
2007/05/18 (金) ~ 2007/07/01 (日)公演終了
満足度★★★★
ヨカッタです!!
いつもと違って、日本物のショー『さくら』から。
いきなり華やかな舞台が現れ・・・・・
舞台も衣装も、そして舞いも、とって~も美しいです。
「桜は人の心を狂わす」と言いますが、
私の心も奪われてしまいました。
タイトルから、全編優美で幻想的なショーかなと思っていたら、
これが、ドタバタお笑い場面もあり、面白い。
楽しめました。
お雛様と五月人形が不倫??
ねずみが出てくるわ、フランス人形?が登場するし、
ネコの鳴き声で終わり!
45分が、あっという間に終わってしまいました
次が、ローマの休日ならぬカリブの休日といった
趣向のコメディタッチのお芝居。
こういうの、大好き!
ストーリーもわかりやすく自然で、最後にはあっと驚く展開!
ラテンの音楽も楽しいです。

Damn Yankees -くたばれ!ヤンキース-
フジテレビジョン
青山劇場(東京都)
2007/05/25 (金) ~ 2007/06/06 (水)公演終了
満足度★★★★
適材適所!ぶっちゃけ拾い物!
宝塚のトップだった人、特に男役の退団後の初芝居って
女性役に無理が残っているのに、
大きいヒロインの役を演じる事が多くて、
あまり良い作品に出会った事がありません。
今回も、「湖月わたるーさん」のファンの方が
「湖月わたるーさん」の退団後初公演に空席があると
気の毒だから、と格安でチケットを譲っていただき見に行きました。
僕はミューカルコメディが大好きで
「マンマミーア」「ミー&マイガール」や一連の大地真央コメディなど
必ずチェックしているんですが、
正直、この作品は期待していませんでした。
キャストは地味だし、作品内容も、よくわからないので
単なる「つきあい」で行ったんです。
これが、期待を嬉しく裏切る、とても楽しい作品でした。
地味なキャストも、非常に適材適所で
「この人以外は考えられない!」と思うほど
見事に、はまってました。
(詳しくはネタバレへ)
「解ってたまるか」や「ハウトゥサクシード」同様
この作品も古い作品なんですが
上手く「クラシック」な雰囲気を舞台に醸し出しており
とても上質な感じがしました。
オリジナルは見ていませんが
自然に上手に「湖月わたるーさん」ショーっも
組み込まれており、彼女の退団後第一作を飾るに
とても良い、今後の宝塚退団後の作品として
お手本となるような作品と思います。
「レミゼ」や「オペラ座~」程、スケールの大きい作品ではありませんが
青山劇場の雰囲気ともピッタリ合う
とても嬉しい誤算、拾い物な作品です。
※ミュージカルファンの方、特に宝塚のファンの方って
役者の事をメールなんかで話すときに、
殆ど「~さん」ってつけますね。
とても礼儀正しいというか、お上品というか
独特ですね~

WOMAN
LEMON LIVE
駅前劇場(東京都)
2007/05/26 (土) ~ 2007/06/03 (日)公演終了
満足度★★
1人で男女2役のドタバタコメディー
いっぱい笑えるところがあったので、ドラマ部分はそんなに重点を置かなくてもいいんじゃないかな、と思いました。感想はトラックバックしました。

解ってたまるか!
劇団四季
自由劇場(東京都)
2007/05/22 (火) ~ 2007/06/21 (木)公演終了
満足度★★
広告に意義あり、全く笑えない。
時代設定の説明がないので詳細はわかりませんが
おそらく昭和30年代が舞台なのでしょうか?
何でも50年近く昔の作品のようです。
しかしながら、その時代の雰囲気が、まるで伝わらない。
セットは殆どないし、役者の服装も大して時代を表していないし
なにより役者陣が、みな飽食の時代を映しているような
垢抜けた顔立ちをしているので、現代劇に見える。
何より主役の加藤敬二が、努力はしているでしょうが
全く苦労をしている雰囲気が出ていないので、
この作品の本質である、反骨精神のような姿が、まるで解らない。
そりゃ最近まで「コンタクト」でスタイリッシュな役をしていたんだから
無理もないでしょうが、そんなものは我々には関係ありません。
だから全く作品に入りきれない、
3時間と、長い長い長い公演時間の間、とにかく違和感に
戸惑いを感じ続けました。
何より一番不愉快なのは大量に宣伝されている、この作品。
「笑劇」という触れこみをしておきながら
全く笑えない。
表情の乏しい大部屋役者達が、随分古いベタなギャグというか
「ズッコケ」をして、笑えるんでしょうか?
物凄くベタネタで、観客に強制的に「笑い」を強制するような雰囲気で
四季シンパ(と思う)
の方が「作品に参加する」的(手拍子みたいなもの)で
笑っていましたが、これがまたわざとらしい。
しかしながら、再演で、しかも追加公演までされるよう。
実際客席はいっぱい。
作品的には俳優座劇場あたりで、4000円程度の芝居ですが
毎日2000人以上行き交うのに、
何もない浜松町東口で、大部屋俳優しか出ていない芝居で
チケット代も(四季の中でも無名揃い)
7500円もするのに
1ヶ月以上観客を入れている。
四季の営業力というか動員力って、凄いんだなぁと
思いながら帰りました。

犬は鎖につなぐべからず
ナイロン100℃
青山円形劇場(東京都)
2007/05/10 (木) ~ 2007/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★
ケラによる岸田國士リミックス
たとえばモーツァルトの複数の有名曲を抽出してドラムンベースで繋いだリミックスの如く、大正末期から昭和初期の戯曲の独特の雰囲気にいかにもケラなくすぐりをまぶして楽しい。

チューブラルーム
双数姉妹
新宿シアタートップス(東京都)
2007/05/26 (土) ~ 2007/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
ハラハラさせる作品
最近、新たな試みをしているけど、今回もやってくれました。
今まで観たコトも無い斬新的な舞台装置に圧巻されました。観ていて、ハラハラさせられっぱなしだし・・・
お話もいろんな時事ネタを上手くつなぎ合わせていましたね。
ちと押しが弱い部分はあったけど、最後まで飽きずに観れましたよ。
新人7名も頑張っていたし・・・

チューブラルーム
双数姉妹
新宿シアタートップス(東京都)
2007/05/26 (土) ~ 2007/06/03 (日)公演終了
満足度★★★★★
妥協なく、遊ぶ
新人大量加入後、初の公演ということで、どんなもんか…と思っていたら、これが大ヒットだった。
まず冒頭から目を眩ませられる舞台美術ひとつとっても、一見の価値がある。
(おそらく)エチュードを積み重ね、練り上げられていったであろう諸所のシーンは、
パンフの挨拶文にもある通り、新人達とのあいだで幾度も重ねられた膨大な遊戯の果ての賜物なのだろう。
そのようなニューパワーの中にあって、吉田麻紀子の他では見られないような激しい演技が炸裂していた。
ストーリー展開上で難があるとすれば、やや散漫で登場人物の誰を軸にして観ていいかわからないところかな…と思ってチラシを見たら、もともと3つの物語として構想されたものらしい。そう思うとここまで一本にまとまったのも役者の力量という気がする。
演劇という、言ってしまえばただの遊びとも言えるようなもののために、時間と命をかけている人たちの、決して光る汗を見せたりすることのない力の篭もった作品である。

タケルとミコト
劇団ジャムジャムプレイヤーズ
ザムザ阿佐谷(東京都)
2007/05/25 (金) ~ 2007/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★
民話みたいなお話・・・
祭をテーマにした作品だったので、踊りや神楽のシーンはなかなかのモノでしたね。
ただ、どうでもいいコトを長く引き伸ばしてしまったせいか、重要なコトを曖昧になってしまって、最高潮の場面がイマイチ、インパクトが無くなってしまったのは勿体無かったな・・・
でも、全体を通しては楽しめる作品でしたね。

サロ・ギュラ
zupa
小劇場 楽園(東京都)
2007/05/25 (金) ~ 2007/05/29 (火)公演終了
満足度★★★★
続きがあるの?
初演とはコンセプトが違うんだそうだ。
そしてこの作品はまだ終わっていないらしい。
自分的には起承転結、というか話の流れが気持ち良く、
結構入り込んだ。

業に向かって唾を吐く
elePHANTMoon
インディペンデントシアターOji(東京都)
2007/05/25 (金) ~ 2007/05/29 (火)公演終了
満足度★★★
これは・・
この団体について何の知識も情報もなく観てきたので、正直やられました。チラシから、普通の芝居ではないと思ってはいたのですが・・こういう色の団体らしいですね。やってのけた知り合いの役者さんに脱帽。しかし意外に会話は面白く、爆笑のシーンも何度かありました。そしてラストは・・直視できませんでした。次回公演あっても観に行けないかと。いや、怖いもの見たさで行ってしまうかも。

界
POTALIVE
小竹向原駅北口改札前待合せ (東京都)
2007/05/20 (日) ~ 2007/06/02 (土)公演終了
満足度★★★★★
季節も変わると芝居も変化。
新緑の小竹向原の街は3月とは別の景色。再演とはいえ目につくものが違うとこうも印象まで変わるものか。約120分。

屋上のオフィス
あひるなんちゃら
インディペンデントシアターOji(東京都)
2007/05/04 (金) ~ 2007/05/06 (日)公演終了

ディア・パーヴロヴィチ
てにどう
ザ・ポケット(東京都)
2007/05/23 (水) ~ 2007/05/27 (日)公演終了
満足度★★★★
ちゃんとしてる
一場、七幕。
暗転するときに、照明の残光に浮かぶ苦渋の表情を浮かべた役者さんの表情が妙におかしい芝居でした。
***
思い悩んだ演出家の手によって、市民劇団の「桜の園」に、ドリフの味付けがなされていく。演出家の周りには、ひと癖もふた癖もある、へんてこな役者たちがいて・・
と、王道だ!これ!
そこには芝居という表現への信頼がある。作劇のモチベーションは、破壊ではなく、建設。
意表をつかれる新しさはないし、多分、狙ってもいない。
私はチェーホフの桜の園に、ドリフの味付けがされていく様子をニヤニヤみて、数度声を出して笑った。なんか、ちゃんとしてる。
商店街の世話役風のおじさんが、小劇場スターの安定感。
へんてこなキャラクターのへんてこキャラクター勝負となりがちな、この芝居形式が、ギリギリのところで
「面白い芝居を作りたいけど、面白い芝居を作るのって難しいよね」ストーリーに乗っかっていられたのは、この世話役風のおじさんのツッコミの誠実さが一助している。相手を全否定するではない、一部受け入れてのツッコミ。
煮詰まった若い演出家が喜劇とは「タライを落とすことなり」と確信して、脈絡なくタライを落とそうとするするところへ、世話役風のおじさんは「タライを落としたからと言って、笑えるわけはないんですよ!」と言う。
世話役風のおじさんは、”歯切れよく声を張って”若い演出家にツッコミを入れるのだが、それが全否定ではない。
演出家の苦悩に共感した上でのツッコミになっている。
へんてこを笑いに変える機能だけではなく、演出家と共に苦悩を背負いストーリーを進める推進力になっている。
字に書くと至極まっとうで当たり前をやっているようになるが、これがなかなか難しい。稽古を毎日重ねていると、刺激の強い方に演技はシフトしていきがちなもので、動くものがあれば噛みつく狂犬みたいなツッコミ担当になっている役者さんを見ることは少なくないし、逆に、ストーリーに馴染み過ぎて、ツッコミとしての機能が薄れ、華のない意見交換になっているものも見る。
世話役風のおじさんを演じる吉田陽祐さんは手練れでした。
さて一方の、世話役風のおじさんにツッコまれる、へんてこな劇団員たちですが、
「その役なりの人生を背負った」たたずまいを幾分放棄して、変てこであることにウェートが置かれているように私には思われました。何だか、ツッコミ待ちの順番に並んでいるような。
と言って、この形式の芝居の多くに私はそういう印象を受けるので、気にならない人には気にならないのかもしれない。ロックバンドのライブを見に行っておいて、「俺、ギターの歪んだ音が得意じゃないんだよね」というのはフェアじゃない。 じゃあ、見に来るなよ、という話だ。
脚本はへんてこテンコ盛りの中に知性が感じられるところが好ましい。演出では、芝居の導入部から前半にかけて、細かく役者が舞台を出入りするところで、いちいちバタンバタン扉の開け閉めの音がするのが気になったが、17人もの役者を舞台に上げて、破綻なくまとめあげる力はたいしたものだ。人がいっぱい出てくるシーンは、バイトが抜けられなかったり、今日風邪ひいて休みますがあったりして、なかなか全員揃わないんですよね。
お値段2200円と、まだ安め。幕が下りて礼を終えたあた、軽くテーマソング的な歌を全員でサクっと歌ってバイバイというのが、サワヤカ。