最新の観てきた!クチコミ一覧

185081-185100件 / 189748件中
散歩する侵略者(再演)

散歩する侵略者(再演)

イキウメ

青山円形劇場(東京都)

2007/09/12 (水) ~ 2007/09/16 (日)公演終了

満足度★★★★

観比べられる楽しみ
初演を見逃しG-Up版を拝見し、今回2回目の観劇。
G-Up版とはかなり演出が違っていて、前回にはなかった良さもあり今回は今回で楽しめた。 

今回はマルオ君とハセベ君がすごく良かった。 
特に深く考えもしないまま曖昧な日々に流されて漂っていた若者が流れに棹を挿し(挿さざるを得なくなり)、混乱してもがく姿がリアルに感じられた。 

ただ自分の好みはG-Up版かな。 
日常に異物が紛れ込む恐怖の際立ち方が鮮やかで、しかもナルミの背景(母親の存在等)がより細かく描かれていた為にラストでの哀しさも沁みるものになっていたと思うので。

ネタバレBOX

「それをもらうよ」・・・・やっぱりコワイです。
ドラクル GOD FEARING DRACUL

ドラクル GOD FEARING DRACUL

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2007/09/01 (土) ~ 2007/09/26 (水)公演終了

満足度★★★

キャストの魅力
役者の魅力に勝る作品だったかというと・・・確かに疑問も。 
それでも何処かで叩かれているほど酷いかというとそんなことは無いと思う。
 
神・信仰という部分が多くの日本人には遠いからか、それに叛いてまで求めるという突詰めた想いという辺りはコチラに響きにくかったような・・・。
期待していた鮮烈な後味も観終わってみれば残った残像が薄いような・・・。
強烈な魅力を放つ主役ふたりに比べ話の輪郭や印象が淡くぼんやりとしてしまったように感じた。
だがソレこそがラストに通じるような気もするし・・・。

好みはあるだろうが主演の二人は絵として観ても素晴らしい。
舞台映えするあの二人だから観られたといっても良いくらいのハマリ方。


ネタバレBOX

煉獄の無間地獄の中を漂うレイが、死んでから後に幸せを一瞬でも感じられたのだとしたら・・・ リリスにどんな思惑があったとしても彼女は間違いなく彼にとっての光だった。 
そんな切ない話を長塚さんが描いたのは面白く嬉しかった。
 あ・・・それと、本当に軽々とりえさんを「お姫様だっこ」する海老蔵さんは実に優雅で素敵。
たとえばこんなシンデレラ

たとえばこんなシンデレラ

ミュージカル団クレアトール

六行会ホール(東京都)

2007/09/16 (日) ~ 2007/09/16 (日)公演終了

満足度★★

生演奏は素敵です!
ここの劇団に興味を持ったのは「役者はもとより、楽団も団員として所属しており、オリジナルミュージカルを生演奏で楽曲・新キャストも加えて、見た目にも一味違う作品をお届けいたします。」


っつーキャッチに飛びついたからなんだよねっ!


以下はネタバレBOXに。。(再演もありうるので過去のレビューを隠してます。2008/6/10)


ネタバレBOX

主人公美紀はピアノのお稽古が中々、上達しない。
母親と姉と、その事で言い争いになり美紀は家出をして不思議な世界へと迷い込む。

そこで出会ったのは、童話の主人公に姿を変え、自由を求める仲間たちだった。

でるわでるわっ!(・・;)
続々と・・白雪姫、魔法使い、ロバの耳王、赤ずきんちゃん、ピーターパン、ヘンゼル、ロミオ、ジュリエット、シンデレラ・・・。



な・なんだか・・物語が散漫になりすぎて要所、要所につかみ所がないんだよね。

確かに生演奏とオリジナル音楽は良かったけれど、生演奏がない場面は舞台がシーンとなりすぎてセリフの間がやけに長く感じた。
こんな風に感じたのは始めての事だったから、きっとセリフに動きがなかったって事なんだよね。

う~~ん。。
練習不足なんじゃあないかな~・・
それに、色んなキャラが出てきた割にはギャグにパンチがない。



唯一、面白かったのはジュリエット役の魔性の女を演じた鈴木真由美が光ってた。


きっと・・脚本家の言いたかった事は、


自由ってなんだろう?
自由って現状から逃げる事じゃあないんだ!

人生の中で逃げるか立ち向かうか選択に迫られた時、どっちを選ぶか?


人に左右されない生き方をしなさい。。




って、事だと思う。。





意思は通じた。

しかし・・・もっと躍動的な舞台に作り上げて。。



青ノ鳥

青ノ鳥

ミクニヤナイハラプロジェクト

吉祥寺シアター(東京都)

2007/09/21 (金) ~ 2007/09/24 (月)公演終了

・・・・・・・・・・・。
オープニング前から流れている映像は非常に良かったし、これから始まるものへの期待をかきたてる演出で好き。
しかし期待したほど楽しめず・・・。
というか正直に言うと、こんなに終始苦痛が伴う観劇体験は初めてでした。
ダンスや演者の動き(演出意図なのかもしれないが)、自分にとっては稚拙で魅力が感じられず苦痛に輪をかけた感じ。
個人的には次から次へと展開する、そういった演出の全てがどうしてもダメだった。
挙句、最後は舞台に向かうことさえ苦痛に。
                             
それでも映像との連動や混合されていく過程は興味深くて好みだと思うので、今回がたまたま自分に合わない演出表現だったと思いたい。

ネタバレBOX

前回公演の評判見聞きして伺ったが、ダメだった・・・。
多用され繰り返される絶叫で観る気が失せ、マイクを通して聞かされるウイスパーボイスは生理的に受け付けず。
個人的な感覚の問題だと思うが・・・。
とにかく始まって即、こんなに席を立ちたいと思った経験は未だかつて無かったこと。
作り手の意図を汲んだとしても、全ての表現方法が自分には合わなかったんだと思う。
この素晴らしき世界

この素晴らしき世界

鈴置洋孝プロデュース

シアターサンモール(東京都)

2007/09/11 (火) ~ 2007/09/16 (日)公演終了

お祭りなのか
「サヨナラ。」をとにかく明るく。
今回想像以上に本筋から外れたというか、脇道やアドリブ(?)の多い舞台だったような、楽屋ネタ・身内ネタが多かった気がする。
千秋楽だったからか、それとも他の日もそうだったのか?
今回の脚本はストーリー以外のそういったファンサービスが多かったようで、正直自分が期待したものとは違っていた。
で、そういった身内感覚の観客の輪から、明らかにはみ出した自分を感じることも多々あり。

・・・もしも鈴置さんが居たらこういう本にはならなかったんだろうな。
鈴置さんがやりたかった芝居を素直に観たかった気がした。

ネタバレBOX

麻生美代子さんがナンバー1のソープ嬢って!
今更ながら、鈴置さんの発想に脱帽デス◎

しかし日替わりゲストの扱いがアレって・・・本当にガッカリした。
ディレクション

ディレクション

劇団たいしゅう小説家

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2007/09/15 (土) ~ 2007/09/24 (月)公演終了

満足度★★★

ソープオペラの極み
川野太郎って船越英一郎に似てるなぁ、話が進むにつれて
「そろそろ叫び声が聞こえるんじゃないか」
「ここで誰か死体を発見するんじゃないか」なんて
変な妄想を持ちながら(笑)、見てました。

これは、アメリカとかで御馴染みの昼メロを
生ドラマ形式で公開録画している、いわゆるソープオペラを
狙っているんじゃないでしょうか。
笑いの質も、お涙の質も、とっても軽やかで
万人受けする非常にわかりやすい構成。
なんら刺激は、ありません。
劇団たいしゅうの前作、いしだ壱成の作品も、そんな感じだったから
この劇団のカラーなんでしょう。
(でも、舞台装置の雰囲気とか、話の流れが、
良く似ているのは、ちょっと・・・)
キャパ違うけど、三越劇場とか博品館とか、そういう劇場の客層を
狙って上演すればいいのに。

ただ、中身がソープオペラなのに、チケット代が
¥6000もする。これは高い!
せいぜい¥4000までの料金でしょう。
だから客席もガラガラ。

風邪引いて、熱が38度以上あったから、
劇場へ足を運びのを、どうしようかと真面目に悩んだけど
決して観客に判断を委ねたり、考えさせるような場面はなく
テンポよく複数の人物相関図を器用に構成していく
アンサンブルは、とっても気持ちよい。

作家とか女優とか別荘とか、本当にベタな設定ではあるけど
まぁ御愛嬌でしょう。

印象に残ったのは、曽世海児ってStudioLifeの人。
いやぁこの人の立ち姿は美しい。
とにかく舞台の上で目立つのだ。
彼が出てくると、舞台が締まるというか、キリっとする。
舞台の出演回数が出演者の中で一番多い?からかなぁ。
非常に板についている感じがする。

出番や話の流れからいっても、彼が主役と言っても
おかしくないけど、知名度から川野太郎や
仁左衛門の娘さんが前面に出るのは仕方がない。
元タカラジュエンヌの汐風さんの歌声も聞ける場面もあって
なかなか盛りだくさん。

この作品にも××レンジャー(○○ライダーかもしれない)上がりの
若い男の子が、出演。
しかし、戦隊モノ出身の人、多いなぁ。


ネタバレBOX

「フィールド オブ ドリームス」よろしく、ラストに親子で
キャッチボールをします。
これには、僕もホロっと涙。
父親と、どっか行ったとか何か買ってもらったって思い出は
薄れていくんだけど
キャッチボールは本当に心に残っているんだよね。
テニスもしたし、サッカーボールの蹴りっこもしたけど
やっぱり深く記憶に刻まれているのはキャッチボール。
登場人物より、少し年上だけど同じ30代。
ファザコンとかマザコンかもしれないけど、親への甘え心は
共感しました。
メトロポリスプロジェクト Vol.22 「大阪で生まれた女やさかい、東京にはようおられへん」「まだ5年3組に転校してきて1日目じゃないの」

メトロポリスプロジェクト Vol.22 「大阪で生まれた女やさかい、東京にはようおられへん」「まだ5年3組に転校してきて1日目じゃないの」

10x50KINGDOM

【閉館】江古田ストアハウス(東京都)

2007/09/20 (木) ~ 2007/09/24 (月)公演終了

満足度★★

本当は星4つなんだけど・・・
新作6本、再演1本となる公演。

今回初めて、過去(1980年)を描いた作品があったが、これはその後に続く連作の伏線となっていたな・・・

また二人芝居なのに、初めて3人目が登場してしまう作品もあったが、これも作品を完成させるためには必要なコトだったから、気にしないコトにしたのだが・・・

一人一役が基本的な設定の世界のはずが、役者の台所事情のせいか、ある役の立場が分からなくなるような作品があったのは残念だった。

また再演の1本に関して、何故あの作品をチョイスしたのか疑問になってしまった。

完璧に今まで築いてきた世界を根本から崩す形になってしまったし・・・

KIDS

KIDS

劇団三年物語

シアターサンモール(東京都)

2007/09/20 (木) ~ 2007/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

ほんまに集大成作品だった・・・
いろんなネタがテンコ盛りの作品で、最後まで飽きずに楽しみながら観れた!

過去の作品を要所要所に入れ込むなど、集大成作品に仕上がっていましたね。

演者も本当に楽しんでいるのが、ヒシヒシと感じられたし・・・ハッピーエンドで終わったのも良かった!

これで最後とは・・・本当に勿体無いので、どんな形でもいいから、再出発して欲しいです。

JIRU II 【re:start】

JIRU II 【re:start】

プロデュース集団『JIRU』

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2007/09/18 (火) ~ 2007/09/23 (日)公演終了

満足度★★★

全体的に悪くは無かった・・・
良質なシチュエーションコメディ作品を作り上げようとする努力が感じられる作品でしたね。

全体的に悪くは無かったし・・・

ただ、テンポアップした時に、粗さが感じてしまったのは、ちと残念。

また、エピローグもちと長かったかな・・・

crystal EVE

crystal EVE

劇団PEOPLE PURPLE

六行会ホール(東京都)

2007/09/22 (土) ~ 2007/09/24 (月)公演終了

満足度★★

良い音楽を使っているが・・・
毎回、作品にマッチした音楽を使っていると思うのですが、その音楽に頼り過ぎている感じもあるのは、ちと残念。

特に今回は、一発の効果音を引き出さないといけないのに、終始音楽が流れているため、その効果音が完全に殺されてしまった。

無音から奏でられる一発の効果音が、どれだけ印象を与えるのかを、もう少し考えて欲しいな・・・

余りにもタイムパラドックスを無視した作品だったかな・・・「お芝居だから何でもアリ!」というのもどうかと思う。

新羅生門

新羅生門

劇団東京ドラマハウス

萬劇場(東京都)

2007/09/20 (木) ~ 2007/09/23 (日)公演終了

満足度★★

難しい作品に挑戦したかな・・・
奥深いこの作品をどの様に描き切るのか、楽しみにしていたんですが・・・

例えば、「老婆だから声色はこうだ!」というような決めつけてしまった感があり、そのため遊び部分が無くなってしまい、この作品の良さを押し殺してしまったかな・・・

あと、もう少しアンサンブルを気にして欲しかったです。

ラスト・ファイヴ・イヤーズ

ラスト・ファイヴ・イヤーズ

シーエイティプロデュース

東京グローブ座(東京都)

2007/09/07 (金) ~ 2007/09/17 (月)公演終了

満足度★★

空間の統一感不足
二人が別空間という中で物語が進行してゆく
その脚本とスズカツ演出の味わいは
美術と映像で妨げられてしまった感あり

上演前に客席に入った瞬間
「これはひょっとして面白くないかも」
と思ってしまったのが残念...

というのも舞台セットの壁が
なんだかどう見てもとてもいまいちだったから
私の好みに合わないっていうのではなく
単にクオリティの問題だとおもってしまうほど

壁以外のセットは結構好きだっただけにかなり心残り

そして映像はさらにいまいちだった
「これって、やっつけ?」
と何度も思ってしまい全然集中できなかった

照明もきっとステキだったんだろうが
もう全然よく分からなかった

しかし2人のキャストと音楽は
非常に良かったと思います
視覚上に気が散る要素がたくさんある中でも
特に曲がとても良かったのは印象的

ネタバレBOX

「きっとスズカツ自身も納得いってないんだろうな」
と思ったのはやはり
壁のクオリティもそうだが
特に映像で出していた時計
どう心を広く持ってもしょぼすぎた

男女それぞれの空間の切り替わりの
シンボル的役割だっただろうに...
そして歌とリンクさせて英語の歌詞が
VJ的に?出ていたくだりでは
Vが挙動不審すぎて本当に注意力散漫になった

美術に話は戻るが窓も相当いまいちだった
前側の椅子や机、ソファー(確か)、
上奥への坂道のセットは割と好きだったが...

チラシでは存分に発揮されていた「スズカツワールド」は
クオリティのアンバランスさによる
空間の統一感不足で
全然体現されていなかったように思いました
KIDS

KIDS

劇団三年物語

シアターサンモール(東京都)

2007/09/20 (木) ~ 2007/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

祝 卒業!
ちょっと奇怪ながらメルヘンチックで、希望を感じさせるストーリー。音楽&ダンスもノリノリで楽しめます。エンディングでは、もしかしたら、夢は必ず実現するのではないか、などと思わせてくれました。
そしていつもながらのスピード感と立体的アクション。今回は設備を最大限に活かして、素晴らしい仕上がりです。
この劇団、これで終わってしまうのはもったいないと思いますが、素晴らしい卒業公演をありがとうございます!

ネタバレBOX

「セサミストリート」を見ていると、3割り増しで楽しめるかも。
いつものアドリブコーナー(かな?)もあります。
ロマンス

ロマンス

こまつ座

世田谷パブリックシアター(東京都)

2007/08/03 (金) ~ 2007/09/30 (日)公演終了

満足度★★★

キャスト志望の方に観てほしい
久しぶりに普通に客席から観た芝居
キャストを見ているだけでとても楽しかったです

上演時間は割と長めだったが
全然気にならなかった
むしろ長くて満足度もアップ
クォリティの高いキャストが織り成す舞台に浸れて
とってもリフレッシュしました

舞台セットや照明で「?」という部分が
実はいくつかあったけど
キャストに夢中になっちゃうから
全然気にならないし



そしてプロとアマチュアには
歴然たる差がやはりあるんだな

と再確認したステージでした

「プロ」にはいろんな定義があると思うけど
最も広義の「その仕事をメインの収入源にしている」(受け売り)
というラインで考えると
スタッフよりもキャストのほうが
プロとアマチュアの実力の差は大きいんだろうな
とも思った

アマチュアで活動していて
プロのキャスト志望の人に特にオススメです

ネタバレBOX

チェーホフが歳を重ねるにつれ
キャストがどんどん入れ替わっていったが
特に壮年(段田安則)→老年(木場勝己)の入れ替わりが好きだった

スクリーンの前エリアで段田安則が下手から上手に徐々に移動しながら
「目に楽しいスカートさん」
「かわいい女優さん」
「柔らかい赤ん坊さん」
(うろ覚え)というように
手紙の書き出し文句を
いくつもいくつも並べて
センターでうれしそうに聞いている妻(大竹しのぶ)に呼び掛けていくのだが
段田安則が上手まで行ききったところで
ひょいっとスクリーン裏に隠れてしまう

そしてまたひょいっとスクリーン裏から出てきたと思ったら
それは木場勝己扮する晩年のチェーホフで
手紙の書き出し文句を続けてならべて
妻に呼び掛けていくのだ

多分大竹しのぶの安定感というのも見過ごせない要素だと思うが
シーンが途切れずにキャストが入れ替わって
物語が継続していく様子がとっても好ましかったです
ドリル魂-ガ・ガ・ガ・ガ・ガー

ドリル魂-ガ・ガ・ガ・ガ・ガー

劇団扉座

美浜文化ホール・メインホール(千葉県)

2007/09/22 (土) ~ 2007/09/23 (日)公演終了

満足度★★★

想像以上に楽しい舞台…嬉しい誤算
地下足袋ミュージカル、楽しみました。
ストンプのような楽器を用いない豪快なオーケストラ演奏や、豊かな声量で聴かせるうつくしい楽曲…一方でコミカルな喜劇調な演劇シーンがあるかと思えば、現代の病巣である耐震偽装や日雇いへの偏見や男尊女卑…多くの問題を芝居のテーマに盛り込みながら、活き活きとした若者たちの躍動感を伝えることに成功している。圧巻はシルク・ド・ソレイユを思わせるアクロバッチックなバレエシーン…ここで、こんなものにお目にかかれるとは。
さすがに、建築現場を舞台にしたステージだけあって、カッターの火花が暗闇の中に花火のごとく激しく散り、足場を上り下りするきしみ音が響き、ドリルのけたたましい音がこだまする…ミュージカルの要素としての音響が確かに底にはあった。ストーリーの骨格も意外に一本通っており、少し珍しいもの見たさがあった私には、予想外に本格的な舞台を楽しめたという嬉しい誤算だった。
会場となった千葉の美浜文化ホールも初めて訪れたが、舞台を見下ろす感じ…客席の傾斜角もまずまずでよい会場だった。400席程度の小ホールだが、コンサートにはちょっと小さく、小劇団にはちょっと広すぎるという、演者にはなかなか難易度の高い会場だと思うが、小劇団の活躍の場としては東京からも近くアクセスも悪くない…、今後注目に値する会場だと思う。

ネタバレBOX

サウンドトラックのオリジナルCD売り場には、振り付けを担当したラッキー池田さんがおられました。懐かしかった。
ロマンス

ロマンス

こまつ座

世田谷パブリックシアター(東京都)

2007/08/03 (金) ~ 2007/09/30 (日)公演終了

満足度★★★

見るべきところは色々あるけれど・・・
プロの役者の仕事ぶりとか、
工夫された舞台美術とか、
一つ一つのエピソードとか、
面白くないわけじゃないけど、
観終わったあととに
「絶賛」とまではいかないよなあ、と思いながら帰ってきました。

その理由は不明です。

ネタバレBOX

でも、生瀬さんの「レフ・トルストイ」はもう一度見たいかも。
SWEET REVENGE and around the world

SWEET REVENGE and around the world

劇団ひろぽん

早稲田大学学生会館(東京都)

2007/08/31 (金) ~ 2007/09/01 (土)公演終了

満足度★★★★

最終日に
観に行きました。
展開の早さ、エンターテイメント性は好きですが
最後、おまけが欲しかったです。
あの後が気になる。

『fiction』

『fiction』

田中今日子企画

ART THEATER かもめ座(東京都)

2007/09/21 (金) ~ 2007/09/24 (月)公演終了

満足度★★★

誘われて
友人が何人か出演しているので観劇。はじめは「凝った衣装じゃー」と思っていたのですが、単なる痛い人たちの話ではなく、究極のラブストーリーであり、また現実の姿との対比を表そうとしていたのではないかと思います。ちょっと人数が多すぎて、かもめ座でやるにはゴチャついてしまったのが難点かな。あとは、役者の力にバラつきが。

審判 〜改訂版〜

審判 〜改訂版〜

コマツ企画

ザムザ阿佐谷(東京都)

2007/09/21 (金) ~ 2007/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★

劇場との不思議な融合
まず、今までのコマツ企画とは違います、という舞台監督からの説明映像。
これだけでもう半分は楽しめた。とか思ったんですが、一般的なチクチク感ではなく、凝ったディテールが絶妙に強調されて、アクが強いけど日常的な空間が出来上がっていました。ザムザの小屋の特性も考慮した美術も、照明の光の加減も心地いい、「ここではない近所」という感じでした。

スルー

スルー

あさかめ

新宿眼科画廊(東京都)

2007/09/15 (土) ~ 2007/09/24 (月)公演終了

話を聞ける人
伝えたいけど、言葉にならない。
それは話し手だけの問題ではなくて、受け手との関係性による。
そんなことを思った。

ネタバレBOX

ヒザイミズキ演じる妹の、姉に対するもじもじ感が切なかった。

芝居の進行につれ、人の死が明らかになってくるのだが、途中で「あれ?結局みんな死んでるの?」とわからなくなっちまいました。

このページのQRコードです。

拡大