最新の観てきた!クチコミ一覧

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欲望という名の電車

欲望という名の電車

アトリエ・ダンカン

東京グローブ座(東京都)

2007/11/16 (金) ~ 2007/11/25 (日)公演終了

満足度★★★

怪奇!なファンタジー
この戯曲は気に入っていて、国内海外問わず、何度も見ている。
そんな中、この際物のような篠井(女形)ブランチは、何とも怪奇な
印象でしたl。肩幅の広い男性が演じている時点で、
すでに現実味を帯びた作品ではなく、ファンタジーなのだ。
可憐な小島聖と、お坊ちゃま風情で線の細い北村ジュニアの
幸せなカップルに、飛び込んできた魔女といったところでしょうか。
そう、黒い衣装の篠井ブランチは魔女で、白雪姫の小島聖に魔法をかけて
姉と思い込ませている。それを必死に守ろうとしている、北村王子様。
もう全て話しを理解している人が古典を崩して上演している、と
見れば、とても楽しめます。僕も大笑いして見てました。
でも、「名作だから、一度は見ておこう」と思う人、また本来の
作品を見たことない(正統派を未見)の人は、避けてください。
でもグローブ座って、綺麗な劇場ですね。
ジャニーズの劇場になって縁遠くなり久しぶりに行ったのですが
アイドル劇場じゃないけど、軽々しい雰囲気になってるんじゃないかと
思いましたが、昔のジェークスピア劇場の面影も残っており、
いい感じです。ジャニーズは、タレントの若い男の子達の
言葉遣いなど教育や指導も、ちゃんとされているし、
偉いですね。

ネタバレBOX

誕生日のシーンl、篠井ブランチに顔の下からライトあてて
本当にホラーチックにしてましたよね、あれは狙っているというか
確信犯としか思えない。、
笑いました。
コントローラー

コントローラー

北京蝶々

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2007/11/16 (金) ~ 2007/11/23 (金)公演終了

満足度★★★★★

コントローラ
他にも書かれている方がいますが、女性としては秘かに 深く共感できる方も多いのではと感じました。主人公が悩む姿はときに思春期の自分の姿を見ているかのようでした。作演は男性の方ですが、女性の心情の描写が丁寧でドキリとさせられました。
盛り上がりといえるシーンがなく平坦な印象を受けましたが、そのぶんラストが生きていた気がします。とはいえ、ラスト以外にも盛り上がるシーンがあればよかったなと思いました。
小道具や音響、照明が非常によかったです。2Pコントローラも見に行こうと思います。現在最も注目している団体です。

ネタバレBOX

観終わったあと、序盤の「電話が来るはずなの!」、「ティーカップを出して」といったセリフを思い出し えぐられるような気持ちになりました。
漂流裁判

漂流裁判

劇団あおきりみかん

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2007/11/23 (金) ~ 2007/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

久々にリピーターしたい!って思った・・・
名古屋の公演を経ての東京公演だから、初日ににも関わらずレベルが高かったし、セットもかなり作りこまれていたな・・・

お話自体も面白かったし、スピードもあったから、あっという間に終わってしまった。

久々にリピーターしたい!って思った作品。

長い夜の過ごし方

長い夜の過ごし方

ZuQnZ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2007/11/21 (水) ~ 2007/11/25 (日)公演終了

満足度★★

お初だから・・・
やりたいコトを詰め込んで、そこから刈り込んで作品を作り上げたと思うけど、ちと刈り込み過ぎて、唐突にシーン展開されてしまう処が多々あったな・・・

いろいろな繋がりが見え隠れしているんだから、もう少しそれのイメージをかき立てる様な演出を考えて欲しかった。

野鴨

野鴨

メジャーリーグ

THEATRE1010(東京都)

2007/11/01 (木) ~ 2007/11/30 (金)公演終了

満足度★★★★★

野鳩じゃないよ、野鴨だよ(直前まで間違えてたw)
ペニノ演出家のタニノクロウ氏。ずっと気になる存在でした。「舞台奥行きがやたら深い野外舞台」とか、「腹部切開のシーンでジャズの生演奏」とか、毎回私のツボをつく「ニュース」な噂を耳にすれど、なぜかいつも忙しい時期に重なってしまいみにいくことができず。

念願かなって初のタニノ演出。

経験と自信と確たるセンスに裏打ちされた、すんげー贅沢な3時間。

ネタバレBOX

西洋古典劇につきものの違和感。この作品に関しては不思議なことに全く感じません。現代風にこなれているとか、そういう類の消化のしかたではないんですよね。なんというか、奇妙な、こことは違う常識の、「完璧な世界」が出来上がっていました。イプセンが暮らした19世紀のノルウェーがこうしたものだったのかどうかはわかりませんが、ある徹底した美意識なり主義なりが貫かれているように感じました。ストレートなようでいて、かなり念入りな細部への「異端」なこだわり。生演奏のジャズピアノも絶妙です。

「正義病」に取り付かれたグレーゲルス(保村大和)は、今風にいえば世界中に正義を押し付けるアメリカみたいな存在かな。少女が命を絶った直後のシーンで「彼女のおかげで友人のなかにある崇高なものが目覚めたのだ」と語るなど、びっくりするような思想の持ち主ですが、存在のうそ臭さを感じません。人間として、というか、人間に良く似た悪魔のような、そんな確かさで舞台上を歩き回り、他の俳優の肩越しにささやいていました(決して批判ではありません。褒め言葉のつもりです)

で、その友人ヤルマール役の手塚とおる、もう最高です!!間抜けで、ダメダメで。かわいい。二人に共通する「潔癖さ」、かみくだいていうと「ウザさ」(笑)。これが悲劇のもとであり、コメディの要素でもあるというのが凄いと思います。よくできた脚本なんだなあ、と。

奥さん役の石田えりも、全身から「諦め」を乗り越えた荘厳なオーラを放っていて好演。目を離さずにいられません。

あーとにかく観といたほうがいいよ、これ。
タンデム~一人と一人と二人のはなし~

タンデム~一人と一人と二人のはなし~

tea for two

「劇」小劇場(東京都)

2007/11/22 (木) ~ 2007/11/25 (日)公演終了

満足度

懇切丁寧すぎる演習問題
「俳優は相手役と掛け合うことで、演技がかわる。それは二人乗りの自転車(=タンデム)に乗るように、カーブを曲がる際には、お互いの体重をかけるタイミングを図らねばならない」といったようなことがパンフレットに書いてあった。

「ほーなるほど。うまいこと言うねえ。なんか演劇ってスリリングそう」と、文章で読むと感心できる。が、これを客の見ている前で懇切丁寧に実証するとどうなるか……?それがこの公演の内容である。

ネタバレBOX

冒頭20分、延々つづく恋人(あるいは恋人だった人物)との会話をしみゅれーしょんする男女の独白。これをかけあわせるとどうなるかを見せるのが目的なのだから、そこを省略しないのは演出的に意味があるのだろうが、それにしても退屈。意味もわからず年号や公式を暗記させられる高校の授業に似ている(先生は、これを覚えなきゃその先の面白さは味わえませんよ、と言っていた)。

ちなみにもしわたしの読みがはずれていて、ほんとに恋人を想像してるシーンをピュアにやってるんだとしたら、かなりご都合主義だなと。恋人と会って会話の内容がぴったりあうなんてまずありえないとおもってしまう。(わたしはね。いや、ニュアンスが違うとか、やりたいことはわかるのだけど台詞の字面自体がかわらないというところに共感ができない)

作品としてどうなの?というのが正直な感想です。

しかも一組目が終わり、再びまったくおなじ図式で繰り返される二人芝居。「はい、一問目終わったね。では演習その二」的に。

たぶん演出家や参加してる役者さんは面白いんだとおもう。でももうちょっと冷静になってほしい。最近ワークショップの風景をそのままみせてしまう的な公演が増えてますよね。チャレンジ自体は悪くないとおもうんだけど、それって結構むずかしいことだよなーとか、いろいろと考えてしまった。
職員会議

職員会議

studio salt

相鉄本多劇場(神奈川県)

2007/11/15 (木) ~ 2007/11/25 (日)公演終了

タイトルに偽り無し
と書けば、興味を持つ人種の方、いらっしゃるんじゃありませんか?
はい、そこのあなた!おそらくご期待に沿えると思いますよ。職員会議+αで90分。それはだらりとした教師達の日常でもなく、しかし議論ばかりが続いていくわけでもなく。議事進行の合間に各々の人間関係が仄見えてくるのは基本とはいえそこを手堅く。
小劇場の劇団によくあるように同年代の役者だけで出演者を固めてしまうのではなく、年齢の幅が広いキャスティングによりさらに場の真実味というか、臨場感が増していたと思います。東横特急に乗って行った甲斐がありました。。

欲望という名の電車

欲望という名の電車

アトリエ・ダンカン

東京グローブ座(東京都)

2007/11/16 (金) ~ 2007/11/25 (日)公演終了

満足度★★★

欲望から極楽は遠い
 欲望という名の電車に乗っているのは私たちも同じなのだと思う。テネシー・ウィリアムズのどん底を生きる人間への率直な目と愛が感じられる秀作であり、今回の脚本も原作にほぼ忠実で、原作のそういう良さがグローブ座の舞台からも伝わってきた。原作にある音楽や効果音へのこだわりもよく消化工夫され好感のもてる演出になっていた。
 だが「死と裏合わせにある欲望」を全身で表現しながら生きるアメリカの底辺の人々を日本で再現するのは難しい。日本人はやはり控えめで礼儀正しく、やさしいからだ。
 女型のブランチには救いがあった。(同時に逃げでもあったと思うが…)女性が演じた時のさらなる痛々しさは想像すると苦しくなる。スタンレーは好演だった。ミッチー、ステラは上品過ぎた。いや日本的に過ぎたと言うべきか。日本での公演が絶望的なほど難しい演目だと思うが、それにしては善戦していた。

岡田利規 新作「ゴーストユース」

岡田利規 新作「ゴーストユース」

桜美林大学パフォーミングアーツプログラム<OPAP>

PRUNUS HALL(桜美林大学内)(神奈川県)

2007/11/20 (火) ~ 2007/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

刺激的で意義ある実験
チェルフィッチュ的な演劇世界が成立する理由を抽出する検証実験として、本当に面白く、興味深かった。現実と虚構のシームレスな移行により、「現実のドラマ性」と「虚構のリアリティ」が鏡面構造となって、この物語世界を形成している(というより、その鏡面構造無くしては、この物語世界が成り立たない)というのが明確にわかる。ノスタルジーと将来への不安という逆ベクトルの「時間」を同一象限で表現するアイディアも、大学での演劇という条件から担保を得て鮮明となった。ねじれ、うねる、決して平坦ではない演劇空間に、多くの若い役者が賢明に食らいついていたのも印象的だ。完成度、という尺度ではなお物足りない点が多々あるが、その先鋭性、実験性に目を向けるべきであろう。なにより、この演劇空間の遙か延長線上には、まだ見ぬ新たな演劇が存在するような予感がして、本当に刺激的であったのだ。

レインマン(再演)

レインマン(再演)

TBS

PARCO劇場(東京都)

2007/10/30 (火) ~ 2007/11/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

滂沱の涙!
幕開きから、いきなり物語に惹き込まれていました!
レイとチャーリーの絆が育まれる現場に立ち会えた幸せに、心が震え涙が止まりませんでした。
笑いが一杯、涙も一杯、そして人間を信じたくなる優しい気持ちにさせてもらいました。
カーテンコールまでが物語りの中です。
キャストの皆さん全てが素晴らしいのですが、橋爪@レイの凄さは筆舌に尽くし難い!!
間違いなく、魂を揺さぶることができる役者さんです!!!

欲望という名の電車

欲望という名の電車

アトリエ・ダンカン

東京グローブ座(東京都)

2007/11/16 (金) ~ 2007/11/25 (日)公演終了

満足度★★★

孤高の美しさ
ブランチの悲劇は、変われなかったこと。
時間と時代が流れて行ったのに、取り残されてしまったこと。
そう、“悲劇”という言葉が、私の頭の中でグルグルと回っていました。
3時間近くの大作ですが、物語に飲み込まれ堪能しまました!

岡田利規 新作「ゴーストユース」

岡田利規 新作「ゴーストユース」

桜美林大学パフォーミングアーツプログラム<OPAP>

PRUNUS HALL(桜美林大学内)(神奈川県)

2007/11/20 (火) ~ 2007/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

静かな驚き
本日鑑賞してきました。早速ご報告したいと思います。
大きな期待を抱いていきましたが、その期待をいい意味で裏切られました。
あの芝居は、学生さんたちにしかできないんじゃないでしょうか、ああいった生々しさは、大学生だからこそだと思います。

ネタバレBOX

携帯画面に映される文字の数々にドキッとさせられました。
繰り返される「思ってると思いますか?」の言葉が胸に残ります。
喫茶店物語・再会

喫茶店物語・再会

劇団芝居屋

ザ・ポケット(東京都)

2007/11/13 (火) ~ 2007/11/18 (日)公演終了

満足度★★★

楽しみました。
笑いあり感動ありの作品でした。
少しうますぎる話、という感じはありましたが、それもまたよしです。
ただ、前回作品が、もっともっと感動でしたので、そういう意味ではちょっぴり、もの足りませんでした。
もっともっと熱い舞台を次回は期待します。

蜘蛛女のキス

蜘蛛女のキス

(株)宝塚クリエイティブアーツ

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2007/11/02 (金) ~ 2007/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

蜘蛛の糸ひきずってます。
石井モリーナの根底にある強さとしなやかさ、浦井バレンティンの繊細さと脆さ、朝海オーロラ&蜘蛛女のエンターテインメント性、そして最強アンサンブルのダンスと歌…。公演が終わっても、蜘蛛の糸をずっと引きずって、中々あの世界観から去ることができません。人間の中に確実に存在する様々な心理を、台詞の微妙なニュアンスでも表現していて、全体に流れる重く暗いトーンとは裏腹に、観たあと不思議な満足感の残る作品でした。

ABODEMENT

ABODEMENT

THE SCAR-FACE

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2007/10/11 (木) ~ 2007/10/14 (日)公演終了

満足度★★★★

クライマックスは快感でかつ感動モノ
サスペンス系ながら人間ドラマが濃密で、何日もかかって根気良く並べたドミノが様々な仕掛けを開花させながら一気に倒れてゆくように、じっくり時間をかけて描いてきた人間関係や事件の背景が一気に収束するクライマックスは快感でかつ感動モノ
シンプルゆえにいろんな場面に使うことのできる装置とその使い方も○

Blue Bottle -蒼蝿-

Blue Bottle -蒼蝿-

東京倶楽部

新木場1stRING(東京都)

2007/10/06 (土) ~ 2007/10/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

迫真のボクシングシーン
どこか既視感があり、単館でレイト上映される映画のようなオモムキだが、それを舞台で演ることに意義がある。菅田俊、山口祥行、工藤俊作、木庭博光、勝矢などシブい俳優の演技をナマで見ることができた上に普段は実際に格闘技に使っているリングを使用しての迫真のボクシングシーンまであって大いに満足

シェイクス

シェイクス

30-DELUX

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2007/10/04 (木) ~ 2007/10/14 (日)公演終了

満足度★★★

期待したほどシェイクスピアの引用はなし
期待したほどシェイクスピアの引用はなかったが、過去の心の傷を乗り越える主人公の姿をアクション満載な上に笑いもまぶして描いており、さらに出演者の中で一番の目当てであった伊藤裕子も、以前観た『月の子供』より出番がはるかに多くて満足

ミキシング・レディオL⇔R

ミキシング・レディオL⇔R

劇団6番シード

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2007/10/04 (木) ~ 2007/10/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

あふれる疾走感
FM局の深夜の生番組中のトラブルを描いたコメディ。疾走感あふれるテンポの良さに加えて、使用されるちょっと懐かしい曲もリアルタイムで知っていたのでツボを突かれ、さらに終盤でのパーソナリティの「生で伝えること」に関する台詞には感動

なお、LはE-5、RはD-12

真夜中のフォークロア

真夜中のフォークロア

UNITレンカノ

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2007/10/05 (金) ~ 2007/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

総じてオッケー
意外にもシェイクスピアの『真夏の夜の夢』を下敷きにしたコメディ。芝居のウソ」にしてもちょっとキビしい部分が1つ2つあるものの、総じてオッケー。本編も非常に楽しいが、エピローグがまた「画竜点睛を打つ」感じで見事。さらに帰宅後に原典について調べたら、登場人物の名前にも引用があり、そこにも感心

頓狂するは我にあり

頓狂するは我にあり

劇団ノーティーボーイズ

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2007/10/04 (木) ~ 2007/10/07 (日)公演終了

満足度★★

いつもの水準には届かず
若干のムリがある上にオチが中途半端でいつもの水準には達していなかったが、テンポの良さと大和の変幻自在のツッコミぶりはいつもながら楽しく、さらに三原珠紀の「地底系アイドル」ぶりとその持ち歌の歌詞、および男優陣のオタ芸にはバカウケ

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