タンデム~一人と一人と二人のはなし~ 公演情報 tea for two「タンデム~一人と一人と二人のはなし~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度

    懇切丁寧すぎる演習問題
    「俳優は相手役と掛け合うことで、演技がかわる。それは二人乗りの自転車(=タンデム)に乗るように、カーブを曲がる際には、お互いの体重をかけるタイミングを図らねばならない」といったようなことがパンフレットに書いてあった。

    「ほーなるほど。うまいこと言うねえ。なんか演劇ってスリリングそう」と、文章で読むと感心できる。が、これを客の見ている前で懇切丁寧に実証するとどうなるか……?それがこの公演の内容である。

    ネタバレBOX

    冒頭20分、延々つづく恋人(あるいは恋人だった人物)との会話をしみゅれーしょんする男女の独白。これをかけあわせるとどうなるかを見せるのが目的なのだから、そこを省略しないのは演出的に意味があるのだろうが、それにしても退屈。意味もわからず年号や公式を暗記させられる高校の授業に似ている(先生は、これを覚えなきゃその先の面白さは味わえませんよ、と言っていた)。

    ちなみにもしわたしの読みがはずれていて、ほんとに恋人を想像してるシーンをピュアにやってるんだとしたら、かなりご都合主義だなと。恋人と会って会話の内容がぴったりあうなんてまずありえないとおもってしまう。(わたしはね。いや、ニュアンスが違うとか、やりたいことはわかるのだけど台詞の字面自体がかわらないというところに共感ができない)

    作品としてどうなの?というのが正直な感想です。

    しかも一組目が終わり、再びまったくおなじ図式で繰り返される二人芝居。「はい、一問目終わったね。では演習その二」的に。

    たぶん演出家や参加してる役者さんは面白いんだとおもう。でももうちょっと冷静になってほしい。最近ワークショップの風景をそのままみせてしまう的な公演が増えてますよね。チャレンジ自体は悪くないとおもうんだけど、それって結構むずかしいことだよなーとか、いろいろと考えてしまった。

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    2007/11/23 23:52

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