
ファントム
梅田芸術劇場
青山劇場(東京都)
2008/02/07 (木) ~ 2008/02/22 (金)公演終了
満足度★★★★
うまかった
大沢たかおの芝居はうまい。(でも、歌はもっと頑張ってほしかった…)そしてクリスティーンの彼女は歌がうまかった。(なおさらたかお様がんばろう感が際立ってしまいました)
ですが、全体的な感じとしてはあまりミュージカルミュージカルしてなくて私としては楽しめたかなーと思います。特にクリスティーンの歌が、ちゃんと物語が進んで行くに従って、徐々にうまくなっていくのね〜。
いい意味で何の期待もせずに観劇しただけに、彼女の堂々たるステージにとても素敵な拾いモノをした気分です。
さすが、たかお様は背が高いし、マントがチョーお似合いで立ち姿がかっちょよかったです。パクさんも非常にナチュラル且つ伯爵然とした姿は素敵でした。

ユリコレクション
企画集団007
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2008/02/21 (木) ~ 2008/02/26 (火)公演終了
満足度★★★
方程式に沿った丁寧な味わい
いわゆる奇を狙った作品ではない。非常に「ありがち」な作品だけど、
「当たり前」のことを「当たり前」に、ちゃんと仕上げている。
「基本」や「出来なければいけない事」を軽んじて、
「個性」という名のもと、メッチャメチャな作品を出している公演が
目立つ中、「そうそう、いいよいいよ」と、
安心して、おおらかな気分で作品を楽しめました。
王道の「方程式」に沿った丁寧な味わいで、非常に好感が持てました。
話の展開や、雰囲気が、とても女性的な印象を受けましたが、
たぶん男性の方の作品でしょうか?
主役の女性の人の作・演出かと思ったけど名前が違うし・・・?
この作品の作家の人は、今後、映像の世界や商業演劇の世界でも
活躍できるじゃないかな。
これから注目していきたい人物です。
殆どの役者の人が、素人芝居でクッサい演技なんだけど、
2000円程度の上演だし、多分主催者が友人の学生さんにでも
エキストラ感覚で御願いしたんでしょうから、まぁそれは仕方ないでしょう。
台詞をトチらずに、動きを間違えずに出来ただけで、
上出来と思ってみてれば、満足感が高まります。
この作品、やりようによっては、
もっと大きな劇場で、ちゃんとした装置使って、
ちゃんとした役者を使って上演すれば、
それなりに見ごたえのある作品になるんじゃないかな。
こういう女性的な作品は、僕の好みじゃないけど、
後味悪くなく、約2時間、楽しめました。
難を言えば、開演時間が10分程度遅れたこと。
全ての劇団に言えますが、
時間厳守(タイムマネージメント)は忙しい中、劇場へ足を運んだ人への
最低限な礼儀です。。
開演時間には、すでに客席落ち着いていたのなら、尚のこと。
あと、お見送りもありません。

逃げろ / にっちもさっちも
yhs
扇谷記念スタジオ・シアターZOO(北海道)
2008/02/21 (木) ~ 2008/02/25 (月)公演終了
満足度★★★
豪華二本立て
という、印象を受けました。よい意味で、です。
「脚本共作」という作品においては、今はじまったばかり、という印象。
共作というか掛け合わせになっていた感があり、そういった意味で二本立て、と感じました。ですが、今回でかなりその面白さに目覚めたご様子のお二人。お二人が今後このプロジェクトをどう料理していくのか、非常に期待いたします。

『動く銅像'08』/『地球から観る円』
リュウセイオー龍
遊空間がざびぃ(東京都)
2008/02/23 (土) ~ 2008/02/24 (日)公演終了
満足度★★★
生理的な肉体
一見野蛮なようだけど、生理的な肉体の反応を、ある程度意識してやっていると思う。
音楽は、キャリアはディープで長いけどライブは久しぶりという小間慶太さんのギター弾語りに、大熊ワタル、こぐれみわぞうの夫婦パンクチンドン。

誰も寝てはならぬ
国道五十八号戦線
明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)
2008/02/21 (木) ~ 2008/02/25 (月)公演終了
満足度★★★
うん。
正直期待してなかったけど、フタをあけてみたらビックリ。
挑戦的だけど、おもしろくまとめてるなぁって思った。
今後の活躍の可能性を感じました。
楽日を見たかったな。
がんばってください。

ペテン師と詐欺師(再演)
ホリプロ
J:COM北九州芸術劇場 大ホール(福岡県)
2008/02/20 (水) ~ 2008/02/24 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しかった~♪
市村さんが楽しいのはわかってたけど、鹿賀さんが意外におちゃめでステキだった。
ソニンは歌うまいし、役柄が広い!若いけどいい女優になりそう☆

ヒタンキタン
フナレ
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2008/02/22 (金) ~ 2008/02/26 (火)公演終了
満足度★★
大騒ぎの家族愛憎劇
チラシと「お願いお母さん、今日も変わらず肉を食べてちょうだい」が気になって観に行ってきました。題材は面白いんだけど、演出がそれを壊してしまってるのが残念。もっと静かな演出でじわじわ壊れてゆく家族を見たかった。
あと、役者の演技が大きくてワザとらしいのが、話に入ってゆくのを邪魔してたな。

本能寺オテロ
K.B.S.Project
ブディストホール(東京都)
2008/02/14 (木) ~ 2008/02/17 (日)公演終了
満足度★★★★
総合的には良かったですよ!
生演奏がとにかく心地よかった~。
琵琶と笛の音色がとても素敵でした。
そして、メインのキャストが面白いくらいハマリ役!
ただ、メインが良すぎるだけに、脇の若い俳優さんの演技に
荒が目立った感は否めない。

誰も寝てはならぬ
国道五十八号戦線
明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)
2008/02/21 (木) ~ 2008/02/25 (月)公演終了
(狡)賢さ
狡賢い。賢いだけじゃなく狡い。これを大学でやんなよって、それこそ次の演劇フェスでやればいいのに(笑)周りは多分まだやんないよね、こういうの。
まぁ、次はもちろん今回以上の期待を持てるってことで。
「演劇は絶滅しました。」このコピーはやばくて良い。行こうって気になる。
本編については以下。

♥♥♥~Don\'t catch me !~
早稲田大学演劇倶楽部
早稲田大学学生会館(東京都)
2008/02/21 (木) ~ 2008/02/24 (日)公演終了
最近のエンクラの傾向。
開始から3分くらいどういうスタンスで観ればいいのか途惑ったなー。してやられた感もあります。
15mm時のろりえ、企画公演「JETS」、そして今作。脚本単品を読み物として目を通した場合、果たしてそれが特別に面白いか?と考えるとかなり微妙な判定になりそう。彼らの挑戦を評するには演出に注目したほうがいい。という事で、気になる人は観に行ってください。クチコミだけじゃ分からないと思う。
そういう芝居なので、物語が今何処に向かっているのかこそを重視して観る人にとっては合わないかも。でもそういう見方って損すると思いますよ。芝居は、「目の前に人間が存在して何かをやっている」のを観るべき。
【追記】
これを書いてから「休みに似たり」を見て、思わぬ合致に吹き笑い。偉そうに記してもあくまで私個人の観劇感ですのでお気になさらずに。

愛にキて
アマヤドリ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/02/15 (金) ~ 2008/02/24 (日)公演終了
そういう事だったのか。百聞は一見に如かず。
一時期『観てきた!』に「オススメしない」のマークが連立して不安になったものの、観たら安心した。これまでが良かった分の観客からの期待に応え切れなかったのかもしれない。団体としてやるべき事はやれていた様に思う。個人的には充分楽しませてもらえました。惜しむべくは強風で電車が遅れて序盤の15分を観られず…(泣)。
気になったのはキャストのバランス。主要な人がいないとまでは感じませんでしたが、能力差のバラつきは目立った。「その台詞をその人が言ってもちょっと説得力が…」なんて瞬間も。役者の力不足を責めるよりも、采配した演出の非か。それを再度感じたのがラスト。しばらく間があった後の部分。同じ言葉を語調を強めながら何度も繰り返す事で何かが生まれていく過程は見えた。が、役者の能力に合わせた演出ではなかったと思います。根岸さんはこなせていたけど、青木さんは段々とこなせなくなっていった。今日だけの事ではないはず。
コロさんがダンスを好きらしいのはブログで拝見していましたが、流石にキレがいい。昔サッカーなどをやっていたそうなので身体能力値がそもそも高いのでしょう。柿ではああいうキリっとしたダンスがないので、観られてよかった。

着座するコブ
魚灯
京都芸術センター(京都府)
2008/04/18 (金) ~ 2008/04/20 (日)公演終了
2008/2/23 マチネ観劇
とても現代日本的な世界の切り取りかただなあと。このあたりがスタンダードなんだろうなと。
厭世的・小さなコミュニティ・平和で退屈な日常を一枚引き剥がすと…など。
悪くない意味でとてもTIFっぽい舞台でした。手に汗かいたなあ。

グレイトフル・デッド
バジリコFバジオ
しもきた空間リバティ(東京都)
2007/05/18 (金) ~ 2007/05/21 (月)公演終了

限界和音
地球割project
千本桜ホール(東京都)
2007/08/08 (水) ~ 2007/08/18 (土)公演終了

AC/DC WORLD'S END SCHOOL GIRL!!!!!
バジリコFバジオ
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2007/11/16 (金) ~ 2007/11/20 (火)公演終了

誰も寝てはならぬ
国道五十八号戦線
明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)
2008/02/21 (木) ~ 2008/02/25 (月)公演終了
上品なパンク(早稲田もいいけどこっちも要注目でしょ)
学生の特権というのは過激さでも安さでもなく、知性である。前回の実験作とは打って代わり、幕を開けた時点で「あっ」という鏡のような舞台美術のなか「演劇は絶滅しました」という挑戦が始まる。チラシから匂わせるSFっぽさを裏切り、まるでマルチ商法に集められたような人間関係が集まる一室。三谷幸喜のようなクスリとした笑いを散りばめつつ造詣されたキャラクターが丁寧。それらがあまりにも造形的が故に安心して観ていると、またまた「あっ」と足下を掬われるラストが待っている。
MUで、演出助手を務めてくれた友寄くんが作・演出ということもあり、僕らパンクの血が似ている?(笑)嬉しい親近感でした。ラストの幕落ちは、同業者としてぞっとする気分。学生劇団としては最後らしく、1000円とナイスプライスなのでお見逃し無く。25日(月)まで。満員との噂ですが、入れてくれるでしょう。
ちなみに白衣の小さな美女ハマカワフミエは、次回MUに出演決定。そちらもひとつよろしく。

花戯え
芸術集団れんこんきすた
千本桜ホール(東京都)
2008/02/21 (木) ~ 2008/02/24 (日)公演終了
満足度★★★★
不思議な世界
眠れる骸には『人と国の命を左右する』力が宿っており、守人はその骸の莫大な力を恐れ、木に封じ込めて二度と力を手に入れさせないために守人がその骸を見張っていました。
そこに国を追われた巫女と人に仕える鬼の末裔と骸を守護する火の女神の子がそれぞれ、自分の願いを聞き入れてもらうために、北の果てに訪れます。
その3人の煮えたぎる火が骸の好物で、火とは、人の心に宿る想いの事です。骸(御影)は火を頂くことでその強大な力を手に入れ、御影は解き放たれ自由になってしまいます。
3人の想い、御影、守人の三様の思惑と業が交差しこの世の果てが繰り広げられることになる・・・・。
ファンタジーというあらすじだったから、もうちょっと、美しい物語を連想していた。
ところがどっこい!
いあ~、実に怪しい。。(^0^)
目眩を感じるほど怪しい。。
もしかして・・・妖怪の宴でも始まるのかとあまりの怪しさに鼻から血を噴出す位の勢いで、御影(中川朝子)は死体を数えるような陰気な声で『異国からの漂着神』を好演してました!
神鬼を表現した美しいアニメの世界をほーふつとさせる衣装や演出は漆黒の世界から舞い降りた夜叉をも仰け反るお姿で、ワタクシの脳みそに蔓延するアドレナリンは史上初、記録された事のない莫大な量に達したのでした!
バレエ・ダンスで織り成す表現はやはり芸術性溢れる。という言い方が一番適当かと思われ、幻想的でもあり神秘の世界を作り上げていましたね。。
しかしながら、照明と音楽をもっと演出した方がより完璧に見せられ、小さなステージでもそれなりに大きく見せる場面はあるかと。。
ついでに言うならば、セットももっと怪しげなセットの方がより、効果があったと思う。
荒神の骸は、本当にそのように見えて鬼にも蛇にも夜叉にも見え、その演技力には賞賛する以外、ないのでした。

愛にキて
アマヤドリ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/02/15 (金) ~ 2008/02/24 (日)公演終了
満足度★★★
看板がいなくても魅せることが出来る?
話の芯となる人物達がキャラで押し切ったのはすごいと思うのだが、個人的にいま一つ突き抜け感が感じられなかったのが残念。周りのキャラのほうがとても立っていたし、高橋さんとコロさん演じる不良少女のやり取りが切り取られたリアルさが見えて心地良かった。ダンスはやはり素敵。広田さんの愛くるしいキャラも。ヌル田とケシボウの二人に感謝。

愛にキて
アマヤドリ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/02/15 (金) ~ 2008/02/24 (日)公演終了
満足度★★★
劇場の使い方はうまい
王子小劇場ってこんなに広かったっけ?って思わせるような上手な舞台と客席の割り振り。さすがです。登場人物が多いのも気にならない。お話自体はいろいろな方向から一つの点に向かって収束しようとしていくんだろうけど、全然関係ない出来事がどうつながっていくのかなっていう興味を維持する時間が長い感じはしました。

空白(そらしろ)
劇団印象-indian elephant-
タイニイアリス(東京都)
2008/02/21 (木) ~ 2008/02/24 (日)公演終了
満足度★★
優しい気持ちに
テーマがこういう感じならもっと毒が欲しいところではあるけど、出てくるキャラクターがみんな「いい人」で、思いやりをたっぷり感じました。ただ、シチュエーションで笑わせるならもっと状況をひねってほしい。あたふたするばかりでネタがすぐばれ、笑いになかなかつながってないのがもったいなく思いました。開演の15分押しは椅子のすわり心地や詰め込み具合からしてもどうにか改善して欲しいです。