
おしるし
プリエール
赤坂RED/THEATER(東京都)
2008/06/03 (火) ~ 2008/06/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
脱帽です
参りました。
ヤラレました。
高齢出産の話と言うことで、年代の離れた自分には共感できない話しかと思ってました。
さすがONEOR8の田村さん!
それだけじゃない。そしてただのHAPPY ENDじゃ終わらせない!
32歳独身の男性に、ここまで女心を描かれては…
ただただ脱帽するしかありません。
井上さんのアドリブには共演者も笑ってしまう程。
恩田さんや小林さんの微笑ましい感じも良かったです。
再演、DVDの発売を希望します。

億万長者婦人故郷ニ帰ル。
JAM SESSION
「劇」小劇場(東京都)
2008/04/15 (火) ~ 2008/04/20 (日)公演終了
満足度★★★
情熱を持ってストイックに演劇に立ち向かう姿勢
ほぼ何もない八百屋舞台で、小道具、大道具も最小限。役者さんの身体を使って劇的なうねりを生み出して行きます。走って、叫んで、スピード感に満ちたエネルギッシュな舞台でした。情熱を持って、ストイックに演劇に立ち向かう姿勢を感じました。
ただ、初日だったのもあって、役者さんは全体的に段取りを守ることで精一杯のように見えました。どうしても許容できないミスがあり、ラストの盛り上がりを信じづらくなったのが残念。あと、選曲も少々奇抜すぎる気がしました。
1990年代に入ってから、価値観がひっくり返るような事件が沢山起こっています。何を頼りに生きていけばいいのかを、誰もがはっきりとは答えられない世界になっている気がします。そんな中、資本主義社会において不可欠な「お金」に、興味や欲求が集中するのは自然なことだと思います。でも「お金」を中心にした(全てを金に換算していく)生活って、人間には合っていないと思うんですよね。お金と違って命は割り切れないことだらけですから。
約50年前にスイス人が書いた『億万長者・・・』は、どちらかというと今の日本人にとっては縁遠い作品だと思います。でも、お金で正義が買えるのか、お金と命はどちらが大事なのかという命題をテーマにした今作は、今の日本で上演することに大いに意義があると思いました。

玉手箱
劇団黒テント
イワト劇場(東京都)
2008/05/31 (土) ~ 2008/06/15 (日)公演終了

男節
劇団BOOGIE★WOOGIE
アイピット目白(東京都)
2008/06/02 (月) ~ 2008/06/02 (月)公演終了
満足度★★★★
シュール過ぎる…
演出家が「笑わせるのではなく、笑われるんだ」と言ったとかで、出演者全員がフンドシ姿という出オチ状態から男らしさを問う、長いコント(?)。
笑ったけど、内容はあまり無かったような…?
私が理解出来なかったのかしら。
好き嫌いが分かれるところだと思いますが、一夜限りのお祭り騒ぎという事で。

火星水族館
宇宙食堂
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2008/05/15 (木) ~ 2008/05/18 (日)公演終了
満足度★★
広大な敷地に犬小屋だけ、みたいな?
火星有人探査というスケールの大きいテーマなのにそれを阻止せんとする火星原住種族の人数が非常に少なく物語として小さくまとまってしまい、まるで広大な敷地にポツンと犬小屋だけ建てておしまい、的な感覚になってしまったのは残念。

まどろみ
森崎事務所M&Oplays
あうるすぽっと(東京都)
2008/05/15 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了
満足度★★★
幻惑されっ放し
『空中ブランコ』では控えめだった反動か(笑)倉持裕の持ち味が存分に発揮され、まどろみかけて見ている幻想・夢想では?とか、複数の人物は実は複数の人格なのではないか?とか、観ながらあれこれ想像が膨らんで、観客として幻惑されっ放し。

最後の1フィート
劇団6番シード
小劇場 楽園(東京都)
2008/05/10 (土) ~ 2008/05/18 (日)公演終了
満足度★★★★
それぞれタッチが異なるのがミソ
1本の映画をめぐる3つのオムニバス・ストーリーで、それぞれタッチが異なるのがミソ。第1話の「ショウ・マスト・ゴー・オン」精神、第2話の怒りまくるフィルムコミッション代表と冷静な交通課婦警の対比、第3話の緊迫した出だしから家族系のネタを経て軟着陸させる筋立てが特に印象深い。
また、フィルムのスプロケット(送り穴)をモチーフにした舞台美術のセンスもイイ。

人魚とハイヒール
ももいろぞうさん
吉祥寺シアター(東京都)
2008/05/15 (木) ~ 2008/05/18 (日)公演終了
満足度★★★
「人魚姫」+「王子と乞食」
一言で表現すれば「人魚姫」+「王子と乞食」なファンタジー、歌やダンスも交えての2時間15分、「脚が悪くてもハイヒールを履きたい」というヒロインの願いはいかにも女性作家らしく、しかしそれは「希望は持ち続けるべき」というメッセージなのが上手い。
また、もう一人のヒロインである人魚が足を得て陸に上がった後、惚れた相手にアッサリ拒絶されてストーカーと化すというのには意表を突かれる。
あくまで声高にならないレベルでさり気なく環境汚染にも触れていたのも○。

贅沢ラム
crewimburnny
神戸アートビレッジセンター(兵庫県)
2008/05/24 (土) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

ATT ROCKET LIVE 2008
ATT
アイピット目白(東京都)
2008/05/12 (月) ~ 2008/05/13 (火)公演終了
満足度★★★★
ボケが2枚重ね体制に
新ワザ・新ネタ披露はもちろん、従来のネタやワザもバージョンアップしており、さらにオフィス★怪人社の花見卓哉の参加により従来は濱田朋行が1人で担当していたボケが2枚重ねになったことで表現の幅もグッと広がって非常に楽しい。
もちろん予定通り13日にも鑑賞。

さよなら また逢う日まで
ブラジル
こまばアゴラ劇場(東京都)
2008/05/09 (金) ~ 2008/05/20 (火)公演終了
過去最高傑作でした
オーシャンズ11とか観てても野暮な突っ込みは無しなように。全員がずっと着てる黒い服すらも、気にならなくなる。そんな俳優たちが並ぶ。「アゴラ劇場」とか「会話劇」とかそういうシュチュエーションだろうが、地下で男のロマンティシズムがずーっと流れてる。傑作短編『疾しい理由』の騙し合いがスケールアップしたような、後半戦は脳がキリキリして楽しい。ブラジル至上最高傑作。
諌山幸治くんが静かに快演。この「静か」にって部分が実は一番ヤバい。偶然というか目利きというか、MUでも夏お世話になります。へへへ。

LAPUTA FALL -ラピュータフォール-(アップ風景画像UP)
エムキチビート
萬劇場(東京都)
2008/05/27 (火) ~ 2008/06/02 (月)公演終了
満足度★★★★★
☆2度感動いただきました☆
初回と千秋楽と2回観させていただきましたが、やっぱり最高の作品に出逢えました!!最後の公演にもなると役者さんの想いがより一層感じることが出来、私も雲の上の・・・新月の先にある夢を一緒に観ることが出来ました♪♪
ストーリーに引き込まれ、気がつくと涙が溢れていましたっ!!!本当にたくさんのメッセージが伝わる舞台だったと思います☆★
役者の皆さん・芝居を観に来た私や観客の皆さん、みんなの気持ちが一つになった『富嶽』はこれからも空高く飛び続けるでしょう!!!
役者の皆さん、関係者の方々、ホントお疲れ様です★☆

proof
ハイリンド
小劇場 楽園(東京都)
2008/05/27 (火) ~ 2008/06/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
丁寧に仕上げられた楷書体の作品
とても丁寧に作品を解釈し、演出されていたように思いました。
キャサリン役の女優の存在感がとても印象的だった。
類型に陥ることなく、ニュアンスと陰影に富んだ人物造形がされているように思いました。

「Chotto Dake YOn~?」
快快
住居&フリースペース 右側二軒目(東京都)
2008/05/31 (土) ~ 2008/06/02 (月)公演終了
満足度★★★★
等身大とリアルを越えて
まっ、単なる飲み会で、そこで繰り広げられる宴会芸なわけだが、それが、超一流のクオリティ。F1ドライバーに車で駅まで送ってもらったような気分。「等身大の日常」を創る壮大な実験ですらあって、六畳一間の会場に、日常のリアルを越えた何かが起ち上がったような気がした。

摂州合邦辻
劇団山の手事情社
グリーンホール相模大野(相模原市文化会館)(神奈川県)
2008/05/24 (土) ~ 2008/05/25 (日)公演終了
満足度★★★
思ったより明るい
前回見た摂州より、全体的に明るい雰囲気思えたのは、照明のせい?
レッドシアターでは狭く感じた舞台は今度は広すぎるように感じる。
もう少し科白らしい科白も聞きたかったなぁと、観客の欲を言っておく。

ショウジさんの息子
渡辺源四郎商店
アトリエ春風舎(東京都)
2008/05/22 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了
満足度★★★★
すすり泣く声
こんなに客席が泣いているのをみたことがない。
このテーマをもってくるのがまたニクイね。
小さな劇場から生まれたこの感動はなかなか忘れることができなさそう。

ルドルフ
東宝
帝国劇場(東京都)
2008/05/06 (火) ~ 2008/06/01 (日)公演終了
満足度★★★
う~ん・・・
ものすごく期待していたわけです。
笹本玲奈さんは元々好きで、井上芳雄さんも人気・実力ともにかなりのお方と思っていましたし、帝国劇場でのミュージカルですし。
でも、ちょっと「あれ?」という感じでした。
期待が大きすぎたのかもしれません。それぞれの役者さんは素敵だし、舞台は豪華だし、演出も面白いと思うのに、舞台全体として何かが届いてこない、そんな気がしました。
カーテンコールは良かったですね♪

LAPUTA FALL -ラピュータフォール-(アップ風景画像UP)
エムキチビート
萬劇場(東京都)
2008/05/27 (火) ~ 2008/06/02 (月)公演終了
満足度★★★★★
非常に素晴らしい!天才でしょう!
非常に素晴らしいです!大絶賛!
この物語には夢とロマンと、戦争で犠牲になった背景やら歴史やら、とにかく盛りだくさんの黄泉の国のファンタジーです。。
最初から最後まで無我夢中で拝見し、無我夢中でメモを取りました。
以下はネタバレBOXに。。

青の反対色はオレンジだが、そんな恋は江ノ島の海に捨ててきたの
POTALIVE
JR船橋駅改札前待合せ(千葉県)
2008/05/31 (土) ~ 2008/06/01 (日)公演終了
満足度★★★★
街の在り方がとてもヘンな船橋。
宿場町でも港町でもなくなり、都度再開発をして成立った街は、歩く度に物語を孕んでそうな奇妙な様に引きつけられる。4800歩。81分。

立川ドライブ
THE SHAMPOO HAT
シアタートラム(東京都)
2008/05/29 (木) ~ 2008/06/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
どこでもあること。
異常者が生まれる状況は異常ではない、という普遍的なテーマ。
だから、あらゆる意味において、立川だけの話なんかじゃない。
それは、どこの土地においても起こり得ることなのだ。
また、ワイドショー文化へのカウンターとして非常に興味深く思う。
演劇の視点をうまく用いた佳作であると強く推したい。
そして、だからこそ、130分という尺に特に違和感は感じない。
その話はまたネタバレにて。
それにしても、坂井真紀は当たり舞台が続いている。
(PPPP『ゆらめき』、ナイロン『わが闇』)
いや、むしろ当たり舞台の女神と言うべきかもしれない。