
羊と兵隊
松竹
本多劇場(東京都)
2008/07/05 (土) ~ 2008/07/27 (日)公演終了
満足度★★★
う~ん、うん?う~ん
悪くはないし、何となく分からなくも無いですが、
う~ん、少し残念というか惜しいというか・・・
キライではないですが、もう一つ何か欲しかったですね。。

戦国HEROES
YANKEE STADIUM 20XX
シアターサンモール(東京都)
2008/07/18 (金) ~ 2008/07/27 (日)公演終了
満足度★
TVより軽薄な、笑い。
話題のヤンスタを初めて観劇。
俺にとっては苦行のような3時間15分。
4000円支払って、苦行。
本当に応援してやりたい教え子が出演していたので
途中で帰るわけにはいかない。意地になって最後まで観る。
かなりの忍耐が必要だった。
原因の一つは構成にある。
10分ほどのベタなショートコント、ダンス、アクションが
物語上に計15個くらい配置されていて
休憩一回を挟んで延々見せつけられるのである。
ダンス・アクション・コント・芝居と
どれが一番やりたいのか不明瞭であった。
おそらく全部やりたいのであろう。
でも、この演出力じゃ不可能だと思った。
「織田信長が爽やかに暴れて、謎の悪鬼集団と対決する」
というよく分からない安易なストーリーだったが、信長を演じた
座長の独裁っぷりを想像すると、この劇団自体が織田軍団
のような狂った偏りをもって見え、怖かった。
何故かロビーの壁に(トイレの中にも!)座長や劇団員自作の川柳が
いくつも貼ってあり、こりゃヤバイと感じる。
構成に加え、「笑いの感覚」が合わなかったことも
観ていて苦しくなってしまった一因である。
昭和のセンスだ。ドリフみたいなのである。
そのため、子どもからお年寄りまで楽しめるメジャー感が
あったが、ちょっとあまりにも安っぽ過ぎる。
小中学生向け(=ヒーローショー寄り)といった感じだった。
(※注…別につまらないわけじゃないし、笑えないわけじゃない。
たとえば、休日の浅草花やしきで15分観るだけなら
充分楽しめるものであった。)
首謀者のセンスに疑問を感じたが、
出演者の皆さんは皆チャーミングでキラキラとしており
観ていて愛着の湧くキャラクターばかりであった。
特に加藤清正役の山崎タカヤスさん、
濃姫役の田島実奈子さんの二人が素敵だった。
また、オーディエンスのテンションも高かった。
お客さんが舞台に上げられたり、コールアンドレスポンス
があったり、ダンスシーンでは皆起立して踊ったり(笑)。
そうだ。皆、この劇団をTVでスマップを観て楽しむ感覚で
応援しているのだ。劇団員一人一人を愛してる感じがした。
ううう。俺はTVを観ないけど、TVの笑いのほうがだいぶハイレベルで
視聴に4000円もかからないし、マシだと思った。
これと同じ感覚を過去に二度味わったことがある。
とある筋との付き合いで、渋谷公会堂に第14帝國の公演を
観に行った時。99%が女性客でかなりアウェイであった。
途中でお客さんにプレンゼントが振舞われたりする。
二度目は仕事の付き合いで前進座劇場に声優の関俊彦さん
が出演する舞台を観に行ったとき。
劇中で関さんが出てくるとすごい拍手が起こったりする。
こういった公演は動員・興行成績共にかなりの業績を
上げていそうで複雑な気持ちになる。
俺の中でますますポツドール支持を固めた観劇でした。
「ポツドール、こいつら全員、ぶっつぶせ。」
今の気持ちを川柳にしてレポを終わります。

Dial A Ghost
劇団うりんこ
四谷区民ホール(東京都)
2008/07/23 (水) ~ 2008/07/24 (木)公演終了
満足度★★
大人のほうを、向いている?
子どもの頃に観た演劇は、大人になった今でも覚えているもの。こういう、子どもを対象にした公演は、文化を支えるうえでも大事にしたい、と思う。
とかいって、僕は、全然、そんなことは考えずに、山崎清介さんの脚本/演出、ということで観に行った。
子どものための演劇には定評のある山崎さん。演出は、相変わらずスタイリッシュで、いいなぁ、と思う。物語も、案外深刻なものを含んでいて、単純ながら、おとなでも普通に観られる。
でも、まあ、大人の目線は、関係ないとこ、みちゃうもので……(いや、子どもはきっと、もっと良く見てるんだろうな)。

SISTERS
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2008/07/05 (土) ~ 2008/08/03 (日)公演終了

殺人同盟
劇団NLT
俳優座劇場(東京都)
2008/07/16 (水) ~ 2008/07/23 (水)公演終了

イルミナ
演劇ユニットSel-fish
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2008/07/16 (水) ~ 2008/07/21 (月)公演終了
満足度★★
殺陣はよかったのです
殺陣満載です、というふれこみでしたので、意気揚々と行って来ました。
音楽が多くかかるのですが、ボリュームがとても大きく、それに負けじと役者が声をはりあげている状態でした。
かすれている人がちらほら。
喉いためますね、きっと。
物語は理解できるのですが、さらりと流れていくので残念ながら心に残りませんでした。
殺陣は見事。
早いしキレはあるし。見ごたえ十分。

戦国HEROES
YANKEE STADIUM 20XX
シアターサンモール(東京都)
2008/07/18 (金) ~ 2008/07/27 (日)公演終了
満足度★★★
サービス精神旺盛はイイことだけど・・・
休憩時間を入れて上演時間が3時間15分は、ちと長いよな・・・
オポンチな小ネタは嫌いではないし、中には、殺陣のシーンで灰皿などを駆使して、昔ながらの音響効果を作り上げていた処などは素晴らしかったんだけど、全体的に小ネタがグダグダな感じがしてしまった。
疲労が溜まってきたかもしれないが、公演5回目としては、ちと作品のクオリティが低いかな・・・って感じてしまったし・・・
クライマックスシーンもイイ感じに流れていたのに、それの流れをブチ壊してしまう小ネタを入れていたのにも疑問がのこるんだけど・・・

モテイトウ
連続模型
シアターシャイン(東京都)
2008/07/18 (金) ~ 2008/07/21 (月)公演終了
満足度★★★
お腹いっぱいのオムニバス
素敵なフライヤーに誘われて、見てきました!
4本のオムニバスだったのだけど、個人的には後半の2作品がとても面白かった。
なので後半2本のレビューを。
3本目の『膨張。~もう一歩前へお進み下さい~』
内容は結構ありそうな流れなのにキャラクターがとてもうまく書けていて、
「ああ、これはキャラクター勝ちだな」と思ったけど、それにさらに役者さんが上手くって、拍車をかける。
彼は違反ですよ(笑)ほんとに。
終始 大笑いだった。
4本目の『穴女括弧仮』
主人公の緊張感、それに相反する、二人のちょっと性格がゆるい男。
バランスよく、あの長さでここまでやるとは・・・なかなか見事です。
何より、すごくメリハリがあった!
舞台真ん中の穴。
そこに注ぐ、そこはかとない空気。
やってくる嵐。
状況の設定が秀逸。
最後、光が注いで、窓枠が舞台に映るとこなんかもう・・・!
ちょっと見えづらかったから、気づいた方、少なかったかもしれませんが。。
全体をつないだ転換の雰囲気が、
この4本の作品すべてを一つにしていた。
音楽にセンスを感じる。
綺麗にまとまって見事です。

ダブルブッキング
K Dash Stage
紀伊國屋ホール(東京都)
2008/07/18 (金) ~ 2008/07/27 (日)公演終了
紀伊国屋ホール
を観て来ました。トップスとの行ったり来たりがかなり大変そうな感じでした。企画としては面白いけど、その分、バタバタしたり、余裕がなくなるのは観客としては少々残念な気がします。

Ultra Marine Snow
笑劇ヤマト魂
シアターブラッツ(東京都)
2008/07/18 (金) ~ 2008/07/21 (月)公演終了
初観劇
海の中にいる浮遊感に浸るぅ。やわらかいソファーに力を抜いてゆったりと座り、舞台美術、照明、音楽、パフォーマンスで醸し出す世界観に浸れたら更に心地いいだろうなと思いました。演劇を観るという印象とはちょっと違う感じ。次回は歌舞伎系でアクションとのこと。どんな感じか楽しみです。

THE☆どツボッ!!
劇団たいしゅう小説家
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2008/07/18 (金) ~ 2008/07/27 (日)公演終了
満足度★★★★
ほんと、笑いっぱなし・・。
最初にほんとのことを言い出せなかったばかりに、嘘を隠す為にまた嘘を塗り重ねて・・。
全編コミカルなタッチで役者さんのキャラも明るいので笑って過ごせたけど・・。

真夏の夜の夢
東京オレンジ
駅前劇場(東京都)
2008/07/15 (火) ~ 2008/07/22 (火)公演終了
満足度★★★★
夜観劇
私が見た回は場所設定がサッカー場だったのですが、
多少の人物模写は上手くいかなかったにせよ、
かなりのクオリティを見た気がします。
それぞれの俳優がてんでバラバラに散って
その場所のキャラクターに成りきるオープニングがかっこいいんです。
波に乗り切れない男性が個人的にツボでした。

アンタも喜びなさいよ
バナナ学園純情乙女組
pit北/区域(東京都)
2008/07/19 (土) ~ 2008/07/20 (日)公演終了
満足度★★★
若いっていいな
とにかく勢いのある学生たちの舞台。脚本は柿の中屋敷氏だけど、脚本あがったのが遅くて3日で仕上げた、と書いてあっただけあって、とにかく内容がない。
でも2時間という長い間引きつけられて、逆に舞台上で発生するアクシデントも含めて目が離せなかったです。
こういういきの良い学生演劇は好きです。
もう中屋敷脚本という看板を取り払っていいんじゃないでしょうか。どんな脚本でも行けると感じたし、自分たちで書いた脚本でどこまでできるのか見てみたい。
この学生たちの芝居はヘタな大人の芝居を見るよりずっと楽しいです。今のうちに経験積んで、将来飛躍してください。
脚本が良ければ星4つなんだけど。。。

THE☆どツボッ!!
劇団たいしゅう小説家
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2008/07/18 (金) ~ 2008/07/27 (日)公演終了
満足度★★★★
篠田麻里子サイコーです!(^0^)
期待していた以上に面白かった!
内容は誰にでも分かり易いベタな内容です。
以下はネタバレBOXに。。

SISTERS
パルコ・プロデュース
PARCO劇場(東京都)
2008/07/05 (土) ~ 2008/08/03 (日)公演終了
満足度★★★
へこみました
終盤の演技は鬼気迫るものがあります。重くて暗い作品ですが、その内容に負けない役者が揃ったと実感。軽い気持ちで観に行っただけに観終わった後、へこみました。

五右衛門ロック
劇団☆新感線
新宿コマ劇場(東京都)
2008/07/06 (日) ~ 2008/07/28 (月)公演終了
満足度★★★★★
スカッとした!!
前から2列目だから迫り来る演技に圧倒された。土派手な演出はさすが新感線。RX最高でっす。北大路欣也はしびれるぜぃ。

莫逆の犬
ONEOR8
新宿シアタートップス(東京都)
2008/04/17 (木) ~ 2008/04/27 (日)公演終了
満足度★★★★
現実的なお話でした。
ココリコ田中さんの最後の一人時間は感激しました。
部屋着の膝の抜け具合など、全身ぬかるんだ雰囲気がよく出ていました。
あっさりとした終わり方も好きですね。

ぼんち
ココロ公演事務局
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2008/04/03 (木) ~ 2008/04/21 (月)公演終了

盟塹壕大切(かみかけてざんごうたいせつ)
劇団東京ミルクホール
SPACE107(東京都)
2008/07/17 (木) ~ 2008/07/21 (月)公演終了
満足度★★★★
ばかばかしいったりゃありゃしない!
説明では「文豪ユキャント・タチディスがなんたらかんたら・・・第一次世界大戦がなんたらかんたら・・・文壇に衝撃をなんたらかんたら・・・」っていかにも、ものすっごくお堅いイメージでござんしょ?(・・)
ところがどっこい!
以下はネタバレBOXに。。

アルケミスト
少年社中
ザ・ポケット(東京都)
2008/07/16 (水) ~ 2008/07/21 (月)公演終了
満足度★★★★
夢は絶対に傷つかない
先日行った、WHATCOLORの企画公演で、暗い過去を背負った殺し屋兄弟の兄を演じ、各方面から多くの評価を得て、女優陣からも大人気(笑)だった岩田有民。
その彼のホームグランド劇団が、劇団 少年社中だ。
大好きな劇団なのだが、なかなかタイミングが合わずに、観る事が出来ず、今回は久し振りの観劇となった。
夢に導かれ、宝探しの旅に出た少年の愛と勇気の冒険の物語で、「これぞ少年社中!」、「これぞ王道ファンタジー!」といった冒険活劇に仕上がっていた。
旅の途中に、少年は一人の錬金術師「アルケミスト」に出会う。
彼と出会った事で、少年は少しずつ成長していく。
出会い…。別れ…。
様々な思いを胸に少年は駆け抜ける。
この物語のテーマともなっている「…世界のすべてを味方につけろ。夢は絶対に傷つかない」という台詞は、とても心に強く残った。
聞くだけで、悲しくなってしまうような事件が多い今の時代。
心がじわじわと温かくなるような物語をみて、ほんの少し元気になって、劇場をあとにした観客は、私だけではないはずだ。
この【アルケミスト】という作品に出会えたのは、幸せな出来事だった。
久しぶりに観た少年社中の成長ぶりと、その世界観のすばらしさに本当に感激した。
そんなわけで恒例の気になった俳優シリーズ。今回は特別2名(笑)
主役のサンチャゴを演じていた、堀池直毅さんんと、ヒロインのファティマを演じていた秋山えりさん。
サンチャゴという主人公は、どこか頼りなく、格好悪く、だけど懸命に夢を目指す少年。そんな役どころを、堀池さんはとても素直に、楽しく、気持ちよく演じているように見えた。
彼が見せる表情がとても魅力的で、年甲斐もなく主人公に感情移入してしまった(笑)。
また、跳躍やダッシュ、ダンスといった演出部分では、とても高い身体能力をかいま見る事が出来た。
今とある舞台のプロジェクトを進行しているのだが、そのプロジェクトの主演で、彼を呼んでみてはと思った。
そして、ヒロインを演じていた秋山えりさん。実はわたしは初めて少年社中を観た時から、彼女のファンだった。
最近、彼女は芸名を変えていたようで、フライヤーやホームページを観た時、彼女が出演していないと思っていたので、彼女の姿を舞台に発見した時はうれしかった。
っていうか、羊の姿はムッちゃかわいかったし…。(笑)
久し振りに観た彼女は、とても良い女優に成長していて、「華」の部分とか、「艶」の部分をとてもうまく表現していたと思う。
人間としても、女性としても成長している事を演技から感じる事が出来た。
是非、一緒に芝居を作ってみたいと感じた。
ちなみに、今回の舞台、【アルケミスト】は、ブラジルの作詞家で小説家のパウロ・コエーリョ(Paulo Coelho、1947年8月24日 - )の『アルケミスト―夢を旅した少年』が原作となっている。
1988年に出版したこの『アルケミスト - 夢を旅した少年』はブラジル国内で20万冊を超えるベストセラーとなり、38ヵ国の言語に翻訳された。
10年も前に、この本を原作に芝居を作ろうと思った、少年社中の主宰で、作・演出の毛利亘宏という人はどんな人なんだろうかと、今夏の芝居を観てとても興味を持った。
そんなわけで(笑)、終演後は、打ち上げの席にお邪魔させて頂き、彼と話をさせて頂いた。
今後機会があれば是非一緒にという話は、もちろん忘れずにさせて頂いた。(笑)