何ちゅう奇跡
劇団てあとろ50’
早稲田大学学生会館(東京都)
2008/11/28 (金) ~ 2008/11/30 (日)公演終了
満足度★★★★★
期待以上!才能を感じた。
秀作である。まさか学生劇団の芝居でこんなに涙を流すとは思わなかった。参ったという感じである。
ストーリーは共同で漫画を作成する3人の仲間が昔の友達のアパートに転がりこむところからスタートする。長期連載のいよいよ最終回、締め切りを明日に控え、広げすぎた物語のエンディングをどうまとめ上げようかという産みの苦しみと、時間との戦いがベースの物語である。
ネタバレBOX
しかし、そのベースの物語を縦糸にして、それぞれの登場人物と周りの人物との人間関係がひとつずつまた新たなドラマを引き起こす。その多重構造のドラマの中、気持ちのすれ違い、誤解、伝えるということの難しさをメインテーマとしている。
漫画の結幕としてのハッピーエンドを求めながら、同時に、登場人物の一人一人がそれぞれのハッピーエンドを模索するという深い構造である。そして、漫画同様、安易なハッピーエンドはなく、実際物語が終わってもそれぞれの将来に対する不安というのは何も解決していないのだが、それにも係わらず、何かを人に伝える、気持ちをしっかりと言うというほんの小さなきっかけで、その勇気を持つことで、我々はこの不安と孤独の世界の中で前向きに生きていくことが出来るということを作者は伝え、そしてそれこそが現実のハッピーエンドだと語っている。
漫画家を登場人物にし、現実と漫画の世界が交錯していくというのはありがちな設定で絵空事になりやすいのだが、作者はそのありがちな設定を見事なバランス感覚で書き分け、現実世界から漫画世界に移るときの違和感を感じさせない。また演出的にも、漫画世界が周囲にあり、その中にアパートの一室があるという作りは空想の世界を走馬燈のように無限大に広げるという効果を果たしている。両空間のからみあいが見事で、演出的にも力量を感じる。
登場人物はやはり学生劇団であるから演技は大してうまくないのだが、それぞれが持ち味を出している。何よりそれぞれがしっかりとした個性を持ち、存在感を示したことをまず評価したい。
主役の手塚を演じた相川春樹は、前半うだつのあがらないさえない漫画家の卵を見事に演じていた。そのため、常に真ん中に存在しながら、劇のほとんどの場面で周囲を引き立てる脇役だった。しかし、物語最終部分、たった2回の電話のシーンの演技で、今回の公演の質(レベル)を一段階上のものに押し上げた。そしてその瞬間、紛れもなく主役は彼なのだということを全員に知らしめた。その力量は見事だ。若干声を張り上げたときの、発声には難があるが、押さえた演技は素晴らしい。2回目の電話のシーンでは場内全員を感情移入させ、号泣させていた。
花田役の村松篤はさりげない演技の中に優しさや寂しさを感じさせることが出来る魅力のある役者だ。今回も大げさな動きやアクションはないのだが、それでいて彼のいらだちや将来に対する不安がしっかりと感じられる。将来が楽しみだ。少し滑舌が悪いのが残念である。
三人組の一人当麻を演じた菊池真樹子は自然体の演技が出来る女優だ。彼女の物語は今回は大きく掘り下げられてはいない。それにも係わらず、彼女は、フリーターのような生活の中、漫画を愛しそして三人組を愛し、このままの状態が(いつまでも続くはずがないということを知りながら)いつまでも続くことを望んでいるという揺れ動く気持ちを見事に演じていた。
アパートを占領される来宝を演じた石井由希子は、彼女の実生活でもそうなのかと思わせる(そうでなければ抜群の演技力!)だれからも信頼され頼られ好かれるけども、それはほんとの自分ではないという悩み、それを好演した。ただ、彼女と花田の微妙な恋愛感情が横糸の2番目のサブドラマだと思うが、ここでの将来像がよく見えなかった。それが少し残念。
木立を演じた三輪友実は達者な役者だ。ストレートに発言するあまり誤解されやすい性格の女子社員の悩みを完璧に演じきった。特に木立がリリーに電話をかけるところで、最初はリリーを変な人と疑い、いやがりながらも、いつの間にか電話にのめり込んでいくというシーンの心の変化を示す演技は秀逸である。
リリーを演じた潟山綾子は、この物語中最も不可思議な登場人物を独特の魅力で演じきった。誰しも最初は危ない人的に思っていたリリーが最後にはすごく素敵な人に見える。リリーと木立の電話のシーンは中盤の山場であり、名場面となった。次回再演があれば、リリーの過去をもう少し掘り下げてもらいたいと思う。
さて、劇中劇の人物に移る。
レッドを演じた山邊健介は、はまり役であった。なりたくてなったわけではないヒーローの孤独と苦労を演じきった。しかし、望むらくはもっとかっこいいシーンがほしかった。「いよっ、レッド」とかけ声をかけたくなるようなとびきりかっこいい場面と人間的なレッドが交互に出てくればさらにレッドの幅が広がっただろう。
キララを演じた吉武奈朋美には、出てきた瞬間にやられた。演技といい動きといい、アニメの登場人物そのもの、まさにかわいいのひとことだ。今回の役所としてはこれでパーフェクトだが、次回は同じようなキャラ設定で、その実、深い悲しみや憂いをあわせもつ人物を演じてもらいたい。きっと魅力が倍増するだろう。
さて、マリアである。マリアを演じた亀井奈穂は実は影の主役である。三人組が作りだした漫画は実は奥が深い。女神と魔女が同一人物で、この世の光を取り戻すためには、魔女を倒すのではなく、魔女の心をいやさなければならないという設定だ。女神の場面はパーフェクト、魔女の場面は少し難しかったかなと思った。魔女をいかに倒すか、途中からは魔女の心をいかにいやすかが主題なのだから、その魔女にはあまり軽々しくしてほしくない。途中で混乱の中、全員でダンスを踊るような場面があったが、僕としてはマリアはあの中には入ってほしくなかった。
劇の登場人物がそれぞれの心の悩みを抱ええているのと同様に、マリアもまた深い苦しみと悲しみを抱えている。その心をいやせるのが、強力な破壊魔法より花やお菓子を出す魔法を愛するレッドの心の優しさなのである。そのレッドの本当のパワーを発するまでは、マリア(魔女の方)には誰も倒せない壁として、また誰も癒せない哀しみを持った魔女として演技を統一してもらいたかった。そしてまた彼女は凜としているときの方が魅力がある。
最後に久住を演じた兼桝綾だが、演技がうまい。たった二シーンで、主人公の姉の哀しみを見事に表現した。方言が混じった会話も自然で、怒りながら、許せないと言いがなら、それでも許していく二回目の電話の心理的表現は秀逸である。物語が引き締まった。
さて演技陣の総括としては、学生劇団ということを割り引かなければ、やはり演技はまだまだ未熟、発声、滑舌、身体訓練等、いずれをとってもまだまだ勉強しなければならないことがたくさんあるということは感じられた。それにも係わらず、この作品が感動的だったのは、小手先の技術よりも役者としての個性や存在感の方が演技においてはずっと大切だという本質を指導者が、そして演技者それぞれがしっかりと理解していた結果だろう。
作者は書くべきテーマを持っている。そしてそれを書ききる力量を持っている。今回の芝居では、登場人物一人一人が類型的にならず、それぞれにしっかりとした背景を持たせつつ全体としてのテーマに結び付けている。作者の技量だ。後は、書いて書いて書きまくっていけば色々なことが見えてくるだろう。今回、劇の感動を百とすると劇中漫画の感動は三割引である。それがもったいない。劇の感動を百、劇中漫画の感動を百まで持っていければこの作品は相乗効果で恐るべき作品になる。それが出来る技量を持っているだけに残念だ。この作品は是非再演すべきだろう。
作者も役者たちも、次回の作品が待ち遠しい。これからも応援したい劇団ではある。
毛頭ーMOUTOU-
角角ストロガのフ
中野スタジオあくとれ(東京都)
2008/11/28 (金) ~ 2008/11/30 (日)公演終了
満足度★★★
左右のシンクロなの?
怖い眼力な役者そろいでもホラーになりきれてなく、って違うのかなぁ。上枝さんと辻沢さんに星です。
春立ちぬ
劇団俳優座
俳優座劇場(東京都)
2008/11/20 (木) ~ 2008/11/30 (日)公演終了
満足度★★★
節分は人生の決起式
いじめを家族の視点から捉えた秀作。
最初変わり者に描かれる大叔母が、エンディングに向け
家族の精神的支柱の役回りに変化する脚本が、面白い。
女優さんたちの中高生役も違和感なく、他もベストキャスティング。
中盤の大叔母の長台詞は、少し冗長ではある。
作りこまれた家屋のセットは、俳優座のクオリティを感じさせた。
風待雑歌
O-MATSURI企画merrymaker
シアター風姿花伝(東京都)
2008/11/27 (木) ~ 2008/12/01 (月)公演終了
満足度★★
わからない…
テンポはポンポン進みテンションは高くて、お芝居!という感じ。
でも二時間がとても長く感じた…一時間半にできる気がする。殆どが桟敷席なのでお尻的にも集中力がきれちゃう…。
ダブルキャストにするなら、もっと出演者減らして全然違うものをつくっても良かったかもと思った。
ネタバレBOX
リタイア=死なのかどうかがわからなかった。死ぬにしては軽々しくリタイアしすぎじゃないですかね?
南極についた理由も二回目で漸くわかりました。キャーキャーしてて聞き取れなくて…。
照明はとてもとても良かった。オーロラとか素敵!
勢いとかは好きだし、応援しているので頑張ってほしいです。
E.S.P.
回転OZORA
駅前劇場(東京都)
2008/07/25 (金) ~ 2008/07/28 (月)公演終了
前評判が良かっただけに
期待度が高すぎたのだと思います。
冒険王
青年団
こまばアゴラ劇場(東京都)
2008/11/15 (土) ~ 2008/12/08 (月)公演終了
とにかく役者さんがうまい
その演技力に圧倒されました。
マクベスがいっぱい!
CAPTAIN CHIMPANZEE
ザ・ポケット(東京都)
2008/11/26 (水) ~ 2008/11/30 (日)公演終了
満足度★★★★
なるほど!マクベスがいっぱい!
観劇させて頂きました。この作品は役者さんが人生の選択を迫られながらのコメディー風の作品でした。個人的には役者さんの話で思い出すのは「ゴールデン街」と「思い出横丁」で飲んでいると隣の席に座った劇団の方々が交わされる演劇に対する熱い議論などですが、この作品で取り扱われている問題は「思い出横丁」の方で聞くことが多かった気がします。人生の一大選択とも思える問題ですが、酒場で交わされる会話の中には女性が聞いたらしばらく男性不信になりそうなマクベスそのものの会話も昔は多少ありましたが・・・そういった感覚にすっかり染まってしまっていた自分の感覚でこの作品を観ると、少しロマンチック過ぎるような気もしましたが、自分が観劇させていただいた席の両隣の席で観劇をされていたのは二人とも若い女性でしたが、作品終盤はずっと鼻を啜り上げていらっしゃいました。個人的にこの時、なぜ自分が恋愛もの・特に女性視点の恋愛ものがほとんどわかることが出来ないのか悟った気がしました。そして自分にもまた「マクベスの甘い囁き」が一瞬聞こえてしまいました。「これを利用すれば、女性の心を容易くものに出来るのでは?」・・・そうなのです、客席から舞台上の光景に純粋に涙する女性のすぐそばにも「マクベス」がいたのです。しかし、この作品を個人の好みから離れて観ると作中の柔らかい質の笑いにはロマンチックな話がもっとも合う気がします。作品を星の評価でする時、今回は個人的好みの点からはプラス評価は加えられませんが、今後の演劇鑑賞の予定に少しだけ恋愛作品も加えてみようかな?という気持ちになるだけの勉強をさせていただいた点から星半分プラスさせていただきます。この作品を観劇の御予定、あるいはどのような作品か御興味のある方は、間違っても自分の観劇記を参考にはされない方がいいかと思います。なお念のため申し上げておきますが、酒場で交わされていた役者さんの会話は昔の会話で、今の役者さんたちの会話ではないですから誤解されませんように!
あばれ野球 今夜も涙の日米決戦
劇団東京ミルクホール
SPACE107(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★★★
おもろすぎ!カッコよすぎ!
焼津も終わったので気がねなく感想を♪
十弾さんが初の主役!うれし~。殺陣もかっこよすぎでした。日舞も素敵★
個人的にはお地蔵さんのシーンが超笑えた。笑わせるのに、ジーンとくるし。すごすぎる。あー、もっと観たかったな。
God Save The Me!
ハイバネカナタ
劇場MOMO(東京都)
2008/11/27 (木) ~ 2008/12/01 (月)公演終了
満足度★★★
前半ははっきり言って・・・
面白みに欠けた。笑いのネタももうちょっと!って感じ。
物語自体も、何を表現したいのか理解に苦しむような、ゆるくて学芸会レベルだった。
ところが・・・。
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
後半になってようやく物語りの筋が読めてきた、という脚本にちと問題があるような気がする。
気がするが、最後のシーンでその殆どが払拭されるほど、孤独で悲しいシーンが何度も演じられる。
高城マホは若年性認痴症(アルツハイマー)にかかってしまう。マホは夫のヒカルにお茶を何度もいれたり何回も食事の用意をしようとする。そんな妻の病気に気付いた夫のヒカル自身もガンに侵されてしまう。自分の余命は2ヶ月と知ったヒカルはマホの友人に「もしも自分が万が一の時は妻を頼む。」と家の鍵を預けておく。
一方、アルツハイマーになってしまったマホは妄想で作られた自分の世界に閉じ篭ってしまい、そこでは王様という妄想のピエロが登場し、自由という名の現実からかけ離れた空間で楽しんでいるかのように思われた。
夫のヒカルはガンの症状が悪化するも妻の生活が心配で入院する事を放棄してしまい妻の傍で面倒をみながら生活する事を誓う。
やがて、夫のヒカルは死んでしまいマホはその現実を見て泣き叫ぶ。
しかし、マホは何もなかったようにお茶のセットを持って夫の傍にちょこんと座る。夫と自分のお茶をいれるのだ。何事もなかったように。死んだ夫のそばでニコニコしながら。
やがて思い出したように奥にさがり、もう一度お茶のセットを持って登場し同じように死んだ夫の傍にちょこんと座ってお茶をいれる。
それが何回か繰り返されてから、マホの友人の江森ハナがドアを開けて「何してんの?!」と、驚いたような表情で訪れるが、当のマホは・・・
「誰?」
聞いたマホの傍で二羽の白いうさぎが向かい合っている絵柄の湯呑みが2つ、ちょこんと置かれていた。
この最後のシーンは物語の全ての核心だ。
あまりにも切なく悲しく孤独なのだ。
物語全体のリズムのテンポは遅い。
もうちょっと脚本を絞ったほうがいいような気がする。
それにしても・・・以前の「タレント」といい、今回の芝居といい、脚本家は、現実との折り合いを上手につけられない人達や否応がなしに現実から離されてしまう孤独感、自分の意思とは真逆に反対の方向に流されてしまう情景や閉塞された自分の世界を描くのが好きなようだ。
脚本に、もうちょっとメリハリがあったら随分良かったと思う。
そういう意味では前作の「タレント」のほうが秀作だった。
何ちゅう奇跡
劇団てあとろ50’
早稲田大学学生会館(東京都)
2008/11/28 (金) ~ 2008/11/30 (日)公演終了
あら、いいじゃない。
同人誌の締め切りが迫り、描く場所と食料を求めて友人宅に転がり込んだ三人。彼らにも家主にもそこに訪れる人々にも悩みや抱え込んだ何かがあって・・・。
正直あんまり期待してませんでした。始まってしばらくはそういう心持ちで観ていたし。しかしながら30分くらい経過したら芝居の色が変わり出した。ドタバタ劇から心情を見せる方向へとシフト。このまま続くと静かになった為に客が寝るんじゃないかと思ったものの、変化が同化に移っていった。序盤で単なるドタバタ劇だと思っていたからこそ響いた、それ以降の人間模様。上手い見せ方だったと思います。
この値段だから気軽にオススメ出来るし、特に学生演劇をやっている人に観て欲しいです。
ネタバレBOX
始めは役者の能力差が気になった。とはいえ好きになれない人物はいなかった。最後まで観たら頑張ってたのは分かったし、せめて冒頭に垣間見えた台詞とちりは改善を願うところ。あと、舞台奥にいる時は声量をもう少しプラスで。
姉弟の遣り取りが良かった。客席から鼻をすする音がしていました。嘘泣きで終わらずに涙を流せる役者(しかも男性)を学生会館の公演で見られるとは嬉しいサプライズ。
三丁目の夕日
明治座
明治座(東京都)
2008/11/03 (月) ~ 2008/11/28 (金)公演終了
新橋耐子さんが
三田佳子さんと篠田三郎よりも、圧倒的に左とん平と新橋耐子さんが面白かった。小須田さんがどれだけ化けるか期待したんだけどなあ。気になる女優3人は見せ場がなく残念。
ロッシーニ・オペラ・フェスティバル『オテッロ』
朝日新聞社
Bunkamuraオーチャードホール(東京都)
2008/11/20 (木) ~ 2008/11/22 (土)公演終了
イマイチ
とてもつまらない美術と演出で。あれならコンサート形式で全然いいのになあと思いました。ロッシーニで3時間半は長い。この作品が世界的に受け入れられていない理由が分かりました。
ロッシーニ・オペラ・フェスティバル『特別コンサート「ロッシーニ・ナイト」』
朝日新聞社
Bunkamuraオーチャードホール(東京都)
2008/11/21 (金) ~ 2008/11/21 (金)公演終了
オトク感ありました
コンサート形式とはいえ、これだけ粒ぞろいの歌手でS1万円!満足感がありました。
ロッシーニ・オペラ・フェスティバル『マホメット2世』
朝日新聞社
Bunkamuraオーチャードホール(東京都)
2008/11/18 (火) ~ 2008/11/23 (日)公演終了
満足度★★★★
ロッシーニ!
セヴィリアの理髪師やシンデレラ のロッシーニとは思えない重厚な作品で面白かった。もちろんロッシーニのメロディやリズムが見え隠れするのだけれど。美術も衣装も演技も良かった。歌手もアンナ役を中心に良かったです。
ウィーン・フォルクスオーパー2008年日本公演 オペレッタ『ボッカチオ』
公益財団法人日本舞台芸術振興会
東京文化会館 大ホール(東京都)
2008/05/30 (金) ~ 2008/06/01 (日)公演終了
面白かったけれど
美術が安っぽく、一部の歌手が声が出ていなかったりとあったけれど、見て良かったです。珍品ですから!
ウィーン・フォルクスオーパー2008年日本公演『マルタ』
公益財団法人日本舞台芸術振興会
東京文化会館 大ホール(東京都)
2008/06/06 (金) ~ 2008/06/08 (日)公演終了
愛の力コブ
キングマサカツとザ・モンキース
明石スタジオ(東京都)
2008/11/27 (木) ~ 2008/11/30 (日)公演終了
面白かったです。
達者な役者さんがいいアンサンブルを作り、渾身の舞台美術。よく練られた台本。ピチチ5を6年くらい前に見た時に受けたときのそれに似ている。
死んだ赤鬼/戦争に行って来た(反転)
MU
ギャラリーLE DECO(東京都)
2008/11/25 (火) ~ 2008/11/30 (日)公演終了
満足度★★★
描きたいことが多すぎるのでは?
パンフの設定含めプロットやらストーリーやらが自分で決めた枠に収まりきれずに溢れてしまっているよう。もっと削いでもよい気が。111分。
ネタバレBOX
キャラの人数分だけ物語を描いてしまっているようで、そのせいか結局ドコに落としたいのか、誰に焦点を当てたいのかが発散してボヤけてしまってる気がする。おかげでどう終わるのかが分かりにくく、観終わった感覚がスッキリこない。
また、人に対しての描写や台詞の比重が高いせいか、物語自体の求心力がちょっと弱く、提示しなきゃ伝わらないものと想像させて足るものがアンバランスになってしまっている。
演出的も二話目の「死んだ赤鬼」は設定上激情型の演技が合っているが「戦争~」の方はシーンのメリハリと大げさな演技のマッチングが悪いのか観ていてなんか居心地悪い感じも。
いっそ出演者を二~三人に絞って90分ぐらいの中編の物語をつくってみるとスタイル的に意外と合っているように思えるんだけど・・・。
死んだ赤鬼/戦争に行って来た(反転)
MU
ギャラリーLE DECO(東京都)
2008/11/25 (火) ~ 2008/11/30 (日)公演終了
満足度★
げきだん=閉鎖的な存在?
悪意とかは全くないのですが、劇団というのは、もしかしてとても閉鎖的な空間なのかな、とか自己評価の高さに周りもひきずられているのかな、とか思ったので、こういう意見もある、という一例になればと、投稿しました。この為にここに登録したんで、あー素性不明だからこの意見は重視しないとか切り捨てよう、とかもあるかもしれませんが、一応他にもこういう意見はあるだろうと確信したので。きっと表現者である限りは今のものに満足!!ってことはないだろうと期待しつつ。正直な感想は『未熟』、扱おうとしているテーマが”狙ってる”だけに強烈に『ださい』と感じさせてしまう。二本とも、きっと作者なりのオリジナリティはあるのだろうけれども完成レベルまでに達していないが為に(役者の未熟など)テーマ的にも陳腐に感じてしまったり、ああまたかもう飽きたな、とか思わされた気がしました。多分こんな風に展開するのかな、とか、こんな風にオチつけるのかな、とか雑念がはいり早く終わらないかな、とか。次は?わくわく!もっと見ていたい!という魅力が全くなく、短編なのに長く感じて辛かった。ドラマになっていない、それこそ台本形式の本にすれば、と。別に自然な演技とかだけを求めているわけではないんですよ、戯画化されていてもそれがそれなりのぼくらの生きている世界の描き方であれば。ただ分裂したものを詰め合わせただけみたいになっていて、もう、後味もとても悪い。出来の悪い芝居は、出来の悪い映画より何倍も体力使うし、落ち込みます。特に終わりが『赤おに』だったんで…。自己満足的な言葉遊びやメタファーのちりばめではなくて、『伝わる』芝居にして欲しかったです。
ネタバレBOX
『戦争~』のほうがまだ面白みを感じる可能性はあるのかもしれません(設定にちょっとわくわくっとしました、バンドが出てくる前)が、後半はもう『写真は嘘だ』とか『もうひとつの世界』とか、きっと難しいセリフなんだろうけど、セリフがセリフ負け、言葉負けして”鳴って”いなくて、あーもう痛々しいなと。『飽きちゃったんですよね、世界に』とかがちゃんと響くキャラでもないし。そんなに暴露しないでしょう、今時の若者って。ぶつけてこないでしょう特に東京では。ものすごく熱い青春大学生以外は。リアルでなくてもいいんだけど、あまりにあまりな、ふたりでした。そんな感情の流れも盛り込みすぎで全く唐突な空中分解した脚本に、乗り切れていない役者を見て、なんで客が気まずい思いをしなければならないんだ、と。拳銃はなんなんだ、と。戦争がなくなるかなくならないかというのは全く別のそれはそれの問題で、詰め込みすぎかと。舞台上舞台なんだからさ、見せかたに気を配ってくれと。それは『赤鬼』の暴行のあとのあえぎシーンとかびんたシーンとか、見てて赤面というか辛いです。緊迫感もなく、だるい。『痛くない』というのもべただなー!!!!という感じ。
God Save The Me!
ハイバネカナタ
劇場MOMO(東京都)
2008/11/27 (木) ~ 2008/12/01 (月)公演終了
満足度★★★
印象に残る舞台だが・・・
ん~、なんと評価すればよいものやら。全編を通じてまったく笑いがない。かといってシリアス一本やり、というわけでもない。
ネタバレBOX
凡人にはちょっと難しい演目かな!? 最初は動きがなく、幕が開いたときは????がいっぱい頭の中に浮かんで、観に来たことを後悔しそうになったが、ストーリー展開そのものは観ているうちにだんだんとわかってきた。とくに難解ではない。だが、何を言いたいのか?何を目指しているのか?脚本家の狙い、それがわからない。・・・・・・・クセにはなりそうだが・・・・・。