最新の観てきた!クチコミ一覧

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渚にて~WILD CHERRY~

渚にて~WILD CHERRY~

ローカルトークス

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/09/03 (水) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★

みてきた
男のみの芝居
なんとなく
共感したり
胸がわきたったり
ガツンときたり
滑稽さもかんじつつ

たのしめます

「家族前奏曲(プレリュ-ド)」

「家族前奏曲(プレリュ-ド)」

兎町十三番地

AI・HALL(兵庫県)

2008/09/03 (水) ~ 2008/09/08 (月)公演終了

満足度★★★★

前作で
兎影が消されてしまったかのような演出がなされていたので、今回どう兎町十三番地が召喚されるのかが、まず楽しみであり心配でした。

ネタバレBOX

まさか兎町にまでITが入ってくるとは思いもよらず(w
ただ、今から兎町にいざなわれるんだ!ってワクワク感を煽ってくれる、召喚のシーンが好きな僕としては、ちょっぴり物足りなかったかな。ただ、兎川純と共に召喚を行なったパソコンを操作していたのは、あの黒兎の彼。次回新たな展開を迎えるのかと思ったり、そう言えば今回、兎川がピストルを使わなかった気がする・・・。兎川に何があったのか。そしてまた新たなアリスが登場。アリスでスピンオフができそうですね(w 取り上げられた問題はいつもよりは一般的かもしれないです。兎町には物語というより、空間演出やショー的な要素を求めているので僕にとっては問題ないのですが、物語を観に来てる人にはもの足り無いかもと余計な心配してみたり。しかし、今回は随所に遊びが含まれてました。それをすると世界観が壊れてしまうことが多々あるんですが、兎町はそれも含めてなんですよね。構成がうまい気がします。
次の展開がとっても楽しみです♪
怪談 牡丹燈籠

怪談 牡丹燈籠

花組芝居

あうるすぽっと(東京都)

2008/09/03 (水) ~ 2008/09/15 (月)公演終了

満足度★★★★

お見事♪
歌舞伎でも観ていたので、物語の展開を把握していたこともあるのかも
知れませんが…。
でも、スピーディーな展開とシンプルだけど美しい舞台装置が凄い!
しかも、個性派登場人物を、劇団メンバーが実に活き活きと演じ上げて
くれています。
個人的に一番嬉しかったのは、やっぱり八代さん!
久々に美しく凛とした立女形の魅力がタップリの役柄に配役されました。
水下さんの男前振りは更に上がっていたし!
小林さん、達者ですよねぇ…。
桂さんは貫禄あるけど軽妙だし♪
座長さん、さすがだなぁ。
美斉津くん、爽やか。
大井さん、ビックリの可愛さ。
溝口さん、やるじゃん♪
あぁ!もうもう全部の人について言えちゃう位、とにかく楽しかったです。
(^^)v

渚にて~WILD CHERRY~

渚にて~WILD CHERRY~

ローカルトークス

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/09/03 (水) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

骨太で面白い傑作。
とても面白かった。長文になるので、良ければ


http://palove.blog.shinobi.jp/

もうひとつの風

もうひとつの風

enji

ザ・ポケット(東京都)

2008/09/03 (水) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

昭和との再会
この舞台のつくりを観た瞬間から期待し、どっぷりと最後までその世界に浸れたら、結構いい年いっています。この舞台構成、人物、演出etc・・・、庶民の夢が中流階級にいつか入ることだった時の、思い出に残る味わい深いドラマに共通した設定です。牛肉入りのすきやきが、年に一回か二回、ボーナスが入った時にしか食べられない時代のお茶の間のテレビで見てきたドラマの世界そのものです。当時のありふれた場所で、当時の典型的人物が、当時の誰もが持っていた心情を、この演劇は描いています。この作品の全編に、あの時代の「名作の条件」がちりばめられています。年配の方なら懐かしくも、くすぐったくなるような心地良さを感じられるでしょう。しかし、若い方には少しピンとこない世界観かもしれません。個人的な考えでは、若い方が観られるならば、モノクロの名作映画を観に行くつもりで観劇されれば、より面白く感じられるかもしれません。

もうひとつの風

もうひとつの風

enji

ザ・ポケット(東京都)

2008/09/03 (水) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★

待つ女
何が素敵って、この物語には愛があるからだ。。

児島を好きになった小夜子の人生の物語なのだ。。


以下はネタバレBOXに。。

ネタバレBOX

どうやら、カレー屋で待ち合わせた初老の男女は昔恋人同士だったようだが、結婚はしていないようだ。。

小夜子は児島と今でも結婚したいらしく、女の、というか、小夜子の幸せは大好きな児島と結婚して児島と共にある人生らしい。。

物語は児島の夢である漫画家になる経緯と若いころの二人の両親が営むカレー屋「ムスタール」での出来事から始まる。。

「もしも、あの時・・・」と小夜子は児島とのやり直しの人生を、何度も何度も、繰り返し結婚という方向にもっていこうとするが、結果はやはり、どんなに、やり直しの設定を変えても児島は漫画家になるように、運命は決められてるようだ。。

小夜子は何度も落胆しながらも、しつこいくらいにやり直す。。


もしも、あの時・・・もしも、あの時・・・もしも、あの時・・・・と。


途中で飽きるくらいもしもは続くが、うめずかずおキャラが出てきたり、オタクキャラが出てきたり、それなりにローラの話題を持ち出したり(苦笑)一部のマニアが喜びそうなキャラを押し出す!(^0^)

そのつど、物語を巻き戻しする時間の操り方が絶妙なのだ。。
巻き戻しの場面ではまるでビデオの中の役者が本当に巻き戻されてるように、動く。。動く。。

シュルシュルシュル~~~っと。


そのシュルシュルシュルは何度か使われ、非常に上手い演出なのだ。。


もう1回やって!


と叫びたかったくらいだ。。



何故、そんなに何度も小夜子が拘って、もしも、あの時・・・とやり直したかったのか、終盤になって解る。。

いろんなすれ違いがあったが、20年も待った小夜子は遂に児島と結婚することになるが、結婚前日、児島はやっぱり夢は諦めきれない。と告白し、明日に控えた結婚を破談にしてしまう。。

小夜子は児島を愛するあまり、児島の申し入れを受ける。。
「立派な漫画家になって下さい」と。

謝罪してムスタールを出て行った児島は突然、走ってきた車に接触して命を落としてしまう。。
小夜子のお腹に忘れ形見を残して・・。



それから、小夜子は、しつこいくらいに・・・・振り返って、後悔する分岐点に戻れるとしたら?・・・と考えてしまうのだ。。

あの時・・・あの時・・・もしも・・・


そうやって、小夜子は今でも夢をあきらめられない男を待ち続ける。

どうやら、カレー屋で待ち合わせた初老の男は小夜子が想い焦がれるこの世の者ではない男だ。


物語はきちんと繋がります。

enjiが得意とするなんとも優しく泣ける本です。。

客席のあちこちですすり泣きが聞こえてきます。。
ワタクシも勿論、うるうる(;;)


なぜ、あんなにしつこく?

そのしつこさに意味があったのです。

最後の場面。

小夜子は息子とカレーを頬張りますが、その背後には小夜子の両親がカレーを仲良く頬張っています。。

そうやって命は受け継がれていくんですね。。



美しい最後の場面です。。

お勧め!

歌うシンデレラ

歌うシンデレラ

演劇実験室◎万有引力

小田急線『玉川学園前』駅より、徒歩15分(東京都)

2008/08/28 (木) ~ 2008/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しい企画
役者さんがあのメイクして街に散らばって、
地図を片手にしたお客さんを駅から徐々に会場に誘導。
歩くたびに出会う役者さん達にとってもワクワク!!
よーく考えると、あれも本から飛び出してきたキャラクターって意味だったのね!

そして劇の方もとっても楽しかった。
あんな狭いところで歌ったり踊ったり。
でもキャラクターが確立されてるせいで、すっごく自然。
みんなお洒落で、本当に素敵な舞台でした。

ワクワクすることを!というのをこういう形で企画するのは大したもの。
またこんな企画、待ってます!

トリガー

トリガー

演劇ユニット体温

山小屋シアター(広島県)

2008/07/13 (日) ~ 2008/07/20 (日)公演終了

満足度★★★★

ロングラン
観る直前に稽古で批評的に観る、ということをしていたので、最初批評的に観ようとしていました。けれど、途中でそれどころじゃなくなってしまいました。なんだか観ていて叫びだしたくなったのを覚えています。しんどい芝居でした。

アジミちゃん

アジミちゃん

味わい堂々

ラ・グロット(東京都)

2008/08/29 (金) ~ 2008/09/03 (水)公演終了

満足度★★★★

本公演も見たい
たまたま 本当にたまたま 拝見したのですが、
とてもよかったです。ここ3ヶ月で観た小劇場の中だとイチバンです。

口の悪い言い方をすると、「根暗な人がふっきった明るさ」みたいなものがとても心地よかった。
本公演も観にいきます。

でも、腰は痛かった・・

三人姉妹

三人姉妹

京都府立文化芸術会館

京都府立文化芸術会館(京都府)

2008/08/30 (土) ~ 2008/08/31 (日)公演終了

手に負えない
なぜこの衣装?なぜこのメイク?なぜこの装置?
この首のだるさは?
たくさんの疑問を回収するには、私は不勉強すぎたのかもしれません。
自分を責めたり、よくわからない何かに憤ったり。

ネタバレBOX

個人的には「TRFの何が悪い!」と、思う次第です。
(30日のアフタートークの内容から。ある言葉を「TRF」に言い換えようかと思ったがやめたと仰っていたので…。)
僕の東京日記

僕の東京日記

演劇ビギナーズユニット

京都市東山青少年活動センター(京都府)

2008/08/30 (土) ~ 2008/08/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

きちんと待つ姿勢を見習いたい
関係者に頼み込んでゲネを観させていただくという非正規の方法で観たので、そして観たくせにこの欄にいち早く書かなかったので、今更この欄に書くのは気がひけるのですが…。
やはりおもしろかったです。ビギナーたちのまっすぐさと、きちんと俳優が変わっていくのを「待つ」演出・製作側と、選んだ台本の良さと、もろもろが。

良い企画だなぁという面も含めて満足度5でした。
本番はどうだったのかな?

来年はいったい誰が演出するのか?どんな脚本をするのか?楽しみです。

真剣恋愛

真剣恋愛

劇団競泳水着

インディペンデントシアターOji(東京都)

2008/08/28 (木) ~ 2008/09/03 (水)公演終了

満足度★★★

TV番組のCF部分が欲しかった
正しく(ちょっと昔の)トレンディドラマだったので、
2時間ぶっ通しは正直長かった
TVドラマならCFが入り
ちょっと気をそらすことができるのになぁと
単調すぎる場転を工夫すればもう少し良くなったと思いますが

それぞれの空間の役者の台詞や時間軸を交差させたり
もっと演劇ならではの技を入れ込むことも出来ただろうけども
TVドラマをライブでやりきる潔さが素晴らしく、気恥ずかしい

闇に咲く花

闇に咲く花

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2008/08/15 (金) ~ 2008/08/31 (日)公演終了

満足度★★★

新劇を観る目の必要性を感じた
久々のこまつ座
いわゆる小劇場ではない公演が久々だったので
客層の違いにまず戸惑ってしまった

定型パターンの繰り返し部分などで
途中飽きが来たが
それは自分の眼力の無さ・無知ゆえなのでしょう

[EKKKYO-!]  冨士山アネット・快快・劇団山縣家・ピンク・夙川アトム・FUKAIPRODUCE羽衣参加!

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冨士山アネット

ザ・スズナリ(東京都)

2008/09/02 (火) ~ 2008/09/03 (水)公演終了

200809031500
200809031500@ザ・スズナ/PPT有

Quattro ~私の世界にはいつも彼がいます

Quattro ~私の世界にはいつも彼がいます

UNIT RE16X

アクロス福岡 円形ホール(福岡県)

2008/09/02 (火) ~ 2008/09/03 (水)公演終了

満足度★★★

平日公演の魅力
意外に早く仕事が終わり、水曜だし、映画にでもと思ったが
もしやと公演サイトを覗くと珍しく平日公演が。
というわけで計画して行ったものではないんだけど、
1000円なら行ってみようかという手軽さがありがたかった。
丁寧な脚本と舞台美術、音楽、照明等がおしゃれで天神らしかった。
シリアスな話なのに、大事なセリフをかむのは残念だった。

血が出て幸せ

血が出て幸せ

クロムモリブデン

新宿シアタートップス(東京都)

2008/07/29 (火) ~ 2008/08/03 (日)公演終了

観て来ました!
今回で2回目の観劇。前回作品がかなり評判が良かったようですね。観にいけなかったんですが・・・。 今回は、ちょうど、私の前に座った方が背の(座高?)高い方だったので、かなり視界を遮られて観にくかったんですが、独特のエンタメ感が面白かったです。アングラにいきそうなムードを醸しつつ、いかないところ(いく気もないところ?)、面白かったです^^

一尺玉の大砲

一尺玉の大砲

9-States

OFF OFFシアター(東京都)

2008/07/24 (木) ~ 2008/07/29 (火)公演終了

花火
やっと観劇できました。ラストの花火の仕掛けが凄く素敵でした☆若さのパワーを感じました。逆に歳を感じてしまった(^^;

15 MINUTES MADE VOLUME4

15 MINUTES MADE VOLUME4

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2008/08/28 (木) ~ 2008/08/31 (日)公演終了

4回目は、池袋にて。
今回からは美術担当者とのコラボレーションもあり。何となくNHKの教育番組を連想させる舞台美術だったからか、上演前のワクワク感が増しました。そうか、ああいう番組はそれを狙ってたのか。

ネタバレBOX

●横浜未来演劇人シアター「市電うどん」
舞台上には白塗りの女性がいるものの、冒頭からしばらくは無言。段々と不安な心情が沸きました。無言である事に対してではなく、「ここからどんな言葉が発せられてしまうのか」という不安。舞台上の空間を明らかに別のものに変えていました。緊張感のある芝居が好きな方にはオススメ。

●青春事情「クロヒゲ」
背面同士で団子になって縛られた人々が逃れようと暴れたら、1人だけ外れて・・・。ドタバタ劇テイストでテンションを楽しんでこそな感じでしたが、そのエネルギーが舞台上で左右に広がっていたのが残念。客席に向かって奥行きを上手く使って欲しかったかな。

●elePHANTMoon「小説の形」
セオリーならば、小説家が眠らされた後で一度暗転になって明けたら拘束されているほうのが見易い。あえてそれを見せるのであれば拘束前か最中に狂気めいた何かをさせる必要があったかも。見る側が何も受け取らない時間を作るのは勿体無い。そして直後、その分を取り返してお釣りが来るだけの衝撃場面の到来。重点がここに集まり過ぎたか。

【休憩】

●あひるなんちゃら「ゴーテンノーべ」
あひるの役者が出ないので序盤は違和感があったものの、やがてすっかり慣れました。特に三人揃ってからギヤが入った感じ。違和感があったと先述しておきながら、こういう座組でやるのも15mmならではで良いと思うのです。

●アイサツ「クレイジー」
縁あって旗揚げ公演を観ているのですが、それと比べると大分ポップになりましたね。ラストがちゃんと落ちてない感を抱かされたけれど、そもそもが終わらせる事を目的にしていなかった気もします。

●Mrs.fictions「ねじ式(未来扁)」
未来の話。しかもあんなに人間っぽいアンドロイドが出てくるなんて、空想科学に近い世界観。でも何か身に覚えがあるのは、高齢者介護にすり替え可能な内容だったからでしょうか。
『新・水滸伝』

『新・水滸伝』

パルコ・プロデュース

ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)

2008/08/18 (月) ~ 2008/08/31 (日)公演終了

満足度★★★

上手くまとまっている作品だとは思うのですが、
何か理屈っぽくなってしまうのはどうしてかなあ。

笑也、猿弥らベテランはさすが。


ネタバレBOX

二階の最前のボックス席を使った演出は面白いし、血で旗が赤く染まるところや最後の赤い布をばっと広げて終わるところは、鮮やかで好き。
ウィキッド

ウィキッド

劇団四季

電通四季劇場[海](東京都)

2007/06/17 (日) ~ 2008/08/31 (日)公演終了

満足度★★★

ポスター柄や
プロモーションビデオでイメージしていた話と違いました…。

ネタバレBOX

友情のお話と思ってたんですが、グリンダのエルファバに対する友情を、ほとんど感じられなかった…。助けようとしてるようにも心配してるようにも見えなくて。
「喧嘩ばかりした」というのは基本に友情があって、でもときどき喧嘩になってしまったという状態を指す言葉だと思うけど、この二人の場合、単純に理解し合えてないだけのように(まだ友情にたどり着いてないだけのように)見える。

そんな私はダンスホールのシーンが一番好き。
フィエロが「気にしてないみたいだけど」と言ったとき、「気にしていない振りをしているだけよ」と言ってグリンダがエルファバに近づいていくところ。ものすごく感動的です。
その前の、ちょっととした行き違いから同部屋になってしまうところ、「あの子とだけは絶対に合わない」と二人で歌うところも楽しい。二人でオズの都へ行くところも。ただ、そこ以外の二人の関係性が、希薄なように思います。

エルファバは、ところどころではグリンダのことを想っている(というよりも必要としている)のは伝わってくるけれど、グリンダと同じ人を好きになったということに対して、自分がフィエロを得られるか、という観点でなく、フィエロを得ようとすることはグリンダがフィエロを得られないということだ、というグリンダを思う視点からの考えが、最初から全くないように思えるのも不思議です。遠慮しろとは思いませんが。

エルファバが最初に本を持って飛び出すとき、あれほど世界を変えると言っていたのに、具体的に何をしようとしたのかがほとんど語られない(「動物たちを助けてばかりとネッサローズが一言言うだけ)のは、書き込みが足りないのじゃないかと…。つまり、エルファバは強い意志を持ってオズ大王に反目したのだから、そこの部分をもっと描かないと、グリンダとの別れも響いてこないと思うんですよね。ドロシーもいつのまにかつかまえちゃってるし。

チラシに、“それぞれの選択に人生を賭けた”とありますが、グリンダは、あまり、“選び取っている”ように見えないというか、その場その場で上手くやってるだけに見えるというか…。信念が見えないというか、単に自分の欲を追及してるだけに見えるというか。
グリンダの魅力が描かれてないように思うんです。魔法の能力も全然なく、エルファバがいたからオズの都に来られただけ、うわべを飾るのが上手いだけというふうに見える。
でもキャスト表でエルファバより先に名前がきてるということは、やっぱり本来は、グリンダにも魅力があり、エルファバと並び立つ存在であるってことが意図されてると思うんですよね。それが表現されているとは思えなかった。

何より、やっぱり、一幕ラストのグリンダとエルファバの別れの描き方が、不十分なんじゃないかと…。
グリンダが、単純にエルファバを(自分の身を守るために)見捨てたように見えるんです。見捨てたのでないなら、グリンダがエルファバについていかなかった理由を明確に、見捨てたのならそのことに対するグリンダの思いを明確に、描かないと“それぞれの信じる道を選んだ”ことも描けないし、二人の友情も感じられないと思うんです。

エルファバの濱田さんは、歌も素敵だし、背が高く細身でキリッとしたところも好きでした。

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