最新の観てきた!クチコミ一覧

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YAMANOTE ROMEO and JULIET

YAMANOTE ROMEO and JULIET

劇団山の手事情社

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2008/10/10 (金) ~ 2008/10/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

お勧めです
初日を見てきました。とにかく、足を運びましょう!!
あと2~3回は見たい!と思って帰ってきました。
会場も公演自体も、いい意味で裏切ってくれると思いますよー。

痩せてたまるか!

痩せてたまるか!

演劇集団池田塾

ブディストホール(東京都)

2008/10/08 (水) ~ 2008/10/13 (月)公演終了

満足度★★★

丁寧に作られている
タイトルも、内容もまさに現代人にとっては気になるテーマだ。でも、メタボで笑いを取るのはちょっと難しい気がする。

ネタバレBOX

期待したほど笑う箇所はなかった、と思う。途中で登場したえらいセンセイがメタボなので、ここで笑いが生み出され、観客としては救われた気がする。このテーマはリアルすぎて、身の回りでおきていることを客観的に見せられたようなもの。本を書いた人は、難しいテーマを選んだ、チャレンジャーだと思う。
寸劇役者に花束を-秋の唄2008-

寸劇役者に花束を-秋の唄2008-

LIVES(ライヴズ)

笹塚ファクトリー(東京都)

2008/10/08 (水) ~ 2008/10/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

面白かった
4本のオムニバス形式とは知らずに観た。それぞれ短いものと長めのものとあったが、どれも結構面白く、楽しめた。LIVESは「Dear My Hero」で見たことがあったけど、それよりも楽しめた。「Dear My Hero」も来年に再演が決定しているとのことなので、もう一度観て見たい気がする。明らかに進化している劇団だ。

寸劇役者に花束を-秋の唄2008-

寸劇役者に花束を-秋の唄2008-

LIVES(ライヴズ)

笹塚ファクトリー(東京都)

2008/10/08 (水) ~ 2008/10/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

衝撃!!
オムニバス形式!?の作品が4本あったのだけど、それぞれの内容が濃く笑いあり泣きありとすごくいい舞台だった。
もう1回見に行こうかな?

無伴奏

無伴奏

劇団東京イボンヌ

萬劇場(東京都)

2007/10/04 (木) ~ 2007/10/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

心が動く
演劇×クラシックの融合、舞台×観客の融合。
何か舞台を鑑賞しているのではなくて、まるでその人生のひと時を一緒に過ごしたかの様な錯覚に陥ったのは私一人ではないはずです。それも、ひとえには演劇×クラシックの融合が成功し、更に福島氏の練り出す空間美が観客に届いたということでは無いでしょうか。演劇によってもたらされる世界観は様々なものでしょうが、一度この世界観に足を踏み入れるともう少し、もう一回見たい、あれあれっ?とはまってしまうことは間違いありません。

ネタバレBOX

人が何か異世界に触れようと思った時、私達の感覚は突飛な発想やいわゆるSF的な見たことの無いものばかりに心を奪われがちです。ところが、無伴奏では人として持っている感性や繊細な部分を心地よくくすぐってくれて、パズルがすぃすぃと組み合わさるかのごとくフィナーレを迎えるわけです。その世界はまさに異世界なのですが、何か親近感の在る、懐かしいにおいがするものです。
東海道四谷怪談

東海道四谷怪談

JAM SESSION

赤坂RED/THEATER(東京都)

2008/10/08 (水) ~ 2008/10/12 (日)公演終了

満足度★★★★

難解ではあるが
セリフのひとつずつは難解なのですが、小難しいという印象はまったくありません。
お化け屋敷は大嫌いなので怖いことを覚悟で観ましたが、怪談なのにホラーのようにおどろおどろしい話ではなく、私には人間の醜さが生んだ悲劇に感じました。

ネタバレBOX

お岩さんが薬を飲むシーン、絶品でした。
そまりえ

そまりえ

黒色綺譚カナリア派

ザムザ阿佐谷(東京都)

2008/10/03 (金) ~ 2008/10/13 (月)公演終了

満足度★★★★

贋物と本物
男女を逆転させた配役やままごとの家のような小さなセットなど、違和感や居心地の悪さを意図的に感じさせる仕掛けの数々が印象的。

贋物と本物。 虚像と実像。男と女。

観た後に感じたのは、見え隠れする多くのモチーフが、どこか伝わりきらないもどかしさ。それを含めて、その雰囲気と試みとに心惹かれた。

火學お七

火學お七

害獣芝居

東光寺(新井薬師前駅)(東京都)

2008/10/04 (土) ~ 2008/10/04 (土)公演終了

満足度★★★

外はいいなぁ
なにしろ、お寺の境内で上演ってのがよかった。
場所が持っているパワーというのは計りしれないものがある。
しかし、どこまでも開けた空間に役者陣のパワーが拡散して薄れてしまった印象も。
濃密な空気が特徴的な害獣芝居としては、少々不利な場所でもあったか。
台詞自体が拡散してしまってよく聞こえない役者もおり、総合的には野外が裏目に出た感もなくもない。
後藤剛範の存在感が恐ろしかった。

JANIS

JANIS

DULL-COLORED POP

タイニイアリス(東京都)

2008/10/08 (水) ~ 2008/10/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

これが私の好きなDCPOPだ。
史上最高の女性ロック・シンガー。ブルース・ロックの女王。あだ名は「パール」。ジャニス・ジョプリン。(チラシより)

恥ずかしながら私は、この芝居の題材となっているジャニス・ジョプリン、全く知らなかったのです。
が、チラシに書いてある文章にさらっと目を通して芝居を観て劇場を出るとあら不思議。
帰り道にジャニスのCD探してみようかしら、そんな気にさせられます。

ジャニスが大好きだという作・演出の谷賢一。彼の、惜しみ無い、だけどちょっぴりひねくれたジャニスへの愛がビリビリと空気を震わせ、ハートの奥に響いてくる芝居だった。

今回の目玉である演劇×ロックバンド生演奏。効果的という言葉では収まらないが、とにかく良い。

ネタバレBOX

ジャニスの孤独が、生き様が、ドラム・ベースの響きとなり地を震わせ、ギターが空を切り裂き、そしてジャニス(=武井翔子)の歌声が劇場を満たす。
マイクを握り、自らの孤独と正面から格闘するようなジャニスのパフォーマンスに、ジャニスの瞳に、鳥肌が立った。
バンドメンバーが繰り広げる会話にはこちらも引き込まれて、客席からは笑いが、拍手が自然と飛び出す。
芝居自体が、こういった観客の参加を積極的に楽しもうとしている懐の深い仕掛けを持っている。
ジャニスにばかり目が行きがちだが、バンドを聴いている観客の姿も、これまた芝居として楽しめるのではなかろうか。『JANIS』を観に来た観客、そして、劇中でのジャニスライブの観客、この全てをひっくるめた『JANIS』を一番楽しんでいるのが作・演出の谷賢一だろう。最高の観客席だなおい。
バーカウンターからジャニスのライブを眺めるリンダ(=堀奈津美)の姿にしびれる。
DCPOPの芝居で微妙なバランスをいつも支えているのはやはりこの人・堀奈津美だろう。
今回はジャニスのビジネスパートナー・リンダの、もろくて神経質な、しかし誰よりもジャニスを愛している様を渋く魅せてくれた。
そして劇中では最も異質な存在・ベルボーイ(=清水那保)が、傷口に塩をぬりたくる形でジャニスの孤独をまざまざと描き出す。
堀がバランサーなら清水は起爆剤だろうか。



観客がジャニスの世界に引き込まれたのか、はたまたジャニスが現代に一夜限りのステージを披露しにやってきたのか。
この、観客と舞台とを違和感なく融和させる空気づくり・空間づくりが今回、最高にシビれた。
客と舞台の融和に大きく貢献しているバーのマスター、バーナード・ワイズマン(=影山慎二)が、ジャニスの孤独を、観客席を暖かく、しかし決定的に距離を置いた形で見守る。
次々にレコードを紹介する彼の姿には、二作目『ラパン・アジルと白の時代』でユトリロの美術館へと観客を誘った主宰・谷賢一の姿がだぶって見えた。

ユトリロに続く形になるのか、実在の人物に焦点を当て鮮やかに孤独をえぐり出すこの形式。
気は早いが、次回は誰をクローズアップするのか、今から楽しみである。

この『JANIS -LOVE IS LIKE A BALL AND CHAIN-』、個人的には今までで一番好きかな。もちろん色々ジャンルが違うから同じ基準では比べられないけど。
谷賢一のロックな演劇パワーが、奔放で孤独なジャニスを通して、痛いくらいに溢れだしているように思えました。
このパワーこそが、やっぱ演劇なんだと思うのです。
このDCPOPの演劇パワーに、自分は惹かれているのだなと。
これが、僕の好きな演劇です。

オススメです。皆さん、ぜひ観てください。
JANIS

JANIS

DULL-COLORED POP

タイニイアリス(東京都)

2008/10/08 (水) ~ 2008/10/13 (月)公演終了

ジャニスはいました。
かっこいいバンド。ジャニスがこれまたかっこよく。
どういう流れで歌に入るのか興味あったんですけど自然でした。
今回は観劇という意識で出向いていないので、流れるまま観て(聴いて)いました。
個人的にはもう少し歌を聴きたかったかな。あまりにも上手だったので。
そして台詞が五月蝿くなくて良かったです。



関係ないけど谷さんの対応に男気を感じるわけです。
ジャパンはまだ大丈夫って思える。

どんとゆけ

どんとゆけ

渡辺源四郎商店

アトリエ・グリーンパーク(青森県)

2008/09/28 (日) ~ 2008/10/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

【云っときます】
あらすじを読んだあなた。先入観を持って観に行くと裏切られます、良い意味で。
Wキャストなので、可能な方は両方観たほうがより一層楽しめるかと…。なべげんの芝居は、終わった後でも頭から離れない。考えさせられるのだ。

皆様お待たせ致しました。渡辺源四郎商店いよいよ東京公演です。

ネタバレBOX

ふわっふわ・とろっとろのアレに、ホカホカの湯気が上がっていたらもっと満足でした。スチーム当てたらどうにかならないかな?
Starting Over

Starting Over

マグズサムズ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2008/10/07 (火) ~ 2008/10/12 (日)公演終了

満足度★★★★

愉快ですってば!
セットがドカーン!とアパートの一室を設置し、そこで繰り広げられる幽霊と人間の物語。

しっかしもって、ここの劇団って毎回、めっさ楽しいですわ。
冒頭、不動産屋の五十嵐のしゃべりからヤラレル!(^0^)

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

フリーターの太田は今までの自分を清算したくて誰にも内緒で引っ越して来たものの、アパートの礼金・敷金を払う金がなかった。
パラダイスな不動産屋と金額の交渉を始めたが、そこに現れた気の弱そうな地縛霊の小菅を利用し金額を値切ろうとする。

この部屋には小菅の他、日本兵の霊やら花子やら・・・訳の解らない霊が彷徨う。
霊たちは力を合わせて不動産屋をびびらせ金額を値切る為に協力する。
霊たちはなんだかんだいって太田に仕切られ動かされる。(^^;)


一方、太田が切り捨てたはずのウザ友、弟、劇団員、昔の女などが押しかけ、当初一人で再出発しようとした目論見があっけなく終わる。


終盤、太田はきちんとした言葉で皆に伝えていなかった事。閉じこもってた事に気づき、恋人の亜季からも逃げていた自分を反省し、きちんと伝える。
「亜季が言った一言、「ゆくゆくは結婚したい。」という言葉が・・・結婚が恐くて逃げ出した。自分に向き合っていなかった。」と。


重大な側面にぶちあたると何も考えず逃げ出したくなるような若者の気持ちを幽霊と可笑しな不動産屋でアレンジした完璧なコメディです。


幽霊のキャラといい、超丁寧な言葉遣いの不動産屋、江ノ島でナンパされた女、人間なのに幽霊と間違われる艶子(名前も霊っぽい)など、役者のキャラがハンパないです。

バカバカしいコメディが好きな方にお勧め!
笑えます!(^0^)




東海道四谷怪談

東海道四谷怪談

JAM SESSION

赤坂RED/THEATER(東京都)

2008/10/08 (水) ~ 2008/10/12 (日)公演終了

満足度★★★★

四谷怪談好きです
全体的に恐ろしくも美しい空気が漂っていてよかった。
ここまできっちり昔言葉での芝居は久々に見たので頭を使いながらの観劇が楽しかったです。

ネタバレBOX

たぶん)鶴屋南北の台本そのままの言葉なので若干解りづらいものの、音を非常に意識して書かれているので七五調のリズムが心地よかったです。
お岩が毒薬を飲むシーンで無音のまま所作の一つ一つを丁寧にじっくり見せられ、こっちも息をつめてじっと見入ってしまいました。
自分の目が悪いせいでお岩の変貌具合がよくわからず…。
音響がちょっと「?」と思う所があり、また殺陣の効果音がないので若干迫力に欠けるイメージをもちました。
『恋ぶみ屋一葉』

『恋ぶみ屋一葉』

博多座

博多座(福岡県)

2008/10/03 (金) ~ 2008/10/25 (土)公演終了

満足度★★★★

朝倉摂の舞台美術に感動!!
杉村春子のために書き下ろされた同作品を、江守徹が大切に浅丘ルリ子味に演出。時代背景や舞台転換も魅せる、朝倉摂の舞台美術になにより感動!!大掛かりにもかかわらず、細かいところまで作りこんだセットに、朝倉摂の「愛」を感じました!

JANIS

JANIS

DULL-COLORED POP

タイニイアリス(東京都)

2008/10/08 (水) ~ 2008/10/13 (月)公演終了

満足度★★

難しい…
これは…… 感想をまとめるのがなかなか大変。


それなりに充実した時間・空間を過ごしたけれど
演目の中でジャニス作品&主演 武井さんの歌が
かなり大きなウェイトを占めるため、
「ジャニス=ジョプリンが興味深かった」
「武井さんの歌が素晴らしかった」
という感想になる。


芝居としてどうだったのか問われると…
うーわからない。
☆☆の理由はそこで、歌とジャニスが良かったので
「わざわざバンドセットを組んだ劇場に行かずに、
スタンディングのライブハウスでカバーバンドを
聴くだけにしたかった」と思ってしまった。


また、劇団員の女優2名は大変インパクトのある
芝居で存在感を残したが、
劇団員とそれ以外の俳優になんとなく
力量の差が見えた。
芝居パートは、歌と比べて圧倒的ではなかった。
そういったところも、芝居が演奏に対抗するのに
不利な要素だったかもしれない。
見ようによっては「演奏を見せるための芝居」
のようにも映った。(AVのドラマ部分みたいな)

曲数を少し削って、もうちょっと劇団員の仕事を増やし、
「芝居」を観せてくれるか、
芝居を無くして完全に演奏だけを観せてくれるか
どっちかがよいと思った。


実際は演奏時間をトータルしても上演時間の
3分の1くらいにしかならないのかもしれないが、
観客として観た時のインパクトは歌が7割だった。

演出意図としては「歌はモノローグの代わりで、
演奏パートも芝居の一部」なのだろうけど、
ジャニスについて全く知識のない俺は、
「演奏を聴きながら、字幕でリリックを読んで
芝居の状況と重ねて味わう」なんて作業は
一度にできず、フツーに歌を聴いていた。

フツーに歌を聴いちゃうと、曲ごとの違いは
あんまりわからないし、芝居とつながりにくい。
「ジャニスを聴き込んでいる人(たとえば作者 谷くん)
にとっては芝居」なんだろうなーと思った。


この劇団、旗揚げから全作品を観ていて、
出演させていただいたこともあるから
どうしても過去作品と比べてしまう…。
今回は旗揚げ公演と同じくらい不安定で、
若くて、芝居として楽しみにくかった。
また、大変充実した傑作であった第2回公演
(画家 ユトリロの生涯を劇化)と比べると
危なっかしかった。今作のほうが第2回公演みたいだった。

「しあわせな男」「ポンコツ車と五人の紳士」

「しあわせな男」「ポンコツ車と五人の紳士」

Pカンパニー

西池袋・スタジオP(東京都)

2008/10/08 (水) ~ 2008/10/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

いやぁ、地図!使えない!!
面白かった。久しぶりに大人のための小劇場公演を観たという感じ。出演者の皆さんの、劇場サイズに合った程好い距離感がとても気持ちよかった。

砂時計は壊れている

砂時計は壊れている

はらぺこペンギン!

ザ・ポケット(東京都)

2008/10/08 (水) ~ 2008/10/12 (日)公演終了

愛だよ。愛。
愛とは普遍的なものなのね
普段は照れちゃって口にできないような言葉も、さらっと言っていくれてスッキリした

タイツ羅武

タイツ羅武

劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)

シアターサンモール(東京都)

2008/09/02 (火) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★

テンポが良く、内容も愉快
冒頭、お馴染み(?)の「ワレワレハ、ウチュウジンダ」をソロからカノンを経てコーラスにまで昇華させるワザ(笑)で「こりゃあ、ヤるなぁ」と…。
それはそのまま宇宙人がネタの作品となり、以降、短編オムニバスコメディ(コント?)で、最後はアタマのネタの続編的なちょっと長めのパロディ系で締めるというスタイルでテンポが良く、内容も愉快。
さらに単にコメディというだけでなく「ミュージカル・アクション・コメディ」と銘打っているだけに、先述のコーラスの他、ダンスやアクション(ACファクトリーの菅真紀が客演しているし)もとりいれられていて多彩。
中では「朝まで生生テレビ」のどの祭りが一番か?のネタで、複数の祭りの要素を盛り込んだタップダンスシーンが特に見事。
また、衣装も全身タイツまんまなものはもちろん、一見したところはセーラー服や学生服さらに浴衣でありながらも実はタイツなどというものもあり、これもスゴい。

森の風子

森の風子

X-QUEST

シアターアプル(東京都)

2008/09/05 (金) ~ 2008/09/07 (日)公演終了

満足度★★★★

環境破壊に対する警告
1998年3月上演作品の再演。初期作品ゆえに得意の言葉遊びが控え目なばかりでなく込められたメッセージもかなりストレート、トクナガヒデカツ流の環境破壊に対する警告といったところか。
 
が、決して堅苦しいことはなく、ノアの方舟やアダムとイブなど旧約聖書を想起させる雰囲気も加味した上に得意のダンスやアクション、それにコメディリリーフの佐藤仁美を筆頭とした笑いや終盤のスペクタクルなど娯楽要素もたっぷりあって休憩込みの約2時間半も短く感じる。
 
休憩と言えばX-QUESTとしては珍しい(記憶にある範囲内では初の)二幕物ながら、二幕に分ける必然性もあって「なるほど…」的な。
 
大楽ではストーリーがわかっている分、細部にも目と気を配って観て、第一幕でのメインキャストの子供らしさの表現の巧みさや木に登って上から森を見渡した時の様子が目に見えるようだったりすることに感心。このあたりの場面には、幼い頃の秘密基地ごっこ的な懐かしさもあり。
 
また、親子ネタに弱い身として娘を喪った時のフーコの父や息子が帰還した時のトキシロの母の気持ちがストレートに胸に伝わってくる。
 
さらに、リンゼの背後にに初期のジブリ作品のヒロインの姿を見たり、初演時のキャストを想像したりもしつつ、初日とは別の角度からも楽しむ。

なお、大楽の席は7列7番

東海道四谷怪談

東海道四谷怪談

JAM SESSION

赤坂RED/THEATER(東京都)

2008/10/08 (水) ~ 2008/10/12 (日)公演終了

満足度★★★★

日本の春夏秋冬。
9日ソワレ。非常に美しくも泥臭い見せ方が好感触。細やかさと豪快さが同居する感じはこの劇団の持ち味か。開演前は2時間はちょっと長いかと思いましたが飽きずに観られました。大きい音楽も好み。

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