
ニコルと月
劇団さかあがり
吉祥寺櫂スタジオ(東京都)
2008/11/22 (土) ~ 2008/11/23 (日)公演終了
満足度★★★★
なかなか・・・しかし一言
観劇させて頂きました。本公演の作品は、少し昔のアメリカ文学作品にあってもおかしくないような話をもとに現代を舞台に脚色したようなファンタジー・コメディーとでも呼ぶべき作品でした。物語としての面白さは少し古いようにも思えますが、かなり丁寧に創られていて場合によっては星5つの評価をする方がいてもなんら不思議ではないものです。ですが、本公演ではそれが最大限に生かせられていなかった気がします。役者さんたち個人個人の演技は何ら問題のあるものではありません。充分な水準以上だと思われますが、問題はそれを作品全体として考えた場合です。一人一人の役者さんの台詞・演技が自分に与えられた役割をはたしてはいるのですが、そこから先へ演じるところに少し物足りないものを感じました。台詞において感じたものを書くならば、役者さん各自の台詞はそつなくこなされてはいたのですが、会話として考えるならば不自然なものがついてまわりました。事前に相手がどんな台詞を話すか知っているから会話らしくなっている印象が強く、普通の会話の流れのように相手の言葉に対応して出てきた台詞として受け取れませんでした。そのため物語の進行が軽快に進んでいくと言うよりも、不自然ながらもどうにか進行していく印象が残りました。自分としては、まだ馴れていなかった部分があるのか、役者さん全員で集まりそれぞれの役回りに対応する形での事前の練習時間があまり取れなかったのかなぁ、と思えました。少し厳しく書いているかもしれませんが、役者さんたち各自の演技力に問題は何もありません。ただ作品全体として考えた場合においての「自然な流れ」というものにちょっと物足りないものがあっただけのことなのですが、その結果作品の物語性の魅力をさらに2倍・3倍にまで高めることが出来なかった気がします。この作品の内容で、観劇された方が何のためらいもなく星4つ以上の評価を与えられなかったとしたら、こちらの劇団にとっては本公演における最大の反省点かとも思えます。しかし、個人的にはこちらの劇団の構成の仕方は、高校野球を応援する心情のようなものがありますので、今後も公演活動での観劇に行かせていただくつもりですので、今回は次回作以降への課題に思えたものを書きこませていただきました。星の評価で本作品を表すならば星3つと星4つの間かとも思えますが、今回は良かった点からの評価を加えたものを星の評価とさせていただきます。個人的に今後も期待しております!

ZOKKYののぞき部屋コレクションPart3
ZOKKY
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
複雑な気持ちになった・・・。
なんだろ・・・。
たぶんそうだろうな、と思いながら行ったんだけど、実際にエロで。
で、そうなるとそのエロにお金を払ってわざわざ王子くんだりまで行ってしまう自分に若干の嫌悪感があり・・・。
複雑な心境になりました。
そして帰り道、夜風がやけに冷たく感じました。

ニコルと月
劇団さかあがり
吉祥寺櫂スタジオ(東京都)
2008/11/22 (土) ~ 2008/11/23 (日)公演終了
首・・・ひねりながら帰りました。
いや、
別に寝違えたわけじゃありません。
首をケガしたわけでも。
結局なんだったんだ?
と疑問に思いながら帰ったってことです。
ストーリーは一応終わりを迎えてくれたのでホッとしたんですが・・・

月の輝く夜に
コマ・プロダクション
ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)
2008/11/22 (土) ~ 2008/11/29 (土)公演終了
満足度★★★★
ポップでキュート!
とにかく可愛らしくて美しい大地真央。皺が一本もないという年齢不詳さは、唸ります!ぱおーーん!(^0^)
でもって絶妙なセリフの間、流石はプロです。
以下はネタばれBOXにて。。

ブロードウェイミュージカルショー「SHOW TUNE」
梅田芸術劇場
天王洲 銀河劇場(東京都)
2008/11/14 (金) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
色々ありますね。
人生って。
そして舞台って。
そして、それぞれの人生とそれぞれの舞台には『合うか、合わないか』という相性があるんでしょうね、きっと。
そういうのっておそらく感性の問題なんでしょうね。
で、
僕とこのSHOW TUNE・・・どうも相性がよろしくなかったようです。
いい歌はたくさん流れてました。
けれどたぶんいい歌過ぎたんだと思います。
平日の夜、疲れたサラリーマンには子守歌となりました。
つまりは寝てしまってました。
すいませんでした。

ZOKKYののぞき部屋コレクションPart3
ZOKKY
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★★★
なんて異空間!
「馬並みなはなし」」を拝見しました。
王子小劇場のまさに「裏」を始めて知り、会場までゆっくり降りるエレベーターの装飾に笑い、薄暗い中での族鬼娘さんの素敵接待にドギマギして、時々奇声の響く待合席でちょっとビビって、のぞきマニュアルを読んで吹き出し、そしてとうとう自分ひとりだけの為に幕が、じゃなくて、のぞき穴が開き…
いやぁコロさんってあんなに美しい方だったんですねぇ。
のぞき穴からのぞいたせいで魅力倍増?
それもあるかもしれませんが♪やっぱりあの距離で拝見できたおかげでしょう。
コロさんの魅力が、もう…むせかえるようでした。
黒澤世莉さんの素敵(笑)な声も初体験でとてもとても楽しかったです。
もう一度見たい!体験したい!
素直にそう思える経験でした。
いやー本当に楽しかった!

いまさらキスシーン(玉置玲央一人芝居)
柿喰う客
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★
怪演
怪男優玉置玲央の圧倒的怪演。25分で高校生活3年間を全速力で演じます。初っ端から引きこまれ,気楽におかしく観ていられます。これで500円は安い。でも柿の芝居はなかなか初心者には勧めづらい^^;

ZOKKYののぞき部屋コレクションPart3
ZOKKY
インディペンデントシアターOji(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★★
怪しすぎ^^;
エレベーターに乗ったときから怪しくいかがわしい匂いがプンプン。エレベータを降りて案内されるままにヘッドホンで音楽を聴きながら順番を待ち。覗き見の作法を読み,心の準備を。順番が来て,小部屋に案内される。演目は「欲棒という名のすごい棒」。芝居が始まり,女優さんが話しかけてくる。観客は自分1人。思わず応えそうになる^^;覘き穴から観る5分間の芝居。いやー刺激的でした。当日券もあるっていうし,早速,別の演目を観に行こうかな。でも,これは絶対に舞台をはじめて見る人には薦められない。

江戸宵闇妖鉤爪(えどのやみあやしのかぎづめ)
国立劇場
国立劇場 大劇場(東京都)
2008/11/03 (月) ~ 2008/11/26 (水)公演終了
満足度★★★★
見事に江戸ナイズ
乱歩の妖しさと歌舞伎の猥雑さがうまく融合してると思う。
新作だからといって変に理屈っぽくしないところがよい。
仕掛け楽しい。

アルカリ
壁ノ花団
アトリエ劇研(京都府)
2008/11/20 (木) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
おびただしい数のアレが想像を刺激する
大人になってしまった孤児たちの夢でもあるような、幻想のような、そんなお話でした。いろんなモチーフが散りばめられていて物語の続きをもっと観てみたいと。一つ一つの意味や解釈を細かく追っていると追いつけなくなるので、肩の力を抜いて自分に響くところで楽しむのがいいかと思います。魅惑的な時間でした。

黄金の猿
劇団桟敷童子
ベニサン・ピット(東京都)
2008/11/21 (金) ~ 2008/12/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
観劇の快楽に溺れてしまう
かなり期待して劇場に向かった。
ベニサン・ピットに着いて、劇場内に入ってその期待はさらに大きく高まった。
そして、暗転&開幕。
いきなり最初からヤラれた。
後は、身も心も劇の中に、気持ち良くさらわれていった。
大きく膨らんだ期待を、さらに大きく上回る力強さが舞台から「どーん」と押し出してくる。それはたぶん演じている人や美術やそういった、すべての要素の気迫のようなものだ。
こういう素晴らしい舞台を見てしまうと、脳内に快楽物質が大量に発生し、それが全身に染み渡り、煮えたぎって「もっともっと舞台を見たい!」「またお芝居を見に行きたい!」という気持ちになってくるのだ。
観てよかった!

賊
劇団6番シード
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2008/11/14 (金) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★
はじめて見ました。
友人の強い薦めがあり、見させていただきました。
うーん、私にはちょっと合わなかったです。
コメディ色の強い劇団だときいていたのですが、
今回は笑いどころがほとんどなく、
実際、お客さんの笑いも薄かった気がしました。
作風としては新感線ぽいかな。
『舞台上に巨大な船』のセットもチョット期待はずれでした。
趣向を凝らした演出には好感が持てるのですが、
結果的に私の席からは見づらいシーンもありました。
で、なにより人が多くて見分けがつかず、
「この人は東の賊?西の賊?」
「あれ?船のシーンじゃないの?」
みたいな事が度々ありました。
それと、
正劇団員のなかに
セリフが聞き取りづらくて
何を言ってるのか分からない役者さんが何人かいました。
滑舌が悪いのか声を嗄らしてしまったのか定かではありませんが、
がんばっていただきたいです。
批判ばかり書いちゃって御免なさい。
「普段はもっと面白い」
という友人の言葉を信じて、
来年もまた見たいと思います。

ファミリー・オブ・ザ・デッド
トノチョ´
ザ・ポケット(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/23 (日)公演終了
満足度★★★
めろめろん
ゾンビを扱った舞台はこれで三回目。
過去にMCRのmust be die と15 made のmrs.fictionsの作品。(ああ・・・名前が思い出せない)
この2作は比較的”負”イメージだったけど、今回のゾンビ作品は結構陽気。
しかも必ずハッピーになるって初めのほうで言っちゃってるから、気が楽に見れます。(笑)
メロン記念日のお三方は知らなかったんだけど、お芝居もそれなりに上手くて好印象。
八方をメロンファンに囲まれながらのめずらしい観劇でした。

SAMURAI 7
ネルケプランニング
新宿コマ劇場(東京都)
2008/11/14 (金) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
ちゃんばらエンターテイメントSF風
衣裳のセンスがGOOD。
レイザーラモンの存在感が凄い。
現役高校生のヒロイン、水野絵梨奈の柔らかい芝居にも感心。
アニメ版を意図した、舞台背景の映像は、要らなかったかも。

あばれ野球 今夜も涙の日米決戦
劇団東京ミルクホール
SPACE107(東京都)
2008/11/19 (水) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★★
この人達ってば、もう!(^0^)
もうこれは、殆どがショーです。
客いぢりから始まり、観客席の男性の頭をスカートの中に入れてしまったり・・・もう、はちゃめちゃ!(^0^)
以下はネタばれBOXにて。。

酒店物語~走れ!ボジョレ・ヌーヴォー~
ウワサノ…
北池袋 新生館シアター(東京都)
2008/11/20 (木) ~ 2008/11/23 (日)公演終了
満足度★★★★
予想より、かなりおもろい
こじんまりとした小屋のサイズにぴったりの舞台でした。当日のパンフレットはフライヤーをそのまま縮小した絵葉書がオマケにくっついていて、なかなか洒落た配慮!! 暗転で、2場面だけ音楽がなく、ガタガタと音が聞こえていたのはちょっと残念。

YOUTHFUL DAYS YOUTHFUL DEAD
あなピグモ捕獲団
湾岸劇場博多扇貝(福岡県)
2008/11/21 (金) ~ 2008/11/23 (日)公演終了

ニコルと月
劇団さかあがり
吉祥寺櫂スタジオ(東京都)
2008/11/22 (土) ~ 2008/11/23 (日)公演終了
満足度★★★
よく判らなかった
説明を読んで、内面世界の話かなと思っていたら、絵空事を夢見る若年経営者の話でした。
自分達とちょっと違う世界の話で、正直よく判りませんでした。
役者さんの力演があっただけに、惜しい感じがしました。
特に劇中の歌唱は素晴らしかった。群を抜いているキャラ作りの役者さんもいて
多士済々といった劇団でした。

ドンコの大冒険
劇団スタンド・バイ
劇場MOMO(東京都)
2008/11/18 (火) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★
大冒険といっても
ファンタジーではないです。だから、トムソーヤの冒険とか、エルマーの冒険とか、そういう類のものではない。
以下はネタばれBOXにて。。

怪人21面相
パラドックス定数
SPACE EDGE(東京都)
2008/11/21 (金) ~ 2008/11/24 (月)公演終了
満足度★★★★★
圧巻のラスト30
初パラドックスでした。
三億円事件のフライヤーを見て以来、かなりの期待をして観に行ったのですが、まったく裏切られなかった。
脚本、演出、役者、すべてがしっかりしている。こんなに穴がないのはすごいなぁと思いました。いますぐ映画にでもすればいいんじゃないかと。
なによりダイアローグがいい。ダイアローグの得意な劇団なんだろうとは思っていたんですが。そのダイアローグを使いこなす役者たちは本当に素晴らしかった。
いやはや。
「イイもの観た」感を残してくれる芝居には、いくら払っても感謝をします。