最新の観てきた!クチコミ一覧

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BORN TO RUN

BORN TO RUN

ギンギラ太陽's

あうるすぽっと(東京都)

2008/11/28 (金) ~ 2008/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

やっぱり笑って泣かされました
恒例の西鉄バス軍団との撮影会を大いに楽しみ、いざ本編。

そうなんですよね、こちらのお芝居、舞台装置がほとんど無いんですよ。
それなのに、まるでそこにレールが引いてあるような、そして駅が、ビルが建っているような、そんな錯覚をおこしてしまう。
これがかぶりものの、いや、ギンギラ太陽'sの魔力なんですよね、凄い。

ひたすらに、実直に、まっすぐ(…だけではなかったけれどw)走る0系新幹線を見ていると本当に目頭が熱くなりました。

本物の0系の営業運転は終わりましたが池袋ではまだまだ元気に走ってます!
未見の方は是非ともあの走りを見て欲しいと思います。

いやーそれにしても、いつ見てもどんなときも、玉屋ねぇさんはイキだねぇ☆

バイリンガル劇「ロミオとジュリエット」

バイリンガル劇「ロミオとジュリエット」

maidenagoya productions

千種文化小劇場(愛知県)

2008/11/08 (土) ~ 2008/11/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

格式高い作品です!
「ロミオとジュリエット」といえば、
誰もが知っている作品ですが、
この作品の舞台設定は明治時代で、
言葉はなんと日本語と英語のバイリンガル劇です!

日本語と英語が話される場面があり、どちらの
場面にも不自然さはなく、それぞれの言語が
理解できなくても思わず引き込まれてしまいます♪

また、役者の方々や舞台装置が素晴らしく、
とても格調高い作品に満足できること間違いなしです。

有限サーフライダー

有限サーフライダー

飛ぶ劇場

精華小劇場(大阪府)

2008/11/29 (土) ~ 2008/11/30 (日)公演終了

満足度★★★

素敵な俳優陣
面白かったです♪
俳優さんが素敵でした。

マンション男爵

マンション男爵

とくお組

シアターアプル(東京都)

2008/11/28 (金) ~ 2008/12/02 (火)公演終了

満足度★★★★★

一体感!
見てきました。
何度かとくお組さんは見ているのですが、こんなに大きい舞台でどんな雰囲気の芝居を・・・?!とワクワクでした。

会話劇で動きも派手というわけでもないのに、大舞台の空気が一体になっていて、おお!という感じ。

自然に笑えるかんじがいいなあ。

途中、役者の技術に拍手が起こったのにはびっくりしました(笑)

何処かのオムニバスのための四重奏

何処かのオムニバスのための四重奏

ニットイット

千本桜ホール(東京都)

2008/11/29 (土) ~ 2008/12/01 (月)公演終了

20081201
20081201@千本桜ホール

アイツなら哀しくないわ

アイツなら哀しくないわ

バナナ学園純情乙女組

ART THEATER かもめ座(東京都)

2008/11/26 (水) ~ 2008/12/02 (火)公演終了

200812011900
200812011900@ART THEATER かもめ座/終演後イベント有

その男達、逆ギレにつき。-吉良家の災難-

その男達、逆ギレにつき。-吉良家の災難-

48BLUES

アトリエフォンテーヌ(東京都)

2008/11/28 (金) ~ 2008/11/30 (日)公演終了

11月30日(日)M
役者が万全じゃなかったのが残念。

毛頭ーMOUTOU-

毛頭ーMOUTOU-

角角ストロガのフ

中野スタジオあくとれ(東京都)

2008/11/28 (金) ~ 2008/11/30 (日)公演終了

11月29日(土)S
前作よりダークテイスト30%増。

いきなりベッドシーン(七味まゆ味一人芝居)

いきなりベッドシーン(七味まゆ味一人芝居)

柿喰う客

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2008/12/01 (月) ~ 2008/12/01 (月)公演終了

満足度★★★★★

久々に小劇場万歳な気分です
最初から飛ばす飛ばす飛ばす。すごい早口でまくし立てる。早口なのに言葉がきちんと聞き取れる。たった一人の役者から発せられるパワーに飲み込まれる。巻き込まれる。リズム感あふれる言葉の応酬に、脳みそをかくはん機で混ぜられる思い。息つく暇なく50分。一瞬の出来事でした。言葉に毒されしばらくボーっとしてました。初めて上演台本というものを買いました。思わず上演台本にサインをもらいそうになりました(w 握手を求めそうになりました(w あのぉー。ファンです。って言いそうになりました。

SOLITUDE (本年度劇作家協会新人戯曲賞最終候補選出作品)

SOLITUDE (本年度劇作家協会新人戯曲賞最終候補選出作品)

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2008/11/29 (土) ~ 2008/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★

鮮明な舞台空間!
観劇させて頂きました。本作品はハードボイルド作品とのことですが、個人的にハードボイルドの文学作品は数十年前に読んでいただけなので、かなり古い作品しか知らないのですがフィリップ・K・ディックの一連の作品に近い感覚のものも感じられましたが、なにぶん古いものしか知りませんので自信がありません。しかし、物語的には非常に興味深いものがありました。そして、もっとも印象に残ったのは抜群のライトの使い方でした!舞台上の光景のワンシーン・ワンシーンが実に鮮明に脳裏に焼き付きました!光と影の色彩感覚が微妙なところまでもが舞台上で表されていて、その光景がハッキリと思い出せます!しかし、この作品の作品構成は落合さんの発案なのでしょうか?落合さんのことが頭にありました自分としては開演後しばらくして即興集団E.D.O の作品構成手法だと気づき最後まで楽しめましたが、終演後隣に座られていたまだ若いカップルの方々が「話がよくわからなかった」と話されていたのが少し気になり、11月の「LongForm Project 2」の観劇記を書かせていただいた時に即興集団E.D.O の作品構成手法について少しふれさせて頂いたのですが、これから観劇をされる方で普段あまり演劇鑑賞をされていない方のために、あらためてもう一度書かせていただいた方が作品をより楽しめる気もしますし、逆に楽しさが半減してしまいそうな気もして悩んでしまいますが、もし本作品の評価が分かれるようなことがあればその点からなのでは?と余計なことと思いますが若干危惧しております。

ショータイム

ショータイム

OSK日本歌劇団

世界館(大阪府)

2008/11/22 (土) ~ 2008/11/23 (日)公演終了

満足度★★★★

やっぱり平松さん。
三年間でそれぞれが大きく成長した中で、一番強く印象に残ったのは、やっぱり平松さん。
すらっとした立ち姿、ストイックでありながらセクシーなかっこよさ。ノースリーブのドレスで踊る姿に目がくぎづけになりました。

男役のソフト帽のダンスだけどドライで現代的な感じの「Tank!」、赤いドレスの女の子たちがコミカルに踊る「Hi-Speed Bus」、桜花さんの華やかなタップなど、さりげなく名場面を擁した作品でもあります。

玉青の行方

玉青の行方

地球割project

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/11/27 (木) ~ 2008/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

幽閉された玉青とカリオン
今年の夏頃だったと思う。高橋(主宰)から次回作の闇公演について聞かれた。会場は真っ暗、声だけの演出。ワタクシは即座に大川興行の「ブラックブラック」を思い描いた。

ワタクシの中での芝居とは視覚・聴覚(音楽・リズム・セリフ)・想像、この融合なくして芝居とは認めていない。
かくして高橋は、「観客には椅子を持って貰って好きな所に座って貰おうと思う。」とのたまう。
「そんな事したら、演者は毎回、通路の心配をしなくてはならない。通路に気を遣って演技の実力が発揮出来ないようなら観客は失望する。」と、そんな話をしたと思う。

だから、今回の芝居は観るつもりはなかった。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

しかし、ワタクシのmixi日記上で「ペンライトを使用する模様」とじべさんから情報が入り、「ふ~~ん、真っ暗でもないんだ。」と興味が沸いた。

そんなこんなで、ワタクシは観に行ったのでした。




「はじめまして、玉青(たまお)です。この世界の果てを探しています。」

これは影を読む物語です。生まれて直ぐに幽閉された玉青の物語。

ゼンウには正妻の他、12人の嫁がいた。11人目までのどの嫁にも何故か子は出来なかったが、12人目の嫁との間に、玉青が生まれた。玉青の存在は当然のように11人の嫁から嫉妬の対象になったのでした。

「この女の子宮から生まれたものは人間じゃねぇ。災いの子だ。生まれたまま殺したほうがいい。」と予言者に言わせ、魔物にさせられてしまう玉青。

かくして当主のゼンウは玉青を幽閉するように指示し、ここから玉青のわが闇は始まる。
玉青のもとに通ってくるのは12人目の嫁(玉青の母)のウグイと給仕係のサキのみ。

玉青は一日の大半を読書ですごし、見るものはホタルと母ウグイとサキだけだった。玉青を恐がっていたサキは、いつしか、玉青から読み書きを教わり、話すようになり、恋が始まる。やがてサキと玉青はこの城から逃げることを計画するが・・。

何故か、母ウグイが玉青の元に来なくなってしまっていたのでした。ここでの玉青の唯一つの友達はサキとホタルのユエンだけ。

玉青の起伏のない、感情のない淡々と話すさまは、最初は違和感があったけれど、この場合、これで良いのだと感じる。たぶん、どのニンゲンもずっと幽閉されて育って関わる人がごくごく限られた短時間、母と給仕係だけだったとしたら、言葉自体も、発音も普通には話せないだろうと推測するからだ。
耳の聞こえない人がうまく発音ができないように・・。


一方でゼンウの奥方が毎週、一人ずつ死んでしまう。一番目の奥様が嫉妬心から殺していたのだった。

やがて、一番目の妻しか居なくなったゼンウはサキに目をつける。サキはゼンウによって無理に嫁にされてしまい、やがて一番目の妻に殺される運命に。


殺される前にサキは叫ぶ。

「玉青、ひかっていいよ~。」

光の良さが判るのはきっと玉青だけなんだよ・・。


サキは玉青が幽閉されている塔の鍵を外しておいた為に、玉青は塔の扉を開けて、眩しく光り輝く世界に脱出する。


そう・・、今、生まれた瞬間のように・・。


キャストが素晴らしいです。セリフの明暗、温度差、高低、どれをとっても完璧です。最後に殺されてしまうサキ(小林彩花)のセリフのリズムが素晴らしい。最後のセリフには温度があります。鳥肌もの。


ちなみに会場は真っ暗闇ではありません。ホタルのペンライト、所々に役者に当たるライトと影。時々観客を監視(気分が悪くなったら・・うんぬんの説明あり)するライト。

むしろ真っ暗闇の舞台よりもほんのりと役者が動くさまや、ほの暗いライトが当たった表情がなんとも不気味で美しかった!

セットはまったく何もない。何もないが情景を想像させる言葉があります。
時折、聞こえるカリオンの音色が闇を包んで幽閉された塔の階段を登る情景や予言者たちの不気味な声と衣擦れの音、漆黒の闇に乱舞するホタルの灯かりを想像させます。


扉を開けた瞬間、闇に射した一筋のひかり。
そこに向かって玉青は歩む。

希望という名のその光は幽閉されていた過去から未来に向かって射した一筋の明りです。


とにかく素晴らしい!本もさることながら、キャストが素晴らしい!

お勧め!







あばれ野球 今夜も涙の日米決戦

あばれ野球 今夜も涙の日米決戦

劇団東京ミルクホール

焼津市文化センター・小ホール(静岡県)

2008/11/28 (金) ~ 2008/11/28 (金)公演終了

満足度★★★★★

やっぱり!
今回もとっても楽しませていただきました☆
しょっぱなからのお客様いじり・・・
毎回毎回驚く仕掛けを考えた演出で、実は後のシーンで使われるなんて。
あとは、ダンスも多くて、時事ネタも多いし(笑のネタですが)ほんとスゴイ!!
そんな楽しい中にも、グッときてしまうシーンがあり、考えさせられてしまう一コマもありました。
新しく劇団員さんも増えて、より楽しいお芝居をどんどん魅せていただきたいと期待しています♪
もっと沢山の方々に観ていただきたいですね!!

ダンディ

ダンディ

OSK日本歌劇団

世界館(大阪府)

2008/11/29 (土) ~ 2008/11/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

熱い舞台
舞台から感じるすごい気合い。客席のすごい熱気。出演者と観客の、”男役”に対する熱い想いをひしひしと感じました。
今年春入団の新人君たちがどこまで頑張ってくれるかが最大の関心でしたが、期待以上にしっかりと先輩たちについていっていたので、本当に嬉しかったです。

来週(もう今週ですね)の女の子(女役)たちの巻き返しに期待しています。もちろん、男役二番手の高世さんも、その実力を見せ付けてくれるでしょう♪

有限サーフライダー

有限サーフライダー

飛ぶ劇場

精華小劇場(大阪府)

2008/11/29 (土) ~ 2008/11/30 (日)公演終了

暖まりました~
会場に入るまで大荒れの天気で雨が降るわ風は強いわで
冷え切って会場に入ったんですが始まると何とすぐ水着姿!
その姿を見てまた一段と凍えたんですが見てる間に笑まくったお陰なのか
会場を出る時にはすっかり暖まってました。(^^;

玉青の行方

玉青の行方

地球割project

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/11/27 (木) ~ 2008/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

また新しい可能性を・・・
見せられたように思う・・。

公演中なので、以下ネタバレBOXに・・。

ネタバレBOX

事前に聞いていた「闇の中」での公演。
覚悟はしていたが、開演前リハーサルの段階で、目の前10cmにある自分の手のひらさえ見えない闇にビックリ・・。

ここまで完璧な闇の中での作品となると、視覚以外の感覚が余計に重要になってくると思うが、朗々としたセリフまわしはまさに秀逸。
余程丹念に仕上げてきたんだろう・・。
いつもながら、緩みや妥協を感じさせない硬質な意思がそこにはある。


全方位から飛んでくる、或るときはユニゾンで、また違うタイミングでは輪唱のように後からかぶせるように追ってくるセリフ。

いつの間にやら、作品世界の中に埋没させられる・・。

カリオンや衣擦れの音を用いた演出も斬新・・。

個人的な思い込みかも知れないが、父が自分の子を迫害するというストーリーに、斉の孟嘗君の故事が思い起こされ興味深かった。

何しろ眼前も定かでない暗闇の世界。
逆に言うと、観ている方も普段働かせぬ五感も六感も総動員して、自分自身の作品世界を演出する・・。


それにしても・・・。
毎回驚かされるが、今回も改めてその異質な才能にビックリさせられる・・。

作者はいずれ、演劇という殻をさえ突き破った飛翔を、遂げるのかも知れない・・。
何となくそんなことを思いながら、劇場を後にした・・。



毛頭ーMOUTOU-

毛頭ーMOUTOU-

角角ストロガのフ

中野スタジオあくとれ(東京都)

2008/11/28 (金) ~ 2008/11/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

次回も期待!
角角ストロガのフさんは第1回公演も見て、すっかりお気に入り。
次回第2回公演で王子小劇場も決まっているし、箸休め的な力の抜けた公演かと思っていたけど、本気の公演でした。

会場は小さいし広いところではないけど、客席が全てちょうど良いくらいに段になっているし、見やすいです。
で、舞台セットは今回も凝った作りで、舞台の上手が洋室のリグング風、半分に切って下手側が畳の和室に書道セット一式。
奥にもキッチンらしきものがみられ、このしっかりしたセットを見ただけで力の入り具合が分かりました。
と言うか、手を抜けないのでしょうね。

今回は前回のオムニバス的な作りから少し変えて、同時多発的に時間も空間も捻じ曲げて話が展開するけど、全てあるひとつの帰着点に向けて明確に動いているため、中心がブレることなく良くできた脚本でした。
またひとつ脚本のレベルを上げた感じです。
でも、褒めるばかりだとアレなので。もう少し同時多発の会話ひとつひとつを長く続けさせたり、丁寧に扱っても良いような。。。
あれだけ早いスピードでポンポンと密度濃く見せられると疲れてしまうのでした。
90分の舞台だったけど、中身は120分の舞台くらいは詰まっていました。

また、もはや角角の特色と言っても良い、食べ物にまつわる話もしっかり展開されていて、食べ物に異常な存在感と生命感を感じるのでした。

ネタバレBOX

異常な世界観を描くのは前作と同じ。
下手側は「自分は最低の人間です!」と語り「死にたい!」と叫ぶ書道家らしき人、上手側は筆でラブレターを書く夢見がちな女性がいて、同時進行で物語が始まります。
その中間に、どちらの世界でも共有されている流し台には「兄」と呼ばれる、知恵遅れの男性が壁から胸上をだしてニコニコ舞台上の出来事を見つめています。
この書道家の家には見るからに不思議な「母(ただし元父)」や頼まれてもいないのに無言でチャーハンを置いてゆく料理屋の配達等が出入りしています。

そのうち、物語は書道家がなぜ最低の人間なのかを、少年時代から振り返る形で進んでいきます。
ここからが、時間も空間も行ったり来たりで忙しい展開になってゆきます。
それぞれ濃いキャラたちが、思い思いの悩みを抱えつつ、人と何らかの関係を築いてゆきます。

そんな中、少年だった書道家は近くの料理店の「肉」に異様に魅了されてゆきます。これは親友も同じで、それ以外の肉を食べると「腐っているような」感じがして受け付けなくなってしまいます。
これは原材料は人間の肉なのでした・・・。

少年には知恵遅れの兄がいて、暴力的な父は兄を溺愛します。
兄の母親は事故で死んで、その弟である少年の母(後妻)は男を作って蒸発したのでした。その恨みを息子である少年が受けていました。

少年は心のどこかで知恵遅れである兄を見下していたが、ある日兄が見つけた書道コンクールにふたり揃って応募したところ、兄だけ入選しました。
これが、少年の心をひどく傷つけました。

ある日、料理店の主人に付き添って、料理の原材料のために人間を調達に来たところ、暗くてよく分からないまま襲ったのが、その知恵遅れの兄だった!
そして、少年はその兄の肉を口に入れるのだった・・・。

動揺して、兄が失踪した原因を自分が父親だからだと思いこんだ父親は、オカマのような格好で「自分は母親だ」と思い込んでしまう。
そして、少年は自分が自分であることに嫌気がさしていた。
少年は自分でなくなる事を選び、整形手術をして、その他様々な細工をする事で今の書道家になるのだが、その演出がおかしくておかしくて!
まるで少年だった風貌が、奥に引っ込んで出てきたらヒゲ面の強面になっていて爆笑!

その後、書道家のところにある女性がやってくるが、彼女は蒸発した母親の娘なのだった。
書道家は彼女に恋をして、「死にたい」とばかりつぶやいていたのが、次第に活き活きした目になっていく。
対する女性も書道家に恋をしたのだが、同じく書道家に恋をして振られていた彼女の友人からおまじないを教えてもらう。

そのおまじないは恋する相手と両思いになるおまじないだ、と言い聞かされておまじないをはじめる無邪気な女性。
しかし、それは呪いのまじないだった・・・。


とにかくブラックで怖い話なんだけど、全体的な演出がライトでポップでスピーディーなので、気持ち悪いまま笑ったりできます。

自分は角角ストロガのフが好みにぴったり合うみたい。

今回これだけの公演を見せてくれたのだから、次の王子はもっと期待です!
よこしま

よこしま

chon-muop

調布市せんがわ劇場(東京都)

2008/11/29 (土) ~ 2008/11/30 (日)公演終了

満足度★★★★

次回にも期待大!
この公演「は」、おもしろかったです。
「演劇」というよりも「演詩(えんし)」とでも呼びたくなるような、
おもしろさ。

「現代口語詩劇」と、とりあえずの呼び名をつけてみました。

76世代には、わりとおすすめかも。
トリのマークは、あまりなじめませんでしたが。
今回「は」、チョン・モップおもしろかったです。

だらだらと、ボーっと、流され流され、
うろうろ生きてしまっているかもしれない。

自分でも気づかずに、

でも、そういうふうに、説教もされずに
山登りしていて、気づかされる感じ。

岩松了さんが、「死ぬまでの短い時間」で、
やろうとして、できなかったことを、
彼らは、できちゃったのではないだろうか。

彼らは、できちゃっていたのか、
それとも、私の勘違いだったのか。。。
もし、チョン・モップをご覧になった方がいたら、
ご意見をお聞かせください。

そして、もう公演終わっちゃったので、
これからご覧になる方は、次回は来年の12月だそうです。
(と、チラシに書いてありました。
 う~ん、1年後!? 長い・・・というか、・・・もったいないな、と思いました)

本当は、★は5つの感じなのですが、
今後「も」、おもしろい作品を観たいので、この★の数。

God Save The Me!

God Save The Me!

ハイバネカナタ

劇場MOMO(東京都)

2008/11/27 (木) ~ 2008/12/01 (月)公演終了

満足度★★★★

最後のシーンで・・・
自分の中での評価が一挙にあがったと思う・・。

公演中なので、以下ネタバレBOXにて・・。

ネタバレBOX

テンポは良いものの、正直なところ、最初、少し入りにくい部分もあったかと思う。

話や設定がいろいろ飛んだりするので、観るほうは当然初見なので、少し当惑させられる部分もあった・・。

でも徐々に、彼女はそういう世界に遊んでいるんだ、ということが見え始めてから、ストーリーがとても締まってくる・・。
癌とアルツハイマーと言う究極の組み合わせがそれに拍車をかける・・。

極めつけは、最後何度も繰り返されるお茶淹れのシーン。
幕間からいたずらっ子のような目で出て来ては夫の為にお茶を入れる妻。
一生懸命、一生懸命何度も淹れるが、実は夫は既にもうこの世に居ない。
そのことすら理解できない妻・・。

最後のシーンで、ぐっと引きつけられたように思う。
それまでのもやもやも、何だか全て払拭されるように思えた。


七人は僕の恋人

七人は僕の恋人

大人計画

本多劇場(東京都)

2008/11/08 (土) ~ 2008/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★

ごちそうさま。
人生初の生クドカン脚本。期待が高まらない方がおかしいわけで。

なるほど徹底的なコント。悪ふざけしかない。
それぞれのタイトルは映画モチーフであるけれど、まあ、原作には関係なし。
大いに笑えたし満足だと言って差し支えはあるまい。

でもまあ、130分ということで一本一本のくどさも全開なわけで。
好きなタイプだと問題ないけれど、嫌いなタイプだとしんどいという感じで。
まあ、贅沢な悩みなんであるけど。

そうそう、もうひとつ悩みといえば、客席の沸点が異常に低くて、
笑ってない自分がちょっと辛くなっちまうことでしょうか……。

ネタバレBOX

好き:「バトルロワイヤル」「夢」「ブラックレイン」
嫌い:「遊星からの物体X」「サウンドオブミュージック」「友だちのうちはどこ?」「ゾンビ」
詳細は、ググってくださいませ。

女優中心のコントかと思いきや、荒川良々が一番面白かった。すごいね。

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