最新の観てきた!クチコミ一覧

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ぶらんこ乗り

ぶらんこ乗り

杜の都の演劇祭プロジェクト

Gallery Modern Space(宮城県)

2008/11/21 (金) ~ 2008/11/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

すいこまれました
ユラユラ揺れる切り紙の動物たち、色とりどりの玉。お店も含めてすごく素敵な空間、そこに小説の世界がマッチして、すうっとすいこまれました。俳優さんたちの声が気持ちよくて、至福の1時間でした。ぜひ再演して欲しいです。

アクトリーグ日本シリーズ関東ラウンド

アクトリーグ日本シリーズ関東ラウンド

アクトリーグ

スタジオアルタ(東京都)

2008/12/09 (火) ~ 2008/12/09 (火)公演終了

満足度★★★★★

おもろいよねー
期待通りの面白さ、ごちそうさまです。

やはりハイレベル。素敵過ぎます。もうこれ以上言うことはないですww


あ、エキシビジョンでキドミホさんと共演させていただきました(突っ立ってただけですがw)
自由すぎる。。。

もっと見る (公演終了・御来場御礼)

もっと見る (公演終了・御来場御礼)

殿様ランチ

サンモールスタジオ(東京都)

2008/12/05 (金) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

相変わらず・・・
程の良い匙加減が絶妙・・。

公演中なので以下はネタバレBOXにて・・。

ネタバレBOX

不治の病を宣告され、死と直面する男の最期を描いたストーリー・・。
普通ならもっと壮絶感、悲壮感が漂うところなんだろうが、物語は淡々と進む。

決して激情に流されるようなシーンに埋もれる訳ではなく、そこかしこに、ほのかなユーモアさえ漂う。

そこには、この劇団特有の、何とも言えぬ人情味豊かなペーソスが滲んでいるようでとてもここちよい。

友人、家族、病院のスタッフや師弟など、とりまく周囲も鮮やかなキャラで描かれる・・。


この世に生を享けた限り避けることは出来ない死の世界。
自分の命の限りを知らされた時、その人の値打ち、品格、人となりも現われてしまうのだろう・・。

本編主人公の作家は、決して取り乱すこともなく、最期まで力強く生き抜く。


題材は果てしなく重いテーマだが、決して悲壮感を感じさせず、むしろ物語は恬淡と進む。

スロットルを踏み込み過ぎることなく、穏やかに収束させる程の良さが絶妙で、決して出しゃばり過ぎない、そこはかとなく感じさせるセンスの良さが奥床しい。

何度も何度も涙が溢れそうになりながら、そこでコミカルなシーンにまた引き戻される・・。

今回も板垣マジックの世界に翻弄されたように思う・・。
心地よく、人情味溢れる世界に・・。


素敵な作品を魅せていただいた。
また次もマジックの世界に溺れたいと思う。


飴をあげる

飴をあげる

こゆび侍

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/12/09 (火) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

満足度

退屈なまでにメルヘン。
「うつくしい」「いとおしい」がこゆび侍の好きなものだという。
こゆび侍の考える「うつくしい」「いとおしい」をいつもと違う形で。
それが今回の公演のコンセプトだったのではないか、と推測する。

残念ながら、その試みは上手くいってはいないようだ。
「とりあえずやってみよう」という心意気はいくらでも買う用意はあるが、
自分が実験台にされる用意までは、流石にしていなかった。

ワークショップの発表会としては、面白みもあろう。
だが、オムニバス公演の見せ方としては拙さだけが残った。

今回の企画公演で、こゆび侍の本領発揮というわけではないので、
次回の本公演も併せてご覧になっていただきたい。
と老婆心で記しておく。

ネタバレBOX

「亡骸をめぐる冒険」30分
会話をほぼ封印して、音やボディランゲージを駆使して物語を見せる。
ポエティックな場面(氷の国)と、ラジカルな場面(最初の人類)が、
動と静の対比にすらなっていなかった感がある。
最後のオチ(葬儀風景)も、読み取ることができず。

「幕間」3分
明るい会話をやってみようという感じだろうか。
そういえば、こゆび侍に明るい会話の印象がない。
高木エルムの胡散臭さは札付き。

「飴をあげる」25分
佐藤みゆきが客演先で仕入れてきた(のかな?)しゃべくりを、
存分に取り入れた正面切っての語り芝居。
男(人間)と女(カラス)の関係を描くが、中途までは語りだけで心地よい。
が、綺麗すぎるラストを奇跡と呼ぶのは、それこそ奇跡。

「うつせみ」60分
蝉の王国記というか革命記というか。
退屈を持て余すまでを描く場面に、大いに退屈させられる。
アクトリーグ日本シリーズ関東ラウンド

アクトリーグ日本シリーズ関東ラウンド

アクトリーグ

スタジオアルタ(東京都)

2008/12/09 (火) ~ 2008/12/09 (火)公演終了

満足度★★★★

東西頂上決戦!テレビ放送決定!!
観劇させて頂きました。この日の公演は関東アクトリーグ覇者カルツと関西アクトリーグ覇者フィクションズによる日本シリーズ最終戦で、この日アクトリーグの2008年度の頂点に立つチームが決定しましたが、この日の公演は後日にテレビ完全放送!2008年12月27日(土)25:40~26:40の日時にフジテレビで放送されますので、気になられた方はそちらでどうぞ!!としか書くことがないのですが、もし御興味をもたれた方で、深夜の時間帯ですが眠い目を少しこすって観てみようかなぁ、と思われた方の為にこの日の公演のアクトリーグのルールなどと公演された作品の内容まではわからない程度の個人的な感想ならば書いても差し支えないかと思われますので、まだ少しだけ観劇記らしいものが続きます。御存知の方も多いかと思われますが、アクトリーグの基本ルールは、観劇されている方からいただいた「お題」をもとにその場で起・承・転・結を各3分ずつ使い合計12分のインプロ公演で両チームこの日登録された5人の選手により1作品創り上げられていきます。そして、日本シリーズのみのルールとして、この日は両チーム2作品ずつの合計4作品が上演されましたが、作品の発表は1作品目、2作品目の前に両チームから1選手だけ選ばれ、選ばれたもの同士が一緒にインプロ小作品を創り上げ、審査委員がどちらの選手が印象に残ったか判定し、勝利した選手の所属するチームが先攻・後攻が選べる個人戦がありましたが、選ばれた選手はアクトリーグではおなじみの選手なので、味わい深くも意地の火花を散した小作品が創り上げられていました!その上で両チーム本作品の1作品目を観劇させて頂きましたが、なるほど!ほとんど全ての点でほぼ互角の1作品目でした!しかし、個人的には両チーム「笑い」の点でも「物語としての作品の完成度」の点でもほぼ互角かと思えましたが、「笑い」の点においては東京ではすでに人気を確立しているカルツの方が若干「地元の利」を生かしたかもしれない気がする会場の反応でしたが、実は自分が「笑い」と言う点で笑い声を多く上げていたのは関西の覇者フィクションズの方でした!初めて観劇させて頂く関西のチームの関東アクトリーグにない感覚や作品の仕上げ方が、実に新鮮で魅力的に感じられました!それに対しておなじみの関東アクトリーグの覇者カルツの作品は、おそらく「笑い」と言う点でもフィクションズの作品と互角と思えますが、あまり笑っている余裕がなく、フィクションズと互角かそれ以上の作品が関東アクトリーグの時と同じように創れるか、若干緊張しながら観ていましたが、この日の運命の勝敗を決めたのは2作品目かと個人的には思われました。2作品目も両チーム各選手が持ち味を生かした異なるタイプの両作品を、審査委員の方々が何を最大の評価ポイントにされたのか?個人的には味わいの違う両作品にそれぞれ良いところがあるように思えましたが・・・気になる方はテレビ放送で御自宅を公演会場にしてみてください!最後に涙したものは、はたして誰なのか?自分はもちろん知っておりますが、ここまで読まれて結果が気になられた方は27日にテレビへと続いていきます!しかし、この日はアクトリーグを観劇させて頂いて初めて観劇後に疲れてしまいました!会場内は大きな反応に包まれていましたが、個人的には互角の勝負を展開する両チームの勝敗の行方が非常に気になり緊張しながら観ていたのですが、カルツに対する「素直になれない応援」だったのか、それともフィクションズに対する「浮気心」がはたらいたのか、運命の女神が微笑んだのはどちらにだったのか?気になる方はやはり「テレビ放送」を御覧になられることをおすすめします!星の評価はどうしようかと思いましたが、これだけ緊張しながら観劇させて頂いたのも久しぶりで若干観劇後疲れてしまったのですが、振り返ってみるとアクトリーグの公演は5つ星しかまだつけたことがなかったので、たまにはその点から個人的に減点させていただきます!しかし、テレビ放送されれば来年のアクトリーグの観劇株は大暴騰するでしょうから、テレビを観られて御興味をもたれた方は公演のチケットの御購入はお早めにされた方が無難かと思われます!個人的にはあと数年後には一番離れた客席から覗くように観劇させて頂くことになるのかなぁ、と思うと少し寂しいものも感じてしまいますが、来年もまた時間に都合がつく限り観劇させていただきます!

アキストゼネコ

アキストゼネコ

チェリーブロッサムハイスクール

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2008/12/04 (木) ~ 2008/12/09 (火)公演終了

満足度★★★

明確な
世界観に引き込まれた。タイトルが好み。

もっと見る (公演終了・御来場御礼)

もっと見る (公演終了・御来場御礼)

殿様ランチ

サンモールスタジオ(東京都)

2008/12/05 (金) ~ 2008/12/14 (日)公演終了

満足度★★

劇団の方向転換か?
重いテーマを実にストレートに描いた作品。
前作より、作演のやりたい事が忠実に見えたのはよかった。

ネタバレBOX

大きな舞台セットも無い中での、照明の変化やブラインドや木の影など細かい演出はニクイ。舞台装置が簡素だからこその葬式のシーンもそれっぽく見えて良し。
死に行く主人公と娘のやりとり(携帯のシーンとか)も、きっと父が亡くなった後、忘れられないエピソードになるのだろうと悲しくさせる。

まるでドキュメンタリーを見ているようで、主人公の最後の時としてみる分には立派。


けれど、けれどだな。


それ以外の人たちの個性のなさが、舞台として物足りなかった。
芸達者な役者陣が揃っていると印象だった劇団員が、個性薄く、客演陣に頼り切っている印象を受けた。
もっと、劇団員を中心にした舞台が見たい。

ライブ感などの残念さと次回への期待を込めて、採点はやや辛口に評価。
舞台は夢 イリュージョン・コミック

舞台は夢 イリュージョン・コミック

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2008/12/03 (水) ~ 2008/12/23 (火)公演終了

満足度★★★

古代の劇中劇を現代に演る価値は…
フランス古典喜劇を円形舞台で演るという趣向は面白いが、
中劇場のハコが大きすぎて、いかんせん台詞がよく聞こえないし、
モノトーンの円形舞台に殺伐とした印象を受けた。
400年前から不倫が普遍的だったという戯曲は、
興味深くも、退屈でもある。
段田さん、役を楽しんでいる感が出ていて、こちらも楽しくなる。

Voice, narrative and dialogue

Voice, narrative and dialogue

shelf

MODeL T(東京都)

2008/11/10 (月) ~ 2008/12/08 (月)公演終了

満足度★★★★

満足!
この芝居?は初日と最終日と2回行ったことになる。2度目ということもあり,初日のあと演目となる本を読んで臨んだこともあるので,最初のようなインパクトはなく,印象も違ったが,その分じっくりと「語り」を味わうこともできた。川渕優子さんの「語り」は秀逸である。あと,MODeL Tのshelfをイメージしたというカクテル「green shelf」は絶品であった。

今泉一丁目 今泉公園前

今泉一丁目 今泉公園前

劇団幸田真洋とタートルネックス

ぽんプラザホール(福岡県)

2008/12/05 (金) ~ 2008/12/09 (火)公演終了

満足度★★

なんというか
自分にとっては、ちょっと人間やシチュエーションの描き方が、繊細でないように思えたなぁ。

笑われガスター

笑われガスター

インパラプレパラート

ザ・ポケット(東京都)

2008/12/03 (水) ~ 2008/12/07 (日)公演終了

満足度★★★

たしかに
薬の名前って可愛らしいものが多いですね。役名を薬で統一するとは面白い。この劇団は初見。笑いが満載。ストーリーも良。衣裳や振付がかわいらしくてセンスあり。爽やかで可愛い舞台だったけれど、意外にも下ネタが多くて違和感を感じてしまいました。

鬨、唾棄すべき

鬨、唾棄すべき

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

ザムザ阿佐谷(東京都)

2008/12/05 (金) ~ 2008/12/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

やられました
黙っていると言う事は何かを言うよりも考えているものなんだな。

↑うる覚えだけどこんな台詞がありました。
心打たれました。
期待を裏切らない海賊らしい航演。
次回も絶対観に行きます☆

NO fear

NO fear

三角フラスコ

仙台市市民活動サポートセンター 市民活動シアター(宮城県)

2008/11/08 (土) ~ 2008/11/11 (火)公演終了

満足度★★★

登場人物の抱えているもの
敢えて、登場人物の一人一人が抱えている過去や
背景みたいな部分を隠している?的な作品。

特に感情移入できる登場人物を置いていないのも
そう云う作品作りなのかな?

全3箇所公演も無事に終了した模様なので
後は、【ネタバレ】にグタグタと。(笑)

ネタバレBOX

平日のお昼公演、予約無しで入場出来て良かったです♪
▼⌒O⌒▼ノ

場所は潰れかけたボーリング場の別室。
6人の登場人物は、各々『何かしら事情を抱えている』人達。

OPから前半部まで、それが全く明かされないので、
一番この場の事情を知らない時武さん演じる
『素子さん目線』で、ストーリーを追う形だけれど・・・

彼女は、決して『ストーリーテラー』では無い。
むしろ、
劇中でも云われる「情熱的」なパッションが素敵♪

そう云う意味では、最後まで。
舞台との間に、妙な『距離感』を感じました。

全員の素性が分からない中で、
真田さん演じる「タカ」だけが、チラッと見せる表現力で、
性格の一端を伺わせるのがニクイ演出!
ただ・・・
お話の中で『200万円を貸した』と云うタカだけれど、
彼にそんなお金があったとは思えず・・・兄から借りたのかな?

真心(マコト)を演じる寺田さん、仙台屈指のスタイルと手足の長さで
物語のキーである『地図』を丸めて、
クルクルとバトンの様に回すシーンは最高に美しかった~♪

この日は、公演後にトークショーがあって
これが面白かったっ!
札幌公演の話や、今回の原作を読んでから作品を観た方が
『原作の登場人物のイメージでは、CASTがもっと若いかと思った』
と云うコメントが、実は同感でしたっ♪▼^m^)ウフフ

ラストシーン。
6本のピンとなった登場人物達は見事に『スペア』を取って、
各々の進む道へ弾かれて行った・・・

・・・と信じたいものですワン♪


あと、当日パンフに。
脚・演出の生田さんコメント文が欲しかったなぁ~☆
▼⌒O⌒▼ノ
父と暮せば

父と暮せば

杜の都の演劇祭プロジェクト

book cafe 火星の庭(宮城県)

2008/12/07 (日) ~ 2008/12/16 (火)公演終了

満足度★★★★★

まんまと・・・泣かされたっ!
泣かされたーっ!▼TωT▼ ウルウル
父役(藤原貢さん)のユーモラスな演技、
娘役(中村法子さん)の時に感情を表に出す演技。

今、思い出しても涙が止まりません!

【ネタバレ】・・・【未観の方】は、御遠慮下さいませ。
<▼_ _▼> ペコリ

ネタバレBOX

有名な作品なので、【ネタバレ】も無いのですが。(笑)

本リーディング公演に関しての【ネタバレ】なので
まだ観ていない方は読まないでネっ♪

book cafe「火星の庭」さんは初めて行きました。
この空間で、どんな具合に公演を進めるのか?
始まる前から、興味津々でしたっ!

リーディングを観た経験が少なかったので
『見えるラジオドラマ』(ナレーション無しの)って感じかなぁ・・・と。

しかし、そこには役者さんが存在し、ナレーション部分を演技で表し、
本当に不思議な空間が、最後まで続きます。

お話の内容は知っていても・・・泣かされましたっ!▼TωT▼ ウルウル

藤原貢さんのユーモラスな父役が、哀しいお話を一層深くしてくれます。
【可笑しさ】が逆にクライマックスに向けて、涙を誘うのです。

中村法子さんは、頑なに『恋心』を伏せる女性を演じます。
親友の死、その母親との心の約束、何よりも父との別れの記憶が
自分が生きている事、まして「幸せになる事」を拒否します。

個犬的な話になりますが。
出張で広島に行った事があるので、
『呉』や『宮島』の位置関係を思い出し、
原爆投下直後の様子を思うと・・・本当にゾッとします。
原爆ドームにも行きました。『原爆瓦』も見ました。
恐ろしい光景が劇中、何度も頭を過ぎりました。

お話自身、良く出来ているのですが、
赤ちゃんをあやす「でんでん」や、
雨漏りを容器で受け止めるシーン、
会場の本棚を上手に取り入れている・・・など。

【ラジオドラマ】では決して表現できないシーンが
このリーディング公演の醍醐味だなぁ~!と思いました。

素晴らしい俳優さん、女優さん、演出。
そして、あの会場(空間)によって、散々泣かされてしまいましたっ!

今年一番、心に残った公演かもしれません♪
大クリスマス

大クリスマス

新劇団松葉ステッキ

アミュゼ柏(千葉県)

2008/12/05 (金) ~ 2008/12/07 (日)公演終了

大ノス。
千葉県柏市に拠点を置く団体。演劇公演が月に一度あるかないかの柏市にて三ヶ月ペースで公演を行う積極的な姿勢に対しては素直にエールを送りたい。また同時に、それを公式HPで活動概要として掲げるからには絶対的に維持せよとも思う。
都内なら万遍なくどの団体でもクリアしている課題かと言えばそうでもないしむしろダメな所はホント話にならないくらいにダメなんだけど、「公演を成り立たせる」という点でのマイナスポイントが目立ちました。客席から芝居が見にくかったり、スタッフワークに粗があったのが残念。稽古で作って来たものを商品として客前に出すのが公演です。芝居そのもの以外は、お店だったら包み紙などのパッケージや顧客対応サービスに当たる部分。そこでマイナスを生むのは非常に勿体無い。損。
ついで、これも損をしている点。チラシの時点で『実はギャグも複線です!』と記していたり、記載されている役名でネタバレしたり。芝居を見慣れた人ほどに期待値を下げるやり方。客に想像をさせて興味を持たせるのは良い。しかし客の想像のほうが上回ってしまったら、期待外れという結果になってしまいます。だから自分は始めから期待をしなかったのです。その手を使うなら、この世の全ての人間の想像の上を行く確信の元にやらなければ。
脚本に関しては個人的に「どちらかと言えばそんなに悪くはないと思う」、かなり微妙な線。柏市周辺でオリジナル戯曲をやっている団体では安泰なほうだけど、それこそ相対評価だからこの団体自体の評価にはならない。開始30分頃に改めて複線を張ろうとした辺りで、人物が明言しないまま匂わせる様な台詞を口にする現象が起きた。これは完全に作家の都合に寄った台詞選び。登場人物にとっては明言しない理由がないので、急に気持ちのこもらない探り探りな言葉を口にした様に見えた。劇中人物を人物として扱うか、それとも記号として扱うか。
彼らが最も恵まれているのは、客が温かいという事。だからといって今の質のまま作品を提供して行くのは許されない。身内しか観に来なくて成長もなかったとしたら、それは発表会以下。そんなものを有料で何年も続けるのは蛮行に値する。役者の芝居が下手なのは致命的だが、彼らの場合はやり方を分かっていないだけだと思う。まだまだこれからである。

平成20年度 盛岡文士劇

平成20年度 盛岡文士劇

盛岡文士劇公演実行委員会

盛岡劇場 メインホール(岩手県)

2008/12/06 (土) ~ 2008/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

歓喜の渦の中閉幕!
観た!っていうか・・・照明やってたんで、リハから全公演観てました(^^;)

今年も満席のお客様の中、大盛況で幕を下ろすことが出来ました!

この「盛岡文士劇」はIBCで放送されます。
第一部「花を召しませランララン」:09年1/2(金)正午~午後1:24(予定)
第二部「宮本武蔵と沢庵和尚」:09年1/3(土)正午~午後1:24(予定)

ネタバレBOX

出演予定だった内館牧子さんが、初日終演後、都合により急遽降板!
二日目に代役を務めた演出助手が全く問題無く二日目の舞台をこなしている・・・
と思って第二部「宮本武蔵と沢庵和尚」を観てみて下さい!
「マンヂウ団地妻」 

「マンヂウ団地妻」 

あなざーわーくす

manju cafe mugimaru2(マンヂウカフェ・ムギマルツー)(東京都)

2008/12/05 (金) ~ 2008/12/09 (火)公演終了

満足度★★★★

楽しきゃいいじゃん!
初あなざーわーくすでした。
マンヂウカフェという空間で行われる、毎回20名程度しか入れない、限られた空間で密接にお客さんと触れ合って、本当に手を伸ばせば届くところで演じられるお芝居。
当日パンフにも書いてあったけど、小難しいことは抜きにして、とにかく楽しきゃいいじゃんというあきれるほどの前向きさに溢れた作品でした。
こういう演劇もたまには見ていいんじゃないでしょうか。

ネタバレBOX

「遅れているお客さんが二人ほどいますが、先に始めさせていただきます。途中お客さんが入ってきますけど、気にしないで芝居は続けます。もしどうしてもダメだったらもう一度やり直すかもしれませんけど。」
そんなゆるーい感じで、役者がお客の誘導係りや接待も兼ねたお芝居は、神楽坂の路地を入った古びた小さなマンヂウカフェの2階の畳の間で行われたのでした。
部屋は10畳もないくらいでしょうか?
猫が座布団でコロンと寝てるのが何とも微笑ましい!

入場時にドリンクのオーダーを聞かれて、チャイを注文。
マンヂウはお芝居の中ほどに、お芝居の中の一幕として持ち運ばれてお客に振舞われます。熱々でおいしいです!
狭い会場に20名ほど詰め込まれているのですが、役者さんが狭い中を掻き分けて、お客に触れ合い語りかけながら進んでいきます。

1960年代に団地ブームによって発生した人種「団地妻」。
そんな団地妻のひとりアキコは20歳離れた夫と団地暮らしだが、ジェネレーションギャップで話題も合わず、孤独を感じて生活していた。そんな中、不思議なマンヂウ屋が持ってきたマンヂウに魅了されてしまう。それを食べると性的興奮が高まってしまうのだ。
団地妻たちがアキコの家で集まっている時に皆でそれを食べて興奮して思わず皆が全裸になったところに夫が帰ってきてしまう・・・。
焦って混乱したアキコは旦那を包丁で殺してしまうのだった。

そこからアキコの放浪の生活が始まり、キャバレー「団地」に居ついたり、記憶を失って病院に流れ着いたり。
最終的にはその病院の主治医の子供をはらんでいたけどそれが初恋の田中君だったことが判り、一緒に海外に高飛びして子供を産むのだった・・・。
そしてその子供があまりに可愛くておいしそうで・・・。(赤ん坊はマンヂウで表現してます)
その赤ん坊をふたりでむしゃむしゃと食べるというブラック過ぎるエンディング。

正味1時間のお芝居だったけど、お祭りに参加しているような楽しさで、正に「体験」するような感じでした。
アキコ役の若人あきこさんの、熱の入りすぎた熱演振りが逆に面白くて、それを取り巻く3人はマイペースでゆるーく、そしてある時は力強く、緩急自在に演じつつ、とにかくお客さんを巻き込んで楽しませる。

かなり強引なところもあったりするけど、でもそれでも楽しい雰囲気を作ってしまう役者さんたちの心遣いはとても温かいです。

立派な劇場で凝った照明と音楽で、全て計算されつくした舞台もいいけど、たまにはこういった人の血の通ったお芝居もゆるーりと楽しみたいものです。


合う合わないは人それぞれだと思うので、とりあえずこの「あなざーわーくす」という演劇のジャンルを体験してみてほしいです。
もっとあなざーわーくすさんの舞台が体験したいな。
アキストゼネコ

アキストゼネコ

チェリーブロッサムハイスクール

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2008/12/04 (木) ~ 2008/12/09 (火)公演終了

満足度★★★★

モンスター。
今回の楽しみの一つであった荒船さんの映像。想像通りの素晴らしい出来で、夢に出てきたらあの学校を串刺しにしてギャートルズのようにほおばってみたい。ホワイトチョコと血の味がしそう。

今回の作品は自分がスピードに乗れない場面もあって、全て把握できてはいないけどそれに不満はない。どうせ私の解釈はずれている。自分がいくつかの単語に執着しすぎて芝居を忘れる瞬間もあったから。エリマキトカゲの事を考えてしまったのよ(笑)えっ今のはその振付け?って絶対違うんですけどね。
終わった後は、ほわ〜として暗示にかかったような面白さが。
いいと思う。行きたいところへこのまま行ってほしいな。
中身の見える福袋は買わない方へどうぞ。
後は作家が役者の技量を気にしないで全てを書けたらどんなにいいかと思っています。その為に書き直すのは苦しいし、観る側も書き直すなら役者を変更してくれたほうが嬉しい。

ネタバレBOX

宮本なっちゃんのドレス姿は本当に綺麗でした。
前回に引き続き、山咲さんは難しい役をサラリとやっているように見えてすごいと思いました。

今回は初めから最後まで、所々に動きがあって視覚的に楽しく。
少し激しい振付も見てみたいです。
各自、慣れ親しんだ言葉使いのまま演じるスタイルもいいと思う。

豊丸さんのヘアスタイル最高。登場したところで吹き出しそうになったけど、チェリーって緊張感あるので笑っていいのか迷う。
そして月の前半に多くの公演が集中してしまい、二回観ることができず無念でした。。。。
冒険王

冒険王

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/11/15 (土) ~ 2008/12/08 (月)公演終了

アキストゼネコ

アキストゼネコ

チェリーブロッサムハイスクール

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2008/12/04 (木) ~ 2008/12/09 (火)公演終了

満足度★★★★

想像を裏切らない心地よいトリップ。
不思議世界の作り方がとってもいい。設定確認せずに観に行っちゃったから、最初はどういうこと?ってちょっと出遅れたけど、登場人物の紹介はきっちりしてて人数多くてもわかりにくさはなし。疑問が残る部分も含めてこの世界はおもしろい。

ネタバレBOX

神童ばかりが集められていた学校って言うだけでかなり興味津々。年齢を超えて天才だけが通ってそこで初めて友達ができたが、なぜか突然ばらばらになり、誰に誘われたかはわからないまま17年たっての集合。そんな設定に負けていない俳優たちの存在感があるから、一息に見られるのかな。

前回の設定もそうだったけどこういう発想が浮かぶのがおもしろいな。

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