飴をあげる 公演情報 こゆび侍「飴をあげる 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度

    退屈なまでにメルヘン。
    「うつくしい」「いとおしい」がこゆび侍の好きなものだという。
    こゆび侍の考える「うつくしい」「いとおしい」をいつもと違う形で。
    それが今回の公演のコンセプトだったのではないか、と推測する。

    残念ながら、その試みは上手くいってはいないようだ。
    「とりあえずやってみよう」という心意気はいくらでも買う用意はあるが、
    自分が実験台にされる用意までは、流石にしていなかった。

    ワークショップの発表会としては、面白みもあろう。
    だが、オムニバス公演の見せ方としては拙さだけが残った。

    今回の企画公演で、こゆび侍の本領発揮というわけではないので、
    次回の本公演も併せてご覧になっていただきたい。
    と老婆心で記しておく。

    ネタバレBOX

    「亡骸をめぐる冒険」30分
    会話をほぼ封印して、音やボディランゲージを駆使して物語を見せる。
    ポエティックな場面(氷の国)と、ラジカルな場面(最初の人類)が、
    動と静の対比にすらなっていなかった感がある。
    最後のオチ(葬儀風景)も、読み取ることができず。

    「幕間」3分
    明るい会話をやってみようという感じだろうか。
    そういえば、こゆび侍に明るい会話の印象がない。
    高木エルムの胡散臭さは札付き。

    「飴をあげる」25分
    佐藤みゆきが客演先で仕入れてきた(のかな?)しゃべくりを、
    存分に取り入れた正面切っての語り芝居。
    男(人間)と女(カラス)の関係を描くが、中途までは語りだけで心地よい。
    が、綺麗すぎるラストを奇跡と呼ぶのは、それこそ奇跡。

    「うつせみ」60分
    蝉の王国記というか革命記というか。
    退屈を持て余すまでを描く場面に、大いに退屈させられる。

    0

    2008/12/10 01:26

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大