飴をあげる 公演情報 飴をあげる 」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★

    「考えるのではなく感じる」べき?
    チラシ記載の3編(短編2本+中編1本)に超短編「幕間」を加えたオムニバス、前半の2編と「幕間」は漱石の「夢十夜」にも通ずるフシギさがあり、ノベライズして「こんな夢を見た。」で始めれば「新・夢十夜」になるんじゃね?みたいな。
    小学生の時に読んで以来「夢十夜」がアタマの片隅にずっとある身として、この雰囲気って好きだなぁ。
    休憩はないものの主宰先導によるストレッチタイムを挟んでの後半「うつせみ」は、セミの世界のハナシとは言え専制君主の定めた規範に反発してのクーデターで幕を開けるために「何かの暗喩?」に始まり「いろいろ解釈ができそうだな」などと考えてしまう。
    がしかし、この観方は間違いで、やはり「考えるのではなく感じる」ままに観れば良かったのかも…?

  • 満足度★★★★

    思い描いてたものと違かった
    もっとファンシーな感じかなーと思ったがそうでもなかった。
    みゆきさんステキ。
    エルムさんの良さに今更気付く。

    ネタバレBOX

    最初の「亡骸」は白雪姫の内臓の話ではなく人の死について。になったようですね。
    内臓の話のがみてみたかった。
    というかこの話は難しい。
    最初にもってくるべきではないかなーと思った。

    「幕間」は最高。
    エルムさんにドキドキ。
    「試してみる?」にドッキドキ。

    「飴をあげる」はみゆきさんの魅力が最大限に発揮。
    でもちょっと柿喰う客っぽいセリフ回しでした。
    好きだからいいけど。
    脇のネットと猫もいい味出してました。カワユス。
    切なく、叶わない恋にもドキドキ。

    「うつせみ」これもまた難しい。。
    でも適度に笑いもあり1時間ではあったがみやすい。
    エルムさんはどこまで私をドキドキさせるんだろう。
    最後のダンスシーン、ワルツだともっともっと綺麗に描けたと思います。
  • 満足度★★★

    擬人
    メルヘン?

  • 満足度★★★

    予想外
    こゆび侍初見
    こんな感じかなーと思っていたのとは大分違いました。

    私は3話中2話楽しめました。

    ネタバレBOX

    佐藤みゆきさんで「いきなりベッドシーン」が観たいと思いました。

    ルデコの硬いクッションで2時間。
    幕間のストレッチは、かなり助かりました。
  • 多分、未完成。
    流れよりも描写に比重があって、線というよりは点になっている印象。前回もそうでした。作・演出の成島さんにはきっと更に綺麗で美しいものが見えているに違いないと思うのです。しかしそれが舞台上でまだ完全に具現化されていない気が。内包した要素は充分に興味深いのに、眼前に提示されたものは浅く感じる。勿体無い。勿体無さ過ぎる。
    背客席は半分が桟敷。確実に椅子に座りたいなら開場と同時に入るくらいのタイミングで向かうのが吉。

    ネタバレBOX

    「亡骸をめぐる冒険」
    最初の人類の声が声に成り過ぎ。己の肉体から発する音を疎通手段として進化させたのが声。しかしこれにおいては、そもそもちゃんとした声の出せる人間が茶化している様に見えました。演じているのだから事実そうなんですが、嘘くさく見えるのは別の事。

    「幕間」
    「飴をあげる」というタイトルの演目があるのにこれを作った理由は?次の演目開始までの時間稼ぎだったのかな。
    「亡骸〜」には果実が出るし、「うつせみ」には樹液が。全てに飴に通ずる甘い何かが登場しましたね。かといってそこに意図的な采配が見えず。

    「飴をあげる」
    柿喰う客っぽいという意見には賛同。しかしながら佐藤みゆきさんの能力を見せるには適した作品だったとも思えて、妙な安心感がありました。もっとぶっ飛んだ内容にしても良かった気もしつつ。

    「うつせみ」
    発想はとても良いのです。しかし世界観を壊す言葉や情報がいくつもある。ただでさえ繊細な世界観。危うい説得力の中で何を信じられるかとなれば、それは役者の存在に他なりません。しかしその台詞に違和感があるとなると・・・。

    構成的に「幕間(タイトルを変えないとならないけど)」→「飴をあげる」→「亡骸〜」→「うつせみ」のほうが流れとしては見易かったかも。

    最後に、今回の公演で私的に非常に腹の立った事を記します。「飴をあげる」と「うつせみ」との間で、客席後方ろから「はい、今は伸びの為の時間です!同じ体勢でいたら辛いですよね。どうぞ、伸びをしてください!」と言いながら男性が舞台に上がりました。面識がないのですが、あれが成島さんだったのでしょうか?公演の雰囲気をぶち壊す最低のパフォーマンスでした。帰ろうかと思った。ホントは「オススメしない」にチェックを付けたかったけど、他のキャスト・スタッフに罪はないので。
  • 好み、なんだけど…。
    短編3編とも、どれも骨格はとても好み(あと、超短編がひとつアリ)。
    ただ、3本の完成度にかなりの差があった点は残念。

    ネタバレBOX

    とくに、最初の「亡骸をめぐる冒険」が躓いた感じ?
    なにしろ、言葉を持たぬ類人猿が「死」の意味を共有する、という非常に難度の高い芝居(身体表現)を役者に要求しており、正直、テーマ先行で観客にしっかりと演出が届いていなかったから。
    さらに、静かな氷の国のシーンでは、上の5階で行われている芝居の音が、天井を這いまわる鼠のように気になってしまったしなあ…。

    企画公演ということで、いろいろと試みたかったのだとは思うけれど、
    観客的には、「飴をあげる」と「うつせみ」 の2本立てにして欲しかった(超短編からスタートでも可)。

    あと、「飴をあげる」は佐藤みゆきのひとり芝居のほうがさらに切なかったかも。
    まあ、そうすると、ますます柿食う客っぽくなっちゃうというか、
    実質、ひとり芝居だったんだけど(笑)。

    あるいは、「うつせみ」をもっと膨らませて単独上演という手もあったなあ。
    公演の趣旨まるで違っちゃうけど、それぐらい設定は魅力的。
    もっと蝉の生態にこだわって作っていれば、すごい作品になった気もするし。
    安易に擬人化せずに、蝉の「うつくしく」「いとおしい」ダンスが観たかった!
  • 満足度★★★★

    好みです2!!
    観劇させて頂きました。本公演はメルヘン短編集とのことですが、個人的には開演直後の舞台上を観ていると、違うものなのですが、とあるSF映画の冒頭シーンを連想してしまい、その瞬間から舞台上を観る目に力が入ってしまったのですが、SF映画を連想してしまったせいか、観劇中「内面世界を舞台に描き出したSF作品」と勝手に思っておりましたが、全く適切な表現ではないので鵜のみにされないでください!しかし、taraさんにとっては大変悲しいお話になりますが、どうやらこの作品においては好みが一致してしまったようです。しかし、一部分においては違うようですので御安心ください!この作品の「笑える部分」を除けば、作品の世界観からすると台詞の量が少なめであり、台詞そのものの表現も含めて極めてシンプルなものですが、そこが個人的には魅力を感じてしまいます!自分のように書いても書かなくても良いことをダラダラと書き続ける者にとっては、自分にはない・身につけることも出来ないものに惹かれるものがあります!台詞の量からすると作品世界をイメージするには若干情報量不足かと思われますが、その分舞台上の役者さんたちの演技に注視してしまいますし、なおのこと興味が深まるばかり!個人的な好みと興味の点から観ると「バランス感覚のいい作品!」に映ってきてしまいます。そして、台詞も文章にすれば極めてシンプルであるものですが、短い中に必要十分な意味合いをもつものが濃縮され、表現に使用する言葉の選択感覚が「いい感覚しているなぁ」と感心してしまいましたが、良く考えてみると自分のような古い年代の者が「いい感覚」と思うのならば、若干古い表現が使われているのではないかとも思えたのですが、今の若い方の言葉の表現感覚がわかりませんので、役者さんたちの年代の方々が発する言葉として若干の違和感を覚えられる方もいるのでは?とも思えましたが、実際観劇された若い方がどう感じられるのか?自分もまた興味のある点です。しかし、「笑いの部分」はさすがに饒舌になりましたが、これもまた一文一文にしてみると「シンプル」かつ選択された表現が古い自分にとっては「いい選択感覚」であり、台詞の量はこの時こそは多くなりますが、役者さんたちの見事な発音で全て聞き取れてしまいます!個人的には本作品を全く的外れな表現になりますが「マジック・ショーのマジックのタネはどうなっているのか?それをあれこれと楽しむ」という感覚に近いもので観劇させていただき面白がっておりました!星で評価をつける前に思っていた何も根拠のないことですが、本作品を観劇されてどのように感じ・どのように思われ・どのような評価を与えるかで、その方の深層心理がみえてくる面があるのではないか?と思ってしまいました。その上で星の評価を自分はつけさせていただきますが、好みが一致してしまったtaraさんにはまたまた悲しいお話になりますが、グレていませんか?自分はいい年してもグレてしまいタバコを肌身離さず常に持っておりますが、何か中毒性のあるものにはまっていらっしゃいませんか?ピッタリ好みが一致してはいなかったので安心しておりますが、ちょっとだけ心配してしまいます。しかし、ここまで書いた自分の文章を読み返すと、やはりこの作品に魅力を感じてしまうことは避けようのないことだったと思えてきます!

    ネタバレBOX

    大変申し訳ありませんが、これまでに観劇され書き込みをされた方のものを読ませていただいたのですが、「亡骸をめぐる冒険」対する見解がちょっと自分のこの作品に対して感じたものと違い、自分の読み取り方が不適切だったか御指摘頂けたらと思い、若干簡潔になるべく簡単に書きこませていただきます。類人猿と人間の部分を書くと長くなるので省きますが、自分の観劇させて頂いた時の考えとしては、「氷が溶けて水になり、体温がなくなるまで・・・」
    の部分において氷が時間を、氷が溶けるを人生の経過を、水になることが実際に身をもっての経験等を表し、経験等を表す水が足元にたまるっている状態が現在おかれている環境、状況を表しているものかと思ってしまいましたが、この状態からだといずれ溺死か人生の経過時間を残しながらも体温がなくなることでの2つの形での「死」を抽象的に表していたものだと思いましたが、事前に当サイトで3作品のあらすじの短文から死か身の破滅がメルヘンにおける残酷なものと思っておりましたので、残りの2作品のあらすじからも先の抽象的な死の2つの形が具体的な世界において擬人を介して具現化された実際の死の姿が表されていくものとかと思い、残りの作品においても「氷が溶けて・・・」の部分がどう具体的な形をとっていくかを観るための作品かと思っていたのですが、自分の考え方は誤りだったのでしょうか?自分としては「亡骸をめぐる冒険」で示された抽象的死の概念が、残りの作品で具体化されていく繋がりのある作品で構成されていると思っていたのですが、全く誤っていた見解だったのでしょうか?どなたか、「亡骸をめぐる冒険」における解釈を御教示いただけないでしょうか?
  • 満足度

    退屈なまでにメルヘン。
    「うつくしい」「いとおしい」がこゆび侍の好きなものだという。
    こゆび侍の考える「うつくしい」「いとおしい」をいつもと違う形で。
    それが今回の公演のコンセプトだったのではないか、と推測する。

    残念ながら、その試みは上手くいってはいないようだ。
    「とりあえずやってみよう」という心意気はいくらでも買う用意はあるが、
    自分が実験台にされる用意までは、流石にしていなかった。

    ワークショップの発表会としては、面白みもあろう。
    だが、オムニバス公演の見せ方としては拙さだけが残った。

    今回の企画公演で、こゆび侍の本領発揮というわけではないので、
    次回の本公演も併せてご覧になっていただきたい。
    と老婆心で記しておく。

    ネタバレBOX

    「亡骸をめぐる冒険」30分
    会話をほぼ封印して、音やボディランゲージを駆使して物語を見せる。
    ポエティックな場面(氷の国)と、ラジカルな場面(最初の人類)が、
    動と静の対比にすらなっていなかった感がある。
    最後のオチ(葬儀風景)も、読み取ることができず。

    「幕間」3分
    明るい会話をやってみようという感じだろうか。
    そういえば、こゆび侍に明るい会話の印象がない。
    高木エルムの胡散臭さは札付き。

    「飴をあげる」25分
    佐藤みゆきが客演先で仕入れてきた(のかな?)しゃべくりを、
    存分に取り入れた正面切っての語り芝居。
    男(人間)と女(カラス)の関係を描くが、中途までは語りだけで心地よい。
    が、綺麗すぎるラストを奇跡と呼ぶのは、それこそ奇跡。

    「うつせみ」60分
    蝉の王国記というか革命記というか。
    退屈を持て余すまでを描く場面に、大いに退屈させられる。

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