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乙女、ロレーヌより来る。(追加公演決定!)

乙女、ロレーヌより来る。(追加公演決定!)

劇団バッコスの祭

池袋小劇場(東京都)

2009/03/19 (木) ~ 2009/03/25 (水)公演終了

満足度★★★

ジャンヌ・ダルクを観る度に
毎回切なくなるのはワタクシだけではないと思う。
トップに立った女性の中で時代に翻弄され、フランスで処刑されたもう一人、マリー・アントワネットも実はジャンヌ・ダルクとそう変わらないのかとも思う。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

「最高のスタンダード」というパンフを劇場内で配布しており、目を通すと、主宰・森山の芝居に対する主張が書かれてある。そこには「独自性というか、高級であるべきだと思うんですけど、それが大衆に理解できなきゃ意味無いなって感じ。」とある。
そして、「悩んだり迷ったり呪ったり唸ったりとか、狂気だとか、頭蓋骨を開いて大脳を直接見せるようなのが芸術っぽいとは思うんですけど、そういう自分の頭だけで作るのって実は誰でも出来る事で、高級な仕事ではないんじゃないかなと最近は考えています。特に演劇って観客ありきのものなので。」ともある。
で、総合すると「大衆的じゃなければ高級にもならない。」と結論づけるわけだけれど、まったき、同感ですわ。ホントその通り。
こんなふうに自分の考えを主張してくれると、解りやすいよね。


で、感想です。裏切られて処刑されるジャンヌの物語をどのように表現するか、ってことで、たぶん、随分悩んだのだろうけれど、今回はあまりにもギャグネタが多すぎた事と、そのネタが受けなかった事だ。シリアスな部分とギャグが上手く噛み合っておらず、全体的にシリアスな展開なのに、いちいちギャグをかましてた。だから、観客はコメディ?それとも・・?みたいな受けになってしまうのだと感じる。
それでも最終的には、なんとなく「良かったなぁ・・。」などと思わせてしまうところはヒーロージャンヌを助ける為に二人の勇士が立ち上がり自らの命を投げ出して戦うシーンと最後のシーン、剣で十字架を作る風景が観客の心を満足させるのだと思う。

相変わらず丹羽の演技は素晴らしいです。辻明佳の演技もしかり。
そうして今回、新たなキャラ、皇太子シャルルを演じた上田直樹のボンクラぶり!サイコーでした。客席で見てても、イラつくほど!(^0^)
無能な皇太子役にぴったりでした。ってか、演技力!

劇中使用した音楽も良かったし、城扉を思わせるセットも良かった。そうしてジャンヌが火あぶりにされる火のこの演出はお見事!でした。


死んだ赤鬼/戦争に行って来た(反転)

死んだ赤鬼/戦争に行って来た(反転)

MU

ギャラリーLE DECO(東京都)

2008/11/25 (火) ~ 2008/11/30 (日)公演終了

アンケートなどから
遅ればせながらアンケートより「テキストが面白い、生々しい視点、素敵なフレーズ」と感じたいくつかを一部抜粋して掲載致します。

ネタバレBOXにしまっておりますので、是非どうぞ。

ネタバレBOX

「『死んだ赤鬼』も妙に親近感が湧く感覚でした。人の弱さをあまり認めると、人はどんどん弱くなってしまう。そんな気がしました。」(30代・男性)

「「これが現実」と「それは夢」と各々の短編で足利さんが言うのが面白いなと。45分の短編2本で、間に休憩もあって観やすくて良いですね。ギャラリー公演という雰囲気も良かったです。」(女性)

「2つとも分かり易くて面白かったです。個人的には『赤鬼』の方が、トレインスポッティングめいた夢と現実の境感(原文ママ)とかが、めまいみたいにあふれてきて面白かったです。全部夢見たいで、でも現実で、やっぱ夢みたいなところとか凄く好きです。」(男性)

「『戦争〜』は、反転バージョンではまた違った切実さがあり、息苦しくなった・・。絶対的暴力に立ち向かうのが、より力の弱い女性になったことで、その意志の強さが際立った気がします。」(20代・女性)

「ラブより人間性のはなしをされているように感じました。ちょうど自分の中の分岐点にいるのでぐらぐらきました。」(20代・女性)

「女性の反戦、平和系、市民団体のうさんくささはものすごく興味深い設定だなって思っていて、彼女らの「立派さ」と「嘘さ」は面白い。いや、決して笑っているのではなくて、笑われていることに対する憤りには共感も覚えるという意味で。」(20代・男性)

「同じセットなのに世界が全然ちがって面白かった。」(女性)

「(気になったキーワードは)「もうひとつの現実」。芝居自体がもう一つの現実だな、と思った」(女性)

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さらに、MUで喜んだことは『TokyoHeadLine』での宣伝から、ふだんお芝居を見られない方にもご来場戴けたことです。以下抜粋しての転載です(詳しくはリンク先をご覧ください)。

「演劇とか舞台の類って、コンテンポラリーダンスしか観たことがなくて、特に演劇ってジャンル自体自分には無理な気がして全く興味無しだったんだけど、電車で移動する時に暇つぶしで読んでた『TokyoHeadLine』(フリーペーパー)にちっちゃく載ってたお芝居の記事がなんとなく気になって、場所がよく知ってるギャラリーだったこともあり、最終日の最終回を観てきた。

かなり直前まで迷ってたんだけど、短編の2部構成だし、私が苦手意識を持っている「演劇=目の前で激熱」ではなさそうな雰囲気だったので初めてトライするには丁度いいかも、安いし、と意を決して。」(以下略)

『植えては枯れるベランダ園芸』さんのblogより
http://utkr.jugem.jp/?day=20081130
地球に落ちてきた男

地球に落ちてきた男

メジャーリーグ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2009/03/05 (木) ~ 2009/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

より細やかな表現に
初演に比べ、舘形比呂一さんの表現がより繊細であった。無垢であどけない表情・仕草から社会に適応し、そしてかえっていくところまで、見事にカスパーの内面が表現されていたと思う。保村さんとの意気もよく合っていた。
万有引力のマッチと暗闇でのプレイを久々に体験し懐かしかったが、若干迫力と怖さに欠けた。が、会場の規模が小さいのでしかたがないかも。

mixture♯1【当日券有ります】

mixture♯1【当日券有ります】

空間ゼリーLabo

池袋GEKIBA(東京都)

2009/03/17 (火) ~ 2009/03/22 (日)公演終了

3月22日(日)M
個性的な3作品。

ファウスト第一部

ファウスト第一部

劇団地上3mm

アレイホール(東京都)

2009/03/20 (金) ~ 2009/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

音楽の使い方
場面や役者のセリフとシンクロしたピアノとエレキギターの生演奏、酒場の客やグレートヘンの歌が良かった。既成のCDから適当な曲を流すよりも、はるかに効果的だったと思います。『ファウスト第二部』も楽しみです。

ネタバレBOX

後半のファウストの衣装、ルパン3世をほうふつさせました。
御用牙

御用牙

RUP

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2009/03/20 (金) ~ 2009/03/29 (日)公演終了

満足度★★★

少なくとも「痛快!」ではない
小池一夫原作の時代劇という認識しかなく観にいきました。

ポスターかなんかに痛快!時代劇みたいなことが書いてあったが
少なくとも素直に「痛快!」と言えるものではなかった。

原作を読んでないのでなんとも言えないが
ストーリーが分かりにくい。
まず、誰に対して立ち向かっているのかよく分からない。
(↑作品の重要なポイントではあるが。。。)
そのため、途中結構しんどかった。

決着のつけ方もなんか中途半端な感じがする。

主人公の山崎さんはさすがの存在感だったが、
他の奉行所のメンバーは格好が似てるから遠目だと誰な分かりにくくて。

劇中の音楽も
まるでゲームのBGMのような安っぽいもので
重要なシーンは音楽のせいで雰囲気が壊されている印象もあった。

やっぱり、時代劇は分かりやすく
大立ち回りとかがあった方がいいなあ。

乙女、ロレーヌより来る。(追加公演決定!)

乙女、ロレーヌより来る。(追加公演決定!)

劇団バッコスの祭

池袋小劇場(東京都)

2009/03/19 (木) ~ 2009/03/25 (水)公演終了

満足度★★★

スケールをもっと!
面白かったですね。
ドタバタは若干空回りしている気もしますが、物語の本筋にはグイグイ引き付けられました。
この芝居、大きな劇場でお金をかけてやったら、もっと面白くなるんじゃないかな。

ネタバレBOX

中盤で明かされる、ジャンヌ・ダルクがただの少女で、裏で操られていたって設定が何とも面白い!!
ただな、何かチープなんですよね。特にラストの演出なんかが。火刑を表現するのに、紙をパラパラさせる必要はあったんでしょうか。更に言えば、ジャンヌと他の人たちの距離感はあれで良かったんだろうか? もっと美しいラストをつくることは可能だったんじゃないだろうか? なんて思ってしまうわけです。
それが上述の「大きな劇場」「お金」につながるわけですが。
せめてもっとタッパがあれば・・・。
『すべての風景の中にあなたがいます』『光の帝国』

『すべての風景の中にあなたがいます』『光の帝国』

演劇集団キャラメルボックス

新宿FACE(東京都)

2009/03/05 (木) ~ 2009/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★

『光の帝国』
原作が短編だけに脚色によって膨らませた部分アリ。読後9年の曖昧な記憶のおかげであまり抵抗はなく(若干の違和感程度)、クライマックスである「故人が遺したもの」のくだりに弱点を突かれた(←キャラメルテイスト満載)ので、総合評価としてはこちらの方が好み

『すべての風景の中にあなたがいます』『光の帝国』

『すべての風景の中にあなたがいます』『光の帝国』

演劇集団キャラメルボックス

新宿FACE(東京都)

2009/03/05 (木) ~ 2009/03/29 (日)公演終了

満足度★★★

『すべての風景の中にあなたがいます』
梶尾真治のロマンティック系作品として典型的なタイムスリップもの。
主人公1人を中心に描いた原作をどう舞台化するのかと思っていた上に、いざ装置を目にしたら「山の中が大半なのに何で?」状態で「もしかしてタイトルと内容を取り違えて記憶していたのか?」とさえ思ったら、なるほどそうきましたか、な工夫あり。
そうすることによって、原作では地の文で語られている主人公の状況などを舞台に「乗せる」のはお見事。
とはいえ「いかにもキャラメル」なギャグが浮き気味…と言うよりはウザく感じる。

12人のそりゃ恐ろしい日本人

12人のそりゃ恐ろしい日本人

劇団チャリT企画

OFF OFFシアター(東京都)

2009/03/03 (火) ~ 2009/03/08 (日)公演終了

満足度★★★

シリアスなテーマをシュールやブラックな笑いで
裁判員制度の導入によって起こりうるシリアスなテーマをシュールやブラックな笑いで包みこみ、さながら「その食材とその味付け(あるいはその2つの食材)って合わないのでは?」と恐る恐る食べてみたら意外にも美味かった、みたいな…(笑)
がしかし、やはり別々に食べた方がそれぞれの旨みが引き立つのでは?な気もしないではない、的な?(←緩和しすぎか?(爆))
また、それまでのリアルな下宿屋の装置が終盤のある状況によって一変することを簡単に表現するアイデアがナイス。

15 MINUTES MADE VOLUME 5

15 MINUTES MADE VOLUME 5

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/03/12 (木) ~ 2009/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★

VOLUME 6も観たいです!
個人的には青☆組が面白かった。

オセロー◆フェスティバル/トーキョー09春

オセロー◆フェスティバル/トーキョー09春

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2009/02/27 (金) ~ 2009/03/01 (日)公演終了

満足度★★★

これを観て怒ってはいけない
説明を見ると、
平川祐弘が謡曲台本に翻案した『夢幻能 オセロー』
と、あった。

だから、夢幻能として見なくてはならない。様式を理解して鑑賞する、という心構えが必要。あるいは、単純に、これが好きか、これが面白いか、ということじゃないかな。

で、だけど、
いろんな表現手法がごっちゃにされてて、お得だと思った。全体として興味深く見られた。

内容はとっつきにくく、理解は難しい。能の鑑賞方法としては事前勉強が有効な訳だけど、これもそういう、事前勉強が必要な感じ。具体的には、オセローの人種が違うこと、政治的背景、ここまでの理解がないといけない気がした。

大変情けないことに、普通の芝居の態を為した「狂言パート1」からやっと舞台に気持ちが入って行けた。夢幻なんて拘らないで、デズデモーナがなんなのかは最初の方で明らかにして欲しかった。

神楽坂出窓物語

神楽坂出窓物語

快飛行家スミス

アユミギャラリー(東京都)

2009/03/10 (火) ~ 2009/03/10 (火)公演終了

ワイン、という小道具
劇的、でした。
いや、劇だったんですけど、でも、十二分に劇的。

この芝居は、物語を楽しむだけってんじゃなく、
ワインを巡る一つの体験をする、という感じ。

そういう柔らかい体験装置のような劇空間でした。

千牢の果てに咲く

千牢の果てに咲く

芸術集団れんこんきすた

テアトロ ド ソーニョ(東京都)

2009/02/20 (金) ~ 2009/02/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

びっくりしました
初めてれんこんきすたの公演を観たのですが、千秋楽にいきなりスペシャルショーがあり、びっくりしました。キャストさんが、直接出てきてくれて、何だか温かい説明をしてくれて、とても嬉しかったです。

個人的には、ゲストの男性二人と亡霊役の役者さんが、印象に残っています。

またれんこんきすたの舞台を観たいと思います。

地元を大事に活動をしているという事で、とても好感を持ちました。どなたかが書き込んでいらっしゃいましたが、人柄の良さが表れた舞台でした。

5月も観に行きます。

千牢の果てに咲く

千牢の果てに咲く

芸術集団れんこんきすた

テアトロ ド ソーニョ(東京都)

2009/02/20 (金) ~ 2009/02/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

追随を許さない美しさ
美しくて、胸が痛くなるような舞台だった。

物語の舞台は宇宙なのに、舞台は狭い。それが皇女の孤独を初めとする各人の心の空間を表現していた。すぐそばにいるのに、心だけが狭い舞台の上で果てしない距離を離れている。その寂しさと空虚さを感じるのに、効果的な狭さだった。

その狭さをものともせず、余すことなく観客を魅了する見事な踊り!第4期お披露目の吉田知恵子の踊りは素晴らしい。演技はまだ未熟だが、彼女は動きで喜怒哀楽を表現する方法を知っている!

そして座長の中川朝子。
美しく危うく、心の篭っていない、唇のはしから零れ落ちるような文語調の台詞が、虚ろで悲しい高貴な女性を効果的に表現していた。けれど身体能力の高さは健在。絢爛な衣装でダンスシーンは少ないが、平素の立ち振る舞いで、難しい動作を難なくこなす。

客演の佐々木もよくこなしていたが、身のこなしの美しさではやはり、二人に及ばない。けれど熱演だった。

客演の男優二人も、多少、異物感を否めないが、それこそが、「皇女の世界に入り込んできた異分子」としての表現であるなら、演出意図は的確なのかもしれない。ただ、もう少し演技の雰囲気を併せる努力は欲しかった。

れんこんきすたの美しさは、姿形だけのことではない。

もちろん、それが大事な要素であることを彼女達ははっきりと主張しているけれど、彼女達の美しさは、壮大なテーマに恐れなく立ち向かおうとする勇気にも由来するのだと感じた。

命、愛、憎しみ、悲哀に歓喜。

口にすると観念的で、上滑りをするようなテーマから、彼女達が逃げることは決してない。

舞台の最後で、皇女と踊り子が固く抱き合う。
皇女の夢は叶わず、踊り子も憎しみに折り合いを付けた訳ではない。
でも互いに抱き合い、涙を流し、慈しみ合う。

その姿に彼女達の覚悟のような、愚直な生き方のようなものが見えた。

観たあとに、自然と涙が流れた。
今時流行りの洒落た舞台でないけれど、こう言う真面目な舞台が一作でも多く世に生まれてくれることを望む。

ストラップ・オン・ザ・サードクライシス

ストラップ・オン・ザ・サードクライシス

舞台芸術集団 地下空港

ギャラリーSite(東京都)

2009/03/21 (土) ~ 2009/03/22 (日)公演終了

恵比寿コレクション。
なんですかこのハイレベルな衣装は!!というくらい、芝居のことよりまず衣装の素晴らしさを宣伝したくなります。「装苑」の世界が小劇場の空間に広がるとはっ そして今回出演されていたmomo椿さんの歌声も賛美歌のようでうっとり。お二人並んでいる姿が実に幸福感溢れるいい絵でした。
芝居のほうは、柴やお(男性)さんがメイン。「〜なんですよ」で区切る台詞が多く、早口なのかゴニョゴニョ聞こえるのが勿体なかったです。60分で終わらせなくてはいけない焦りもあったんでしょうか。
青山友里恵さんの凛とした姿は姫にぴったりでした。柳生玄十郎さんが普段他に何をやってるのか気になり・・・・
こちらの役者さんは面白そうな方が多いので次回も行ってみたいです。衣装を楽しみにしているお客さんも多いんでしょうかね、オサレな女子が多かった。凛々しくパキッとした動きは伝統芸能っぽい面も。なんだかまとまらないコメントですが(笑)
芝居内容★3,8 衣装&ヘア★5 演出★4,5 接客★5 

蝶のやうな私の郷愁

蝶のやうな私の郷愁

三角フラスコ

せんだい演劇工房10-BOX(宮城県)

2009/03/13 (金) ~ 2009/03/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

繊細で、美しい
繊細で複雑な台詞が緩やかな傾斜の舞台に、きれいにはまっていました。雨もりのたれてくるその水しぶきや、ゆっくりと上がっていくガラス戸、美しい照明。生田さんの脚本ではないのに、私が三角フラスコの作品で好きな部分が濃縮されたような舞台でした。すごく、すごく、良かったです。このシリーズの今後にも期待しています。

女中たちのボレロ

女中たちのボレロ

シア・トリエ(旧:満塁鳥王一座)

白鳥ホール(宮城県)

2009/03/21 (土) ~ 2009/03/22 (日)公演終了

満足度★★★

不思議な台詞まわし
耳で聴いて心地よく、いつの間にか「ボレロ」のように心がぐるぐる回転するような気持ちになりました。アフタートークもリラックスした雰囲気でよかったです。

95kgと97kgのあいだ◆フェスティバル/トーキョー

95kgと97kgのあいだ◆フェスティバル/トーキョー

さいたまゴールド・シアター

にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)

2009/03/18 (水) ~ 2009/03/29 (日)公演終了

満足度★★

まったくつまらん!
正直言ってがっかり。
こんな小芝居を見せられるくらいなら、小劇団を観ておけば良かったと心底悔やむ。

以下はネタバレBOXにて。。

ネタバレBOX

にしすがも創造舎、初めて訪れたけれど、もっと古びた、例えば木造の廃校をイメージしていたのだけれど、違った。それでも廃校をこんな風に活かせる空間はとっても素晴らしい事だと思う。

で、劇場に案内されると、そこは体育館。う~~ん。。いいんじゃね?(^^)
客席の高低も十分で観易い。前列の頭も気にならない。

そんなこんなで気持ちとしては肯定的に感情移入できたわけよね。

オープンと同時に行列のシーンから幕が上がり、幕の後方には大きな鏡が設置してあって、客席をも映し出す。ところがこの仕掛けは小劇団の芝居で何回も観てるから、斬新でもなんでもない。

そのうち、一群が現れたかと思うと、青年がひたすら30kを持てー、次は50k-、次は80k-、次は90k-・・・と延々と号令かけて、その度に重さの違う(実際は何も持ってない)袋をその重さに合わせて、担ぐ芝居を演じてる。それぞれ苦渋の表情をしながら。

なんじゃこりゃーー!!(名言!)

そんな担ぐ芝居を本当に延々・・延々・・延々・・・ワタクシもう飽きた!
結局薬局、95kgと97kgの間の2kgを人生のそれぞれの重みとして表現したかったらしいけれど、だから何?
あまりにも抽象的でそれがどーした?の世界でした。

最後は青年と若い女が刺し違えて死ぬのだけれど、これもまったく解りません。

解ったのは4000円をどぶに捨てたという感情のみ。

まったくつまらん!
ファウスト第一部

ファウスト第一部

劇団地上3mm

アレイホール(東京都)

2009/03/20 (金) ~ 2009/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★

雰囲気◎
wikiでストーリーをなぞってからの観劇。
ファウストと言えば悪魔メフィストーフェレスと契約しこの世のすべての知識を授かる代わりに四肢を裂かれて死んだというどこまでもイッちゃった人で、狂気に満ちたおどろおどろしいお話かと思いきや、
意外に純愛ストーリーだった…。

第一部ではファウストの悲劇性が薄く、むしろグレートヒェンに感情移入してしまう構成なので、第二部が観てみたい。
あの有名な台詞も是非。

ネタバレBOX

舞台美術の雰囲気がよいです。

ファウストが結構軽いノリで、メフィストも上品な老紳士風味で描かれてるので、ダークな部分が少なく、逢瀬の方が重点的に描かれてる感じ。
母親を毒殺したとか嬰児を水に沈めたとかは台詞で説明されちゃう。
あぁちょっと肩すかし。

しかしとにかくきっちり真摯に戯曲に向き合ったんだろうなぁという印象。

ただワルプルギスの夜のマイクパフォーマンスだけは理解不能でした…。
グレートヒェン役の佐山花織さんが素敵でした。
なんといっても歌がお上手。狂った時に歌うマザーグースの歌の薄ら寒さといったら。

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