乙女、ロレーヌより来る。(追加公演決定!) 公演情報 劇団バッコスの祭「乙女、ロレーヌより来る。(追加公演決定!)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    ジャンヌ・ダルクを観る度に
    毎回切なくなるのはワタクシだけではないと思う。
    トップに立った女性の中で時代に翻弄され、フランスで処刑されたもう一人、マリー・アントワネットも実はジャンヌ・ダルクとそう変わらないのかとも思う。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    「最高のスタンダード」というパンフを劇場内で配布しており、目を通すと、主宰・森山の芝居に対する主張が書かれてある。そこには「独自性というか、高級であるべきだと思うんですけど、それが大衆に理解できなきゃ意味無いなって感じ。」とある。
    そして、「悩んだり迷ったり呪ったり唸ったりとか、狂気だとか、頭蓋骨を開いて大脳を直接見せるようなのが芸術っぽいとは思うんですけど、そういう自分の頭だけで作るのって実は誰でも出来る事で、高級な仕事ではないんじゃないかなと最近は考えています。特に演劇って観客ありきのものなので。」ともある。
    で、総合すると「大衆的じゃなければ高級にもならない。」と結論づけるわけだけれど、まったき、同感ですわ。ホントその通り。
    こんなふうに自分の考えを主張してくれると、解りやすいよね。


    で、感想です。裏切られて処刑されるジャンヌの物語をどのように表現するか、ってことで、たぶん、随分悩んだのだろうけれど、今回はあまりにもギャグネタが多すぎた事と、そのネタが受けなかった事だ。シリアスな部分とギャグが上手く噛み合っておらず、全体的にシリアスな展開なのに、いちいちギャグをかましてた。だから、観客はコメディ?それとも・・?みたいな受けになってしまうのだと感じる。
    それでも最終的には、なんとなく「良かったなぁ・・。」などと思わせてしまうところはヒーロージャンヌを助ける為に二人の勇士が立ち上がり自らの命を投げ出して戦うシーンと最後のシーン、剣で十字架を作る風景が観客の心を満足させるのだと思う。

    相変わらず丹羽の演技は素晴らしいです。辻明佳の演技もしかり。
    そうして今回、新たなキャラ、皇太子シャルルを演じた上田直樹のボンクラぶり!サイコーでした。客席で見てても、イラつくほど!(^0^)
    無能な皇太子役にぴったりでした。ってか、演技力!

    劇中使用した音楽も良かったし、城扉を思わせるセットも良かった。そうしてジャンヌが火あぶりにされる火のこの演出はお見事!でした。


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    2009/03/25 12:37

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  • ぱこやまはこれからも歴史物を上演していくみたいよ。
    ワタクシ、歴史上の人物は好きな分野だから、楽しみですわ!

    ん(^^)同感!

    どうしてもストーリーが出来上がっちゃってる人物を表現するには、あんまり崩し過ぎると観客が落胆する恐れも秘めてるのよね。まあ、そこは大衆的満足を促す、適度な呼び水を与えないと・・。(^0^)

    はい、しかし、あの時の猿のような技はなかったですよ。あの時は回転に高さがあった!
    それでも、今回も素晴らしい技でした。彼は技だけでなく、セリフの間の取り方など、役者としての演技も素晴らしいですね。

    んじゃ、おやすみ~、おーじ!(^^)/

    2009/03/26 02:11

    おぉ、今回はジャンヌ・ダルク、ですか・・。
    バッコスさん、毎回興味深い題材を採り上げますね・・。
    次は、円卓の騎士、なんて・・。

    パンフの主張もそうなんですけど、ばこやまさん、毎回貴重なメッセージを発信して、なかなか個性的ですね・・。

    ジャンヌっていうと、どうしても神の声、ご託宣受けて若き乙女ながら勇壮に闘ったという栄光の部分と、最後裏切られ魔女さながらに処刑される哀れな末路が印象的ですけど、結末が結末だけに、余りギャグネタの比重が大きいと、少し合わないのかも知れませんね・・。

    丹波さんと言えば、あの超人的な殺陣の妙技を思い出しますけど、今回も素晴らしかったようですね・・。

    楽しめた作品だったようで、何よりです・・。

    2009/03/26 01:29

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