総合力の勝利。
以前から脚本の出来はかなり良かったのです。そこに演出と役者の力が伸びてきて、全体バランスの取れた作品を送り出して来る様になった近年。そろそろ部外者からも『バッコスの祭と言えば…』の問いに何かしら思い浮かぶ様になってきているのでは?
冒頭を勢いで押し切っているのは○。少しずつ紡いでくれたほうが情報を処理出来ていいという人もいたでしょうが、ドバッと与えられて引っ掛かったものだけ覚えていれば問題なかったと思います。同じ様に小ネタがウケたかどうかも大事ではなく。演出意図的にあえて流していたはずなので、引っ掛からなければ観る側もスルーしちゃって良かったかと。真面目な客層が多くて真正面から観すぎだったのかもなー。幸せな事ではある。
確かにそろそろ大舞台に進出しても良いのかも。広い所で暴れて欲しい。序盤から汗だくになる熱演を武器に。
満足度★★★
ジャンヌ・ダルクを観る度に
毎回切なくなるのはワタクシだけではないと思う。
トップに立った女性の中で時代に翻弄され、フランスで処刑されたもう一人、マリー・アントワネットも実はジャンヌ・ダルクとそう変わらないのかとも思う。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★
スケールをもっと!
面白かったですね。
ドタバタは若干空回りしている気もしますが、物語の本筋にはグイグイ引き付けられました。
この芝居、大きな劇場でお金をかけてやったら、もっと面白くなるんじゃないかな。
満足度★★★
今後に期待
たぶんここの作・演さんは私と趣向が近い。
シリアスとギャグのバランスが。
それだけに何か既視感を感じてしまってちょっと恥ずかしい。
大衆向けにはできているけど…。
役者が相当うまくないと目の肥えてる演劇人の興味を引けないんだろうなぁ。
(そういうどっちをターゲットにするかの葛藤が対談パンフに書かれてました)
満足度★★★
辻明佳がいい。
作者は歴史を題材をモチーフにして書き続けてるらしい。言わば歴史エンターテイメント劇、あるいは歴史ファンタジーという感じか。そういう個性を劇団が持つことはいいことだと思う。
中心的な役者が皆魅力的だったが、特にジャンヌダルクを演じた辻明佳の演ずる姿勢が良かった。