最新の観てきた!クチコミ一覧

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ポタライブプロトタイプスG

ポタライブプロトタイプスG

POTALIVE

京王井の頭線渋谷駅西口改札前待合せ(東京都)

2009/03/20 (金) ~ 2009/03/20 (金)公演終了

満足度★★★★★

静かな、でも重みを感じる作品群。
派手さはないけど、内面からくるテーマがしっかりとした個人作品ばかり。集団創作もちゃんと2本作って企画的にも全うの充実ぶり。

ネタバレBOX

いきなり山森氏が体調不良により集合できず。発表が6人の日だったため大事には至らなかったのがなによりだったけど、彼の作品も観たかったような。

集団創作に選ばれたのは増渕規予子さんと木引優子さんの作品。
増渕さんのは笠井君が踊り、後藤さんがガイド的になることで分かりやすく、幅も広がる作品に変化。
木引さんの作品には小夏さんが演者として参加。役者が一人加わるだけで見せる風景の画角が広がり、個人発表とは別物の作品の印象に。なにより木引優子作・吉田小夏出演と青年団の役者と演出が逆になった構図も興味深く^^;;
さよならシアタートップス 最後の文化祭:短編オムニバス公演

さよならシアタートップス 最後の文化祭:短編オムニバス公演

THEATER/TOPS

新宿シアタートップス(東京都)

2009/03/18 (水) ~ 2009/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★

一跡二跳、泪目銀座、ラッパ屋。
最後だと思うと感慨も深く、TOPSらしさを堪能できる良席で観劇。作り手も頑張ってる感の伝わる後味のよい短編集。104分。

ネタバレBOX

上演順に感想を。

●一跡二跳「誰も見たことのない場所」
以前上演した作品の縮小版。さすがに提示する断片が減ると作品としてのまとまり感が薄く、時間たりない感がありあり。食べるシーンを簡略化してでも繋がりを意識してほしかった気が。

●泪目銀座「中村トーイズ」
ありえなくもバカバカしい設定ながら、役者陣がマジメに演じるおかげでどんどん物語に引き込まれてしまい、最後にはちょっとホロリとくる、いかにもナミギンらしいテイストの良作。このための新作という意気込みも素晴らしい。

●ラッパ屋「村田さん」
「ラフカット'95」に提供した脚本の劇団版。登場人物が少なく、シャッフルキャストなんだけど、さすがと思わせるハマりよう。展開の強弱や細かい演技まで完璧なんじゃ。自分が観た回のキャストで作られてたかと思うくらい。個人的には岩橋&三鴨が観れたのが嬉しい。

客入れ時の福島三郎&鈴木聡のアナウンスからはじまり、転換じの過去のチラシを流した映像等いろんな部分で文字通り文化祭らしく、そして思いの詰まったつくりになっている。

公演期間中だけ劇場ロビーで売られてるムック本はちょっとお高めだけど(1800円!)、TOPS全記録と言える冊子なので、何回もこの劇場に足を運んだ拝には是非購入をお薦め。
ファウスト第一部

ファウスト第一部

劇団地上3mm

アレイホール(東京都)

2009/03/20 (金) ~ 2009/03/29 (日)公演終了

満足度★★★

マジメな取組
テキスト読解も演出もマジメなため
面白くなるまでかなり時間がかかった

生き残った戯曲だから面白いのは当たり前で
それ以上の何かは発見できない

蜷川さんが演る意義以上の意味か熱意を!

風のセールスマン

風のセールスマン

トム・プロジェクト

エルガーラホール 大ホール(福岡県)

2009/03/25 (水) ~ 2009/03/25 (水)公演終了

満足度★★★

一人芝居
もっと狭い小屋で近い場所で見たかったかも。
柄本明は1月に東京乾電池の舞台を観て
すごいな~と思っていた。でも絡みのない一人芝居って
表情とか声とかの変化がよく見えないと
おもしろさが半減してしまう。
最後の挨拶で
「時間を返せって言わないでくださいね」と
言ってたのがうけた。

ネタバレBOX

巨大な目玉はいろんなことを象徴しているようで
おもしろかった。
Circle Dance ~ロマンス~

Circle Dance ~ロマンス~

かもねぎショット

ザ・スズナリ(東京都)

2009/03/25 (水) ~ 2009/03/31 (火)公演終了

満足度★★★

この感じ好き
ダンスに挟まれたショートストーリーたちの95分。

少し笑えたり、ふーんとかへえとか(悪い意味じゃなくてね)思ったりするショートストーリーとダンスの案配がとてもいい。

ダンスをやっているからではないと思うが、背筋がピンと伸びた(文字通りだけの意味じゃなくて)全員の姿勢が好感度。

ネタバレBOX

コート姿のダンスは重いな、と感じていたが、ラストに氷解。
そういうことなのね。
でも、男女のペアで踊るダンスはしっとり感があったのだが、女性3人で踊るダンスは、やっぱり衣装が気になってしまう。もっと衣装を活かせた振り付けであればなあ、と。

後半の、いろいろな記憶が噴出するあたりと、全員で踊るところは良いなと思った。

散りばめられた全体の話にラストへの収束感が感じられれば、もっと良かったと思うのだが。
ユートピア?◆フェスティバル/トーキョー09春

ユートピア?◆フェスティバル/トーキョー09春

フェスティバル/トーキョー実行委員会

あうるすぽっと(東京都)

2009/03/23 (月) ~ 2009/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★

演劇は終わらない
3人が共同して、どのように作・演出を行うのか興味津々だった。
まったくの空中分解に終わる可能性もあるからだ。

しかし、ちょっとした驚きとともにそれは成し遂げられていた、と言っていいように思う。
全編を覆うギクシャク感みたいなものも、互いの意思疎通の難しさを表しているように感じたからだろう。

字幕を追うのは辛かった。しかし、ひっとしたら、それには理由があるのでは? と思ったのだ。その理由はネタバレで。

ネタバレBOX

全編通して感じたたのは、人と人との意思疎通の難しさだ。

舞台では、言葉や文化が違うことによる意思疎通の難しさがあり、さらに言葉が同じであっても、意識が通わない意思疎通の難しさ、最後には時間による意思疎通の難しさが示される。
そして、極めつけは、字幕による観客との意思疎通の難しさである(言葉による意思疎通の難しさに含まれるものなのだが、舞台と観客という要素があるので)。

字幕の文字の多さ、台詞とのタイミングのズレ、字幕の文章の区切りの悪さ等々は、観客に仕掛けられたワナと、いうか「体験」なのではないか、と思ったのだ。

つまり、台詞の内容と字幕の文字数はあらかじめわかっているはずだし、当然観客が字幕を読む速度もわかるはずだから、そのあたりはなんとかできたのではないだろうか、ということなのだ。
だから、「あえて」(演出で)そうしたと思ったのだ。

メタの上にメタ、メタ、メタと付くような演劇だったのではないだろうか。

その上で、舞台では、言葉や文化が違う者たちが、どうにかして相手に伝えたいと思う気持ちや、過去の異物としての演劇やダンスを再生し、理解しようとする姿は、今まさに行われている舞台の内容を理解しようとする我々観客とダブっていくのだろう。

「ここはフランスだ」と舞台の上で言えば、そこはフランスとなる。それは、フランスであり、イランであり、季節も時間もアッと言う間に変わってくる。
そんな演劇の基本的なルールを丁寧に追っていき、作者が言い放ったイメージを受け取ろうとする観客がいる限り、演劇もダンスも終わることはないのだろうというのがラストを観た感想なのだ。

これは深読みすぎかな?
でもそう思ったんだよね。
蜉蝣峠

蜉蝣峠

劇団☆新感線

赤坂ACTシアター(東京都)

2009/03/11 (水) ~ 2009/04/12 (日)公演終了

満足度★★★

らしいが、らしくない
クドカンならではのコメディ+シリアス半々脚本。

が、個人的にはどちらも消化&昇華不足な感じ。

クドカン脚本って特定のモチーフがないと活きない気がする。
(「野球」「落語」「舞妓」「マクベス」など)

うーん、刻めれば3.5点なんだけど、4点はつけられないから3点で。

醜い男

醜い男

TPT

BankART Studio NYK(神奈川県)

2009/03/22 (日) ~ 2009/03/29 (日)公演終了

森下と馬車道
雨に煙った横浜は何ともアンニュイな雰囲気で観る前の御膳立てが良い感じ
晴れの日のマチネはきっと港湾のキラキラを眺められるし、ソワレの夜景も
素晴らしいのだろうなぁと、ロケーションに★

スタッフの方々や、お歳を召した観客の殆どにはベニサンピットに対する思い入れがあって、そんなことを開演前にちらほら感じながら観る「現代の観客」のための真に“生きている現代演劇”、はなんだか空虚な感じも。

ネタバレBOX

基本がらんどうの打ちっぱなしのコンクリむき出しなんですね。
雨のマチネの鈍い光がそのまま客電になっていて、
その廃墟感というか、無人の感じはロビーで繰り返し流れる
「ベニサンの跡地で撮ったキャストの映像」やら、音響で必要に繰り返される
工事(もう、こうなってくると壊す音にしか)の音とも相まって
狙っているのかと思うと、ちょいと胸やけ気味でした。
内輪が多いのかな?みたいな開演のおし方も気になる。

内容のこと全然書いてないな。
悪くはなかった。むしろ、役者さんは皆さん達者だし、
面白く観たのですけども。

作品より作る人々のありように興味がいっちゃったかも。

エスカルゴ

エスカルゴ

こゆび侍

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/03/25 (水) ~ 2009/03/29 (日)公演終了

奥行きを感じた戯曲
初日ということもあってか、鮮烈なフライヤーほどのエスカルゴ感というか、粘度の高さみたいなものが不足していた感じだった、かも。ただ、ネタバレBOXに書いたように、本としての骨格は非常に魅力的で好みなので、二日目以降はもっと良くなっていくんだろうなあ、もう1回観られなくて残念。

ネタバレBOX

「妻」という漢字が「毒」にみえるのは、文字の下の部分が象徴するように、女が母になったからで、それゆえ、おそらく夫はいまだに妻を愛しつつも、どこか性的な部分の欠落もあってか、新しい“うつくしい女”に惹かれてしまうのだろう。しかもそこには、「毒」を抜くことで自らの枯渇したかに思える才能を甦らせられる可能性、なんて自分を納得させやすい理由があるので、不倫不貞の罪悪感を乗り越えることは容易い。たとえその相手が、息子の彼女であろうが、娘の親友であろうとも。

そして、子供たちが家をでていったことで、バスルームで狂っていた「毒」(母)が「妻」(女)へと戻るラストも、綺麗に収束していると思うのだけど(乾燥に弱い生物ゆえ愛の乾きに耐えられず? 水分の多い場所に籠もるとか、すごくカタツムリっぽかったし)、でも、じつはそれは台本的な世界でのことで、現実の舞台ではそれほど上手くはエスカルゴの殻が剥けてはいなかったかもしれない。

たぶん、もっと観客を混乱させる作りのほうが、戯曲の持つ奥行きがより生きてくると思うのだけど、それだとマニア向きかも?(悩)
すべて君に宛てた手紙

すべて君に宛てた手紙

enji

OFF OFFシアター(東京都)

2009/03/11 (水) ~ 2009/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★

私から貴方へ
まず入場したら、舞台セットの立派なつくりに感心。ほんとのモデルルームかと錯覚するほどの出来。開演前になると大南住宅のCMが流れ、そのまま開演するというのも一体感のある演出で面白かった。肝心の内容はよく練られたストーリーで、ベタといえばいえるが、安心して見られた。再演ということだが、こうなると初演も見たかったような・・・・。

乞局の「授業」

乞局の「授業」

乞局

名曲喫茶ヴィオロン(東京都)

2009/03/16 (月) ~ 2009/03/26 (木)公演終了

満足度★★★

おぉ
おもしろかった〜
墨井鯨子さん、いいなぁ。

ロミオとシラノとジュリエット

ロミオとシラノとジュリエット

CAPTAIN CHIMPANZEE

ザ・ポケット(東京都)

2009/03/25 (水) ~ 2009/03/29 (日)公演終了

満足度★★★

観てきた!
「ロミオとジュリエット」がベースとなって、そこに「シラノ・ド・ベルジュラック」のシラノが入っての三角関係。二つの物語がキレイにまとまって、そして感動的なラスト。いわゆる誰もが楽しめる正統派の良品。
                           

ネタバレBOX

ただあまりに優等生(生真面目)すぎて逆に面白みに欠けると言うか‥

あと主役のロミオとシラノをそれぞれ女優さんが演じていて、あまり馴染んでないというか、はまってないというか、最後まで違和感を感じてしまった。    

という訳で評価はちょっと辛めです。                 
アタシだけ楽しいの

アタシだけ楽しいの

バナナ学園純情乙女組

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/03/11 (水) ~ 2009/03/15 (日)公演終了

満足度

うーん
残念ながらあと10年後に存続してるなら、その時はもう一度観たい。あらゆるモノが醸成されるまではお金を取れるモノではない。こういう言い方は非常に申し訳ないが10年後に期待。

春琴

春琴

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2009/03/05 (木) ~ 2009/03/16 (月)公演終了

引き込まれた
良い。

カラス≪終幕!次回公演は、6月末!≫

カラス≪終幕!次回公演は、6月末!≫

劇団サーカス劇場

タイニイアリス(東京都)

2009/03/05 (木) ~ 2009/03/15 (日)公演終了

初見のため
もう一度観ないとこの劇団の真価が分からない。今公演だけで言うと「分からない」。しかし、何かひっかかる。

鼓動

鼓動

机上風景

TOLLYWOOD(映画館)(東京都)

2009/03/20 (金) ~ 2009/03/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

いい
この団体特有の雰囲気がすき。

ボスがイエスマン

ボスがイエスマン

万能グローブ ガラパゴスダイナモス

ぽんプラザホール(福岡県)

2009/03/12 (木) ~ 2009/03/16 (月)公演終了

「ボスがイエスマン」を観て(柿原紗千子さんによる劇評・まどかぴあ代理投稿)
ガラパゴスダイナモス公演「ボスがイエスマン」の案内があった。劇評を書くためだ。

内容は「ガラパゴスという劇団の5周年記念公演だそうだ」くらいしか分からない。会場もぽんプラザとのこと。久留米に住んでいる私には、名前にあまりなじみがない。劇団のことをネットで調べ、会場の場所は劇団の橋本さんというひとが親切に応答してくれた。
 調べているうちに、若いひと向けの出し物かもしれないと思った。第一、劇団名も“万能グローブ・ガラパゴスダイナモス”と中高年の私には長すぎて覚えにくい。ひょっとすると劇は、理屈っぽく小難しいものではないか。劇評が書けるほど「理解」して観ることができるかと、少々不安になった。
 さて、話は舞台に。

ネタバレBOX

 場面はビルの半地下。所属していた事務所からの独立パーティー準備中。仲間たちがそれぞれの事情を抱えながらも、集まってくる。セリフのやりとりも動きも自然だ。わざとらしさがなく観ていて気分がいい。話の筋にすんなり入ることができた。
 参加は7人。未華子(横山祐香里)・宮崎(多田香織)・大倉(石橋整)・小出(椎木樹人)・濱田(どん太郎)・比留間(松野尾亮)+マネージャーだ。そこに仲間のひとりが新人・木部(阿部周平)を連れてくる。誘っていない事務所の売れっ子・水川(眞島左妃)もやって来る。ところが、独立をリードしてきた肝心のマネージャーが来ない。携帯も繋がらない。
 なぜマネージャーは来ないのか。独立参加を誘わなかった水川とボスにパーティーを知らせたのは誰か。ミステリータッチで議論が始まり、舞台は熱を帯びてくる。裏切り者は誰だ。観客としては、この仲間から裏切り者は出したくない。ブレヒトの言葉で「異化効果」というのがある。この場合そんなものどうでもいい。劇の中に自分がいる。
 グッピーを気にかける優しさを隠し、ワルぶっている比留間。木部とのやり取りの場面では泣いてしまった。尾崎豊ファンを演じる未華子がほほえましい。どの役者もひとり一人取り上げて書きたい出来だ。ていねいな作りの劇だ。裏切ったのは誰か。水木はなぜ来たのか。マネージャーはどうなったか。最後まで緊張の連続だ。
 劇評を書けるかと心配したことは杞憂に終った。この劇団の脚本・演出・役者が、もろもろの不安を見事に覆してくれ、素晴らしい感動を与えてくれた。
 “万能グローブ・ガラパゴスダイナモス”・・・もう、すっかり覚えた。
エスカルゴ

エスカルゴ

こゆび侍

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/03/25 (水) ~ 2009/03/29 (日)公演終了

200903251500
200903251500@王子小劇場

同行二人

同行二人

菅間馬鈴薯堂

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/03/18 (水) ~ 2009/03/22 (日)公演終了

200903191930
200903191930@王子小劇場/終演後交流会有

ファウスト第一部

ファウスト第一部

劇団地上3mm

アレイホール(東京都)

2009/03/20 (金) ~ 2009/03/29 (日)公演終了

満足度★★★★

空間演出が綺麗でした
初めてのアレイホール、作品の雰囲気にマッチしていて不思議な空間体験でした。
「ひたすらテキストに向き合い、戯曲の息遣いを丁寧に表現する。」というコンセプトを事前に読み、あえて戯曲そのものはもちろんあらすじを知ろうとはせず、ぼんやりと知っているイメージだけで観劇してみることに。事後wikiにあたってみたところ、確かに戯曲に誠実に向き合って表現されたのだなぁという印象でした。
なにせ「ゲーテ」なので、重々しく難解なのかな?という不安はあったものの、意外にわかりやすく、長時間ながら最後まで興味を持続して観劇できました。
以下、ネタばれにて。

ネタバレBOX

正面の最後列(とはいえ3列目)で少し段差が付いている座席を選んだのですが、舞台面がほぼフラットなため、低い位置での表現や、意味ありげに移動されたりする小道具などがほどんど見えず、最前列の方がくみとれたのだろう細かな(繊細な?)演出意図がくみとりきれなかったのは、非常に残念。
ピアノとギター系の生演奏は概ね作品世界にマッチしていたのですが…全体が環境音楽のような感じだったのに、何故かポピュラーな楽曲「Sing sing sing」…これはいきなり違和感でした。カフェで「作品世界にちなみまして」とドイツビールをセレクトされていたこだわりに比して、何故?(笑)
この曲のセレクトと共に、後半のマイクパフォーマンスは言葉がほとんど聞き取れず、その場面以外の均一な雰囲気とはマッチしていなかったのがもったいない感がありました。
他の方も書かれていますが、最大のマイナス印象は主役三人の衣装。岩波書店刊の由緒ある訳を生かした台詞回しと、現代風?(なのか?)な衣装がまったく合っていなくて、特に最も象徴的な存在であるはず(べき)なメフィストーフィレスに、あの衣装でところどころ文語めいた台詞を語られると、無意味に可笑しくなってしまったりで、ものすごく俗物に見えてしまい…途中、いやメフィストを俗物に見せることが、実はこの舞台の斬新な演出意図なのか?と深読みしてしまうほどでしたが。(違いますよね?)
ファウストの登場時の付け髭も、ちょっといただけなかったな。若返ってからの衣装の色使いも。
グレーテヒェンの衣装は清純な感じは出ていましたが、やはり現代風な女の子チックに見えてしまいました。
ともあれ、膨大な台詞に真摯にとりくまれた演者には拍手。

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