
羅生門だった。
地球割project
明治大学和泉キャンパス・第一校舎005教室(東京都)
2009/04/10 (金) ~ 2009/04/12 (日)公演終了
満足度★★★★
足と足の間。
本がサラサラと面白かったので、手に入るなら読み物として欲しかったです。若い小鳥のさえずり(喘ぎ声)で眠ってしまったけど、非常に元気良く気持ちの良い学生たちで沢山夢を売っていたと思います。「私も演劇やりたい!」と学生たち。夢がキラキラ空気を味わいました。

立体文学 むらさき源氏物語
ストーリーテラーズ
ぎゃらりい茶屋町三番地(東京都)
2009/03/19 (木) ~ 2009/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★
古典文学をポップに仕立てる
今まで観たものはネタが児童文学系だったが今回は古典なので、あのユニークな手法と合うのか?と思っていたらそこはさすが、喰わず嫌いな古典文学をこんなにもポップに仕立てるとは!とビックリ。
特に短歌をメロディに乗せてミュージカル風にする部分が秀逸。コテコテの古典とミュージカルという取り合わせが妙にマッチして意外かつ楽しい。(タカラヅカであったような気もするが…<源氏物語でミュージカル)
また、「ヒゲの伴男」(田辺聖子の創作人物とのこと)を前回公演の「オオカミ」で表現したのも愉快。

クッキング! Vol.01
とくお組
北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)
2009/04/11 (土) ~ 2009/04/12 (日)公演終了
満足度★★★★
ヒラメキ+スピード+センス=爆笑
お題をその場で演じるエチュードのような舞台だから、普通に、というかそれなりには面白いだろうな、と思っていたのだが、予想を超えて、かなり面白かった。久々に客席で爆笑してしまった。
お題に対して、微妙な玉を上げてしまっても、誰かがうまいレシーブを行うところに、出演者たちのそれぞれのセンスと瞬発力を感じた。
ひょろひょろと上がった玉を、うっかり誰もレシーブできずあわや大惨事に、となりそうな場面もあったが、結果的にはどれもいい感じにまとめていたのだ。
この手のものだと、変に「素」になったり、素の感じを装ったりしそうなものだが、それが一切なかったところには好感が持てた。

mixture♯1【当日券有ります】
空間ゼリーLabo
池袋GEKIBA(東京都)
2009/03/17 (火) ~ 2009/03/22 (日)公演終了
満足度★★★
オムニバスの面白さを実感
外部の作家も2名起用しての3本から構成されるオムニバス、ファンタジー寄りの1本を比較的日常に近い「等身大系」2本で挟んだ構成。程よくコミカルな1本の後にホロ苦いオトナの味わい2本を配した流れも含めてオムニバスの面白さを実感。

ふわり
アンクルジャム
ギャラリー悠玄(東京都)
2009/03/20 (金) ~ 2009/03/22 (日)公演終了
満足度★★★★
まさに「ふわり」とした感じ
人間だった頃の記憶をほぼ失った見習い天使と彼が担当することになった5年前に恋人を亡くしてその心の傷がまだ癒えない女性との二人芝居、この設定だけである程度予測できそうな展開ながら、タイトルやフライヤーから察する通り優しく、まさに「ふわり」とした感じが心地好い。
また、保倉大朔の誠実で一所懸命な見習い天使ぶりと嬉しい時の表情、石井悦子(オトコマエな感じ?)の恋人を喪ったことから心に壁を築いて男性に対して(ましてやアヤしげな営業マン(笑)には)つっぱって寄せ付けない感じなど、細かいところも見て取れる小さめのスペースだったのもよかった。

ムサシ
彩の国さいたま芸術劇場
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール(埼玉県)
2009/03/04 (水) ~ 2009/04/19 (日)公演終了
満足度★★★★
演技も演出も良かったけど・・・
当日券(10,500円)にてこの春の話題作を観劇。
俳優陣はさすが。藤原竜也も小栗旬も、懐の深さが要求される役どころに必死に食らいついていってる様子が伝わってきたし、ベテラン陣は圧巻の存在感。

桜の園
青年団若手自主企画『西村企画』
アトリエ春風舎(東京都)
2009/04/09 (木) ~ 2009/04/15 (水)公演終了
満足度★★★
やはり地味でした
劇団初見、西村さんの「桜の園」はどんな味付けかなとおもいましたがやはり地味でしたね。うたがなかったらうまくできたかも。

未来予言メール / 真実の証言
劇団翔航群
翔UPファクトリー(愛知県)
2009/04/10 (金) ~ 2009/04/19 (日)公演終了

腹腹ボレロ
はなムスび
pit北/区域(東京都)
2009/04/10 (金) ~ 2009/04/12 (日)公演終了

恋人としては無理(JAPAN TOUR)
柿喰う客
精華小劇場(大阪府)
2009/03/25 (水) ~ 2009/03/29 (日)公演終了
満足度★★★★
若さあふれる…
単純に面白かったです。
50分の上演時間中、ずっと飛び回っていた出演者陣の若さにまず感心。
次に、ポータビリティがある、簡単にツアーに行ける作品として感心。
ある意味、暴力的な展開が東京っぽいなあという感想。
2010年代を代表するカンパニーになってくれるのでは…と期待しています☆

桜の園
青年団若手自主企画『西村企画』
アトリエ春風舎(東京都)
2009/04/09 (木) ~ 2009/04/15 (水)公演終了
満足度★★
まったく好みではなかった!
糸井幸之介のいつものように独特の音楽だから、一瞬FUKAIPRODUCE羽衣の公演かと勘違いしたくらい。それにしてはFUKAIPRODUCE羽衣の方がキャストの歌も上手いし、声量もある。
だから・・・不満の残った舞台だった。
以下はネタばれBOXにて。。

桜の園
青年団若手自主企画『西村企画』
アトリエ春風舎(東京都)
2009/04/09 (木) ~ 2009/04/15 (水)公演終了
満足度★★★
体力必要ですねえ
幾度となく繰り返し演じられたであろう作品が情緒や感情を温存しつつ、全く異質な作品となって現れた・・・って感じかな。
娘役の声がぼそぼそと独りよがりの表現となったのは残念、ぶつぶつでも結構それなりに響くよう、よりいっそうの努力を期待。
しかし、よく動き、よくがなり、よく変わる舞台だった。演じ手も観客もかなり体力消耗。

鬼桃伝 -oni-momo-den-
おぼんろ
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2009/04/09 (木) ~ 2009/04/12 (日)公演終了
うーん
う〜ん。数歩後退といった感じか。
でも次回公演への助走という期待も出来る作品だった。
というわけで今回は★を付けませんでした。ゼロではなく、「評価持ち越し」です。

冬の入口
ジェイ.クリップ
赤坂RED/THEATER(東京都)
2009/04/05 (日) ~ 2009/04/12 (日)公演終了
満足度★★★★
ラスト10分に、心を打たれ
最初の1時間は、とにかく退屈。
何ら刺激のない、物語を膨らまそうとしているのか、
ドタバタを盛り込みたいのか、
見ていて痛々しいシーンも多い。
だけど、後半、腹違いの弟が登場してからは、
グっと話が引きしまる。
密度の濃い時間、緊張感高まる空気が劇場に張り詰め、
非常に見応えがあった。
ラスト10分、咳払いすることさえ、ためらわれるほど
芝居に集中し、
そしてラストシーンに、心を打たれ涙した。
このシーンに持っていくための、退屈な前半だったのか。
いや、違う、これ90分程度に縮めたら、
もっと良くなるだろうに。
ひょっとしたら、この時間感覚の違いが
東京生活のリズムと、弘前生活のリズムの違いなのか。
長い歴史を持つ作品だけに、
いつかは三越劇場で新派に演じられるまでになってほしい

帰れない夜
KAKUTA
ザ・スズナリ(東京都)
2009/04/04 (土) ~ 2009/04/12 (日)公演終了
満足度★★★★
新鮮な切り口と構成、アッパレ
おー!意表をつかれました!!!
朗読劇って言うから、「小劇場で、無名若手役者が、
本読みなんかして興行として成り立つのか」って
勝手に思ってました。
ラブレターズを始め、源氏物語や百物語とか、
一流ベテラン俳優が、そこにいるだけで存在感のある
俳優が、朗読をするから感銘するのであって、
オリジナルでもない作品を、どうするのかと、思っていたら、
こうきましたか・・・
読み手は、あくまでも狂言回しかストーリーテラーで、
ちゃんとした芝居でした。
非常に見応えがあるんだけど、1本多いな、ちょっと長い。
あと最終話はクドい。
これ10分は短くなるだろう。
オムニバスだけど、舞台芸術もマッチしているし、
背景の物語もあっているし
小劇場ならではの、充実感はある。
ただ勘違いして、いい作品だからといって、
間違っても本多劇場に、この作品は
もって行かないでね。
作品のスケールが、あくまでもスズナリ止まり

淫乱斎英泉
東宝
あうるすぽっと(東京都)
2009/04/02 (木) ~ 2009/04/12 (日)公演終了
満足度★
俳優へのご褒美興行・・・みたいな
なんだろうな、昨今、大型舞台作品を支えている
浅野、山路へのご褒美で製作した作品なんだろうか。
非常に、主役2人が地味で華も艶もなく、
作品への求心力がない。
スケールの大きい作品を少人数で展開するには、
惹き付けられる魅力の大きい役者を配さなきゃ、
単なるラジオドラマ。
約3時間ものダラダラした上演時間、
半分以上、寝てました。
田中美里も、以前は、女優の狂気のような色気のある
役者だったけど、オーラが薄くなっちゃって。
セットが画像で描かれるテクニックは、
流石、東宝芸能のなせる技か。
ま、無駄な鋼材を使わないから、エコでいいか。
コストが安そうな役者と、簡素な舞台装置。
席が埋まらないのを前提に、
非常に損益分疑点を低く設定したような内容。
事実、客席は300席のあうるすぽっとの
3分の1も埋まっていない。

鬼桃伝 -oni-momo-den-
おぼんろ
ウエストエンドスタジオ(東京都)
2009/04/09 (木) ~ 2009/04/12 (日)公演終了
満足してない。
多分本人達もね。持ち味の熱量が足りなく感じました。やる側はタスク達成してるのに、空間の広さに吸われたか。特に高さ。この人達、もっとやれます。阿久澤さんと柴田さんはグッジョブ。

四月大歌舞伎
松竹
歌舞伎座(東京都)
2009/04/02 (木) ~ 2009/04/26 (日)公演終了
満足度★★★★
伽羅先代萩
通しで見るのは初めて。
仁左衛門の八汐は見てて飽きない。憎たらしいのに愛嬌あって、凄みと可笑しさが絶妙。

苛々する大人の絵本(公演終了)
庭劇団ペニノ
はこぶね(劇団アトリエ)(東京都)
2009/04/08 (水) ~ 2009/04/20 (月)公演終了
満足度★★★★★
夢のような世界が気持ちよい
実際にあの世界で暮らすとしたら苛々するだろうなと思うけれど端から見てるとメルヘンチックでまったり気持ちよい。
いろいろ深読みして遊べるのも楽しい。
美術が秀逸。ミニチュアにして部屋に飾っておきたいかも。

アチャコ
ユニット・トラージ
こまばアゴラ劇場(東京都)
2009/04/04 (土) ~ 2009/04/12 (日)公演終了
拝見しました
『アチャコ』は北村想さんの書き下ろしで、演出の小林さんは古くから想さんと一緒に活動されていたようです。俳優も皆様名古屋で知られた顔ばかり。
最近演劇に飽いた方、想さんを知らない方、職の無い方、勢いだけで上京してしまった方、そしてなによりも身近な「死」にさらされながらも、身を削り言葉を紡ぐ劇作家や、それでも世界を構築する演出家の皆様にはぜひともご覧頂きたい。
「善人なおもて往生をとぐ、いわんや演劇人をや」と言ったところでしょうか。