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フィフティ・フィフティ

フィフティ・フィフティ

宝塚歌劇団

宝塚バウホール(兵庫県)

2009/07/09 (木) ~ 2009/07/20 (月)公演終了

満足度★★

何もかもが中途半端な作品
タカラヅカの作品を論じると、出来・不出来をはじめすべてが出演者(多くは主演スター)のせいにされてしまうところがある。それは宝塚歌劇が「トップのスター性を強く前面に押し出す」ということを至上主義としている形態ゆえのことなのだけれども、ここでは純粋に演出面ついてのみ述べてみたいと思う。以下、ネタバレで。

ネタバレBOX

石田昌也が明らかに失速している。彼の作風は(好き嫌いはあっても)とにかくスピード感と、「現代」性が売りだったのではないのか。約20年前、疾風の如く登場し、「大時代的なタカラヅカの作風」に面と向かって異論を唱え、インカム形マイクをいち早く、見せる形で導入したり、小劇場演劇ばりのテンポと、タカラヅカでは禁制とされている下ネタや今風のネタをあえて確信犯的にちりばめ、風を巻き起こしたのではないのか。それは宝塚歌劇の中では主流にはなり得ないが、タカラヅカというレトロの殿堂に外界の空気を(それに対する拒否反応も当然)入れるゲリラ的役割を果たしたと、私は思っている。

彼は2009年現在の「現代」について行けていないのかもしれない。台詞の中でブログを「トイレの落書きの延長」と斬って捨て、パソコンその他の通信機器(にFAXをいれるあたりがもうすでに時代に乗り遅れている感)をもちながら引きこもっている登場人物に「世界中が知ることができる情報は自分が知らなくてもいい」とこれまた斬って捨てる(10年前に自分が「古い」と斬って捨てた同じ刃だ)。

かといって、10年前の「現代性」は10年ばかりで円熟するわけがなく、厚みがない。スピード感と現代性を失ったところに残るのは、薄っぺらさだけだ。

しかし、そういうことを感じさせないような作り方もあったはずだ。生の舞台には生の力があり、何かで目をひけばぐちゃぐちゃとした現実的なことや理屈が入りこむ隙ない空間を作り出すことができる。しかし、それもない。

たとえばストーリー展開で一番気になった点は、「姉(実は母)と恋人になりそうな男性のいい雰囲気に『自分は邪魔者』と思いこんだ少女が家出する。嵐の中、その救出した少女(寝ているが)をはさんで、別の主演カップルが愛の告白と、虐待を受けた過去のことを話し合う」という設定。少女がずっと寝てりゃあまだいいけど、時々起きるのは何なのだろう。普通、少女のことを考えていたらこういう行動はしないだろう。せめて場を変えるとか、少女に話を聞かせないようにするだろう。あまりにも展開が雑だ。こういう雑さが、脇のキャラクターや「虐待」というモチーフを、ただのツールにおとしめてしまう。

あと、これは完全なダブルトップ作品だ。華形ひかると真野すがたという若手路線男役を、前者はインチキ不動産ブローカー、後者は結婚詐欺まがいのジゴロという役柄にあてている。孤児院で育った二人がど田舎の過疎の村で1ヶ月暮らし、人間性を得るという大筋なのだが、インチキ不動産ブローカーが幼馴染みとカップル成立するのに、ジゴロの方の恋は空中分解してしまう。この恋の描き方も中途半端この上ない。愛している女に子どもがいたということで、恋は冷めるのか、なんなのか。男は結果として身を引く形になり神職を志し、悟りの境地に突入してしまうし、女は一目惚れして強く惹かれたその男よりも、子どもの父を選んでしまう。じゃあ何で別れた?別れてからの10年間の歴史は何だ?子どもを産んだ女だって恋をするという当たり前のことを知らないのか、石田昌也。

タカラヅカだ。恋愛至上主義がスタンダードだろう。どんなに話が不整合でも、恋が成就すれば(私も含め)客の大半はうっとりするのだ。うっとりしに来ているのだ。子どもを産んだ女も、更年期の女も、いや80歳になっても90歳になっても、いつだって私は少女に戻ってうっとりできるぞ。そのタカラヅカセオリー否定するならするで、新しいものを持ってこい、といいたい。「母」に埋没させてどうする。それはあなたの嫌う「タカラヅカセオリー」より数段大時代的でレトロなのに。

タカラヅカを見る楽しみのひとつは装置だ。バウホールは小劇場ながらレビュー専用の自前劇場なので、よその舞台ではできないような工夫ができる。今回はそれもなかった。カキワリとパネル式で構成されていた。振付と歌も、目をひく(耳をひく)ものはなかった。衣裳はもともと現代劇では奇抜なもの、豪華なものは使いにくいだろう。

タカラヅカ的なところで言えばトップスターにこれでもかと光を当ててスター性を強調するのも目の引き方のひとつだが、今回はダブルトップ作品ということで、その手も使えない。しかしそれは企画の段階でわかっていること。ならば他で工夫するしかないだろう。

いみじくも「フィフティ・フィフティ」(五分五分)というタイトルが、この作品の中途半端な作りをそのまま表しているようで、皮肉な印象をうけた。

以上は冒頭に述べたとおり、すべて演出(スタッフ)面への感想。私が見たのは初日開けて2回目の公演なので、千秋楽までに出演者の頑張りと熱気でもっともっとこなれたものになっていくはずだと思う。
ひみつのアッコちゃん

ひみつのアッコちゃん

劇団ガソリーナ

【閉館】江古田ストアハウス(東京都)

2009/07/08 (水) ~ 2009/07/19 (日)公演終了

満足度★★★★

ああ窪あつ
視点がかわるラストがすごいですね、劇中で披露させたストーリーもおもしろそう。

卵の中の白雪姫

卵の中の白雪姫

演劇集団若人

池袋小劇場(東京都)

2009/07/10 (金) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★

やっぱり・・・
やっぱり別所実の戯曲ってのは自分にとって苦手なのかなぁ^^;何本か戯曲を読んだことがあり,何かよく分からんなと思った思いが,芝居を観ても感じられました。これは芝居の良し悪しとは別に単なる好みの問題なんでしょうね。

スメル

スメル

キリンバズウカ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/07/04 (土) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

うまいよなぁ
さすが名のとおった役者さんがそろっているだけあって,そのまま違和感なく日常が目の前にあるって感じの芝居。うまいなぁ!感心させられます。強調されてはいますが,こういう人間たまにいるよなぁってのがあり,感情移入しすぎて観ていて腹を立てたり,ホッとしたりしましたが,時間がたつにつれて人間関係,特に親子の関係がジワッときてせつなくなります。自分の好みのストーリーではありませんが,観に行けてよかったと思っています。

ロボット

ロボット

劇団三年物語

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/07/04 (土) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

3回目
三年物語の公演は毎回3回以上観ています。見るたびに新たな発見があって見飽きることがありません。そしてまた観たくなる。

2時間15分という時間、いつまでも終わらないで欲しいと感じてしまうほど、良い、面白い、泣ける、最高です。

11日は、三年物語がお初の9人を引き連れて、団体で観に行きます。皆さんの感想が今から楽しみです。勿論、私も、堪能したいと思います。

箱を持っている

箱を持っている

劇団あおきりみかん

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/07/10 (金) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

まるで箱が積み上がっていくように、うまく構成された不思議喜劇
ちょっとした不思議設定をもとに、いろいろと考えてしまうような舞台だった。
笑いの数はそれほど多くないのだが、なかなか興味深い内容と展開がとても好印象。面白かったし。

・・・またネタバレに長々と書いてしまいました。

ネタバレBOX

人は「箱」を持っている。あるときからそれが見えるようになってしまう。どうやらまったく同じ箱を持っている人を見つけて、その箱を潰してしまえば、もう箱は見えなくなるという。あるとき「嫌われ屋」という商売をしている、人に嫌われたいと思っている女と、人に好かれたいと思い「女優」をしている女が、互いに同じ箱を持っていることに気がついた。そして、彼女たちは、「取材」という名目で相手のことを知ろうとする・・というストーリー。

誰しも、自分を「演じて」いたりする。「こうありたい」「(みんなに)こう見てほしい」などという欲求からだ。「見せたい自分」に「演じて」いるのだが、自分は「演じている」とは思っていない。というか、演じているように周囲には感じてほしくない。そのために無理をしすぎたりしている。

自分の性格がこうだから、こうありたい(こうあるべきだ)と思い込んでいる2人の女が、互いに「同じ箱」を持っていることが見えてしまう。相手を観察するうちに、自分の中で見たくなかった「演技する自分」「本当の自分」の影がちらついてしまう。それがとても嫌でたまらない。同じ箱を持っているのが嫌だし、彼女は自分とは同じではない、と互いに強く思う。それは単なる「近親憎悪」とは少し違う感覚だ。

「箱」が見えてしまう状況というのは、どうやら、自分自身のあり方に行き詰まりが「見えて」きてしまった兆候なのかもしれない。ある種の閉塞感からくるものか。
「箱」を見えなくしたいのは、自分と同じ箱を見たくないからであり、他人の箱が見えてしまうことそのものが嫌というわけではないのだろう。
だから、潰すべきなのか、どうするべきなのか悩んでしまうのだ。見えなくしてしまっていいのだろうか、ということもあるのだろう。

「箱とは何か」「箱が見えることの意味は」という謎を最後まで引っ張りながら、結論は具体的には提示せず、観客にある程度委ねながら、さらに記憶と事実を、どちらが正しい事実なのかはわからないまま見せていく手法はうまいと思った(ビデオによるリプレイなど)。

彼女たち2人は、どうやら記憶も自分たちが感じていることも実際とはズレているようなのだが、それを彼女たちに突きつける2人の男たちも、実は互いに同じ箱を持っていて、やはり互いに憎悪があり、親近感もある。つまり、彼らが見せている彼女たちの状況も、すでに歪んでいるのかもしれないという不思議な感覚に陥る(ビデオに写っているからといっても、見ている側の感覚がある以上、事実とは限らないのだ)。つまり、自分の見ている世界が事実とは限らない(それは観客の側にとっても)。

舞台では物語が進行していきながら、箱がどんどん積まれていく。最後は彼女2人を取り囲むように積まれていく。彼女たち2人だけの世界に塗り込まれていくのかと思えば、箱は崩れ、彼女たちは互いに別れて行く。

相手のことを取材して知れば知るほど、自分の中にある「見たくない自分」が見えてきてしまうのだが、それを突き詰めていけば、その「見たくない自分」も「自分である」ということに気がついたのだろうか。穏やかに話す2人の姿がある。

互いにわかり合えたのか、つまり、自分自身の姿に納得できたのか、ラスト、そんな「世界」から、ぴょんと飛び跳ねてこちら側(観客側)にやって来る2人。2人とも手には箱は持っていない。それは箱を潰してしまったのか、あるいは、閉塞感を互いに(自ら)突破して、箱の見えてしまう状況を脱したのか、あるいは、単にわれわれ観客には箱が見えないのか、それはわからない。男にはまだ箱が見えているようなのだが。
意味を考えさせられるような、とても印象的なラストだった。

ただし、観ていてわき上がる疑問に対して「コレだ!」と具体的に何かを突きつけることをしないというのは、諸刃の刃であり、観客が自分でいろいろ考えることの余白を提供しているようでもあるのだが、伝えたいメッセージが伝わらない可能性もあるのではないだろうか。

さらに書いてしまうと、主人公の2人の女については、互いの取材でどのような人なのかが、浮かび上がってくるのだが、そのアウトラインが細いというか弱いというか。そこが太く強く浮かび上がってきたのならば、メッセージもストーリーもすべて伝わりやすくなったように思えるのだ。これは前回観た「蒲団生活者」でも感じたことなのだが。

ついでに書くと、ある集団に嫌われることを仕事とする者を送り込み、その人を全員が嫌うことで、集団の結束を強めるという「嫌われ屋」の設定はとても面白いアイデア。
上海異人娼館-チャイナ・ドール -

上海異人娼館-チャイナ・ドール -

青蛾館

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

さすがの様式美☆
原作・寺山修司、脚本・岸田理生による舞台は、もはや歌舞伎のよう。偉大なる先人の芸を、しっかりと残そうとする試みにはつねに好感を抱く。とはいえ、それはもちろん全面肯定ではなく、とても懐かしくもあるけれど、もっと新しい風も感じたかった、ということでもある。もちろん、元・唐組の丸山厚人が客入れ、には激しくこころ踊ったのだけれど、頽廃という鈍色の輝きを欠いたようにも思えてしまった。少なくとも、いろいろな意味で、客席前方の桟敷席に直前までほとんどだれも座らなかった事実には疑問符が、灯る。

ロボット

ロボット

劇団三年物語

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/07/04 (土) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

感動
みなさま書いてらっしゃるとおり、あらゆるエンターテインメントの詰まったお芝居でした。
それぞれのキャラが個性的で、とくにみさおがツボでしたw
みんな衣裳も凝っていてステキ!
あとはネタバレにて。

ネタバレBOX

「人類=宇宙のウイルス説」は目からうろこでした。「人類が滅亡することが、この宇宙全体の平穏なのか?」と。

じょじょに、ニンゲンのいろんな感情を獲得していくミライが、ラストで得た感情が「悲しみ」だった。
ストーリーだけでなく、演技に泣かされたのは久しぶり。
いい舞台を観させていただきました。


司令部の声が聞き取りにくいのは否めませんが、敵数と大きさが増しているのはなんとなく分かりました。
膨大な台詞量、感服いたします。


カーテンコールで明転したとき、ミライは一度いなくなっててくれた方が、いきなり現実に引き戻されずに良かったのでは、と思いました。
キドクラッチ

キドクラッチ

MCR

中野スタジオあくとれ(東京都)

2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

櫻井氏だけでもすごいのに・・・。
そこに有川まことさんと小椋あずきさん・・・。

先日ソロ公演がすごかったコマツ企画の川島さん・・・

で、誰の個性も殺さずに舞台を成り立たせるのがすごい。

開演前に上演時間を聞いて、MCRの本公演より
ちょっと物足りないかなと思いましたが、とんでもない
十分おなかいっぱいに楽しむことができました

ネタバレBOX

根本にあるのは
ボケと突っ込みだと思うのですが・・・。
とにかく会話の中身の飛び方というか外し方が
並はずれていて
それだけでもう十分魅了されてしまう・・

というか、あの会話のかみ合わなさや
ものすごい切り返しは
櫻井作劇ならではのものかと・・・。

サリバン先生とヘレンケラーの比喩なんて
私的には本当にツボで・・・。

で、すっと良い話にまとまったかと思いきや
その物語の屋台崩しみたいなことをさらっとやってくれるわけですよ。

ほんと、すごいなと思います。

キドクラッチ

キドクラッチ

MCR

中野スタジオあくとれ(東京都)

2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

すっばらしい座組みでかわいいお話。
めっちゃお気楽に観に行きましたけど、こりゃすごいですわ。あたたかくてやさしくて暴力的でぶっとんでて。どの切り口をとってみてもいい。

あまりに好みの俳優さんだらけだったのでつい2回観に行きました。笑えればそれで満足、的な甘甘な目線でした。けど、そんな期待を大きく外して、笑わせながら物語として包み込んでくれるっていう、主宰櫻井氏のすごさを思い知らされる作品でした。

一言一句逃さずに楽しみたい。そしてそこに込められた想いを感じたい。

ネタバレBOX

七夕らしい恋のお話です。

結末に向かうヒントが前半からぱらぱらと散らされてます。一度観てげらげら笑った挙句はっとして、二回目結末わかった上で観たらどこもかしこも切なくなっちゃって。笑いたいし泣きたいし、ぐるぐるといろいろな体験をした気分です。

有川マコトさんの笑顔があんなにかわいらしく見えてしまうのはマジックでしょう。有川さんとあずきさんのカップルはシリーズ化して欲しいくらいにキュートでノスタルジック。

今回は男性がとってもいたいけで抱きしめたくなるほどピュア。ごっつい強面ばっかりなのにね。大切な人を思う気持ちって、人をこんなにかわいらしくしちゃうんですね。

櫻井さん自身がこんなにストレートにいい人キャラを演じてるのが不思議です。いつも露悪的に見える役ばかりなのに。それもまたよし。
ロボット

ロボット

劇団三年物語

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/07/04 (土) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

物語、台詞の力
 三年物語の芝居を観ると、いつも個人的な、昔のことをいろいろ思い出す。もちろん、芝居のストーリーと僕の人生が同じわけではないのだけれど、役者の表情が、心の揺れが、僕に何かを思い出させる。
 三年物語が生み出す物語は、魂を揺さぶる。本気の役者が放つ台詞は、個人的な表現を超えて普遍の大地に届く力を持っている。その輝きに引き寄せられて、僕は三年物語の芝居に通い続ける。今公演は、すでに3回行っている(笑)。
 ぜひ多くの人に観てほしい。そして、ちょっとセンチメンタルな、あたたかい気持ちになってほしい。

キドクラッチ

キドクラッチ

MCR

中野スタジオあくとれ(東京都)

2009/07/08 (水) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

正しい使用法
近藤美月という女優は、用法用量を守って服用すると必ず効果を発揮する特効薬のような人。もはや一個人の固有名詞を離れて、この類の「狂った美女」キャラを総称するジャンル名になってもおかしくない。
中川智明と吉田久代は対等なバカップルだったが、近藤は相手役の川島潤哉を踏み台にして暴れる役割で、あの川島が「正常な人」に見えるほどだった。
この作品は正しく使ってる、と思う。

ネタバレBOX

以上の4人を前半に暴れさせて、笑わせる。
だが話の核心は、小椋を巡る有川と櫻井の歪んだ、けれど悲しい恋愛風景にある。
中盤、櫻井の口から構造を規定する決定的な台詞が語られて以降、ハチャメチャなエロスの海岸物語は、『シックスセンス』のようなタナトスの悲愛の物語に表情を一変させる。そのあたりが見せ場か。

欲を言えば、終盤に全員が登場する場面で、バカップルたちのもうひと暴れが見たかった。序盤に比べてみな一様にふつうの人になってるのが残念だったな。
ひみつのアッコちゃん

ひみつのアッコちゃん

劇団ガソリーナ

【閉館】江古田ストアハウス(東京都)

2009/07/08 (水) ~ 2009/07/19 (日)公演終了

苦悩の始まり。
岩城しずくの苦悩・・・観る私も苦悩が始まる。

ネタバレBOX

親の面談5回。何故親が?恵恋の母の時に説明があるが実名なので興醒めする。心遥の母の時点で、この後同じような面談を3回続くのかと思うと辛くなった。セット移動して視点を変えるのは良しとするがそれでも飽きる。
幸音の母にいたってはアニー、唄、長いし、なにがしたいのか解りません。
合格を決めるにしても、3分かい!!  合格者の名前もわざと解らないようにしているし。ラストしずくの長セリフこそ観客に向かって言ってほしかった。
約2時間、長い!

2Lのペットボトル(しずく)。舞台を這いずるゴキブリ。暗転するタイミングがズレたり。しずく、高見沢がセリフかんだり、そんな事ばかりが目についた公演でした。
ロボット

ロボット

劇団三年物語

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/07/04 (土) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

最高です!
感動の嵐です。

『第三章』全席指定席公演!

『第三章』全席指定席公演!

グレコローマンスタイル

ぽんプラザホール(福岡県)

2009/07/07 (火) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

草食系男子も肉食系女子も ぜひ!!
おもしろかった。まさにラブコメ!!
しかもオトナのラブコメ!
思わず 「キャッ(/д\*))」みたいなシーンが満載☆

ラストは、目の前で「あいのり」を見ているような気分になりました。

ロボット

ロボット

劇団三年物語

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/07/04 (土) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

最後は号泣
ネタバレです。

ネタバレBOX

笑いあり、アクションあり、愛あり、ダンスあり、涙あり、感動の作品。
ラストシーンでのミライの「私は役に立ったかい?」の台詞で涙が...
あとは最後まで涙が止まらなくなりました。ミライと光子の演技が素晴らしく、完全に引き込まれて号泣余計に泣けてしまいました。
人は愛すべき自分より大切な誰かの為に最大限のあらゆる努力を惜しまないことを教えてくれた素晴らしい舞台でした。
スメル

スメル

キリンバズウカ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/07/04 (土) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★

2日目だ
と知らずにいくという、わけわからなさ。

おもしろかったです。

キリンはこれからたのしみだと思います。

ネタバレBOX

細野のおでこが心配なオヂである
ヘッダ・ガブラー

ヘッダ・ガブラー

メジャーリーグ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2009/07/08 (水) ~ 2009/07/14 (火)公演終了

満足度★★★★★

予想を
超えた、すばらしさだったよん。
そうか、そういう風に突き抜けたか!

古川演出、突き抜けた感じ。
さらに、箱庭小野! すばらしい面差しをします。
暗い、悪い二枚目って、いいじゃんか!

ネタバレBOX

小沢真珠が「悪女?当たり前じゃん」というおおかたの予想を超えた、「悪女」っぷり、すばらしいです
シド・アンドウ・ナンシー【CoRich舞台芸術まつり2009春 グランプリ受賞作】

シド・アンドウ・ナンシー【CoRich舞台芸術まつり2009春 グランプリ受賞作】

MCR

駅前劇場(東京都)

2009/04/22 (水) ~ 2009/04/26 (日)公演終了

満足度★★★★

生きることへの切ない思いが、汗と爆笑の中にひたひた満ちる
 MCRの作品を観るのは、プロデュース公演などを含めておよそ8作目となりました。『シド・アンドウ・ナンシー』は、私が観た中で一番完成度が高かったように思います。昨年の「CoRich舞台芸術まつり!2008春」参加作品『シナトラと猫』で気にかかった舞台美術や転換時の演出についても、今作ではライブ感・手作り感が生きており、いわばスタイリッシュな見どころにもなっていました。

 生きることも死ぬこともどうでもいいと思っているヤクザの安藤(中川智明)。急激に太り続けて死に至るという不治の病に冒されたたっちゃん(辰巳智秋)。2人が親友同士だった高校時代の回想シーンを交えながら、状況は違えども互いに死を目前にした2人の男が、命に、人生に、どう決着をつけるのか(決着など訪れず死が彼らをさらっていくのか、それとも…)が描かれます。あらすじだけだと深刻な悲劇のようにも思われますが、実際は爆笑・失笑づくしで、ロマンティックな恋愛のエピソードもありったけ盛り込まれた娯楽作品でした。

 作・演出・出演される櫻井智也さんが書かれるセリフは、小劇場ファンの間で“櫻井節”と呼ばれることがあります。笑いすぎてお腹が苦しくなるほどのギャグに、世間に対する主張がしっかりと織り込まれていたり、粗野で乱暴に聞こえる言葉に、恋のときめきや切ない思いがしたためられていたり。

 組み体操をしたり、本気で(?)叩いたりなど、生々しいハプニングを盛り込んだ見世物の要素も、大いに生かされていました。客席が2方向からはさむ対面式のステージなので、役者と観客との距離がとても近いのです。しかもコントではなく、演劇的な魅力に昇華させているのが素晴らしいと思います。

 ポスト・パフォーマンス・トークは制作の方が司会進行して、観客から事前に質問を受けつけるシステムを採用。赤裸々な劇団内トークを見せるスタイルがお好きなお客様もいらっしゃるかもしれませんが、私は『シナトラと猫』の時よりも濃い内容になって、改善されたように感じました。

 劇中で使用された缶ジュース型のおしるこが、ロビーでバラ売りされていましたので、1本購入。寒い季節になったら飲みます(笑)。また安藤たちのことを思い出して、しみじみ笑いたいと思います。

ネタバレBOX

 ヤクザの組長(北島広貴)とその子分・小川(おがわじゅんや)のあきれるほどバカなやりとりに爆笑。

 「先に俺行くわ」と言って家族で夜逃げしたナベちゃん(渡辺裕樹)は、大人になって、借金返済のために女(伊達香苗)に臓器を売らせようとしていました。安藤はそれが「自分の先(未来)」なのだと気づきます。過去と現在を描きつつ、実はそこに未来をも見せたように感じ、タイムスリップした気分を味わいました。
ロボット

ロボット

劇団三年物語

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/07/04 (土) ~ 2009/07/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

あーがれー
丁度真ん中の日にいってきました。私は初日も見たので、そのときとの比較でよくなっている点が見受けられて、これだから何度も見たくなる!!と
思いました。一緒に見に行った会社の同僚にも大好評。
泣いてましたよ☆
演劇ってなかなか人を誘いにくかったりするのですが、この公演、誰でも誘って大丈夫だと思います!連れて行ってよかったです。
ここのところの湿気で滅入り気味なときにこの感じ☆
まだまだイケルはず!!盛り上がって盛り上がって、これでもかってくらい
盛り上がって☆☆☆会場にいる人全員飲み込むくらいに盛り上がってほしいです!!飲み込まれにまた行きます!!

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