最新の観てきた!クチコミ一覧

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翻案劇 サロメ

翻案劇 サロメ

アトリエ・ダンカン

東京グローブ座(東京都)

2009/10/19 (月) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★

いろんなものが
うまくさまざまな具財が調理されていて、さすがスズカツさんです。私なんかは、あの曲がかかるだけでウキウキしてしまうのですが(笑)だってねぇ。結局、篠井さんとスズカツさんの3つの作品はクリアです♪ぜひ、続けて欲しいです。

映画「曲がれ!スプーン」【12月より舞台版全国ツアー開始!】

映画「曲がれ!スプーン」【12月より舞台版全国ツアー開始!】

映画「曲がれ!スプーン」製作委員会

※劇場情報は公式HPにてご確認下さい。 (東京都)

2009/11/21 (土) ~ 2009/12/31 (木)公演終了

満足度★★★★

バランスの取れた娯楽作品でした
芸達者な役者さんの抑えた演技がタイムリーに輝いていたように思います。最後までよく笑いましたが、終わってみると心が暖かくなっている映画でした。いつも小劇場系の演劇ばかり観ていますが、映画の良さも また見直しました。この映画をクリスマスに観れたらいいなぁ、と思った六本木の夜でした。

モロトフカクテル【公演終了、次回公演は来年4月@楽園】

モロトフカクテル【公演終了、次回公演は来年4月@楽園】

タカハ劇団

座・高円寺1(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

このカクテルで乾杯は無理
評判作の再演ということで見に行ったのだけど、最初に見てイマイチだった「もう一度スプーンを曲げよ」のときの評価を覆すものではなかった。

ネタバレBOX

70年安保からすでに40年近くが経ち、当時学生だった人の孫が今では同じ大学の学生であってもおかしくないくらい。後の世代が当時のことに興味を持ってあれこれ調べていけば、だいたい似たような感想に辿り着くのではないだろうか。その意味では、それほど新鮮味はなかった。

当時、内ゲバをやっていた過激派が今も解散せずに残っていて、大学生を勧誘したりしているのも、最初に知ったときはちょっと意外な感じだった。

この芝居では、大学の自治会室が廃止されることになり、それに反対する学生の動きを中心に描いている。それを支援する人物としてかつての過激派のメンバーが登場し、署名集めに協力したりするが、何かというと組織への支援金を求めるので、宗教団体みたいだと皮肉られるところが可笑しい。

当時の学生男女がつけていた交換日記が自治会室に残っていて、それを読んだ現代の学生が、彼らの政治思想と性欲の折り合いのつけ方に、ある種の滑稽さと堅苦しさを感じるというのもうなずける。

劇中、この日記の男女が役として登場するのだが、その描き方にはかなり疑問を感じた。

冒頭に登場して二人が日記の内容を交互に語るところでは、それが現在なのか過去なのかがどうもはっきりしない。

かつて学生運動に参加していて、今は大学の職員になっている中年男が、実は二人の知り合いで、夜中に自治会室で三人が会話するところでは、男女が中年男の回想の中にいる人物だと感じられる。

ところが終盤になると、現在も過去も関係なく、学生たちが入り乱れる。

具象の舞台装置は現在の自治会室を表していると考えるのが普通だと思うが、そこへ過去の人間を登場させる場合、それなりの手続きというか設定が必要なのではないだろうか。その辺があいまいなので、過去の二人はときには現在に住む幽霊のようでもあり、ときには現在の人間の回想の中の登場人物に思えたりもする。あるいは芝居自体が過去と現在を行き来しているのかとも思えるし。実際、終盤の籠城場面では過去と現在がオーバーラップする。

もうひとつ、見ていて変だと思ったのは、脇役の一人にふいにスポット照明が当たって、彼が客席に向かって突然ナレーションを始めるところ。劇中の人物がナレーターを兼ねるときはふつう、物語がその人物の視点で描かれることを意味すると思うのだが、この芝居ではそういうそぶりは全然なくて、ただ会話では充分に状況説明ができなかったので、とりあえずモノローグで説明しておこうという安易な発想が感じられた。




深情さびつく回転儀

深情さびつく回転儀

電動夏子安置システム

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

電夏お得意の理系ゲーム式演劇。
日に3ステージの忙しいタイムスケジュールはいつもの通り。尚且つ今回は結末が6パターン。全く無茶する連中だ。それでいてしっかりこなしているのは確かな地力の現われ。個人的には既に数年越しで見ているので、初見の方が多いのは結構意外。
人数を絞ったほうが内容も濃厚になった様な気はする。人物背景とルール説明で浪費した時間がちょっと長かった様に思えて。その後に一気に面白くなるんだけど、ギアを入れるのがもうちょっと早かったらなぁという勝手な欲が沸きました。そんな大所帯の中、浮き立ったのが劇団員それぞれのグッジョブ。核を固めて、脇を固めて、そしてそれをぶっ壊す(笑)。あれだけの人数の中でもそれぞれがしっかり良い仕事をしています。劇団員だけでアレンジしてこの演目を再演しても相当面白いものが観られるはず。これは確信。
良い客演をしたなと思えたのが、柿食う客の七味さん。「演じる」というよりも「キャラクターになる」に近い柿のスタイルが途中から見事に合致します。
『難しい内容なのかな?』と、観ようか迷っている方へ。別に演劇として観る分にはゲームルールを理解していなくとも何ら問題なく楽しめます。でもね、「頭で全て理解するのはちょっと困難だけど、とりあえず目の前でなんか変な事になってる人物の姿がやけに面白おかしくて堪らない」というのが電夏マジック。頭を使おうとしている時ほど、ふいに変な所を突かれると急激にツボに入ったりする事ってあるじゃないですか。感性と脳みその両方を使って観劇する事をおススメします。

ネタバレBOX

波に乗るまでが長いと思えた要因はやっぱり人物背景とルール説明で浪費した時間のせいなんだけど、美雪の在り方も影響していた様な気が。初めにルーレットを適当にいじってしまうのが彼女。でも彼女に対して何の興味も沸かなかった。あの不思議な小部屋に入るまでの間に、美雪がもっと興味を沸かせてくれる存在であってくれたならなぁと個人的には思います。
twelve

twelve

劇団6番シード

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2009/09/12 (土) ~ 2009/09/21 (月)公演終了

満足度★★★★

友達が絶賛
「twelve」はパズルミステリーという通り、散りばめられた伏線の数々は過去の松本さん作品の比ではないですね。前半は登場人物たちと同じように困惑していました。事故で亡くなった12人がどう繋がるのか、その家族たち、そして看護師を結ぶ糸もあり、先の予測がつきませんでした。
ひとつの謎が解けると同時に、新しい疑問が生まれる。いったいどんな結末を迎えるのかと舞台に集中しました。後半ですべてのピースが時間軸に沿ってはまっていく過程には感激しました。そして最後に開けた扉の先にある別れと希望。今までにない作品でした。

コリッチにも紹介されている舞台音楽に関わる仕事をしている友人がいるのですが、6Cのことを紹介したら前回のアトリエ公演を観に行ってくれました。楽しんでくれたようで、今回も観劇してメールをくれたのですが、とても感激した様子でDVDの先行予約までしていました。SNSの観劇日記を読んだら絶賛していたので、とてもうれしく幸せな気持ちになりました。メジャーな舞台で仕事をしている方だし、その人が私の大好きな6Cを気に入ってくれたのですから。

ネタバレBOX

6Cメンバーは好きな役者さんばかりなので、いつものように楽しめました。事件にも登場人物たちにも関わりが大きかったつっちーさん演じる吉岡の妻や子供への想いを語るシーンがカットされたというのが残念です。「twelve」のほかのメンバーは家族との関係や想いが深く描かれていましたけど。観たかったです。やはり死を描くなら、愛する家族を残して逝かなければならないという部分は大切ですから。

今回はDVDを購入していませんが、もう一度見直したら違う感じ方もできるのかなと思います。複雑な謎のほうに意識がいってしまっていたので。
謎といえば、亜音さん演じる詩人の正体には一番驚きました。とても不思議なオーラを持った可愛いキャラでしたが、まさかヘブンズドアだったなんて。すっかり騙されました。
深情さびつく回転儀

深情さびつく回転儀

電動夏子安置システム

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

 
観劇

ハセル

ハセル

空気ノ機械ノ尾ッポ

桐生市有鄰館(群馬県)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

桐生は
東京に続き、桐生でも見てきました。
完成度も上がり、すごく見やすく、蔵の中での芝居だったのですが、とってもいい雰囲気でした。

ネタバレBOX

最後の手がどう飛ぶのか、興味津々でしたが、裏切ることなく飛んできて、満足です。
蛮幽鬼(ばんゆうき)

蛮幽鬼(ばんゆうき)

松竹

新橋演舞場(東京都)

2009/09/30 (水) ~ 2009/10/27 (火)公演終了

満足度★★★★

インテリな新感線
やや、インテリな新感線であった。
軽い調子やお下劣なドロ臭さは(お色気というべきか)
非常に控えめ。
これは、上川・堺の生真面目さと知的さが
脇に控える新感線メンバーの色より強いせいであろう。
それは、漫画チックさと単純さが強いストーリーの中では
やや違和感がある。
そう、少年漫画のヒーローのような颯爽さに
欠けるからであろう。

舞台装置、照明は、スーパー歌舞伎に
匹敵するほどの派手さ。
いのうえ歌舞伎も、すっかり演舞場に定着した感である。
ダイナミックな舞台転換や、
わかりやすい場面構成は、ザッツエンターテイメントである。

上川は、スターらしい華やかさはあるが
全体に芝居にメリハリがなく一本調子。
遊び心がなく、誠実そのもの。
それは、この芝居にはデメリット。
シリアスなストリートプレイのほうが
合うのではと思わずにいられない。
少し披露した歌声が、なかなかで
ジャンバルジャンを演じればいいのになって思う。
太一君は、とても軽やか。トゥーランドットより
ずっといい。
殺陣のシーンなんかは、ワクワクする。
源義経なんか、良さそう。
(あ、これはタッキーの持ち役か)
惜しいのは表情が全くないところ。
喜怒哀楽が、もっと伝われば、
話を膨らますだろう。

稲森いずみは、とっても顔が小さく可愛い。
出番が少ないせいもあって印象は薄いけど、
きっちり役柄を演じていた感であるって程度。

でもチケット代金¥12500に見合う作品だった。
3時間30分、退屈せず、作品の世界に入れました。


ネタバレBOX

宛書された役であろう、堺のニコニコ顔。
3時間30分の上演時間中、目の色の変化に3回気づきました。
それは、ゾクっとするほどのヒールさで
野心が滲み出ており、素晴らしい。
でも、たまたま取れた1階席後方からオペラグラスで見て
気づいた程度、それは、こういう大劇場ではどうだろう。

印獣

印獣

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2009/10/13 (火) ~ 2009/11/08 (日)公演終了

満足度★★★

全ては三田佳子
休憩含めて2時間40分、流石に長すぎる。
三田佳子の百変化を魅せる見所はわかるが、一こま一こまが、
いかんせんクドい。
遊び心なシーンが、だんだん痛々しくなってきて
「三田佳子、借金でもあって大変なのかな、
こんなことまでして・・」って気持ちになってきた。

おそらく普段の三田佳子の芝居を見に行く客層とは
被らないのを前提にしているのだろうが、
演舞場での芝居、市村正親との「越前竹人形で
大女優としてのオーラに圧倒されて以来、見続けている自分的には
哀しくなってくる。

河原ワールドというより、長塚ワールドっぽい、この作品。
2重構造の舞台装置や、舞台の密度を見ていると
「シアタークリエに、爪のアカでも飲ませてやりたい」って
思うほどの贅沢感がある。
役者陣も含め、派手さに溢れる、この作品。
ただ評判ほどクドカンの脚本はこなれておらず、
消化不良な面も多い。荒削り感も多いのは、
座長さんクラスが集まりすぎて、出来上がった作品が、
変形していってしまったか。

もうちょっと、ギュっと縮めて2時間程度にして、
なんとなく勘違い感がある岡田の配役を変えて
ぜひとも、再演してほしい。
こなれたら八千代座に見にいきたいな。

ネタバレBOX

ダラダラした2時間が過ぎ、本領発揮となるのが
母親としての芝居になった時点、人形の娘相手に
オーディションに臨む芝居。
ここからはグっと芝居が引き締まり、
濃い口な三銃士も全て蹴散らす化身である。

くちびるコミック

くちびるコミック

ライオン・パーマ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/19 (月)公演終了

ふふふふふ♪
やっぱり、あのかたが出ていると、それだけで華がありますね~~!!

深情さびつく回転儀

深情さびつく回転儀

電動夏子安置システム

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★

法則が見えてからはもう・・・、
ずぶずぶに取り込まれてしまいました。

これ、面白い。

当日パンフにメモをしながら、
その法則と舞台の一致に
取り込まれて・・・。

エンディングが6つというのも
充分にありえると納得。

すごくしたたかな
エンターティメント性を内包した
お芝居だと思います。

ネタバレBOX

開演してからしばらくは
お芝居からやってくるある種の閉塞感に
息を潜める感じだったのですが
「0」が出たあたりから一気に面白くなりました。

当日パンフに
こじゃれたアナウンスで告げられる出目を書いていくうちに、
それだけで内容が出来るわけではないのですが
ある種の高揚感が膨らんできて、
どんどんとのめりこんでいきます。

部屋の壁を彩る照明の工夫や、
チップの存在が作り上げるさらなるゲーム性。

テーブルの図を見ながらわくわくする。
出目の数字とチップの効力と舞台の整合性が
美しいほどに貫かれていて
ぞくっとくる。

芝居のクオリティが
不条理にも思える、ルーレットの出目と舞台上の出来事を
しっかりとつなぎ支えていきます。
どんどんと広がり重なっていく世界観を背負うだけの力が
役者や演出にあって
観る側はそれゆえロジックの面白さに
無抵抗で身をゆだねていけるのです・。

ルーレット盤の近くで観ていたのですが
それまで静かに回りつづけていたものが
終盤は玉の踊る音が聞こえてきて、
舞台は溢れんばかりに膨らんで、
最後の出目・・・。

6つのエンディングがあるそうですが、
少なくとも私が見た回の終わりは
しっかりと物語を収束させていて、
満足感をもって心地よく拍手をすることができました。

この作品、本当にはまります。
時間が許せば、せめてもう一度くらい観にいきたいのですが
難しいか・・・。
生きてるものはいないのか

生きてるものはいないのか

五反田団

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/10/17 (土) ~ 2009/10/31 (土)公演終了

観ました
舞台上でも観ている自分の内面でも何も起こらなかったんだけど、それが良いのか悪いのかが全然わからない。ある意味では稀有なことだと思う。トークで演出家が話していたことはすごくよくわかった。演劇というよりインスタレーションな感じ? それが自分にとって良いのか悪いのかはやっぱりわからない。

深情さびつく回転儀

深情さびつく回転儀

電動夏子安置システム

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★

面白いけど複雑過ぎて混乱する
実は16日の初日に一度観て、わからない点が多くて、翌日観たら
違うバージョンの結末で、それで若干筋が補完されたという感じ。
電夏は大好きな劇団だし、ロジック・コメディーというコンセプトにも共感
するが、今回はそのロジックに足を引っ張られすぎの感が強い。
まず、ルーレットとチップのルールがパンフを読んでもわかりにくく、
終盤近くに俳優のじょんが説明するが、頭が悪いのか、よく理解できない。ルーレットに近い前のほうの席で観ても、俳優の体や手によってふさがれ、実際に数字は確認できないので、数字の出目が何かにはそれほどワクワクしなかった。視覚的に大きなルーレットなら、単純に楽しめるのだろうが。
役者の動きで「あ、状況が変わったんだ」と思う程度で、コメディーの部分は
面白いのだが、ルールの複雑さはさほど意味を持たない。
結末を見ても、スッキリ感はなく、別の疑問が沸いてむしろフラストレーションが増すばかり(笑)。
そのためか、上演台本が売り切れとか言っていた。
6つの結末が書いてあるから?
最近、他の劇団でも日によって演出や結末を変えたり、2バージョン見ないと
ストーリーがつながらないという趣向がしばしば見られ、
ファンサービスやリピーターを誘う興行的な思惑もあるようだが、
本来、作品は1本で完結、勝負すべきで、個人的にはあまり感心できない
企画だ。
引っかかった点いくつかはネタバレで。

ネタバレBOX

①最初に出てくる5人のチャレンジャーが住んでる家は緑色の屋根の家で
「向こうに見える4つの家」という台詞があるので、家は5つあるのだろう。
4つの家は赤と黒、それぞれ四角と三角の屋根があるわけだ。
しかし、「4つ?5つじゃなくて?」という台詞が後から出てきて、紛らわしい。
②蒼(七味)が「私には4棟の家が残された」と言っているが、葵(志賀)は「私はこの家をもらったの」と1軒のように言っている。
フライヤーには次女に4棟の家が残されたと書いてあるが、同じ次女のアオイという娘(正確には自分が次女のアオイと思い込んでいる娘)でも、相続したと聞かされてる家の数が違うのだろうか。
次女に2人の妹がいて、長女を加えれば4人の娘で、1人1軒ならわかりやすいのに、1人に4棟とする設定がわかりにくいのだ。
③自分が観た回では娘は4人いたという結末だったが、5人の目隠しされた
子供はどういう意味になるのか。また、常葉の妻が地下室で見た「目隠しされた子供」というのは誰なのかがわからない。夫が殺したのは
成長した娘なので。
ストーリーをいたづらに複雑にしている感が拭えない。
ナゾはあってもよいが、1本観ても解けるようにしておかないと
反則技に思えてしまう。

俳優はそれぞれキャラクターが楽しめる。
岩田の低音の声が管財人の風格を感じさせた。
渡辺の芝居にリアリティーがある。
澤村・なしおの夫婦がとにかく笑わせる。
なしおの安定感、澤村のトボケた中年男の存在感は捨てがたい。
七味はなしおと入れ替わったときの芝居が巧い。
しゃべりかたで人格はなしおだとわかるところがさすがだ。
新野の美雪は「由布さん(じょん)」への屈折した女心がかわいい。
横島裕は初めて見る役者だが愛嬌がある。
七味の蒼を助けようとする小原の戒二がクールでカッコイイ。
電夏の山本耕史といったところか。
道井の演技はさすがに達者で、幕開きから釘付けにさせる。

ファンとしてはじゅうぶん楽しめる。でも初見だったら・・・を加味すると
あえて★3つ。





『ヘアカットさん』 / 『朝焼けサンセット(朝公演:朝食付き)』

『ヘアカットさん』 / 『朝焼けサンセット(朝公演:朝食付き)』

岡崎藝術座

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度

客が寝るとき
ヤル気満々で観に行くが、3分の2を眠って過ごす。

よって感想が書けない。

だから、何故寝たかを考えてみる。

皆さんはどんな時、芝居で眠くなりますか?

俺が考えた「客が寝るとき」は以下の3点です。



≪客が寝るとき≫

1.コンディションの問題 …寝不足など

2.リズム(刺激)の問題 …目や耳が捉える状況変化が単調

3.当事者意識の問題 …内容や演者についてこれず意識が離れる



以下、上記3点をふまえた上での感想



アフタートークを聞いてて思ったのは、
演出家とオーディエンスに隔たりがあるのではないか
ということだ。
演出家は何を思いどう創ったか、当事者なのに
わかりやすく客に解説することはできない様子だった。

この演出家は「リズムを調整して刺激を与えよう」だの
「みんながわかるように見せよう」だのには
おそらく興味がない。
だから、きっと彼の視点は非凡でも
それを作品からキャッチできる人は
けっこう限定されるのではなかろうか。
(キャッチできないと当事者意識は下がる。)

音楽好きな人がFUJIROCKやSUMMER SONICに行くのは
ありふれていても、観劇好きで利賀村に行くのはレアだ。
俺の周りには利賀フェス出演経験者は多いが、
利賀フェス観覧経験者はいない。
つまり、利賀フェスでの評価は
一般客に通用するかはわからない。

神里さんは、自分の視点を作品に起こしたら
「どう見せるか」という、いわばサービスをもっと考えて
オーディエンスに寄り添ったほうがいいと思う。
独り言みたいな作品ならエッセイにするか、
現代美術として展示するか、5分くらいの歌にまとめてくれたら
受け取りやすい。

余談だが、
今回と同じく応援している役者 折原アキラを目当てに
今年の初めにアゴラで観たデスロックはその点凄かった。
芸術作品としての色あいを濃く保ちつつ、
魅せ方に工夫があり、わかりにくいことをわかりやすく提示してあり、
3時間近い観劇でも一切眠気は起きなかった記憶がある。



これだけ書いておいてあれだけど、
まー内容はキャッチできなくても別に平気っちゃ平気だ。
俺はタイニィアリスで韓国のアングラを楽しんで観たし、
英語がわからないから、大好きなバンド
ナインインチネイルズの曲は一つも何言ってるかわからない。
公演はライブなんだから、リズムで聴いたり、
絵として観たり、役者の身体を眺めてれば飽きない。

ひょっとこ乱舞を観るとき、ストーリーを緻密に追って
分析する奴はそれほど多くないと思う。
維新派の所作や美術に込められたコンセプトを
逐一キャッチできる奴はそれほど多くないと思う。
今作での岡崎芸術座も同じく。

でもね、眠くなる客の割合は今作の岡崎芸術座が
(ひょっとこ乱舞・維新派と比べたら)一番高いと思う。
それは、俳優の使い方が原因の一つだと思う。
俳優が人間とオブジェの中間みたいだった。
オブジェにするなら飾り方や置く向きなどが重要になる。
人間にするなら出来事と感情変化を
どのような順番でオーディエンスに公開していくかが重要になる。
どっちでもなかった気がする。中途半端に感じた。

特に折原アキラは人間にもオブジェにも適したプレイヤーなので
どちらかでばっちり使えば、(内容がわからなくとも)
折原アキラでオーディエンスの当事者意識を保つことが
できたかもしれない。

俺にはアフタートークの時の俳優のほうが
各人がその人らしく振舞っていて魅力的に映った。
これが一番印象に残った感想だろうか。
この作品は役者を人間として扱い、
フツーに時系列に沿って話を並べたほうが伝わったと思う。
演出家の手腕に問題があると思う。



最後に…

神里さんは演劇(というより生ライブでの観客との対話)に
あまり向いていないと俺は思うので、エッセイを書いたり、
ショートムービーを撮ったり、
武谷氏を聞き手にしてトークショーをやって欲しい。

考えていることを文章にして「説明」してくれるか
より自身の視点を強く出せる「短時間」の映像に落とし込むか
「ツッコミかつフォロー」の相方を迎えて、その人と喋るか
そうしたら面白いと思う。
これは誹謗中傷ではなく、本気で思ってます。
だって「評価されている気鋭の若手クリエイター」
の作品なのにつまんなかったんだもん。

演出家・劇作家のエッセイだと
宮沢章夫の「牛への道」とか最高だが、
「牛への道」くらいは書けそうな
変わったセンスがありそう。

「賢くて繊細な人だけがわかる演劇」をつくり続けるのは
ちょっともったいないし、
俺のように「愚かで繊細でない人」は
彼の才能を享受できないのでかなしい。
どっちにも広く受け入れられたら一番いい。

モロトフカクテル【公演終了、次回公演は来年4月@楽園】

モロトフカクテル【公演終了、次回公演は来年4月@楽園】

タカハ劇団

座・高円寺1(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

現代の闘争感
初演も観たのですが私はこちらの方が全体としては好み。劇場が狭いと客席と舞台に一体感が出やすいとか小さな芝居までしっかり見える、とかはどうでもいい話で。演技をする舞台以上に余白としてポカンとした空間にこそ想像力の持ち込むスペースがあり、余白そのものが今回の舞台美術のすばらしさだと思いました。

ネタバレBOX

もう本当に煮え切らない現代の学生達だが、私もその煮え切らなさに自分を重ねて観てしまいました。音楽もノせるようなスカすような軽妙さと歴史のもつある厚みを両立していた気がする。
生きてるものはいないのか

生きてるものはいないのか

五反田団

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2009/10/17 (土) ~ 2009/10/31 (土)公演終了

満足度★★★★

ふむふむ
なるほど、といったかんじでしょうか


戯曲は本で読んでたんですが、
もうあれですね、

劇場で演じられてるのを
見たほうがおもしろいですね!


おもしろかったです!

『ヘアカットさん』 / 『朝焼けサンセット(朝公演:朝食付き)』

『ヘアカットさん』 / 『朝焼けサンセット(朝公演:朝食付き)』

岡崎藝術座

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/10/16 (金) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

観ました。
10月19日19:30の回。

死すべき母の石

死すべき母の石

劇団桃唄309

テアトルBONBON(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度

予感的中
たぶん長谷さんは、性に合わないだろうの予感的中。
戯曲がではなく、演出が、私の体質には合いませんでした。
これ、新劇場の杮落としには不似合いではとずっと思って観ていました。
有料の公演ではなく、無料のワークショップ的趣の作品で、キャスト陣、特に女優さんの演技が生理的に受け付けない部類で、久々、途中で退座したい思いに駆られました。
キャストの中では、主演の男性と犀川役の男性の演技が素直で、好感が持てました。でも、一番良かったのは、演技していないDJ役の方だったかもしれません。

カカフカカBig2

カカフカカBig2

カカフカカ企画

アイピット目白(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/25 (日)公演終了

満足度★★★

面白いが、下ネタが
「大脱獄」を鑑賞。当劇団初見。
近未来の、女性が男性を支配する世界で繰り広げられるナンセンスコメディー。
笑いを誘うしかけがあちこちにちりばめられており、なかなか楽しい舞台であった。
ただ、全編、下ネタのオンパレードで、後半は飽きてしまった。
次回、あまり下ネタのない、コメディーに期待したい!

モロトフカクテル【公演終了、次回公演は来年4月@楽園】

モロトフカクテル【公演終了、次回公演は来年4月@楽園】

タカハ劇団

座・高円寺1(東京都)

2009/10/15 (木) ~ 2009/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★

内容の把握
は知識が乏しい故難しいものの、そんな事を上回る説得力。ラストシーンがすばらしく、涙を堪えた。役者、有馬さん、石川さん良かった。

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