
片想い撲滅倶楽部(公演終了・ありがとうございました・御感想お待ちしています)
MU
新宿シアターモリエール(東京都)
2009/09/10 (木) ~ 2009/09/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
軽やかなお芝居でした。
とても軽やかに流れていきました。全ての役者さんのバランスが素晴らしい。座組みの妙。芸達者達の集まりなのでしょう。
そして選曲センスが素晴らしい。
可愛らしい芝居ですが、厳な表現もあり、はっとします。
作者は恋愛という概念を本当に愛しているのだなぁと感じました。

ハッピーエンドクラッシャー
ゴジゲン
シアターブラッツ(東京都)
2009/09/09 (水) ~ 2009/09/15 (火)公演終了
満足度★★★★★
くうぅっ
ゴジゲンが好きで毎回見ています。セットや演出もすごかったのだけど
今回は本当に「笑い」と「切ない」が共存しているというか、その2つが共存するってどういうことだよ!って思われるかもしれないけどほんとに同時に存在していて、今までにない感情を味わいました。でも優しいんです。見てない人にはぜひ見てほしいです。

片想い撲滅倶楽部(公演終了・ありがとうございました・御感想お待ちしています)
MU
新宿シアターモリエール(東京都)
2009/09/10 (木) ~ 2009/09/13 (日)公演終了

『義経記』
兎団
シアター風姿花伝(東京都)
2009/09/11 (金) ~ 2009/09/13 (日)公演終了

100年目の眠り姫
劇団SAKURA前戦
早良市民センター ホール(福岡県)
2009/09/04 (金) ~ 2009/09/05 (土)公演終了

極めて美しいお世辞
箱庭円舞曲
OFF OFFシアター(東京都)
2009/09/11 (金) ~ 2009/09/22 (火)公演終了

天皇ごっこ ~調律の帝国~
劇団再生
Asagaya / Loft A(東京都)
2009/08/21 (金) ~ 2009/08/23 (日)公演終了
満足度★★★★
交響曲のツクリにも似て
新右翼活動家でスパイ粛清事件により投獄され獄中で小説を執筆した見沢知廉を描いたシリーズの最新作、恒例のプレ・パフォーマンス・トークと wikipedia による予習に加えて、ここまでに3作品(+短編1作)を観て手口(笑)がわかっていることもありスンナリと呑み込む。
ストーリーを紡ぐのではなく、原作(未読)や原作と共通するドストエフスキーの「死の家の記録」(←これはプレ・パフォーマンス・トークで知った)の部分部分を読み上げたりするコラージュなども用いて、母との濃密な関係も含めた見沢自身の内面まで表現しようというスタイル、それは複数のテーマやモチーフが表れては消え再現されたり同時に奏されたりしながら1つの大きな流れを作って行く交響曲のツクリにも似て、「あぁ、そういうことかぁ!」と。
スパイ粛清の際に着ていたという皮ジャン(本物)を着た人物が次々に見沢となる手法(ラストでそれを総括する部分まである)とか、時には監獄、時には胎内回帰の象徴のように見える装置、劇団員総出で書き綴った(!)という小道具(しかも消え物ですぜ)など「そう来ましたかぁ」なアイデアもあって観応えも十分、やっぱり芝居ならではの表現ってイイなぁ。

片想い撲滅倶楽部(公演終了・ありがとうございました・御感想お待ちしています)
MU
新宿シアターモリエール(東京都)
2009/09/10 (木) ~ 2009/09/13 (日)公演終了
満足度★★★★
前回とは違ったMUを楽しめた。
前回渋谷のLEDECOで観たときとイメージが全然違って驚いた。しゃれた音楽をうまく入れて、明るくポップな舞台だ。小さいところでやるときは小ささを生かし、そこそこ広いところでやるときは、それなりにと、演出力の幅広さを感じる。
そして女優佐々木なふみさんの凄さを感じた。前回は魔性の女を演じ、今回はどこか憎めないふわっとした女性をたくみに演じた。どちらも不自然さを感じさせないところに確かな演技力を感じた。
今回、新宿モリエールで、2作品を交互に上演するという企画である。しかもその2作品のタイプが全然違う二作品だそうだ。MUという劇団は常に挑戦する劇団である。その挑戦の仕方が魅力的だ。

「K君の日記」
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2009/09/09 (水) ~ 2009/09/13 (日)公演終了
次作に期待
スパルタ研修送りになったサラリーマンたちを描くことにより
カイシャの不条理を書きたい脚本。
研修所の様子を描いた本編とサラリーマン達個々のサイドストーリーが
かみ合っておらず、チグハグさの目立つ。
既成品の足場資材で作ったセットの、歩くと軋む音が気になる。
あかりも意図不明な箇所あり。
役者たちのスマートな演技には、好感が持てた。

ロミオとジュリエット
少年社中
あうるすぽっと(東京都)
2009/08/19 (水) ~ 2009/08/23 (日)公演終了
満足度★★★
むしろオーソドックス
最近では信長や義経、古くは総司が女だった、な芝居があるように、本編はジュリエットが男だったという設定のもと、BL系に走ることもなく(笑)若干コミカルに見せながらもさほどムチャは無くむしろオーソドックスで、その意味では逆に物足りないくらい。
が、ヴェローナの支配権を狙う外敵を創作することによって、冒頭で(有名な)ラストを示しておきながら、最終的には原作とは異なる結末に導くのがトリッキー。しかもハッピーエンド気味だし。(いやしかしやはり長くはもたないのか?)

twelve
劇団6番シード
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2009/09/12 (土) ~ 2009/09/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
哀しくもかっこいい!
登場人物30人を超え、2時間半に及ぶミステリー大作。原作があるのかと思ったら全部松本陽一のオリジナルだそうである。これだけの骨太の物語が書けるだけでも松本陽一の力量は大したものだ。
ミステリーとしても完成度が高い上に、12の扉を使った演出が実に見事だ。そして6番シードの特徴だが、決めのシーンがとてもかっこいいのである。
哀しくてかっこいい、とても不思議な気持ちを今回の舞台は感じさせてくれた。笑いのあるシーンは少ない。それで2時間半もたせるのだから、大したものだ。

極めて美しいお世辞
箱庭円舞曲
OFF OFFシアター(東京都)
2009/09/11 (金) ~ 2009/09/22 (火)公演終了
満足度★★★★
演劇にとって美とは何かを考えさせられた。
ストーリーは現実に美容師の現場で起こっているような出来事を、若干デフォルメしながらもストレートに表現している。感情移入しやすく、また演劇の現場でも常にある葛藤だと思った。
会話が面白く、また人間と人間の気持ちのぶつかり合いが見事に表現され、常に独特の緊張感があるドラマだ。途中でだれることなく、最後まで集中して楽しめた。

吾妻橋ダンスクロッシング
吾妻橋ダンスクロッシング実行委員会
アサヒ・アートスクエア(東京都)
2009/09/11 (金) ~ 2009/09/13 (日)公演終了
皆勤賞
2004年から始まったコンテンポラリーダンス中心のこのお祭り、今回で何度目になるのだろう。最近では年末に開催されるHARAJUKU PERFORMANCEや富士山アネットのEKKYOUなど、似た企画も増えているが、これはその先駆的な存在。いつも大満足というわけではないが、それでもとりあえず初回から欠かさずに見ている。

片想い撲滅倶楽部(公演終了・ありがとうございました・御感想お待ちしています)
MU
新宿シアターモリエール(東京都)
2009/09/10 (木) ~ 2009/09/13 (日)公演終了
満足度★★★★
豪華二本立て
昔の彼氏の現在の愛人を、自分の会社に雇って彼と会わせないようにするという出だしの部分が少し唐突な感じがするが、全体的に小気味良いテンポでときおりギャグを交えながら進行していく。
今日のマチネで見た「神様はいない」とはテイストはだいぶ違う感じがするが、やはり興味深いテーマを取り扱っていたと思う。
当然かもしれないが登場人物それぞれが普段気にしていることや恋愛に対するスタンスが違っているのが面白い。自分のためそして自分が好きな人を含めた周りの人のためを思って行動しても、相手にそれが届かず却って迷惑になってしまうシチュエーションは私が日ごろ思っていることにかなり通じるものがあると思った。
ハセガワアユムさんは、最前列を砂被り席と思っているふしがあります。
最終日に最前列でいる方はご用心を。

カノンMaj7
ミクロドロップ
西鉄ホール(福岡県)
2009/09/12 (土) ~ 2009/09/12 (土)公演終了
満足度★
あんまりではないか
これは2000円の舞台ではない。
チラシのあらすじだけでストーリーの90%は終わっていた。
あとの10%もたいした魅力を孕まないままに流れていった。
ただ、1時間という時間がふわりと過ぎていった。
それほどまでに薄い内容だった。

ハッピーエンドクラッシャー
ゴジゲン
シアターブラッツ(東京都)
2009/09/09 (水) ~ 2009/09/15 (火)公演終了
満足度★★★★
やっぱり良い!ゴジゲン
今回は懐かしい縁側風景と若者たちの切ない想い。若さゆえの浅はかさと、持て余すようなどうしようもない気持ち。
誰にでも覚えがあるようなそんな気持ちをうまく表しているところがゴジゲンならではという感じでした。
松居さんが出ていなかったのはちょっと残念でしたが・・

ハッピーエンドクラッシャー
ゴジゲン
シアターブラッツ(東京都)
2009/09/09 (水) ~ 2009/09/15 (火)公演終了
満足度★★★★
こんなにも切ないとは。
前回のチェリーボーイ・ゴットガールがコメディだったので、今回もその類の物語かと思っていたが、違った。
幸せなフリをし続ける若者達の話。
笑顔で幸せなフリをする彼らはとても切なくて、泣きそうになってしまった。
役者さんもそれぞれ素晴らしい。

夜と森のミュンヒハウゼン【9/20千秋楽】
サスペンデッズ
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2009/09/11 (金) ~ 2009/09/20 (日)公演終了
満足度★★★★
逆手にとること
雰囲気作りが秀逸だった。会場に入った途端飲み込まれる。
会場が、23区外かつ駅からのそこそこの距離という、あまり利便が良いとは言えない立地を逆手にとった作品作りだったように思う。詳しく書くのは避けたい。
余計な音楽がないのも好み。
また、作家の文体が独特で、たとえば川上弘美とかの女性作家を思い出させて、いつの間にかそれが心に染み入ってくる。

グロテスク
国分寺大人倶楽部
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/09/02 (水) ~ 2009/09/06 (日)公演終了
満足度★★★★
そうね。
愛なんて持ってないクソ野郎が沢山でていて、終始くさいというか居心地の良くない空気が流れるような雰囲気に結構、見疲れしたけど面白かった。
河西さんの青春ラブストーリーも見てみたい。

悪趣味
柿喰う客
シアタートラム(東京都)
2009/09/04 (金) ~ 2009/09/13 (日)公演終了
満足度★★★
家族ねぇ。
そこまでこの作品を見て「家族は良いものだな」とか「家族は素敵だな」とか思わなかった。
やっぱ僕は家族とかそうゆう素敵な事だよねってテーマに共感を覚えないタイプみたいだなって再確認。
僕自身も今は家族は好き。
暴力的で横暴な親父とかヒステリックでおかしな母ちゃんが本当に嫌いだった。でも今はそんなんどうでも良くなって今は笑い話だし、家族は好きだなって事が当たり前になってる。
そんな当たり前を演劇でやられても僕にとってはどうでも良いテーマ。
ただ柿喰う客らしい勢いは好きでした。
本当に演劇が好きって気持ちを呼び起された気がする。
でもそれだけ。