舞台版『妹と油揚』
metro
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2009/12/03 (木) ~ 2009/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
最高!!!
なんなんだこの舞台!!
やられた~~!!
こんな舞台観たことない。
ただのアングラではおさまりきれない。
これは絶対観るべき。
なかなか出会えない作品だと思った。
メトロ、ありがとう。
D-BOYS STAGE vol.3「鴉~KARASU~ 10」
ネルケプランニング
青山劇場(東京都)
2009/10/20 (火) ~ 2009/10/25 (日)公演終了
満足度★★★★
イケメン見たさに
行ってきました。
かっこよかったです。
観に来てる人にもかっこいいひとがいました。
まわりはたぶんみんなファンばっかりで、開演前や休憩中にいろいろと話をしていたようですが私にはよくわかりませんでした。
でもみなさん上手で、観ていて面白かったです。
ネタバレBOX
殺陣のシーンが多く、観ていて迫力がありました。剣戟音が若干グロテスクに感じましたが、かっこよかったです。
ネコロジカル・ショートカット・ネコロジカル
猫の会
d-倉庫(東京都)
2009/12/02 (水) ~ 2009/12/07 (月)公演終了
満足度★★★★
重なる世界に見えるもの
どこか断片的に表現されているいくつかの世界を追いかけていると、
ふっとひとつにまとまった世界がみえてくる。
なにか魔法にかかったように
わくわくと
その世界を旅してしまいました。
ネタバレBOX
最初はちょっと迷路をあるいているような気がします。
おばあさんが亡くなった後、その場所に暮らし始める姉妹の世界。
その猫や動物たちのこの世とあの世の世界。
ちょっと危ない匂いを感じるお隣さんの世界
そして時間を縦に貫くような教授の世界・・・。
個々の世界にそれほどの密度があるわけではないのです。
油絵ではなくパステル画のような感触。
でもラフな表現の感覚が
観る側にとってとても近くにある生活感と
この世のものでないなにかを
違和感なく一つの世界に同居させていきます。
それらの世界をつないでいくエピソードも
どこかラフ。この世とあの世の扉もあけっぱなし。
でも、それらのごった煮が
とてもすっきりとした居心地のよさを作り出していく。
なにか理屈ではない心の安らぎや
温かさがこのお芝居にはあるのです。
よしんばカリカリした雰囲気が舞台を満たしても
それはポタージュスープのクルトンのようなもの。
役者たちのお芝居からやってくる深い味わいや
時間をまたぐあたたかでちょっとビターなエピソードに心を動かされて。
常ならぬ世界のかけ金をさらっとはずす北村ワールド。
たっぷりと楽しむことができました。
コントン・クラブ
K Dash Stage
博品館劇場(東京都)
2009/12/02 (水) ~ 2009/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
混沌+コント
少し前に日曜日の午前7時半〜8時半の顔的な存在だった俳優が多数出演して、くっだらないコントをやるカッコかわいい楽しいステージでした。水谷あつしや入山学といったベテランによる若手いじりも見所。
魔界転生
劇団キリン食堂
俳優座劇場(東京都)
2009/12/02 (水) ~ 2009/12/06 (日)公演終了
満足度★★★
時代劇としては新味に欠ける
過去、何度か映画化、舞台化されたご存知山田風太郎の時代小説の舞台化作品。天草四郎の島原の乱をモチーフにしているが、正直な感想を言えば、THEちょんまげ軍団SUPERなどちょんまげ軍団系の若手劇団がやっている芝居と雰囲気や内容がそっくりで既視感が強い。敵味方で区別したパンフレットの配役レイアウトまでそっくりだ。
ちょんまげと違うのは、中村誠治郎や川隅美慎といったイケメン
アイドル俳優を客演に迎えていることだ。
そのへんは主宰の久保田さんがマーケティングを考えているのだろう。したがって、客席は彼らがお目当ての若い女性ファンが多く、一挙手一投足を「カッコイイ」「カワイイ」と喜んで温かく見守っている。
だからというわけでもないが、芝居の内容には大いに不満が残った。
HPやパンフレットに「大人のためのライブエンタテインメント集団」とあるが、
大人が楽しむには幼稚すぎて、物足りないと思った。
この劇団はアンケートをとっているので、「面白い率97%、感動率88%(前回実績)」と書いてあるが、だとすると、自分はさしづめ3%と12%の少数派ということになるのか。
詳しくはネタバレで。
ネタバレBOX
「多くの民百姓、老人や女子供の犠牲を払って原城で幕府相手に戦をしたこと」を悔いていた天草四郎(中村誠治郎)は父とともに殺されるが、許嫁クララ(遠藤舞)の魔力を借りて怨念の魔界衆として復活し、幕府に復讐を誓う。剣豪荒木又右衛門や宮本武蔵、柳生但馬守宗矩、興福寺の僧兵で宝蔵院流槍術の始祖胤舜まで復活。クララは魔術を使うたびに、体が不具になっていく。
宗矩の妬みから親子で対立する十兵衛(新井剣史)。徳川将軍職を狙う紀州徳川家の一派。島原の乱を平定した老中・松平伊豆守(大島つかさ)は誘拐された息子を殺されてしまう。
四郎一派は江戸を焦土にする計画を実行するが、十兵衛は水門を開けて消火しようとする。
現代語を交えたり、ギャグなどを取り入れ、わかりやすく見せようとする分、
内容が軽くなり、感動は薄まった。
演出の細部で気になったのは四郎の首をとる場面で、歌舞伎のように顔に布をかぶせないので、私の席からは首をとったあとも、四郎の顔が丸見えだった。
根来衆のくの一お品が何度もとどめを刺されたのに「忍法死んだふり!」と言って死なない。下に鎖帷子を着込んでいたとか仕掛けを見せないとおかしい。
水門を強調し、セットにも位置を示しているので何か仕掛けがあるのかと思ったら何もなかった。歌舞伎のように照明と揺れる水布を使えば、水を表現するとかできたはず。
最後、なますのように斬られた十兵衛が平気で生きているのもおかしい。
島原の乱で民衆の情け容赦ない虐殺を命じた伊豆守の家族愛を描く場面があるが、虐殺についての述懐がまったくなく、「これからの江戸は文化が支配する」なんて終幕、明るく言ってのけるのは納得できない。
伊豆守の遠山の金さんばりのべらんめえ口調も気になった。
四郎が生身の人間から魔物になって、変化したのがメークだけとは。
魔物になっても歩き方がスタスタとそのへんのあんちゃんみたいだし、クララへの想いを告白する場面も生身の人間のときと変わらない演技。だから、内面の変化までは到底演じきれず、そのことが物語のあいまいさにつながるのはまずい。
また、幕府を憎んでいると言いつつ、罪もない町人を生きたまま焼き殺したりするのも矛盾している。
伊豆守の息子と娘を演じた子役(北薗亮介・下田澪夏)がラストシーンで四郎とクララの子供時代を演じる回想場面などは、洒落た演出だったが。
時代劇は 子役が上手いとグッと引き締まるから不思議だ。
天使と悪魔のダンスは下着姿で官能的。悪魔を演じた結樺レイナは
コリッチでもおなじみの「ナインティーン春~旅立ち編~」の振り付けを担当している人。
最近、時代劇を観なくなったが、昔から殺陣は好きでついつい見入ってしまう。この芝居でもそうだった。
だが、全体を通して、雑な脚本と演出が目立ちすぎる。
バウ人情噺「雪景色」
宝塚歌劇団
【閉館】日本青年館・大ホール(東京都)
2009/12/04 (金) ~ 2009/12/10 (木)公演終了
満足度★★★★
落語シリーズ第4弾!
落語ネタの舞台化は数ありますが、"落語的な面白さ"では宝塚の落語シリーズがいちばんじゃないかなあ。非日常的世界を描くのを得意とする宝塚にとっては、リアルな世界よりも落語的非常識な世界のほうが合っているのだろう。
今回は、落語ネタの喜劇に、1幕モノの人情劇、最後は舞踏劇と、ちょっと歌舞伎風の公演となっているのも御趣向。
頻闇に咲く
トランジスタone
サンモールスタジオ(東京都)
2009/11/25 (水) ~ 2009/11/29 (日)公演終了
満足度★★★★
ヘッドライトに感激☆
ヘッドライトの使い方に味が出ていて、本当に感動しました。
毎回、インパクトあるお芝居なので見ている方もハラハラドキドキ☆
楽しませて頂いております。
次回も楽しみに、期待しておりますので是非頑張ってください!
カタルシス夢十夜
ムシラセ
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/12/03 (木) ~ 2009/12/07 (月)公演終了
満足度★★
初見です!
チラシの印象から、怖い話かと勝手に思っていましたが、笑えて楽しく観劇できました。前半のストーリに少し戸惑いもあったんですけど、鬼のシーンで理解できたと思います。
ネタバレBOX
鬼の衣装が良いですね。次回作も観たいと思います。チケプレありがとうございました。
MID lie T [ミッドライト] 【満員御礼・ご来場ありがとうございました!】
処女航海
BAR COREDO(東京都)
2009/12/02 (水) ~ 2009/12/05 (土)公演終了
満足度★★★★
好きです
雨がガンガン降ってましたが帰る時にはすっかりやんでました。
なんか世界が違って見える感じで不思議でした。
また観に行きたいです!
演劇/大学09秋 京都造形芸術大学 『木ノ下歌舞伎─伊達娘恋緋鹿子』
フェスティバル/トーキョー実行委員会
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2009/12/05 (土) ~ 2009/12/06 (日)公演終了
「ラスト プレイ」「Heat on Beat!」
宝塚歌劇団
東京宝塚劇場(東京都)
2009/11/27 (金) ~ 2009/12/27 (日)公演終了
満足度★★★★
瀬奈じゅんかっこよすぎ
「ラストプレイ」
あらすじを見てハードボイルドかと思ったら、人情コメディでした。瀬奈、霧矢のやりとりが好きだ。ラストも思いっきりコメディテイストにすればよかったのに。
「Heat on beat」
瀬奈のかっこよさと城咲のはっちゃけぶりを思う存分味わえるショーでした。自分、男だが、あの瀬奈のかっこよさにはマジで惚れるニャ。
西遊記 龍王編
劇団やぶさか
相鉄本多劇場(神奈川県)
2009/12/05 (土) ~ 2009/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しかったです。
今回の作品は再演、との事。この劇団さんは再演はしないと聞いていたので、今回?と思っていたのですが、10回記念公演のため、で納得。
笑いあり、涙あり、とやぶさかカラーが満載、だったと思います。
ラストでうるうるしていたのに、えーーーーっ!な結末!
良い意味で裏切られた感。演出家さんにしてやられました。
相変わらず、男役さん達が揃いも揃って格好良かったです。
あっこ
劇団オートバイ
七ツ寺共同スタジオ(愛知県)
2009/12/05 (土) ~ 2009/12/06 (日)公演終了
満足度★★★
やっぱり、難解。。。
C.T.T.でやってたテンポが良く笑える感じは、本公演ではしないのでしょうか。
今のところ、あれが一番好きなんですけど。
ネタバレBOX
今まで見た作品では、いつも「死」のイメージが根底に流れている。
しかも、状況把握するのが難しい芝居だったりする。
今回も同じで、、、植物状態の人。
会話の時間軸も定かではなく、時間は同じ、違う場所。同じ言葉、違う場所。
人物のあっこに対する思いも明確ではない。
そもそも周りの人物は現実なのか、あっこの記憶の中の過去なのか、
想像による幻想なのか、生と死の狭間の混沌の見せる夢なのか。。。
抽象的な、役者の動き(自転車で左に曲がる時の合図みたいのとか)の意図するところと、
具体的な、周りの人間の反応との繋がりを、
観客の想像で補完してもらう、かのような作り方。
目的も忘れつつあり、メビウスの輪の如く、くるくると回る記憶と、
薄れていく記憶、枝葉に絡められて、同化していく、、、
あっこ、そんな名前だった。。。
結局、この終わり方では、
あっこは、目覚めもせず、死でもなく、そのまま記憶の中で薄れて埋もれていくイメージ。
あっこが花道を歩いて行きかけたところで、そのまま終われば、死のイメージ。
あっこが幹太に振られて吹っ切れたような清々しい場面は、目覚めを思わせたけれど、、、あそこで終わらせられないし。
いろいろ考えさせる、と言う点では、思うツボなのかもしれません・・・ね。
【AchiTION!Q&A】
シネマ系スパイスコメディAchiTION!
しもきた空間リバティ(東京都)
2009/12/04 (金) ~ 2009/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★
もう、これは・・・苦笑!
当日はキャンセル待ち続出で満員御礼状態でした。そんなだからスタッフもニコニコ。キャストもニコニコ。今頃は左うちわ状態・・・。
青池のカマ風味と谷合の女を捨てちゃってる演技には誰も敵わないんじゃないかしら。でもって福丸の体型キャラクターには、登場しただけで・・・笑
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
【ダイエットをする女の話】では谷合の演技に「そこまでやらなくても」という同情に似た感情が沸騰する。その沸騰してる最中に福丸がトレーナーとして登場するわけよね。お前が痩せろよ。みたいな突っ込みが会場を包む。
【血液型の話】では人間の姿をしたドラキュラが気分屋で自己中であるB型の血液型を吸うと死ぬという設定の中、飲み屋に集まった客の血液型から今夜の犠牲となる人物を探し出そうとするも、全員がB型だった。仕方がないのでドラキュラは苦し紛れに自分の血を吸うがB型だったため死んでしまう。B型って凄く嫌われちゃってるよね。何となく解るけど。笑
【一本のバットと二つのボール?】では、おかまバーに来た客の同級生がそこで働いていた事から、バットを取る手術を見合わせるように説得するも客の方がおかまになっちゃった。というお話。
【羊が一匹?】眠れない時に数える羊の様子を画像で紹介する。
【私のどこが好き?】大富豪の家に育った娘は近寄る男性が金目当てなことから、自分の過去を隠して異性と付き合うが彼女の過去を調べ上げた末に知らないふりをして付き合っていた詐欺男と両親の庇護のもと自立できない女の話。
【学校の七不思議】理科室の人体や音楽室からのピアノの音、二宮金次郎像らは夜な夜な動き出すが、彼らは一様にトイレの花子さんに恋をしていた。告白するも、肝心の花子さんは先生に恋をしていて先生に取憑く。
【台風の目?】将来、目が見えなくなってしまう少女と現在盲目の女性と、医療ミスで母を殺されてしまった3人の物語。
全体的にコメディと不条理劇をMIXさせたような舞台だった。終盤、司会者がウソつきを殺せ!という指示を出すが、結局薬局、司会者が殺されてしまう。ウソつきは彼だった、というオチ。
一番好みだったのは【一本のバットと二つのボール?】
やっぱ、おかま達のハイテンションな突っ込みとボケがいい。おかまたちって話し方も面白いからウケルし、キャストキャラは動物園みたいなナリ!笑
ここに出演する女優って凄いわっ。身を削って演じてる!笑
月いづる邦
La Compagnie An
座・高円寺1(東京都)
2009/12/03 (木) ~ 2009/12/07 (月)公演終了
満足度★★★★★
花開くのを見てきました
今まで見てきたAnの芝居の中で一番歌いたくなって、踊りたくなりました。
そして水木さんに抱きつきたくなった。
ありがとうと言いたくなった。
懸命に、じっくりと、水を遣って手間をかけて育ててきた苗が花開いたように感じました。
唇に聴いてみる
劇団ミカヅキミナト
池袋GEKIBA(東京都)
2009/12/03 (木) ~ 2009/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★
熱気にあふれた舞台でした
自分は南河内万歳一座でのこの芝居を観たことがないので、
どのへんが脚色されているのかわからなかったけれど、
熱気あふれる舞台で楽しめました。
何より驚いたのは役者・添野豪の力演。失礼ながら予想以上でした。
ネタバレBOX
青年の部屋の窓から外を見つめる刑事2人。
団地で起こった放火事件を調べているらしい。
ニュータウンに団地が建ち、商店街の経営者たちは商売が儲かると
期待するが、スーパーマーケットができたため、まったく売り上げが
上がらないではないかと、新聞販売店店主の組合長のところにねじこんでくる。
この組合長(添野豪)の名前が黒沢で、商店街店主らがガンマンのいでたちで乗り込んでいき、「黒沢先生!」なんて呼ぶ。
なぜガンマンかと言えば、黒澤明監督の「七人の侍」をリメークしたといわれる「荒野の七人」をイメージしたらしい。
ガンマンというより、どう見てもメキシカンスタイルだったが。
ガンマンの疾走場面はどこか旧コーヒー牛乳(現ゲキバカ)の舞台みたいにパワフルだった。
商店街の連中は団地ができても儲かるのは組合長の新聞店だけだと文句を言う。組合長は販促ツールの「洗剤のニュービーズ」「多摩テックの入場招待券」「日ハム・ロッテ戦の招待券」を三種の神器だと説明し、洗剤がいかに主婦にとって重要なものかということを立て板に水式にしゃべり倒し、一人芝居で演じるのだが、添野が実に魅せる。これまで、ボスカレや電動夏子安置システムなどで観ていた同じ俳優だとは思えない。これまでは顔もぽっちゃりしておっとりした印象だったのだが、ダイエットしたのかとってもスッキリした体型になっていて、セリフの生け殺しも巧い。演技とは直接関係ないが、添野の回転アクションに注目した。軸がぶれないでこれだけきれいに回れるってすごい。能楽師に向いてるかも。仕舞を習ったら上達すると思う。
商店街の連中では、高田淳の床屋と、林希美の豆腐屋が印象に残った。
黒沢は放火があった空き室になぜか入り込んでいた3人の主婦を相手に
ビールの空き缶を「これはただの空き缶なんかではない」と説明し、なぜかそれに主婦と青年らが同調する。しかし、そのうち、青年(都筑星耶)が「空き缶以外のものが見えるというのは嘘だ。僕には最初から何も見えていなかった」と言い出し、「黒沢が放火するところを見ていた」と証言したので、黒沢は
刑事に逮捕されてしまう。
「おい、おまえ、本当に見てたのか。おれが放火するところ見てたのか」と黒沢は叫ぶが青年は無視する。
青年は小学校時代、転校して行った同級生の女の子との運動会の想い出を回想する。運動会の場面は「遊園地再生事業団」の芝居を思わせる。
隣室には小学校の同級生だった子によく似た女(中村梨那の2役)が引っ越してくる。
青年の目の前におびただしい数の空き缶が洪水のように襲う。
少女との遠い想い出、そして自分はいま何を見ているのか自問自答する。
赤い紙テープと紙吹雪が舞うシーンといい、幻想的な場面はどこか唐十郎のアングラ劇を連想する。
ひとつの部屋が、青年の部屋、黒沢の部屋、放火のあった空き室、少女の家族の部屋、運動場など、めまぐるしく変化し、複数のドアが走馬灯のように青年の周りを巡るなど、狭い舞台ながら視覚的な演出に工夫が見られた。
お金をかけなくても、工夫次第で舞台装置などは充実したものにできると、常日頃から思っているけれど、その典型のような舞台だった。
In The PLAYROOM
DART’S
ギャラリーLE DECO(東京都)
2009/12/01 (火) ~ 2009/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★
話にぐいぐい引っ張り込む力は◎
緊張感を持たせたまま、先の見えない展開に、余計ことを考える間もなく巻き込んでいく。この舞台の読者な気分に。102分。
ネタバレBOX
実は最初からある種の違和感を感じてて。それはこの話自体とキャラと視点とのポジショニングが一致してなくてどのレベルで語られてるのかがずっと腑に落ちなくて。そんな中、登場人物達は複雑かつ不条理なルールを簡単にも受け入れるし、すぐにゲームを始めるし。
終盤でネタばれになって、この違和感が説明つく落とし処となっているのだが、だとしたら前半は思考をさせない勢いで突っ走るのではなく、もう少し考えさせる余地があって、その上で騙して欲しかった気も。
'97年に青年座が上演した井上夢人原作の「プラスティック」的な風味といったトコか。
砂の楽園
FOURTEEN PLUS 14+
甘棠館show劇場(福岡県)
2009/12/04 (金) ~ 2009/12/06 (日)公演終了
満足度★★★
私には難解だった。
ひとえに私個人の資質と、観劇キャリアの無さから来るものだろうと思う。
役者さんそれぞれの上手さは感じたし、見せ方も面白いと思った。ディテールの作りこみもいろいろ楽しめた。ただ、パッケージとして見た時に、劇場から何を持ち帰ればいいのかが判らないまま終わってしまった。
これまで、「結び」までの経過が明確な舞台ばかりを見てきたせいだろう。ある種文学的といってしまうことが出来るのか、見る側である自分の感じる力を試された感じで、鈍らになっているらしい私の感性では正直歯が立たなかったようだ。自信のあったテストで、いざ問題用紙を開いてみると解き方が思い浮かばなかった時の、ある種悔しいというか惨めな感覚に似ている。
もちろん、この公演を否定することなど出切る訳がない。むしろ、私自身が作品に駄目だしをされたというのが真実だろう。。。
孤天 第二回「ボクダンス」
コマツ企画
APOCシアター(東京都)
2009/12/03 (木) ~ 2009/12/07 (月)公演終了
満足度★★★★
これは、一人芝居というより、
「孤天」芝居、あるい「個展」芝居という新しいジャンルなのかもしれない。
ネタバレBOX
ひとりの役者による力試し、腕自慢的なものになりがちな一人芝居とは異なり、
ひとりですべてを演じ分けなければ的な制約感はまるで感じず、
ひとりで全部を背負ったほうが統一感のある世界が作れてしまうはず、
という確信が伝わってきた。
ああ、なんて強欲!
そして、ほんとに強引な、どうでもいいような連想なんだけど、
終演後には「孤天」という言葉から、
特攻兵器であり一人乗り人間魚雷の「回天」が思い浮かんだ。
そう、そんな覚悟も感じる舞台、だったのだ。
と、つい、クダラナイ感じの感想(?)を書いてしまえるのも楽しく(笑)。
バンデラスと憂鬱な珈琲
シス・カンパニー
世田谷パブリックシアター(東京都)
2009/11/02 (月) ~ 2009/11/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
コントの連続に歌とダンスで楽しめる!広い舞台でスケールが拡大。
世界勃発を未然に防ぐため奔走するネゴシエーター、
バンデラスの活躍を描くコメディー。
福田雄一・マギーによる作・演出作品は、今はなき
新宿シアターTOPSでU-1グランプリ公演第2作である
「厨房」を観ました。
今回は、その面白さを保ったままで大きな劇場、
有名な俳優さんたちにより、スケールアップ。
ストーリーは13のコントのシーンに分かれていて、
それぞれのシーンはそれだけでも可笑しくて、
しかもそれらはつながっていて、クライマックスに
突入するという面白さ。
その上、伏線まであって、オチまであるという
構成が実にうまい!
やはり笑いに、歌とダンスをプラスして、
とにかく皆で楽しもうという心意気は、
U-1グランプリと変わりません。
福田雄一さんもマギーさんも本当に生真面目に
笑いに取り組んでる感じが伝わってきました。
パンフレットの座談会で、なれないコメディ、
コントの演技に戸惑う堤さん、段田さんらの
話も楽しいです。ほんとに悩んでたみたいで。