劇場HOPEこけら落とし『かもめ』 公演情報 ノアノオモチャバコ「劇場HOPEこけら落とし『かもめ』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    現代風にアレンジしながらも古典を生かす
    ひじょうに素晴らしいです。オープニングダンスといい導入音楽といい、そして役者が吐くセリフをエコーするようなセリフの重なり。ノアノオモチャバコ という集団、高度な技を感じた舞台。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    美しい湖のほとりにある伯父ソーリンの田舎屋敷が舞台。
    そこへ著名な作家トリゴーリンを連れて、モスクワから有名女優である母アルカージナが華やかな空気と共に帰ってくるところから始まる「かもめ」のストーリーは知らない方は居ないと思うので割愛。

    「かもめ」の最大の見せ場は苦悩だ。だから、心理劇にふさわしい物語だと思う。
    トレープレフの苦悩は、アルカージナやトリゴーリンが少々の才能で華々しい成功を収めていることに対する不満と、自分の愛するニーナがそのアルカージナやトリゴーリンにあこがれて自分を捨ててモスクワへ行ってしまったことを主な内容としているが、彼は変化のない草深い田舎でこの単純な不幸に繰り返し浸っていただけでこれ以外何も経験することがなかった。

    雑誌に取り上げられて小説家として、そこそこ有名になってはいたが、ともかくこういう環境の中で書斎にひきこもり、ニーナに対する愛情だけをたよりに生きていたトレープレフは妄想と幻影の混沌のなかをふらついて、ただただ、出口のない単調な苦悩で神経をすり減らしてしまったのだった。

    これらの深くて底の見えないような濃厚な戯曲をドールン(医師)とチェロベーク(少女)がチェスをしながら、物語を昔話として回想するように解説しながら紡いでいくという形をとる。驚いたのは、回想シーンの中の舞台は正当な、本来の古典「かもめ」ではなくノアノオモチャバコ 風「かもめ」だ。
    だから、戯曲「かもめ」のストーリーは崩さず、そのレベルの高い演出力で観客を魅了する芸術性の優れた美しい舞台となった。

    主軸となる役者の後方から脇からゼンマイ仕掛けの人形が動いてるようなダンスを導入したかと思うと、今度は赤のダンスが投入される。そんな美しさに酔いしれるのもつかの間、今度はビデオを遅送りしたかのようなスローな動きで役者が登場する。舞台は素晴らしい導入音楽と鮮やかで儚い照明とで崇高な芸術をこれでもか!と魅せつける。しかし、それだけではない。
    マーシャとトリゴーリンの乾杯のシーンではマーシャがトリゴーリンの衣服にワインをわざとかける場面や手を袖で拭いちゃうシーンも出てクスリと笑う。

    なんて美しいのだろう。と感激したのはトレープレフの自殺未遂シーンでの手だ。美しい繊細な白い手に朱色の血が鮮やかに目に焼きつく。白と赤。細くて長い指。その傷つきやすい脆い手は数年後に自分の頭を撃ち抜く手だ。

    そして自殺したトレープレフの上から白い雪が舞い落ちるのだった。

    どこまでも美しい舞台。
    舞台を初めて観る方には、解りづらいかも知れない。

    14

    2009/10/18 12:34

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  • きゃる>
    >ブラなんかしなくても美乳なんでしょうなー。

    いあいあ、まったき美乳なんて言葉は当てはまらない乳ですが、肩が凝ってしまうから、しないだけですよ。

    >冬はたくさん着込んでごまかせるけど夏が困る。


    そうなのよね~。夏が困る。しかし、へっちゃら!笑
    こっちを向こうもんなら、眼圧で跳ね飛ばします。見るんじゃねー攻撃!笑

    2009/10/24 17:03

    >ま、まさか・・平安時代の生まれではないですよね?どんだけ年誤魔化してるんだっ!って。笑

    実は・・・・って(笑)
    「昔はさー ・・・・」と話してて「昔っていつですか?」と聞かれて
    「室町時代」と答えたら「室町時代は昔に決まってるじゃないですか」
    と言われたことある。


    >ワタクシなど、ブラしてないですからね、自然のまんま!笑

    ブラなんかしなくても美乳なんでしょうなー。
    若い人はいいんですよ、しなくても、と思いますよ。
    寄せてあげて何の意味があるんだろ、と思う(笑)。
    私もブラがキライですね。
    中学のころはバストが小さくて
    「必要ないわ」と母に買ってもらえなくて(笑)。
    体育の時間、困るからと頼んで、しぶしぶ(笑)買ってもらいました。
    成長したら、胃のところが締め付けられるようで気持ち悪くなって
    極力したくないです。
    冬はたくさん着込んでごまかせるけど夏が困る。
    最近は万有引力が効いてきて(笑)


    >もっともっとおじいさんになったら、もう見たくても見えないだろうし。ショボショボしちゃって。目が!笑

    最高ですね、これ(笑)
    みささんのユーモアセンスはさすがですよー

    2009/10/24 10:45

    きゃる>
    >平安時代の衣服では、夏は女官も上半身シースルーで絵巻物にもバストが透けたのがあるし。庶民も薄い麻で透けてる。江戸時代の夏は紗の下に長襦袢を着ないでさらしだけですし、人によってはさらしも巻かなかったといいます。

    きゃる、ホント物知りですね。素晴らしいです。
    ま、まさか・・平安時代の生まれではないですよね?どんだけ年誤魔化してるんだっ!って。笑


    >昭和30年代は電車の中で、女性が平気で授乳してましたし。
    「海外公演で客席の女性が授乳を始めて焦った」なんて勘三郎が言ってたけど(笑)。


    をを~、やっぱ、おおらかというか、のどかというか・・笑
    ワタクシなど、ブラしてないですからね、自然のまんま!笑


    >海外のファッションショーの露出度の高い服の写真も面白おかしく、夕刊紙に載るし。
    昔、ファッション・プレスの人がショーの男性客は服なんか見てないと苦笑してたけど。いまもそうですか?「裸を見たことないのか」とマジで聞きたいですね。

    つまり成熟してないのでしょうね。裸を見たことない男性っているのかしら?
    ちっさい頃は母親の裸を見るだろうし、大人になったら恋人の裸を見るだろうし、もっとおっさんになったら、妻の裸を見るだろうし・・・もっともっとおじいさんになったら、もう見たくても見えないだろうし。ショボショボしちゃって。目が!笑


    2009/10/24 01:15

    >しかし、日本の男性は異常なほどのおっぱいフェチが多くないですか?笑

    まったく、マザコンの反映ですかね。

    >そうでしたか・・、すると男性は毎日女性の裸を見ていたわけだから、現代の男性ほど飢えてなかった。ということになりますね?

    平安時代の衣服では、夏は女官も上半身シースルーで絵巻物にもバストが透けたのが
    あるし。庶民も薄い麻で透けてる。江戸時代の夏は紗の下に長襦袢を着ないでさらし
    だけですし、人によってはさらしも巻かなかったといいます。
    日本は昔の男性のほうが裸やバストを見慣れてたのでは。
    昭和30年代は電車の中で、女性が平気で授乳してましたし。
    「海外公演で客席の女性が授乳を始めて焦った」なんて勘三郎が言ってたけど(笑)。


    >たまたま、エロを売りにしてる劇団の公演を観にいくことがありますが、そこに集まる男性陣の顔つきをきゃるさんにみせてあげたいほどですよ。芸術を観る目じゃねー(^0^)
    をいをい!誰かこの飢えた狼に餌やって!と叫びたくなります。
    ホント、裸を見たことないのかも。目が血走って、はぁはぁ・・と掠れた声が聞こえてきそうですよ。笑

    海外のファッションショーの露出度の高い服の写真も面白おかしく、
    夕刊紙に載るし。
    昔、ファッション・プレスの人がショーの男性客は服なんか見てないと
    苦笑してたけど。いまもそうですか?
    「裸を見たことないのか」とマジで聞きたいですね。

    2009/10/23 22:53

    きゃる>
    >外国の場合、女性のバストはそういうものだという暗黙の了解があるのに、日本ではまるで女性の裸をまったく見たことないみたいに過剰反応するので、いい加減、大人になったらどうか
    と思いますね(笑)。


    まったき同感ですね。バストって年相応に垂れるじゃあないですか?
    外国の女性はその垂れ具合も隠さずに堂々としてますし、男性もそれが自然な形って思ってますよね?
    しかし、日本の男性は異常なほどのおっぱいフェチが多くないですか?笑


    >戦前は歌舞伎上演劇場を中心とした劇場街にするはずだった歌舞伎町なんていまだに名前聞くと腹が立ちますよ(笑)。
    本来は戦争のために建設計画が頓挫したはずなのに。外国人の土地利権が絡んでていまや不可能なんでしょうけど。

    そうでしたか、ホントお詳しい!素晴らしいです。


    >地方の町や村では社交場としての大衆浴場が発達していて、温泉場でなくても混浴が一般的
    だったところも多いと聞いています(武家にはなかったでしょうが)。

    そうでしたか・・、すると男性は毎日女性の裸を見ていたわけだから、現代の男性ほど飢えてなかった。ということになりますね?
    たまたま、エロを売りにしてる劇団の公演を観にいくことがありますが、そこに集まる男性陣の顔つきをきゃるさんにみせてあげたいほどですよ。芸術を観る目じゃねー(^0^)
    をいをい!誰かこの飢えた狼に餌やって!と叫びたくなります。
    ホント、裸を見たことないのかも。目が血走って、はぁはぁ・・と掠れた声が聞こえてきそうですよ。笑


    >話題が脱線しっぱなしでスミマセン。

    いあいあ、そんなもんですよ。笑


    2009/10/23 19:17

    >日本の男性の場合、その意識が鎖国状態なのかと。笑

    特にバストに対する過剰なまでの意識がね(笑)。
    欧米のブラって、パットなしのものが多いし、パット付きでも、
    不自然だからって、わざわざ乳首に見える突起を付けたもの
    まであるのに、日本だとすぐに「胸ポチ」がどうの・・・って騒ぐじゃ
    ないですか。
    外国の場合、女性のバストはそういうものだという暗黙の了解
    があるのに、日本ではまるで女性の裸をまったく見たことない
    みたいに過剰反応するので、いい加減、大人になったらどうか
    と思いますね(笑)。
    そのおかげでフーゾクが繁盛してるんでしょうけど。
    戦前は歌舞伎上演劇場を中心とした劇場街にするはずだった
    歌舞伎町なんていまだに名前聞くと腹が立ちますよ(笑)。
    本来は戦争のために建設計画が頓挫したはずなのに。
    外国人の土地利権が絡んでていまや不可能なんでしょうけど。

    >以前の日本はおおらかだったようですね。
    混浴は温泉でのことですよね?

    そうですよね。江戸のような都市の銭湯には男女の立てわけ
    がきちんとあったのでしょうが、地方の町や村では社交場としての
    大衆浴場が発達していて、温泉場でなくても混浴が一般的
    だったところも多いと聞いています(武家にはなかったでしょうが)。
    東南アジアの水浴びみたいなものを目撃した外国人が驚い
    てたり。

    話題が脱線しっぱなしでスミマセン。

    2009/10/23 16:37

    きゃる>
    >日本の芝居で日本の女優が目の前でヘア解禁したらパニックになっちゃうものね(日本は演劇でのヘア解禁はまだNGなんでしたっけ?)。

    ワタクシはヘアヌードは劇場でまだ観たことありませんが、NGではないような気がします。
    実際に劇場で観た!ってかたはいらっしゃいます。

    >裸体に対する意識も違いますよね。

    同感ですね。日本の男性の場合、その意識が鎖国状態なのかと。笑

    >外国映画なんかでレストランのウェイトレスがノーブラで透ける白いシャツ姿で働いてる場面があるけど、いやらしい目で見たり、冷やかす客はいない。日本でこれやったら「ノーブラレストラン」って風俗系になっちゃいますものね(笑)。

    以前、海外の雑誌に日本の風俗が取り立たされていました。タイトルは「フーゾクジャポン」だったと思います。ご丁寧にカタカナで書いてありました。
    雑誌には写真付きで日本のバニー嬢や、アキバ嬢やら、ノーパン喫茶など、ひじょうに綿密なものでした。日本の風俗は海外では有名です。きっと雑多な企画に興味が沸くんでしょうね。それと同時にその風俗を支えてる日本の男性も有名なんです。(苦笑!)

    >幕末に、日本では夕涼みに人前で上半身裸になってる女性がいたり、混浴を恥しがらないことを外国人が驚いてる日記での記述もあるから、何か矛盾してるような気もしますが。

    以前の日本はおおらかだったようですね。
    混浴は温泉でのことですよね?

    2009/10/23 12:01

    >みささま

    “観てないコメント”へのご厚情に感謝します。

    >端っこでも最前列ならお得でしたよね。
    そのヴィーナスはブラジル人だったのですか?
    ブラジル人ってカーニバルもそうだけれど、良い脱ぎっぷりですよね?
    そんでもって外人の裸体って日本人の裸体と比較すると厭らしくないでしょう?
    そもそも骨格が違うから、外人の裸体って健康的なんだよねー。
    日本人はどーしてあんなに厭らしいのかしら・・笑

    ブラジルの劇団ですが、その女優さんは肌も抜けるように白く、ヨーロッパ系
    に見えましたね。新聞とかに載ってるミスコンの類の写真でブラジル代表
    と書いてあっても、そういう感じしない人っていますもんね。
    裸体についての感想は同感ですね。
    「かもめ」のときもサラッと衣装を脱いじゃうので、いやらしくない。
    日本の芝居で日本の女優が目の前でヘア解禁したらパニックになっちゃう
    ものね(日本は演劇でのヘア解禁はまだNGなんでしたっけ?)。
    裸体に対する意識も違いますよね。
    外国映画なんかでレストランのウェイトレスがノーブラで透ける白いシャツ姿
    で働いてる場面があるけど、いやらしい目で見たり、冷やかす客はいない。
    日本でこれやったら「ノーブラレストラン」って風俗系になっちゃいますものね
    (笑)。
    幕末に、日本では夕涼みに人前で上半身裸になってる女性がいたり、混浴を
    恥しがらないことを外国人が驚いてる日記での記述もあるから、何か矛盾して
    るような気もしますが。
    記述とか

    2009/10/23 06:04

    きゃる>
    >自分の観ていない公演についてコメントするのも本来はマナー違反なので、反省しています。
    ごめんなさい。今後、気をつけます。

    いあいあ、きゃる、同じ舞台を毎回観るとは限らないのですから宜しいのですよ。
    ワタクシだって、観てない舞台にコメントしてますし。笑


    >「double face」のみささんのレビュー&コメントを読ませていただきましたら、こちらはあのときの私の感想を代弁されてるようで、ほぼ同意見で。あの脚本、私もツラカッタです。

    ああ、あれは全く好みの作品とかけ離れちゃってて、びっくりしました。
    ☆1こ!極端ですわ。笑
    そう考えると、ここの劇団も極端かと。笑



    >ブラジルの「かもめ」は脱ぎっぷりが鮮やかでもちろん初見だから唖然としました。
    女優さんはヴィーナスのような美しさで一糸まとわず、でした。最前列中央の人、困ったかも。
    自分も最前列でしたが、端っこでした。


    端っこでも最前列ならお得でしたよね。
    そのヴィーナスはブラジル人だったのですか?
    ブラジル人ってカーニバルもそうだけれど、良い脱ぎっぷりですよね?
    そんでもって外人の裸体って日本人の裸体と比較すると厭らしくないでしょう?
    そもそも骨格が違うから、外人の裸体って健康的なんだよねー。
    日本人はどーしてあんなに厭らしいのかしら・・笑


    2009/10/23 01:04

    自分の観ていない公演についてコメントするのも
    本来はマナー違反なので、反省しています。
    ごめんなさい。今後、気をつけます。

    「double face」のみささんのレビュー&コメントを
    読ませていただきましたら、こちらはあのときの
    私の感想を代弁されてるようで、ほぼ同意見で。
    あの脚本、私もツラカッタです。

    ブラジルの「かもめ」は脱ぎっぷりが鮮やかで
    もちろん初見だから唖然としました。
    女優さんはヴィーナスのような美しさで
    一糸まとわず、でした。最前列中央の人、困ったかも。
    自分も最前列でしたが、端っこでした。



    2009/10/22 20:49

    きゃる>
    >「ノアノオモチャバコ」はシアターグリーン演劇祭の際に初めて観たんですが、そのときは「セットを変えずに瞬時にスピーディーな場面転換をする」という触れ込みで、凄いものを期待して観ただけに肩透かし感が強かったです。

    成る程。
    期待が大きかっただけに。ってやつですね。笑


    >「かもめ」では、昨年の夏に観たブラジルの劇団が原作の骨子は変えずに、野外劇として個性的に上演したのが印象的。ニーナの全裸シーンとか衝撃的で、寒い国の話を熱い国がやるというのも面白かったです。

    をを~、全裸シーンがありましたか。それはワタクシも観たかった!(^0^)
    何回も上演して広く親しまれている芝居は、他の公演と違ったスパイスをかけるのに、きっとどこの主宰も苦労するのかも知れませんね。



    2009/10/22 18:35

    丁寧なお答え、ありがとうございました。
    劇団については確かに好みの問題がありますね。
    でも、みささんはさすがに好みを超えて、芝居の
    最奥部に手を突っ込んで観ておられると思います。
    ただただ感服です。
    私の視野がかなり狭いのかも。
    「かもめ」は原作があるのでオリジナル作品とはまた
    趣が違うのかもしれません。
    「ノアノオモチャバコ」はシアターグリーン演劇祭
    の際に初めて観たんですが、そのときは「セット
    を変えずに瞬時にスピーディーな場面転換をする」
    という触れ込みで、凄いものを期待して観ただけに
    肩透かし感が強かったです。
    「かもめ」では、昨年の夏に観たブラジルの劇団が
    原作の骨子は変えずに、野外劇として個性的に上演した
    のが印象的。ニーナの全裸シーンとか衝撃的で、
    寒い国の話を熱い国がやるというのも面白かったです。

    2009/10/22 16:36

    きゃる>
    どこの劇団でも「かもめ」を上演する場合、大抵、正当的に公演しますよね?
    たぶん、私たち観劇者はほぼ筋通りに上演して「かもめ」独特の情景を損なわないようにして欲しい。なんて考えているのではないでしょうか?
    今回の「かもめ」は本筋はそのままに。演出がノアノオモチャバコ風の味付けになっていて、そこが気に入ったんです。
    今までの「かもめ」が旧派だったなら、明らかに今回の「かもめ」は新派の成せる技でした。
    たぶん、小劇団の主宰もスタッフも自分の劇団が他の劇団と比較してどれだけ個性が出せるか、どれだけ異色性が表現できるか・・を日々、考えてるのではないでしょうか?生き残る為にも。
    で、今までのような「かもめ」だったなら、たぶん、観客は同じ演目のものは何回も観てるはずなので、今回は違った味付けの「かもめ」を、と考え、充分に練りに練ってあのような演出にしたのかと・・。
    演者が一斉に後ろを振り返った仕草、角度、位置、照明など、計算されたものでした。鳥肌が立ったほど。
    ダンスの投入部分では二重に構造されていてそこに芸術性がありました。
    決して広くない舞台であれだけ演出を計算されたことに対しても評価しました。
    斬新で芸術性も充分に堪能でき、至福な時間を過ごしました。
    プロのダンサーと比較したなら、きっとダンスのレベルはそうでもないかもしれませんが、舞台とは総合的なものだと思っています。個人的な考えですが・・。

    できるなら、もう一回観たい作品でしたよ。スケジュールが折り合わないけれど(^^;)
    むしろ、初めて芝居を観る方向きではなかったです。
    芝居じゃあなくて本を読んだ方なら、きっと理解できたはず。あとは感性と好みの問題ですよね。
    ワタクシはノアノオモチャバコはお気に入りの劇団の一つです。

    2009/10/22 11:51

    目の肥えてるみささんとtetoraさんが満点出される
    なか、低評価のかたもいて興味深いです。
    というのは、昨年この劇団の公演を初見で観て、
    観る前にコンセプト読んで想像してたのと
    まるで違って脚本が面白くなくて、特にダンス場面が遊離して
    る感じでお寒くてオープニングで引いたんですよ。
    昨年、「かもめ」を芝居で国内外の演出家で2作、映画を1作観て、
    「かもめ」づいてたんだけど、今回「ノアノオモチャバコ」じゃなー
    と思ってパスしました(笑)。
    自分が観てたらどう感じたのかなーと。
    あれから抜群にダンスが巧くなってるとも思えはないけど。
    やっぱりダメだったかなー(笑)。
    自分的にはみささんとtetoraさんの批評にはずれはないので
    いま、とっても不思議な気分(笑)。

    2009/10/21 11:03

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