満足度★★★
静と動
新しい劇場なので、空調がしっかりしていると思っていましたが、場内暑かった。
どうも空調が悪いというより、入ってなかったような感じがしました。
ギリギリガマンできる暑さなのでよかったですが、スタッフ気付かなかったのかな??
(それとも元々入れないようにしてたのかな?)
チェーホフの「かめも」を他でも観たこと無いので、どのようにノアノオモチャバコ版かは比較できませんが、照明と音楽の融合、そして役者の動きの静と動、ノアノオモチャバコらしさは随所に感じられました。
古典劇をベースにしてましたが、なかなか面白かったです。
ただ、上演時間2時間は少し長いかな。もう15分程度短いほうがよかったかも。
満足度★★
演出と作品のズレ
はじめはトレープレフの舞台づくりをしているところをマイムで表現していて、おお!と思わせた。
そして、銘打っていたダンサーをどー使うのかこれもも楽しみの一つだ。
満足度★★
ううむ
原作よりは分かりやすかった。
(原作読んでない人はたぶん理解に難あり?)
しかし、それが仇となった。
特に、
主人公♂の心情と、
ニーナと小説家の惹かれ合うシーンの交錯が
拙僧にとっては非常に鬱陶しかった。
苛立ちさえ憶えた。
主人公部分になったら照明が変化し、その都度音楽挿入。
学生演劇にありそうな感じでした。
ダンスは非常に良かった。
ジャズが基本。クールでややエロスあり。
しかし同じく、ダンスとしてである。
最初は鮮やかではっとしたが、
場転とともにいちいち挿入が始まり、
以下同文。
まるで前に見た、RAKUENOH+の
照明ちかちかしながらの場転を思い出した。
あれも拙僧には合わなかった。
とはいえ、美しい部分もあった。
最後の雪降る中、
のたれ死んでるニーナと、自殺した主人公♂の手を
回想を聞いてたある娘(原作になし)が結ぶところだ。
しかし、やはりこれも
原作を読んでる拙僧としては臭い。臭すぎた。
ニーナの末路、その解釈はそれもありでしょう。
精神錯乱+飯食してない+疲れてる などでのたれ死ぬ。
主人公♂と話をしていくうちに、
明るい方向を見いだしていくニーナが所詮幻想や幻覚であったとしても。
しかし、拙僧はこう考える。
もはや何をしても不満な主人公♂にとっては未来は明るくない。
彼の救いはニーナが自分の元に帰ってくること。
しかし、やつれたはずのニーナは明るく、
彼に「あの人を以前より深く愛してる」と言い放つ。
絶望である。
引き金をこめかみに当て自殺した彼に、
苦し紛れに救いを与えて良いものか。
そうなってほしいと願う心もなくはないのだが、
それなら
手と手を結ばせた後も雪が降り積もり、
彼らを埋めてやれば良かったと思うのだ。
ロシアらしさを出せとは言わない。
ですが、「雪」が綺麗で軽いものに見えてしまった。
ロシアの、否、彼らの雪はそんなもんでしょうか?
作家としてのあなたは、主人公♂のような心境に陥ったことはなかったのでしょうか?
なんにせよ、終わりは主人公♂の、
否、トレープレフの苦悩・憔悴・絶望を強く表現するべきだと拙僧は思った。
現代風アレンジするのは構わないし、
おかげで最近、とても興味深い団体を見つけたし、これからも様々な団体に大いにしてほしい。
ですが、現代風の、妙なあまっちょろい考えで台無しにはしてほしくないのである。
人形の家が面白かったあなたがたなら出来るはずです。
なのであえて☆1。
しかし劇場がとても良かったのと、
こけらおとし記念に☆1おまけ。
満足度★★★★★
若さ溢れる
若さと意気込みが伝わってくる作品。
稽古をしっかり重ねたことがわかる、満足のいくクオリティでした。
こけら落としということでしたが、大人数での表現やダンス、この劇場サイズではもったいない作品だったかも。
チェーホフは昔読んで挫折しましたが、読み返してみたくなりました。
満足度★
原作のせい?かな!?
日頃なんの予備知識も持たずに、芝居みるようにしているので。わかりづらかった、見終えてからチラシ・原作等情報集めて。やっと理解が出来ました。
複雑な人間群像を、がんばって表現していたんだなぁ、と後でわかりました。
でもなんか違和感ありました、私には合っていないみたいでしたね。
満足度★★★
最前列より真ん中あたりの席がお薦め
最前列より真ん中あたりの席がお薦め。
再構成しているせいか、ロシア臭さがあんありなかった印象。
この芝居に、重厚感を求めていた自分があって、少し肩透かし。
満足度★
うーん
群像のちからを信じられる、数少ない劇団ではある。
カタマリに対する演出は良くても、個々の役者の身体が完成されてないと思う。
素材のまますぎるというか、演出家の意志によって整えられた感じがない。
引きで見たときしか魅力的じゃなくて、だから古典向きの劇団なのかもしれないとは思うが。
満足度★★★★★
現代風にアレンジしながらも古典を生かす
ひじょうに素晴らしいです。オープニングダンスといい導入音楽といい、そして役者が吐くセリフをエコーするようなセリフの重なり。ノアノオモチャバコ という集団、高度な技を感じた舞台。
以下はネタばれBOXにて。。
満足度★★★★★
秀逸!
素晴らしい構成です。ノアノオモチャバコは「人形の家」にしても古典をアレンジして展開する芝居が見事です。もちろん他の作品も気に入ってはいますけど。「かもめ」は読んでもいますし,観たこともあります。芝居の筋が頭にあるだけに,再構成して,ダンスを入れてあーいう風に演出されると,こー来たか!次はどうする?ってドキドキしながら観劇することができました。それにしても,Dancerのダンスはもちろんでしたが早川さんのダンスも良いですよね。あと,受付に丹治さんが座っていたのにはちょっと嬉しくなりました。
杮落としに選ばれたと言う事は…。
原作は、チェーホフのかもめ。
公演時間は2時間、休憩無しでした。
『ダンス、台詞、マイム、照明、音楽』、タイミング命な舞台でした。
1ステ目でしたが大きなミスも無く、よく練習されたのだと感じました。
ト書きはともかく、台詞に関しては原作の世界観を忠実に再現しようとされていました。
ダンスや音楽だけを観ていると今風なんですけど、台詞や演技とのギャップ感は狙いでしょうね。
ノアノオモチャバコさんは初見でしたが、あの前説は嫌いじゃないです。
劇場のレビューや、もう少し辛辣な?レビューはコチラをご覧下さい。
http://ameblo.jp/potes-impressions/