劇場HOPEこけら落とし『かもめ』 公演情報 ノアノオモチャバコ「劇場HOPEこけら落とし『かもめ』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    演出と作品のズレ
    はじめはトレープレフの舞台づくりをしているところをマイムで表現していて、おお!と思わせた。
    そして、銘打っていたダンサーをどー使うのかこれもも楽しみの一つだ。




    ネタバレBOX

    ダンサーを使うのなら、役者達の動きはもう少し抑えてもよかったのではないだろうか。

    意図はわかるのだが、チェスの駒のように左右から出てくるのは、なんか多すぎて途中からまたかぁってなってしまった。

    ダンスは非常に楽しめたのだが、芝居と独立しすぎている。
    だから役者の動きを減らして、彼女たちに意味のある動きをさせたら、もっと洗練され、芝居に締まりが出る気がした。

    トレープレフの身に起きることを、暗示するかのように他の役者達が群れになって抽象的なものを表現するのは安易すぎる。
    みんなと会話しながらトレープレフの心が動き、どんどん孤独になっていくところがかもめの醍醐味だと思うのだが、なんか周りに群がってくるとノイズのようになって、気がちってしまい彼の心がわかりにくくなる。

    音響ではビョークなどつかっていたが、少し耳に付きすぎた。


    いろいろ多すぎて、物語と人物に目が行きにくくなってしまっていたのではないだろうか。

    役者たたちの演技のベクトルがどこに向かっているかがよくわからなかった。世界観をしっかりさせるには大切なことだと思うのだが。


    この群れのような演出を得意とする演出家だろうからそれは続けるべきで、マッチする戯曲も必ずあるはずだ。
    今回は作品と演出が合わなかったように思ってしまっただけだろう。

    ちなみにかもめは喜劇である。
    最後同情してしまったら…

    0

    2009/10/28 03:41

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大