深情さびつく回転儀 公演情報 電動夏子安置システム「深情さびつく回転儀」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    他の結末が気になる!
    YouTubeには予告編や出演者による内容解説などが上がっていた。

    私も自分の劇団やプロデュース公演で、映像による宣伝活動を行っているので、「電動夏子安置システム」のこうした映像によるアプローチにとてもリスペクトな感じ。

    とても楽しみに劇場に足を運んだ。

    ネタバレBOX

    良くも悪くもとてもざっくりとした脚本(笑)だったが、台詞の勢いや、キャストのキャラクターのおもしろさで、物語を楽しむことが出来た。

    ある種ミステリー的な展開の中で、印象的なキャラクターやうまくいかない会話のやりとりで、おおいに笑わせてもらった。

    6つのエンディングがあるということだったが、物語の分岐点がどこにあるのかは全く分からない脚本となっていて、他のエンディングがとても気になった。

    ◎印象に残った俳優さん
    この公演をご案内くださった七味まゆ味さんの存在感はさすが。心に響く声と立ち姿は印象に残った。

    そして、菊地未来さん。はかない感じの女性を印象的に演じていて、心に残った女優さん。

    それから、道井良樹さん。彼が演じていたKYなキャラクターは、きっとこの劇団のお約束なキャラクターなのでしょう。とても面白かった。その存在感が、物語をぐいぐい引っ張っている感じ。良い俳優だと思った。

    ◎ちょっぴり気になった点
    細かい設定や、仕組みの説明を脚本から省いてあったことで、純粋に舞台上で巻き起こる出来事や台詞などを楽しめた。

    しかし私は設定や仕組みの説明がなかったため、なかなか物語の世界観に入り込めなかった。

    「電動夏子安置システム」という劇団を何度か観ているお客様にとっては違和感がないのかもしれないのだが、初見だった私は、物語の展開の途中で、頭に何度もクエスチョンマークが浮かんでしまった。

    劇団の主宰で脚本を担当した竹田氏が、「不親切」な物語構成であると当日パンフレットにコメントしていたが、私はおそらくご本人が思っていないであろう点で、「不親切」だと感じてしまった。

    また、段取りに追われ、演じている人物の動きと気持ちがバラバラな俳優が何人かいた。

    丁寧に感情をつなげている俳優もいたし、全体的なキャストのバランスもよく、キャラクターづくりも面白かったので、すごく残念だった。

    とはいえ、とても面白い企画だと思うし、物語としても楽しめたので、オススメな公演であることは確か!

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    2009/10/18 16:03

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