深情さびつく回転儀 公演情報 深情さびつく回転儀」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
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  • 途中まで
    自分の都合で恐縮ですが、途中までしか観られず残念でした。
    次回こそは全部観たいです。

    それにしても菊地未来ちゃんから電話かかってきて「アユムくん、手首持ってない?」って言われて。「出来れば肘から下があるといいんだけど」って言われて。ああ、俺ゾンビ大好きって公言してるからって「いくらなんでも手首は持ってないよ(笑)」ってやりとりの意味が冒頭で判ってよかった。

    あれ、わかんないままだったら、ずっともやもやしてたからなあ。個人的に。


  • 満足度★★★★★

    いやー笑った
    いやー今回もルール難しかったです(笑)劇中の何とか説明的な台詞があったので、なんとなくですがルールは理解できました。
    でも、よくわかってません(笑)
    まあ、そんあルールは置いていて(笑)、いやー爆笑さていただきました。ルールが気にならなくなる程わせていただきました。

    ネタバレBOX

    ラスト20分ぐらいからガチ勝負(ルーレットの出目によって展開が変わる)とのことでしたが、やはりそこは観客にわかるように明示して欲しかった。いくらガチですといわれても1回しか観劇できない観客には確認できる手段がないので、本当かどうかはわからないので。
    その点はちょっと残念でした。

    しかし今回、じょんさんが非常にカッコよかったです。
  • 満足度★★★★

    コミカルなタッチとSF的世界の融合
    基本的にはコメディながら、前回公演『Perfoemen IV ~Inferno~』とは味わいが異なり、四次元系SFのテイストやルーレットに関連した法則・ルールも加えて、さながらアタマの体操…どころかアタマの中距離走みたいな。(笑)
    このコミカルなタッチとSF的世界(およびそれに付随した心地好い理屈っぽさ)の融合というのは奇しくも前々日に観た『純真回路』と通ずるものアリ。こういうの、好きだなぁ。
    その一方で、触ると外見と中身が入れ替わってしまう(ここで入れ替わる方々の演じ分けと言うかなりきりぶりと言うか、それもまた見事)だの、近づくと互いに引き寄せあうだの、他者の心の声を口に出してしまうだの、理屈っぽさとは無縁のひたすら笑わせるためだけの設定もあり、この取り合わせが何ともオカしい。
    結末は事前情報通り6種類あり、どう考えてもあと5回も観に来ることはできないので、上演台本を購入。
    思った通り途中までのルーレットの出目は台本指定ながら、終盤で分岐点が2箇所あり(ここでのルーレットはガチとのこと)最初の分岐点で3つに分かれてからさらにそれぞれ2つに分かれるシカケになっていて、σ(^-^) の観た回は分岐Bルートから結末4にたどり着くパターンでありました。

  • 解釈が一周して
    オープニングの雷鳴に早くもやられ。サスペンス展開のラストにこさじ一杯の幻想要素が竹田サスペンスの魅力。

    言葉を追っていく、展開を追っていくのも一つの見方でありますが、竹田戯曲はその行為を放棄しても楽しめる楽しさがあると思います。解釈が一周して、印象として楽しめる芝居になっているのかなと。
    マルチエンディングとのことですが、「本当は運ではなくあらかじめ決められているのではないか。」と思えるぐらいの繋ぎ目の見えなさ。他パターンを見られなかったであろう多くの観客(御覧になった方はいらっしゃるのか?)のモヤモヤを解消するために、DVDでは全パターンを網羅してくれるのかなと。

  • 満足度★★★★

    やっぱり好きです。
    頭使う芝居大好きです。
    難しくて、「む~!!」ってなるけど、もっともっと見たいと思いました。
    複数回見たいって思った芝居でした。
    最終日じゃなかったらまた見に行っていたかもしれません。
    (前回の公演も2回見ましたし。)

    学生時代から知っていて見ていた劇団ですが、
    社会人になってから改めて好きだな~って思いました。
    今後も楽しみです。

  • 満足度★★★★

    ロジック・マジック
    映像化したら、深夜ドラマで半クール流せそうな設定。
    ルーレットという、偶然性とギャンブル性の高い小道具が
    マルチエンディングに説得力を持たせていた。
    でも6パターンあるなら、リピータ割引はもっと安くしてくださると、うれしいかもしれません。笑

  • 満足度★★★★

    どう変わるのか
    おもしろいんですが、違うパターンがどこでどのようにというのが想像もつかない、みればいいんだけどね・

  • 満足度★★★★

    挑戦状?
    公演時間は130分、休憩は無し。
    面白いですよ。

    思いつくキーワードは、
    ・パラレルワールド
    ・ケーブルスパゲッティを解く快感
    ・ちょっとホラーチックなサスペンスコメディ
    ・作家からの挑戦状(笑)
    な感じでしょうか。

    個人技も含め、小ネタは豊富です。
    マルチエンディングで、結末は6パターン有るそうです。

    ケーブルスパゲティ状態のまま、小ネタを楽しむも良し。
    法則を見つけて、話を追いかけるも良し。

    タイミングが多くて、舞監(酒巻未由来さんかな)さんは大変そう。
    でも1ミスだけでしたよ。
    ノーミスだったら帰りに握手しちゃおうと思ったくらい、忙しそうです。
    一瞬たりとも気が抜けないから大変ですね。

    劇場のレビューや、もう少し辛辣な?レビューはコチラをご覧下さい。
    http://ameblo.jp/potes-impressions/

  • 満足度★★★★★

    残りの結末も気になります。
     私は記憶する。
     37つの部屋。
     15人の男女。
     9つの空間。
     6つの結末。
     5人の子供。
     4つの家。
     3人の娘。
     2つの虚像。
     1つの実像。

     そこに至る、無数にも見える物語。
     選ぶのは、どこかから聞こえる0の回転音だけ。

     私は記憶する。
     本物は一つ。あとは偽者。

    電動夏子安置システムがお贈りする、“大人のための童話”。それは無数の偶然と必然が織りなす、あるひとつのロジカルコメディ(論理悲喜劇)。

    この世界観をあれだけの笑いを散りばめながらもしっかり表現しているのは
    さすがです。

    ルーレットの出目により6つの結末が用意されているとか。
    残りの結末も見てみたくなりました。

  • 満足度★★★★★

    やっぱり電夏
    やっぱり電夏の芝居は面白い
    ハズレがありません

    今回6パターンの結末があるのですが
    何回観ても新鮮でしょう

    ミステリアスな感じに仕上がっていますが
    いつものロジカルコメディも健在
    笑いあり切なさありの
    素敵な芝居です

  • お決まりの
    このシリーズは3回目。出だしがいつも同じなのが逆にまたよい。懐かしいキャラクターもいて、久しぶりに出会える嬉しさもある。ウサゴローのテンションは毎度の楽しみでもあります。

  • 10月20日(火)M
    パズル。

  • 電夏お得意の理系ゲーム式演劇。
    日に3ステージの忙しいタイムスケジュールはいつもの通り。尚且つ今回は結末が6パターン。全く無茶する連中だ。それでいてしっかりこなしているのは確かな地力の現われ。個人的には既に数年越しで見ているので、初見の方が多いのは結構意外。
    人数を絞ったほうが内容も濃厚になった様な気はする。人物背景とルール説明で浪費した時間がちょっと長かった様に思えて。その後に一気に面白くなるんだけど、ギアを入れるのがもうちょっと早かったらなぁという勝手な欲が沸きました。そんな大所帯の中、浮き立ったのが劇団員それぞれのグッジョブ。核を固めて、脇を固めて、そしてそれをぶっ壊す(笑)。あれだけの人数の中でもそれぞれがしっかり良い仕事をしています。劇団員だけでアレンジしてこの演目を再演しても相当面白いものが観られるはず。これは確信。
    良い客演をしたなと思えたのが、柿食う客の七味さん。「演じる」というよりも「キャラクターになる」に近い柿のスタイルが途中から見事に合致します。
    『難しい内容なのかな?』と、観ようか迷っている方へ。別に演劇として観る分にはゲームルールを理解していなくとも何ら問題なく楽しめます。でもね、「頭で全て理解するのはちょっと困難だけど、とりあえず目の前でなんか変な事になってる人物の姿がやけに面白おかしくて堪らない」というのが電夏マジック。頭を使おうとしている時ほど、ふいに変な所を突かれると急激にツボに入ったりする事ってあるじゃないですか。感性と脳みその両方を使って観劇する事をおススメします。

    ネタバレBOX

    波に乗るまでが長いと思えた要因はやっぱり人物背景とルール説明で浪費した時間のせいなんだけど、美雪の在り方も影響していた様な気が。初めにルーレットを適当にいじってしまうのが彼女。でも彼女に対して何の興味も沸かなかった。あの不思議な小部屋に入るまでの間に、美雪がもっと興味を沸かせてくれる存在であってくれたならなぁと個人的には思います。
  • 満足度★★★★★

     
    観劇

  • 満足度★★★★

    法則が見えてからはもう・・・、
    ずぶずぶに取り込まれてしまいました。

    これ、面白い。

    当日パンフにメモをしながら、
    その法則と舞台の一致に
    取り込まれて・・・。

    エンディングが6つというのも
    充分にありえると納得。

    すごくしたたかな
    エンターティメント性を内包した
    お芝居だと思います。

    ネタバレBOX

    開演してからしばらくは
    お芝居からやってくるある種の閉塞感に
    息を潜める感じだったのですが
    「0」が出たあたりから一気に面白くなりました。

    当日パンフに
    こじゃれたアナウンスで告げられる出目を書いていくうちに、
    それだけで内容が出来るわけではないのですが
    ある種の高揚感が膨らんできて、
    どんどんとのめりこんでいきます。

    部屋の壁を彩る照明の工夫や、
    チップの存在が作り上げるさらなるゲーム性。

    テーブルの図を見ながらわくわくする。
    出目の数字とチップの効力と舞台の整合性が
    美しいほどに貫かれていて
    ぞくっとくる。

    芝居のクオリティが
    不条理にも思える、ルーレットの出目と舞台上の出来事を
    しっかりとつなぎ支えていきます。
    どんどんと広がり重なっていく世界観を背負うだけの力が
    役者や演出にあって
    観る側はそれゆえロジックの面白さに
    無抵抗で身をゆだねていけるのです・。

    ルーレット盤の近くで観ていたのですが
    それまで静かに回りつづけていたものが
    終盤は玉の踊る音が聞こえてきて、
    舞台は溢れんばかりに膨らんで、
    最後の出目・・・。

    6つのエンディングがあるそうですが、
    少なくとも私が見た回の終わりは
    しっかりと物語を収束させていて、
    満足感をもって心地よく拍手をすることができました。

    この作品、本当にはまります。
    時間が許せば、せめてもう一度くらい観にいきたいのですが
    難しいか・・・。
  • 満足度★★★

    面白いけど複雑過ぎて混乱する
    実は16日の初日に一度観て、わからない点が多くて、翌日観たら
    違うバージョンの結末で、それで若干筋が補完されたという感じ。
    電夏は大好きな劇団だし、ロジック・コメディーというコンセプトにも共感
    するが、今回はそのロジックに足を引っ張られすぎの感が強い。
    まず、ルーレットとチップのルールがパンフを読んでもわかりにくく、
    終盤近くに俳優のじょんが説明するが、頭が悪いのか、よく理解できない。ルーレットに近い前のほうの席で観ても、俳優の体や手によってふさがれ、実際に数字は確認できないので、数字の出目が何かにはそれほどワクワクしなかった。視覚的に大きなルーレットなら、単純に楽しめるのだろうが。
    役者の動きで「あ、状況が変わったんだ」と思う程度で、コメディーの部分は
    面白いのだが、ルールの複雑さはさほど意味を持たない。
    結末を見ても、スッキリ感はなく、別の疑問が沸いてむしろフラストレーションが増すばかり(笑)。
    そのためか、上演台本が売り切れとか言っていた。
    6つの結末が書いてあるから?
    最近、他の劇団でも日によって演出や結末を変えたり、2バージョン見ないと
    ストーリーがつながらないという趣向がしばしば見られ、
    ファンサービスやリピーターを誘う興行的な思惑もあるようだが、
    本来、作品は1本で完結、勝負すべきで、個人的にはあまり感心できない
    企画だ。
    引っかかった点いくつかはネタバレで。

    ネタバレBOX

    ①最初に出てくる5人のチャレンジャーが住んでる家は緑色の屋根の家で
    「向こうに見える4つの家」という台詞があるので、家は5つあるのだろう。
    4つの家は赤と黒、それぞれ四角と三角の屋根があるわけだ。
    しかし、「4つ?5つじゃなくて?」という台詞が後から出てきて、紛らわしい。
    ②蒼(七味)が「私には4棟の家が残された」と言っているが、葵(志賀)は「私はこの家をもらったの」と1軒のように言っている。
    フライヤーには次女に4棟の家が残されたと書いてあるが、同じ次女のアオイという娘(正確には自分が次女のアオイと思い込んでいる娘)でも、相続したと聞かされてる家の数が違うのだろうか。
    次女に2人の妹がいて、長女を加えれば4人の娘で、1人1軒ならわかりやすいのに、1人に4棟とする設定がわかりにくいのだ。
    ③自分が観た回では娘は4人いたという結末だったが、5人の目隠しされた
    子供はどういう意味になるのか。また、常葉の妻が地下室で見た「目隠しされた子供」というのは誰なのかがわからない。夫が殺したのは
    成長した娘なので。
    ストーリーをいたづらに複雑にしている感が拭えない。
    ナゾはあってもよいが、1本観ても解けるようにしておかないと
    反則技に思えてしまう。

    俳優はそれぞれキャラクターが楽しめる。
    岩田の低音の声が管財人の風格を感じさせた。
    渡辺の芝居にリアリティーがある。
    澤村・なしおの夫婦がとにかく笑わせる。
    なしおの安定感、澤村のトボケた中年男の存在感は捨てがたい。
    七味はなしおと入れ替わったときの芝居が巧い。
    しゃべりかたで人格はなしおだとわかるところがさすがだ。
    新野の美雪は「由布さん(じょん)」への屈折した女心がかわいい。
    横島裕は初めて見る役者だが愛嬌がある。
    七味の蒼を助けようとする小原の戒二がクールでカッコイイ。
    電夏の山本耕史といったところか。
    道井の演技はさすがに達者で、幕開きから釘付けにさせる。

    ファンとしてはじゅうぶん楽しめる。でも初見だったら・・・を加味すると
    あえて★3つ。





  • 満足度★★★★★

    面白い!(^0^)
    ロジカルコメディってことだったけれど、サスペンスコメディのような背景。
    まあ、コメディには違いないのだが・・。
    それにしても・・「電動夏子安置システム 」は初見だったが、好みの作風だった。そこにはロマンがあり恐怖があり不条理があり願望があり闇がある。

    そして・・最後の結末がお見事!

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    いきなりの暗闇と落雷の鳴り響く音が耳を突き刺す。
    舞台は雷雨という、いかにも今からサスペンスですぜ!みたいな状況から観客ごと一緒に飲み込ませるように物語は始まる。

    別荘には4人の男と一人の女。彼らは見ず知らずの関係だが、どうやらこの別荘に最後まで残った人物が一日1万の報酬を手に入れることが出来るらしい。そして彼らは今まで気がつかなかった他の3つの家の存在が気になってくる。

    こうして彼らは建ち並んだ他の3棟の家を様子見に出かけたのだが・・。
    ここでの彼らの役割は物語を進行させるためのナビ的存在。

    娘にこの資産を残した有橋は「本物は一つだけ。あとは偽物なんだ。」 という言葉と「この家の物は決して動かさないように。」との遺言を書きとめておいたが、4人の男と一人の女のうちの女・美雪がルーレットを回してしまう。
    すると、建ち並んだ四棟の家の登場人物の全てが瞬間移動したかのように一か所の部屋でそれぞれの会話をし始める。この時点で他の家の登場人物は見えない設定。つまり同じ空間に居るのに、それぞれの関係する人物しか見えていない。

    ルーレットは美雪が動かしたことによって、まるで物語の中の偽物を消すためのスイッチが入ったように仕組まれているようだった。3人の娘・アオイはそれぞれ一つの家を所有しているが、このうちの2人は偽物だ。という設定のもとルーレットは次々に黒の奇数、偶数、赤の奇数、偶数というようにカラーと数値をあらわしていく。
    黒と赤は立ち並んだ屋根の色を表し、奇数は三角屋根。偶数は四角い屋根というようにルーレットにはある一定の決まりのもと、動きながら進んでいく。
    こうして、数字によって目まぐるしく登場人物や状況が変化しながらも、黒い四角い屋根の家は人も一緒に無くなってしまう。
    つまり家と居住していた人物全てが偽りだった、ということになるが、こうして次々と消される事実を知ると、アルバイトとして来た5人の彼らは、クイズが解明される瞬間の空が晴れたような気持ちになる一方、恐怖に慄くのだった。

    このサスペンスに「地下室で目隠しをした5人の子供」というホラーのような話を加味することで、観客はグリム童話のような情景を空想するだろうし、またアオイの父親に対する独占的な愛、管理人・常葉の人間本来の持つ業をも魅惑的に見せつけながら、物語は登場人物にタッチするだけで中身がシャッフルされるというコミカルさも演出していた。そして、本当の不条理というか、本当の恐いお話は、もう一つの偽物の家が消える瞬間に美雪は塩川にトン!と簡単に背中を押されて消える家の中に入ってしまう。
    こうして最後は本物のアオイとアルバイトでやってきた塩川(男)の二人だけになるが、アオイは家と莫大な遺産を手にいれ、塩川は最後に残った一人として1日1万の報酬が貰えるのだ。

    こんなストーリーに味付けとして道井良樹が一手に笑いを集めていた。
    彼を観たのは勿論、初めてだったが、ひじょうに素晴らしい役者だと思う。
    花もあるし演じるキャラもいい。
    そのほか豪華なキャストの面々で一人として脇は居なかったように思う。

    物語性も個性的なキャストも素晴らしく、音響も照明も秀逸だったと感じた。
    とにかく面白い!(^0^)



  • 満足度★★★★

    偶然の介在する面白さ
    最初にあれっと思ったのは、席においてある当日パンプを開いてみたとき。同じ役名が三人もいる。どういうこと?
    そして、話がはじまると当日パンフの役名と違う名乗りを上げる出演者。あれれ?

    謎は話が進めば次第に解けていくが、一筋縄で行かないのがこの公演のおもしろい所。観劇した人は1つの物語を見るわけだが、実は6通りの結末が用意されていて、出演者から見るとどの結末にたどり着くかは1/6の確立。
    この不確定性理論のような公演。はたして全エンディングを確認することができる人はいるのか?そもそも全パターンお披露目されるのか?
    すべての鍵はルーレットが握っている。

  • 満足度★★★

    他の結末が気になる!
    YouTubeには予告編や出演者による内容解説などが上がっていた。

    私も自分の劇団やプロデュース公演で、映像による宣伝活動を行っているので、「電動夏子安置システム」のこうした映像によるアプローチにとてもリスペクトな感じ。

    とても楽しみに劇場に足を運んだ。

    ネタバレBOX

    良くも悪くもとてもざっくりとした脚本(笑)だったが、台詞の勢いや、キャストのキャラクターのおもしろさで、物語を楽しむことが出来た。

    ある種ミステリー的な展開の中で、印象的なキャラクターやうまくいかない会話のやりとりで、おおいに笑わせてもらった。

    6つのエンディングがあるということだったが、物語の分岐点がどこにあるのかは全く分からない脚本となっていて、他のエンディングがとても気になった。

    ◎印象に残った俳優さん
    この公演をご案内くださった七味まゆ味さんの存在感はさすが。心に響く声と立ち姿は印象に残った。

    そして、菊地未来さん。はかない感じの女性を印象的に演じていて、心に残った女優さん。

    それから、道井良樹さん。彼が演じていたKYなキャラクターは、きっとこの劇団のお約束なキャラクターなのでしょう。とても面白かった。その存在感が、物語をぐいぐい引っ張っている感じ。良い俳優だと思った。

    ◎ちょっぴり気になった点
    細かい設定や、仕組みの説明を脚本から省いてあったことで、純粋に舞台上で巻き起こる出来事や台詞などを楽しめた。

    しかし私は設定や仕組みの説明がなかったため、なかなか物語の世界観に入り込めなかった。

    「電動夏子安置システム」という劇団を何度か観ているお客様にとっては違和感がないのかもしれないのだが、初見だった私は、物語の展開の途中で、頭に何度もクエスチョンマークが浮かんでしまった。

    劇団の主宰で脚本を担当した竹田氏が、「不親切」な物語構成であると当日パンフレットにコメントしていたが、私はおそらくご本人が思っていないであろう点で、「不親切」だと感じてしまった。

    また、段取りに追われ、演じている人物の動きと気持ちがバラバラな俳優が何人かいた。

    丁寧に感情をつなげている俳優もいたし、全体的なキャストのバランスもよく、キャラクターづくりも面白かったので、すごく残念だった。

    とはいえ、とても面白い企画だと思うし、物語としても楽しめたので、オススメな公演であることは確か!
  • 満足度★★★★

    脳みそフル回転で
    がんばっても掬いきれないややこしさ。癖になります。でも深追いせずにさらっと観てもたぶんおもしろい。むしろその方が観終わった後すっきりするのかも。追いかけすぎると拾い切れなかったところが気になってもやもやしちゃうから。私は追いかけて追いかけて、謎は残ったけど、最初から最後まで夢中で観てしまいました。

    追いかけたければ当パンをよーくよーく読んで頭に入れてからがいいかと思います。

    これだけのややこしさの中で、見事にコメディに作り上げる俳優さんたちは見事。シリアス部門とコメディ部門と役割分担があるのかと思いきや、、、だし。

    エンディングは偶然に任せて6通りあるそうです。気になってリピートしたくなりそうだったら早めに行っておかないと。

    ネタバレBOX

    ルーレットの出目を利用して偶然と必然をぐじゃぐじゃとかき回すのは、かなりどきどきです。ルーレットっていうアイテムはちょっとなじみがなくわかりにくさを増してるので、ルールを説明するのに少し手間取っている感じはしますが。

    賭けるチップに書いてある言葉でさらに縛りが発生するって言うのはおもしろかったけど、種類によってはよくわからない部分もありました。人が入れ替わるSWITCHはよくある手ではあっても俳優の味が発揮されて笑えましたが。MAGNETとかSPEAKERとかせっかくおもしろいのに、メインでなくパーツだったからおまけ的になっているのがもったいないというか。やるならやるでもっと遊んでる姿が観たかった気もするし、メインテーマを考えると脱線な気もするし。
    それだけでも一つ話ができそうな感じ。

    やっぱり拾いきれなかったっていうストレスがあるので、公演終了後にでもネタバレ答え合わせ大会みたいなのがあったらいいのに。実はあの場面、誰が何してた、と。もしくはDVD発売時に副音声で解説が入るとか(笑)。

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