満足度★★★
面白いけど複雑過ぎて混乱する
実は16日の初日に一度観て、わからない点が多くて、翌日観たら
違うバージョンの結末で、それで若干筋が補完されたという感じ。
電夏は大好きな劇団だし、ロジック・コメディーというコンセプトにも共感
するが、今回はそのロジックに足を引っ張られすぎの感が強い。
まず、ルーレットとチップのルールがパンフを読んでもわかりにくく、
終盤近くに俳優のじょんが説明するが、頭が悪いのか、よく理解できない。ルーレットに近い前のほうの席で観ても、俳優の体や手によってふさがれ、実際に数字は確認できないので、数字の出目が何かにはそれほどワクワクしなかった。視覚的に大きなルーレットなら、単純に楽しめるのだろうが。
役者の動きで「あ、状況が変わったんだ」と思う程度で、コメディーの部分は
面白いのだが、ルールの複雑さはさほど意味を持たない。
結末を見ても、スッキリ感はなく、別の疑問が沸いてむしろフラストレーションが増すばかり(笑)。
そのためか、上演台本が売り切れとか言っていた。
6つの結末が書いてあるから?
最近、他の劇団でも日によって演出や結末を変えたり、2バージョン見ないと
ストーリーがつながらないという趣向がしばしば見られ、
ファンサービスやリピーターを誘う興行的な思惑もあるようだが、
本来、作品は1本で完結、勝負すべきで、個人的にはあまり感心できない
企画だ。
引っかかった点いくつかはネタバレで。
2009/10/20 23:36
2009/10/20 17:48
2009/10/20 13:39
2009/10/20 13:11
おるそうな(笑)
私、細かいことはこの際どうでもよくなってきた(笑)
たとえ全バージョン観たとしても、どこか疑問は残る
のかなーと。
パズルみたいにパチンとはまって「ああ、スッキリ」と
いうわけにはいかないのかも・・・と思えてきたんです。
でも、みささんの推理はさすがかなり核心を突いておら
れますよ。 9割方合ってるのでは。
うちの近所に四角と三角屋根が合体したような赤い屋根
と外壁の家がありまして、夜、各部屋の照明がつくと、
まるで舞台美術みたいな感じなんです。
この芝居観たとき、この舞台を立体化するとあの家になる
なーとか考えて観てました。
近頃ではその家の前を通ると、外壁に「深情さびつく回転儀」
って字幕が浮かび上がっちゃうくらい、取り憑かれてますわ(笑)。