
崩壊劇団の崩壊劇場
早稲田大学演劇倶楽部
早稲田小劇場どらま館(東京都)
2009/10/30 (金) ~ 2009/11/01 (日)公演終了
満足度★★★★
さながら“寺島祭り” 文字通り壊れた面白さ
初日は劇団員の友人が多く来ていたのではないでしょうか。自分が観た回は
爆笑と言うほどの笑いは起きず、比較的静かでした。
パンフの挨拶文にあったように、寺島さんが「思い出作り」でやりたいことをやりきったという感じ。
芝居好きの人、学生演劇のファン、興味がある人、すべてに観てほしい。
可笑しいです。楽しいです。
寺島さんがノリノリで作っている学生演劇のオモチャバコをひっくり返したような
作品。ここまで壊れちゃっていいんだろうかと思ったくらい面白い。
満点とは行かない理由はネタばれで。

百年後の蝶々
桃色バカンス
TACCS1179(東京都)
2009/10/29 (木) ~ 2009/11/01 (日)公演終了
満足度★★★
違うスタイルでの演劇に期待
未知のウィルスに犯されたことをきっかけに生命維持装置を活用して100年後の世界によみがえった科学者と、その関係者、そして、特殊能力者の苦悩を描く未来SFサスペンスストーリー。
当劇団は初見であったが、作・演出を手がける増山は、「一番見たいもの」と「一番言いたいこと」を考え、作品をつくりあげるという。今回増山は、以前所属していた「神様プロデュース」という劇団のスタイルを踏襲したようである。
物語は100年前と今、数日前を頻繁に行き来しながら、本編の主題とは直接的な結びつきの弱いサイドストーリーを複数はさみつつ、進行される。
主題はつたわるものの、あまりにも頻繁に時空を越え、サイドストーリーが加わることで、やや焦点がぼけてしまったのが残念であった。
次回、違うスタイルでの劇団の公演に期待したい。

ガス人間第1号
東宝
シアタークリエ(東京都)
2009/10/03 (土) ~ 2009/10/31 (土)公演終了
満足度★★★★
歌が良かったですね
大王が銀座?!
と思い、ちゅうちょしておりましたが、良かったと思います。
中村中さんの歌、いいですね。
大音量が苦手でライブなどに興味がありませんでしたが、
コンサートに行きたくなったくらいです。
場所柄、まわりのお客様の年齢層が高めでしたが、ウケもよかったです。
ただ、ちょっと重要なシーンで間が長すぎ、「あれっ?」と思ったのが残念でした。

リフラブレイン
MCR
駅前劇場(東京都)
2009/10/29 (木) ~ 2009/11/03 (火)公演終了

ファンタスマゴリア
少年社中
座・高円寺1(東京都)
2009/10/28 (水) ~ 2009/11/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
華やかな舞台
演劇村フェスティバルのトリを飾った少年社中の舞台は、華やかでした。
青山円形劇場などの中規模の劇場に慣れているからか、
ほかの2劇団で若干感じられた、
舞台が広く感じられるかなぁ~?という部分がなかったです。
パル多摩の公演を見逃していたので楽しみにしておりましたが、結構難解でした…。いろいろな部分で、あそこはどう観せたかったのかな?と考えてしまいました。
劇団ブログの前知識は読んでおいてよかったです!
ハロウィンイベントなど、いろいろ企画があって楽しめました。
いつも思いますが衣装がとても素晴らしい!
好きだから高評価。少年社中らしぃ熱い作品でした!

甲賀の七忍
劇団三年物語
ザ・ポケット(東京都)
2009/10/24 (土) ~ 2009/11/03 (火)公演終了
満足度★★★★★
ようやく観られました
あーやっぱり好きだーとしみじみ。
ストーリーの大筋はもちろん、合間合間に出てくる小ネタがほぼ必ずツボにハマります。舞台見ててこれだけ笑えるものも少ないと思いますね。
アクションもかなりの見もの!
リピートできないのがすごく残念です。

甲賀の七忍
劇団三年物語
ザ・ポケット(東京都)
2009/10/24 (土) ~ 2009/11/03 (火)公演終了
満足度★★★★★
リピートおすすめします。
受付の対応も良いです。
演出家さん御自身のお手紙に恐縮です。
ストーリーはもちろんですが、役者さんが良いです。
若干客席が寂しい感じがしました。
中野駅から徒歩5分と近いのでお勧めします。

銃の涙
おぼんろ
早稲田大学小野記念講堂(東京都)
2009/10/30 (金) ~ 2009/10/31 (土)公演終了
満足度★★★★
明るいおぼんろ。
脚本、演出がいつもとは違うらしく、ポップなおぼんろを鑑賞した気がしました。50分の短編でしたがもう少し観たかったな。12月の本公演も楽しみです。

生きてるものか【新作】
五反田団
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2009/10/17 (土) ~ 2009/11/01 (日)公演終了

深情さびつく回転儀
電動夏子安置システム
サンモールスタジオ(東京都)
2009/10/16 (金) ~ 2009/10/25 (日)公演終了
途中まで
自分の都合で恐縮ですが、途中までしか観られず残念でした。
次回こそは全部観たいです。
それにしても菊地未来ちゃんから電話かかってきて「アユムくん、手首持ってない?」って言われて。「出来れば肘から下があるといいんだけど」って言われて。ああ、俺ゾンビ大好きって公言してるからって「いくらなんでも手首は持ってないよ(笑)」ってやりとりの意味が冒頭で判ってよかった。
あれ、わかんないままだったら、ずっともやもやしてたからなあ。個人的に。

海のわだつみ、星影の詩
風凛華斬
シアター風姿花伝(東京都)
2009/10/23 (金) ~ 2009/10/25 (日)公演終了
満足度★★★
序盤の展開が勿体ない
日常に悩みを抱える4人がネット上で知り合い、ネットで小説を共同で書いていく。
そのネットで書く小説の世界場面と、リアル世界の場面との分かれており、そのチェンジはなかなかよかったと思います。
また、中盤からラスト、そしてラストの展開はよかったし、面白かったです。
ただ、序盤のネット小説の世界感を観客に訴えかけられてなかったかな。
(特に、ある門をくぐる場面なんで、台詞と演技で表してはいたが、目の前で転がってただけにしか見えなかったし)

深情さびつく回転儀
電動夏子安置システム
サンモールスタジオ(東京都)
2009/10/16 (金) ~ 2009/10/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
いやー笑った
いやー今回もルール難しかったです(笑)劇中の何とか説明的な台詞があったので、なんとなくですがルールは理解できました。
でも、よくわかってません(笑)
まあ、そんあルールは置いていて(笑)、いやー爆笑さていただきました。ルールが気にならなくなる程わせていただきました。

劇場HOPEこけら落とし『かもめ』
ノアノオモチャバコ
劇場HOPE(東京都)
2009/10/15 (木) ~ 2009/10/20 (火)公演終了
満足度★★★
静と動
新しい劇場なので、空調がしっかりしていると思っていましたが、場内暑かった。
どうも空調が悪いというより、入ってなかったような感じがしました。
ギリギリガマンできる暑さなのでよかったですが、スタッフ気付かなかったのかな??
(それとも元々入れないようにしてたのかな?)
チェーホフの「かめも」を他でも観たこと無いので、どのようにノアノオモチャバコ版かは比較できませんが、照明と音楽の融合、そして役者の動きの静と動、ノアノオモチャバコらしさは随所に感じられました。
古典劇をベースにしてましたが、なかなか面白かったです。
ただ、上演時間2時間は少し長いかな。もう15分程度短いほうがよかったかも。

セブンピーポー
チェリーブロッサムハイスクール
劇場MOMO(東京都)
2009/10/28 (水) ~ 2009/11/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
これもありですね^^
新生チェリーブロッサム,とても気になっていました。というのも,これまでの作風が気に入っていたものですから。最後のまとめ方なんか確かに変わりましたね。でも,これも充分アリですね。とても良い舞台でした。これからも観に行きたいと思っています。

リフラブレイン
MCR
駅前劇場(東京都)
2009/10/29 (木) ~ 2009/11/03 (火)公演終了
満足度★★★★★
沁み入るどうしようもなさの先
どこかチープな内輪もめ感に
人生の重みがすっと乗って。
笑って、外されて笑って、巡って突き抜けてさらにおかしくて。
その、一番奥にある正直な感覚に、
深く浸潤されて。
MCRの世界を堪能しました

プレイバック Part3
劇団チャリT企画
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/10/30 (金) ~ 2009/11/03 (火)公演終了
役者陣の充実
社会派とかバンカラとか言ってるけれど、チャリT企画の根っこにはエンタティメント、お客さんを楽しませたいという気持ちが熱く流れている。今回もそうだった。
しかし、役者がいいなあ。内山、高見、松本、伊藤。。。客演のコーヒー牛乳改めゲキバカの石黒圭一郎、岩崎純子。芝居はやっぱり役者力なのだ。上演時間1時間45分。

ステルスボーイ
劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)
東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)
2009/10/17 (土) ~ 2009/11/01 (日)公演終了
さすが!SET
平日の昼公演。超満員の観客の笑いのうねりが劇場を駆け巡る。決して突飛なことをしているわけではない。難しい話でもない。
王道をどかーーんと行くSET。ぶれない。スゴい!大好きな松野さん、今回も活躍。小倉さんや三宅さんもいいんだけど、中堅若手俳優がとてもいい。この劇団のスゴさを感じるのだ。
この公演のためにビッグバンドを作ったと話をきいたとき、そこまでするか!と泣けて来た。

生きてるものか【新作】
五反田団
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2009/10/17 (土) ~ 2009/11/01 (日)公演終了
満足度★★★
実験と観察
寺山修司の
「人は不完全な死体として生まれ、
何年かかけて完全な死体になる。」
という言葉を初めて知った時は吃驚した。
19歳くらいだったか?
その切り口を知って、10年経ってからこれを観ると、
あまり大きな衝撃は受けない。
細部の観察なくしては楽しめない感じになっちゃう。
観劇というよか
実験を観察するちゅう感じやね。
これは完全に好みの問題になる。
自分が観察して、
何かじんわり受け取って
「観てよかったなあ」という気持ちになったのは
妊娠したショウコの最後の台詞だけだったかもしれない。
もちろんそんな瞬間に恵まれたのだから
価値があったのだけど、
ちょっと俺には作風がドライ過ぎた。
知人の久保亜津子さんを目当てに
五反田団を初めて観たのだけど、
このような「見方が決まってない観察型の作風」ではなく
主観的な作品も創るのだろうか。
主人公が一人いて、時系列に展開するタイプの
オーソドックスなレパートリーがあれば観てみたい。

セブンピーポー
チェリーブロッサムハイスクール
劇場MOMO(東京都)
2009/10/28 (水) ~ 2009/11/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
観てきました!
チェリーの舞台を観るのは今回で4回目でしたが、一番素直に楽しめた気がします。声を出して笑ったのはこれが初めてでした。
サスペンスあり、笑いあり、涙あり、色んな感情を揺さぶられました。
脚本もなかなか凝った構成の割には、非常にわかりやすかったです。
謎だらけのはじまりから、とても爽やかなで気持ちの良いラストシーンまで、物語の中の人物たちと共に、物語を理解していくことができました。
あと、オープニングが異常にかっこ良いです。
かっこいい音楽、かっこいい照明、かっこいい演出。
オープニングだけでも、もう一回観に行きたいです(笑)
生まれ変わったチェリーブロッサムハイスクール。
次回公演も観に行かなくてはと思わせる素晴らしい舞台でした。

あぶく
浮世企画
荻窪小劇場(東京都)
2009/10/30 (金) ~ 2009/11/01 (日)公演終了
満足度★★★
確かに「あぶく」・・・・物足りない
実質的旗揚げ公演。パンフにある浮世企画代表の今城さんの言葉によれば「小劇場なんて気持ち悪いほど狭い世界で動いていて、しかもそれをよしとする風潮がありますが、それはあまりにも勿体ない」ということで、「違う表現をしている人たちが、お互いの違いを超えて、あるいは面白さとして持ち寄って、一つの時間・空間を作る場」を持とうと、一石を投じたらしい。
有意義な企画だと思います。
今回の作品に限って言えば、特段目新しさは感じられず、学生演劇で出てきてもおかしくない平凡な作品だと思いました。自分が観ていたころの東大のサークル演劇にはこういう傾向のものもあったし、大学生なら「よくまとまっているな」と感心したでしょうが、ロードショー1本分よりちょいと高い観劇料金を払ってまで観たい作品とは思えなかった。
2回目以降、好きな俳優が出れば観に行くかもしれませんが物足りなさは否めませんでした。題名どおり「あぶく」のように淡い印象。