生きてるものか【新作】 公演情報 五反田団「生きてるものか【新作】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    実験と観察
    寺山修司の

    「人は不完全な死体として生まれ、
    何年かかけて完全な死体になる。」

    という言葉を初めて知った時は吃驚した。
    19歳くらいだったか?

    その切り口を知って、10年経ってからこれを観ると、
    あまり大きな衝撃は受けない。
    細部の観察なくしては楽しめない感じになっちゃう。



    観劇というよか
    実験を観察するちゅう感じやね。
    これは完全に好みの問題になる。

    自分が観察して、
    何かじんわり受け取って
    「観てよかったなあ」という気持ちになったのは
    妊娠したショウコの最後の台詞だけだったかもしれない。

    もちろんそんな瞬間に恵まれたのだから
    価値があったのだけど、
    ちょっと俺には作風がドライ過ぎた。



    知人の久保亜津子さんを目当てに
    五反田団を初めて観たのだけど、
    このような「見方が決まってない観察型の作風」ではなく
    主観的な作品も創るのだろうか。

    主人公が一人いて、時系列に展開するタイプの
    オーソドックスなレパートリーがあれば観てみたい。

    0

    2009/10/31 02:59

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大