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シガラミズム

シガラミズム

エレクトリック・モンキー・パレード

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/11/11 (水) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

普通に
おもしろかったです!!

ネタバレBOX

予想とは全然違う作品でビックリしました。
でもそれが逆によかった。
笑いもあったり最後のほうなんか驚きの連続で普通に怖かったです!!
わたし的にはダンスシーンと最後の晩餐のシーンがとても印象に残っています。

俳優さんではキリヒト役の渡辺さんがすごい良かったと思います。
目がいってて怖かったー・・・

ちなみにあれは毎回泣いているんですかね!?

今回はじめて見させていただきましたが今後に期待しています!!
海をゆく者 The Seafarer by CONOR McPHERSON

海をゆく者 The Seafarer by CONOR McPHERSON

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2009/11/14 (土) ~ 2009/12/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

感激
本物の役者さんを見ました。
TVで見るよりかっこよく。
すばらしかった。雰囲気だけで伝わってきました。

シガラミズム

シガラミズム

エレクトリック・モンキー・パレード

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/11/11 (水) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

満足度★★

王子
今回エレクトリック・モンキー・パレードさんを観るのも初めて。
王子小劇場での観劇も初めて。初めてづくしの日でした。


ネタバレBOX

なんだか自分のキャラを立たせたいテンポがおおくて話の本筋がちょっとそっちのけになっていたときがあったとおもいます。
一人ひとりがなにかしら人に言えない過去抱え込んでいるっていうのはわかるんですが、登場人物も多かったせいか、観ていて最後の方は「やっぱりお前もか」って感じですこし疲れてしまいました。
十二人の怒れる男

十二人の怒れる男

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2009/11/17 (火) ~ 2009/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

オールスター
オールスターキャストで、この名作を演じる豪華さ。華やかさを感じてしまいました。

シガラミズム

シガラミズム

エレクトリック・モンキー・パレード

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/11/11 (水) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★

怖かった。
うん、
怖かった。

ネタバレBOX

最初はなんだかテンポが良くなく、
このテーブルのくだり必要か?
などと疑問を持っていた。

けれど、
その後はまぁ良かった。

演技も皆うまく、
女の子はかわいく、
けれどなにしろ怖かった。

指が切られている感じがリアル過ぎた。
JUNK

JUNK

PLAT-formance

千本桜ホール(東京都)

2009/11/05 (木) ~ 2009/11/08 (日)公演終了

満足度★★★★

笑いました。
コントの連続良かったです。

ネタバレBOX

そして実はつながっていた感じがまたよかったです。
飯縄おろし

飯縄おろし

世の中と演劇するオフィスプロジェクトM

タイニイアリス(東京都)

2009/11/06 (金) ~ 2009/11/11 (水)公演終了

満足度★★★★

良い話でした。
まず舞台が良かったです。
そして役者さん達がいい演技していました。

ほのぼのした時間を過ごしました。

15 Minutes Made Volume7

15 Minutes Made Volume7

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/11/12 (木) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★

「15分」の意味
 洗練された15分。本当にやりたいことの詰まった15分の連続。大満足。
 

ネタバレBOX

 各団体が15分で行う演劇。僕はvolume5と今回しか観れていないのだけど、なんとなく多くの団体が「15分の試食」感覚で劇を作っている気がしてしまう。
 本当にやってほしいことはそれじゃなくて、しっかりとお金を払って、一本の舞台を観るつもりで会場に足を運んでいるのだから「15分でしか伝えられないこと」を観てみたい。
 時間というのは必然のものであると考えるので、できれば公演時間みっちりと伝えたいことで詰め込んで欲しい。無駄なものを削ぎ落として必要なものを繋いで、それで出来上がったものならば、例えそれが5分でも、3時間でも6時間でも文句はない。それがどれだけ難しいことかもわかるけれど、本当に「時間」というものを前面に押し出す企画ならばもう少しその部分に目を向けて欲しいと思う。わがままかもしれないけど。
 少なくとも観客は切り貼りして編集して15分にさせられた演劇を観たいのでは決してない。
 15分という時間でしか伝えられない何か。15分で見える何か。それが求めるものなのだ。
 僕はこの企画が大好きなので、逆に15分で出来ることをやる、という感覚がすごく嫌だ。本当に必要なら各団体にいくらでも時間をあげて総公演時間が一日だろうとなんだろうとそれでいいと思う。15分しかないからなー、という手抜きや諦めというかがなんとなく目に付く部分もある。観客の評価もそうなってしまう。それが悲しい。
 色々な団体の宣伝やお試しや出会いや、そういった要素も確かにある企画だと思うが、少なくとも僕が本当に求めているのはそういった馴れ合いじゃなくて、洗練された15分の連続。
 この先もその連続を観たいからこそ考える。このまま15分という時間制限を無駄にしてはだれていってしまうと思う。せっかくの素敵な企画なので、そこだけ気になってしまった。


 各団体の感想。

・夜ふかしの会
 最初の停電コントといい、うまく場内全体を使ってくれてそれが楽しい。はとこの話も映像をうまく使ってオチをつけてくれるし、これは確かに舞台というかライブでその場にいなくては味わえない面白さだと思う。やっぱり一番好きなのは停電コント。

・国分寺大人倶楽部
 あの空気というか空間は好きだったけれど、15分でしっかりオチをつけられる話しでもないと思うのでその時点で不利。狙っているのかもしれないけどなんとなく不完全燃焼だった。
 ラブシーンを描くのはいい、でも今回の生々しいラブシーンが本当に必要だったのかは首をかしげる。リアルに描写して自己満足したいだけと違うんかと思ってしまう。別にこの話この人たち、に限ったことじゃないんだけど。少なくとも今回は「あーあー、始まったよー」としか思えなかった。惹きこまれなかった。あそこで惹きこんで欲しかった。
 設定と空気が好き。

・モエプロ
 二次元の萌えを三次元にする、そしてベタ、というのがいい。ベタだからこそ面白いし、それが真剣に進んでいくから面白い。ただどこかでセーブをしないとただの寒い自己満足になってしまう。二次元の形骸化した萌えを三次元に起こすのならば、萌え、という存在を露悪的に描いて欲しかったかもしれない。15分でお腹いっぱいという感覚。これをずっと観続けるのはちょっと苦しい。

・Mrs.fictions
 回る回る、セリフも世界も。僕はこういう独白の連続があまり好きではなくて、説明台詞の連続にうんざりするのだけど、今回は役者がうまい。ぐいぐい引き込まれるし、説明台詞がすらすら入ってくる。それでいて各キャラクターがしっかりと生きている。フリーターの男の延々歩く道や、女の開けるドアや、光で演出されていてそれが素敵だった。
 難を言えばオチが好きじゃない。もう少し別の昇華の仕方がなかったかと考える。

 急いで書いたらなんか文句の連続になってしまった?
 でも大好きだしどれもはずれ無しで面白かったんですよー。それは確か。
ブロークン・セッション【公演終了・ありがとうございました】

ブロークン・セッション【公演終了・ありがとうございました】

elePHANTMoon

サンモールスタジオ(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

立ちすくむような
じわっと見えてくる物語の構造の中で、
なすがままになっていくような
逃げられない感覚にとらわれて・・・。

ある種の美学に取り込まれて
目が閉じられず、
息を殺して見続けてしまいました。

ネタバレBOX

舞台のトーンに織り込まれるように
次第に物語の設定が明らかになっていきます。

妙に納得できるというか、
受容しうる設定のなかで、
次第に状況が観る者の感覚をくわえ込んでいく前半。
違和感はあるのですが、
そういう感じがありだと思えてしまう
不思議なナチュラル感が舞台にあって。

役者たちの緻密な間の作り方や仕草の積み重ねに
観る側がその世界に取り込まれてしまう。
で、登場人物たちがため込んでいる
滓のような、何かを蝕んでいくような感覚までが
爪の間から伝わるように沁み込んでくるのです。

その感覚が、
雫一粒でコップの水が溢れるがごとく
堰を切って流れだす・・・。
愕然とするくらいに淡々と
刺殺のイメージや
自刃のシーンがやってくる。

そこから、まるで魔物の鎖が外れたように
キャラクターの深層に醸し出された
欲望のなすがままに
物語は進んでいきます。
何かが崩れたあと、
陥没が次々に周りの家を飲み込んでいくような感じ。

役者たちの瞬き半分くらいの絶妙な間が
蟻地獄に落ちていく感覚にしなやかさを織り込んで・・・。

ブランクの舞台にリアリティをもった狂気の気配が流れる時間。
ナチュラルに部屋に差し込む光を見ながら、
手首から流れ出した血をそのままにしておくような、
なすがままに堕ちて染まっていく
逃げ出せない諦観を含んだ感覚がやってくる。

しかも、それだけではすまず
観客は
さらに底がもう一段割れたような
声を立ててしまうような鮮やかなエンディングに
息をのむことになるのです。

観終わって一呼吸おいて、
ハマカワフミエからやってきた
深くてどす黒く澄み切った質感に
ぞくっとする。

それにしても、なんなのだろう・・・、
明らかに何かが外れてしまった世界なのに、
物語の流れを受け入れてしまう自分。
甘い毒を舐めて、蝕まれていく感覚に
抗わず身を任せるような、怠惰な嫌悪感。

蠱惑感に苛まれる自分には
否定する感情が降りてくるのですが
でも、自分をその場から動かさない
未必の故意のようなものも生まれて。

とても笑えないようなひどい話だとも思うのに、
なぜかすらっと笑えてしまう部分すら
いくつもあって・・・。

映像作家を「すらっ」とその家に受け入れてしまうみたいなシーンが
前半にありましたが
その感覚って物語を受け入れる自分にもあるのです。

好みが分かれる作品なのかもしれませんが
少なくとも私は、
作り手側の魔力に囚われてしまったみたいです。

何気に私をその世界に絡めとり幽閉した
マキタ作劇・演出の美学のようなものと
それを具現化させた役者達の力に
鳥肌立つような想いがしたことでした。






4.48サイコシス(演出:飴屋法水)

4.48サイコシス(演出:飴屋法水)

フェスティバル/トーキョー実行委員会

あうるすぽっと(東京都)

2009/11/16 (月) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

若い友人が自ら望まぬ死を、
前日に、遂げてしまったので、
死を欲するかのような物語は、そこに激しい生への希求があっても、
ちょっと同調することができなかった…。

ネタバレBOX

まるで自分が手首を縦斬りにして流したかのような、赤い血の溜まる三途の川の向こう側で繰り広げられる、スポーツの健全、健康さなどにすら潜む、強い希死念慮の思いに、いまはどうしても抵抗感があったのです。あるいは、彼女の書いた戯曲が役者を通り、それによってこちらに強要しようとする脳内体験を拒否しないわけにはいかなかったのです。

それからこの夜は、音楽・音響がよいからこそ、逆に、役者の言葉たちが負けてしまった印象も。
終演後に喋った知人によれば、その不統一感は狙いでしょう、とはいうのだけれど。
ジェネラルテープレコーダー

ジェネラルテープレコーダー

あひるなんちゃら

「劇」小劇場(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★

【A面】あいかわらずの、というか、やや強めの、なんちゃらぶり
前作「サマーゴーサマー」と同様に、困った人が出てきて、それにしかたなく、本当にしかたなく、嫌々ながら、突っ込みまくるといういつもの「なんちゃらスタイル」。

腰がぐらりと砕けて笑うしかない、という感じもいつもの「なんちゃら節」で、それがぐだぐたとやって来る。

70分という上演時間もなんちゃら。

やっぱり好きだ、あひるなんちゃら。

ネタバレBOX

山奥の山荘のようなところで、ひたすらカセットテープのテープを引き出し、グニャグニャにしている3人組。
大学からの友人で、どうやら彼らは明日、初めての犯罪に手を染めるらしい。
そのためのテープを朝までに(朝というのは6時ということに決まった)作らなくてはならないのだが、特に困ったちゃんのナカヤマがまったく作業に身が入らず、ひたすら脇道に逸れてしまっている。
紅一点のハヤカワも最初はそれをたしなめる側だったのだが、軽いノイローゼ(台詞より)というか、ひどい妄想が始まり、わけがわからないことを言い張ったりする。
キシモトは、そんな2人をなんとかこちら側に来させて、作業を続けさせようとするのだが・・・。

そんなストーリーにどーでもいいような会話が続く。トイレにした石が動くとか、七不思議とはとか、リーダーがだれでルパンは誰なのかとか、イタリアのスパイだとか、コードネームがやもりだとか、的な。

そもそも、何の犯罪を企てているのかが、具体的に説明されなので、こちらが想像するしかないのだが(テープぐにゃぐにゃにして音が変になる変なテープレコーダーだ、と人を騙すというようなことか)、それが、ずっと引っ張られるだけに、ラストに至っても具体的な説明がないので(まさか台詞聞き漏らした?)、なんかすっきりしない。
また、ナカヤマみたいな人は、犯罪のグループ、というより、何かのチームワークが必要なときに入れないだろうとも思う。そんな正論的なことを言ってもしょーがないんだけどね。
犯罪を犯すことに対する心のブレーキとも違う、単なる困った人。

「犯罪」という見えないゴールに向かっているだけで、しかも途中の会話のアレなんで、不条理臭さえ漂ってくる。
軽いノイローゼにある人たちが、犯罪という妄想に囚われているようにも見えるし。

ま、きちんと、ところどころで笑わせてもらったのは確かなのだが。

というか、いまどきカセットテープっていうのも、なんちゃらだなあ。

「あひるなんちゃらって知ってる?」みたいな楽屋落ちなんかがあってちょっと新鮮だったりして。

困った人のレベルが、困った人というレベルをやや超えていて、ゆるく面白いというより、ちょっとむかついてきてしまう。イタイって言っても言い過ぎではない危険レベルに、たぶんいる。
「いつもよりアナーキーな」という劇団側の説明はここのことなのかもしれない。客演だけのB面があるだけに、ここはひとつ、思い切ったピンボールを投げてきたのかもしれないと思ったりして。

このむかつき度合いがどのへんで来るのかによって、あなたの「なんちゃら度」が決まるかもしれない。
早めにむかつく人は、なんちゃら度は低く、この舞台はなんちゃら苦行かもしれない。逆にまったくむかつくことなく、へらへらと笑って観られる人には、素晴らしいなんちゃら舞台になるだろう。
前作では、まったくむかつかなかった私をして、あまりの困ったちゃんぶりに、ちょっとイラッときてしまった。これはよくないことだ。いや、劇団側ではなく、私のほうが、だ。

「彼らの話すことは、彼らは本気で思って言っていると、受け取っていいのだろうか?」と何回も考えてしまうような、わけのわからない話が重なり合う。徹夜の際の独特のテンションとも違う変なテンション。

それは、独特のテンポと会話の応酬と間と、声のトーン。
この感じ、この感じが、いいんだよなぁ、もうへらへら顔で観ちゃってるんだよなぁ。
でも、この波に乗れない人は、わずか70分だが、辛いなんちゃら時間を過ごすことになるかもしれない。
波に乗るコツは、1つだけ、力を抜いてあきらめること、「なんちゃらすること」とも言い換えられるちゃら。

「ニーチェじゃなかった、にーちゃんだった」というギャグは、今のところ今世紀最大のギャグと記憶したちゃら。

客演だけのB面も気になるが見に行けそうにない。よその人たちだけでこの空気感を出せるのかがとても気になるちゃら。
一見誰にでもできそうで、誰にでもできるわけのないこと(つまり「なんちゃら」を)をやっているように思えるからだ。それは単なる思い入れによる、思い過ごしなのかもしれないちゃらが。
4.48サイコシス(演出:飴屋法水)

4.48サイコシス(演出:飴屋法水)

フェスティバル/トーキョー実行委員会

あうるすぽっと(東京都)

2009/11/16 (月) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

ビリーミリガンの頭の中
観劇しました。

ネタバレBOX

多重人格者と呼ばれたビリーミリガンの頭の中をもし覗き見ることが出来たなら、またはビリー本人の感覚とはこんな感じだったのかしらん、とか思いました。

サラケインの戯曲なんですが……。

私の中の僕や俺やIや、その他の何人もの私が、私を叱り、私を慰め、俺を励まし、僕を責め、愛してくれたりする。

戯曲の言葉に原理主義者のように忠実に従った結果、
戯曲がもたらす先入観
(サラケインに抱く先入観?)
から遥か遠い処にありそうな、もの凄い生命力を獲得したのかなぁ、と自分勝手に解釈してしまいます。
なんか元気を頂きました。
怖かったですけど。
ブロークン・セッション【公演終了・ありがとうございました】

ブロークン・セッション【公演終了・ありがとうございました】

elePHANTMoon

サンモールスタジオ(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★

歯車の狂いは次第に大きく。。。
ある事件に遭遇した被害者・加害者の人生の歯車は狂い、その狂いは次第に大きく、とめどなくなくなっていく様を描いた作品。

ネタバレBOX

猟奇的な幼児連続殺傷事件を引き起こした加害者の青年とその家族、および被害者遺族を中心にストーリーが展開。遺族は、賠償金を支払えない加害者に対して、ある男性からの提案によって、加害者に対して殴る・蹴る・凶器で傷つけるといった加害行為を行うことで、賠償金の代償にしている。そこに、加害者の青年の妹の彼氏で、本件を題材に、ドキュメンタリーを撮影したいと申し出る男とその後輩、また、本スキームを活用し、体で代償を支払おうとする同級生を殺害してしまった女子高生とその母親がからみ、進行される。

事件をきっかけに、登場人物の人生の歯車は狂い始め、その歯車の狂いはとめどなく大きくなっていく。

ごく一部の登場人物を除き、ほとんどの人物は次第に人格がゆがみ、善悪の判断さえつかなくなっていく。まるで、サイコパスの集団でもあるかのように


当劇団は所見であったが、最初から最後まで気持ち悪さ・居心地の悪さを感じさせる舞台であった。その感覚こそがこの劇団の持ち味なのであろう。終演後、一切の拍手がない舞台がそのことを強く印象つけた。
出演者が、それぞれの不気味な役をそつなくこなし、常に緊張感のある舞台であったし、設定も大変興味深いものであった。
脚本に一つだけちゅうもんをつけるとすれば、なぜ、自殺した人物の遺体を切り刻まなければならなかったのか、また、そのことに快感を覚えた人物たちが次から次へと「仲間」を殺害しなければならなかったのだろうか。
自殺した人物の遺体を「仲間」全員で解体する以降のストーリーは不要であったように思う。こうした筋書きとしたことで、物語が安易な方向に流されてしまったのではないかと悔やまれる。
被害者が加害者になるという設定を突き詰め、かれらの苦悩を中心に再構成した舞台を是非、観たい。

東京裁判

東京裁判

パラドックス定数

pit北/区域(東京都)

2009/11/13 (金) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

はからずも
普通席のつもりでチケット購入した。
が、当日他の用事があったために遅れ気味で滑り込んだら、傍聴席?
あの真上からの俯瞰。
想像以上に面白かった。

演者のカオが見えない、殆ど見えないのだけど分かる。
つむじだけでもその表情が分かるのだ。
小さな機微にも集中し、話が進むにつれて思わず身を乗り出す自分。
階下で「闘う」男達の感情の震えに共鳴する。
彼らの感情の波状は髪の先にも指先にも、筆致にさえも確かに見えて面白かった。

ネット配信などではなく、DVDにして欲しい。

映像で観る舞台は好きじゃない自分ですが、本気で願っている。

野木さん、再演は更に面白かったデス。

ブロークン・セッション【公演終了・ありがとうございました】

ブロークン・セッション【公演終了・ありがとうございました】

elePHANTMoon

サンモールスタジオ(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★

適度なうすっぺら。
今回、物語とかを壊して、出てくる人のセッションを楽しむことが主題だとのこと。それで十分お腹がふくれたかというと私はもっともっと食べたかった。まだまだ食べたかった。設定や空気感はいつものelePHANTMoonでありながら、どこか表象的で記号的。ある意味わかりやすい。わかりやすい気持ち悪さは嫌いではないけど、気持ち悪さの振り切れが足りなかった。

初日に観たせいっていう部分が大きい気もする。作りこんだ先を観てみたい。

この先、ネタバレっていうより好みの話になっちゃったかも。

ネタバレBOX

賠償金を払えない加害者が、どうにか払うために殴られ屋的な形で犯罪被害者に危害を加えられるって言う設定はこれでもかってくらい頭おかしくておもしろい。そしてとりあえず血を流しとけばよし、っていうのもスカッとする。

ただそれで押し切れない、キャラの深みも見えたりして、見えるなら見えるでいつものようにしっかり見たいし、ってとこ。出てくる夫婦の関係性やら、被害者の思いやら。

死体を解体するシーンもパンチが足りない。舞台上に俳優がいない、ってことが斬新だとは思えないんです、私。どこまで目の前で残虐な暴力シーンを見せられるかに挑んできた団体だと思うから。そのほうがよっぽど難しく、よっぽど伝えられると思う。

舞台じゃどうしてもほんとに見せることが出来ない、人を殺したり犯したり吐いたりっていう部分をぎりぎりまで見せて見せて息遣いでその気持ち悪さを体感させてくれるところがelePHANTMoonのすごいとこだと思うから。この程度ならどこの団体でも観られる気がしちゃうから。

いつもの雰囲気を離れるならもっと思いっきり離れればいい。引きずりながらの冒険は山手線半周くらいな気分。

好きだから、期待通りのモノを観たい、っていう個人的な押し付け的感想でした。
ストイックだよ全員集合!

ストイックだよ全員集合!

Theatre劇団子

ザムザ阿佐谷(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

初劇団子さんは・・・
面白かったです!!個性の強いキャラクターがたくさん出てきて、どのように物語が展開していくのかと思っていましたが、それぞれのキャラクターの特徴を活かしながら進行していったので、置いてけぼりにならず、どのキャラクターに対しても楽しんで観ることができました♪役者さんそれぞれの演技(物真似)も上手くてとっても面白かったです♪♪物真似でない演技も見たいと思い、笑いを誘われた前説につられ、おもわずDVDも購入しちゃいました☆これを機にまた次回の公演もぜひ観たいです☆★パンフレットも一目で見やすい工夫もしてあり面白いなぁと思いました♪

ピアノピア

ピアノピア

インパラプレパラート

ザ・ポケット(東京都)

2009/11/19 (木) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★

内山ちひろさん
良いですね。やはりうまいです。

白キ肌ノケモノ【満員御礼!次回は三月!】公演写真up中!

白キ肌ノケモノ【満員御礼!次回は三月!】公演写真up中!

ACTOR’S TRASH ASSH

笹塚ファクトリー(東京都)

2009/11/14 (土) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★

本編+外伝で・・・
本編も見たかったです・・・そうすればより楽しめたのではないかと後悔中です。しかし初めて観た公演としても、十分楽しめました♪演出もかっこよく仕上がっていて、面白かったです!!とくに橋をうまく使っていた部分がお気に入りです♪♪

いらない里

いらない里

ホチキス

吉祥寺シアター(東京都)

2009/11/07 (土) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白く、使い方がうまい
コストカットの仕事に就く宮本宇宙(村上直子)が、自分自身がコストカットされ、田舎に帰ってくるが、いらないと言われ、出て行き、とあるバーに入ったところ、幼なじみに天文台を救ってくれと頼まれ、天文台を救う、そして何故か地球まで(笑)も救う物語。

いやー面白かった。時間があっという間に過ぎていました。
舞台の使い方もよく、広い吉祥寺シアターがそんなに広く感じませんでした(笑)
また、劇中歌も、物語の雰囲気にあって非常によかった。

しかし、小玉久仁子さん、相も変わらずの存在感でしたが、村上直子さんも、小玉さんに負けず劣らず非常によかった。
玉置さん、やはり脱ぐのね(笑)

前半で一度観れなかったのが非常に悔やまれる舞台です。

15 Minutes Made Volume7

15 Minutes Made Volume7

Mrs.fictions

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/11/12 (木) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★

主催団体が・・・
主催団体のMrs.fictionsだけが個人的には微妙だったかな。

ネタバレBOX

ゲキバカ「       」
台詞だけじゃなく、車やビル、はたまヘリ(笑)までも身体を使って、表しておりました。
(ひげ太夫に近いと言ったほうがわかり易いかな?)
いやー面白かったです。

こゆび侍「汝、石化することなかれ」
始まってわりとすぐにメディーサ達が主人公だなと気付く。
目を決して合わさない演出などがキチンと守られ、全体に丁寧に作りこまれており、なかなか心に響く物語でした。

モエプロ「三日月とライオン」
二人芝居で、15分の物語でしたが、モエプロの王道中の王道(笑)といっていい物語。
若干、栃木彩理さんの初々しさの雰囲気に助けられた部分がなきにしもあらずだが、面白く萌えました(笑)

是非ほかのルートも作ってくれー(笑)

国分寺大人倶楽部「ストロベリー -SHORT VERSION-」
とある部屋での飲み会の風景を見せるが、ちょっとエロく(笑)、でもラストの展開はちょっと予想外でした。
まあ、ラストの関係をあんまし見せられてもいい気持ちはしないが(笑)

夜ふかしの会「コント」
コント集団でしたが、非常に面白かった。最初と最後のは逸材。
まあ少し毛色が違うように感じたが、まあ許容範囲内かな。

Mrs.fictions「私は旅に出ることにした」
うーん、15分の物語にはなってましたが、これといって面白いところもいいと思うところも見つけられず。
どうも、ここの作家と合わないのかな??

個人的には、モエプロがお客さんに受けてたのが非常に嬉しかった。

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