最新の観てきた!クチコミ一覧

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ライトフライト ~帰りたい奴ら~

ライトフライト ~帰りたい奴ら~

TEAM NACS

道新ホール(北海道)

2009/11/19 (木) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★

笑った!けれど…
笑いましたが、ずいぶんと雑な終わり方で非常に残念。
前回の「GHOOOOOST!!」がよかったので、多少の期待はあったのですが。

豪華なキャストとセット。
お金と知名度があれば、見た目のすごさは整えられるのかな?
そんなことまで思ってしまいました(^^;)

緋の鳥

緋の鳥

少年かしこ

OFF OFFシアター(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★

舞台でユング心理学
元気一杯の卑弥呼が特に印象的でした。半分以上が一見チャラそうなキャラクターでしたが、心の問題の「身近」感が出ていて良かったと思います。別の時代に現れて、また別の人の心を救うのに一役買うストーリーも期待したいところです。

11月戦争とその後の6ヶ月

11月戦争とその後の6ヶ月

アロッタファジャイナ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/11/23 (月) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★

貫きうる積み重ね
「王国」は淡々としたシーンの積み重ねに油断をしているうちに
常ならぬ世界に惹きこまれる・・。

「11月・・・」はとても完成度の高い作品。
松枝作劇が見事に機能して、
がっちりボディを作り上げ
物語を貫き通しておりました。


ネタバレBOX

べたな言い方ですが、
2作それぞれに
観る側をしっかりと捉える魅力がありました。

*王国
高校生の戯曲といわれても俄かには信じがたかったです。
冒頭の学生運動の捉え方は、
やや偏った概念に縛られている感があるのですが、
個人の世界に物語の重心がが移りはじめると、
観る側を引きずり込むような力が舞台上に生まれて
すとんと引きこまれてしまいます。
主人公の世界がしっかり見えるところまで
したたかに連れていかれ、
冷徹にその世界を俯瞰させられる。
物語の終盤には
ぞくっとするほどの醒めた視点が
内包されていて
それも衝撃的でした。

初日ということでしょうか、
台詞のやりとりや重ね方のタイミングなどには
いくつか気になるところもありましたが、
青木と野口が手練の演技で物語の枠をしっかり作りこんでいくので、
よしんば台詞が早く出たとしても
舞台の空気にぶれがない。
16歳の役者二人にも末恐ろしいほどの存在感があり、
観る側が斟酌なく
真剣勝負で舞台からやってくるものを
受け止めることができて。

がっつりと見入ってしまいました。

*11月戦争とその後の6ヶ月

松枝作劇の緻密さと切れが良いほうにしっかりと機能して、
物語に透明感を持ったふくらみが生まれていました。
シーン毎にはっきりとした色が醸成されていて、
舞台のニュアンスが明確に観る側につたわってくる。
そのなかで、物語を単調にしないための、
ウィットや危さが生きていることにも感心しました。
安定した密度が作られているので、
遊び心が物語を育てることができる。
さらには物語の流れにリズムが生まれ
観る側が心地よく運ばれていくことができるのです。

また、この劇団はシーンのつなぎ方がきれい。
ルデコの5Fはこう使うのだというお手本に思えるほど。
個々のシーンの余韻を絶妙にコントロールしながら
次のシーンにつないでいくやり方に
舞台が強く満ちていく。
緻密にデザインされた場面たちが
失速することなくラストのシーンを昇華させる力へと重なって。
終末観の切なさを凌駕するように貫かれていく台詞が、
べたなのにびっくりするほど美しい。
すっと昇華していくような感覚がうまれておりました。

役者も安定していて・・・。
鈴木信二は、艶のある役者さんで、
それゆえ物語の設定に説得力が生まれていたし、
薄っぺらくならないだけの懐の深さも持ち合わせていて。
安川に加えて峯尾や井川が
シーンの枠のなかで何かを伝えるだけでなく
シーンを育てるような芝居が出来ているのも大きい。
要所で物語を動かしていく斎藤の演技にも
観客が身をゆだねるに足りる安心感がありました。

2作とも、
この先さらに育っていく部分があるとおもいます。
でも、初日の段階でも、
休憩をはさんで3時間弱の公演が
あっという間に感じられたことでした。











マグズサムズのジャングル・ブギー

マグズサムズのジャングル・ブギー

マグズサムズ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2009/11/20 (金) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

話は、今年話題の婚活でした。
笑わせてくれました。
綺麗にまとまって終わったのに、
「えっ、これでおしまい?もっと続けてよ!」と思うくらいに、面白かった。
割と強引な、御都合主義的展開があろうとも。
納得させてしまう、猪突猛進なパワーのある劇でした。
またそれが屋外のアウトドアでのシチュエーションにピッタリ合っていました。

ネタバレBOX

婚活を、思いっきり満喫してたアニキさん。
いーい、キャラクターでしたねー。
自白させる、透明人間コント(?)は、なかなか楽しませてくれました。
弟分の文系ヤクザとの掛け合い。
グレンラガンネタまで、さりげなく持ち出して。芸が細かい(^^)。

クライマックスでの雨水さん、
「出会いは大切にしたいから」とかいって、アニキにメルアドでも渡すのかなぁ
などと想像してましたが、割と王道パターンに別れましたね。
もっと、いじれたかなって。もったいないかな、と。その時思いました。

ミルクちゃんの、毒舌あだな付けコーナーは。
なかなかに、良い毒の塩梅でしたね。

オープニング登場のサラリーマンが、まさかのターザンさんとは。
つなぎ方が笑えたけど、欲をいえば。
ターザン化するまでの話を、本人に長々と語って欲しかった。かな!?
そうすると、ドラッグの心を動かした台詞が、もっと生きたかなって思った。

しかし、ストーカーさんの生霊風な登場シーンに。
生身と判る、ベタな展開。説得力のある演出で、笑わしてくれましたね。

キン消しと妊婦のオチは、意外性あって、驚かされた。

で、芝居のために(それだけかな?)。
実際に婚活パーティー行ったりしたような、うまい進行になってましたね。
(で(しつこい(^_^))行きました?実のトコ、あぁ好奇心が・・・)

小さいと思った台詞でも、上手に繰り返すと。
良い伏線になり笑えるなぁと、「1ミクロンでも」のトコで思いましたね。
こーゆーところが丁寧で、気に入りましたが。
まさか、必死さんとくっつくとは・・・。思わなかった。

ジャックの借金まみれにも驚かされたけど。
観客の騙し方が上手かな、きれいに笑いの基になってたし。
楽しい時間でした。
十二人の怒れる男

十二人の怒れる男

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2009/11/17 (火) ~ 2009/12/06 (日)公演終了

満足度★★★★

蜷川演出で、この出演俳優陣!もちろん見ごたえありました!
いまや古典中の古典、数年前に俳優座で観ましたが、
まさかの蜷川演出で登場。
しかも、このメンツでは観ないわけにはいきません。
上演台本から一部作り直したという内容で、
これだけのベテラン俳優の丁々発止の演技合戦は、
さすがに、見ごたえありました。

改めて見直すと、自分はやはり、気の弱い2号や
ころころ意見の変わる12号に近いなぁと、
つくづく思います。
主人公になる8号はあまりに正しすぎて近寄りがたい。

さて、今回は、囲み舞台で、特設のベンチ席あり。
せっかくだからなるべく近くで観たかったので、
わざと平日でベンチ席指定で先行予約しましたら
見事最前列でした。
ほんの目の前でこれだけの俳優さんたちを目の当たり
にして大迫力!
しかし、真横(長方形のテーブルの短辺のほう)、
陪審員1号の真後ろだったので位置的につらかった~。
8号中井さんの正面ではあるけれど。
囲み舞台ではあっても、本来の正面がやっぱり正面。
いいシーンは後姿をみることになってしまうのは
ちょっと…。

そして、3号と10号の偏見、強引な頑固さで興奮し、
エスカレートして感情が爆発するまでの過程が少し
説得力が弱かった気がしました。
55年前の制作当時と、今の観客の考え方・差別意識
に大きな差があるため、難しいのかもしれません。

来年1月、「十二人の怒れる男たち」のタイトルで
俳優座劇場プロデュースでも再演されるので、
必ず観ようと思っています。

アワード

アワード

ZIPANGU Stage

シアターサンモール(東京都)

2009/11/20 (金) ~ 2009/11/22 (日)公演終了

満足度★★★★

笑い至上主義
自分の持ち場では、ここぞとばかりに主張を強めるというのが、ここのやり方なのだろう。それがオーバーすぎるのだが。
ま、簡単に言えば、ドタバタ色が強すぎるというところだろうか。
そこが少々しつこく感じてしまったが、そういうものだと思ってしまえば、あとは楽で、最後まで飽きずに観られたのは確か。

ネタバレBOX

「ブンガク」とか「ブンガクの賞」というのは、ドタバタのための舞台であり、そこ対して何か思い入れとか、考えがあるようではなく、作家という存在そのものも、「普通の生活ができない人」のような、まるで大昔のイメージのまま。
さらに賞取りレースのドタバタも、あくまでもコメディの範疇を出ず、リアル感には乏しい・・・そういったリアリティだの思想だのは、どうでもよく、まずは、笑えること、笑いが中心にあることが大切なのだろう。
しかも、わかりやすい、ということも大切にしている。

わかりやすさと言えば、各キャラクターがくっきりとしている。まるで、太いマジックで輪郭をなぞったぐらいにキャラがくっきりしていてとてもわかりやすいのだ。
くっきりしたキャラが、そのキャラ通りに動くというわかりやすさ。

ただし、ホテルのウエイターの夏目は優柔不断な、一歩前に出ないキャラなのだが、結局はどうなりたいのかが、本人は決断したと言うわりにはグラグラしすぎだし、同棲している恋人がいるのにもかかわらず、あっさりほかの女に心を奪われるのも、なんだかなぁと思うものの、それも笑いのためにそうしました、と思えば、ま、それでもいいかと思う。

とにかく笑いが最優先になっていつつ、ストーリーもきちんとあるというところがここの特徴なのだろう。しかもほとんどの登場人物が、極端に戯画化され、かつハイテンション。

ただ、殺人事件が絡むのはいいとしても、登場人物の中から犯人が出るというのは、コメディ(しかもドタバタコメディの)の楽しさを削いではいないだろうか。
犯人探しの中で、疑わしい人が次々と変わりつつ、観客が「こいつは犯人か」と揺さぶられつつも、結局は、別にいた(登場人物以外にいた)、もしくは、単に小説の中の話だった、でもよかったように思える。
結局犯人だった編集者が「犯罪をしても賞を取りたかった」という台詞だけで、犯人とせずにここの部分の要件は足りたと思うのだ。
田上パル第8回公演 『青春ボンバイエ』

田上パル第8回公演 『青春ボンバイエ』

田上パル

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2009/10/23 (金) ~ 2009/11/01 (日)公演終了

満足度★★★

パワープレイ
実力者ぞろい。真摯さに心打たれた。今後が楽しみ。

薔薇十字団・渋谷組

薔薇十字団・渋谷組

劇団桟敷童子

西新宿成子坂劇場(東京都)

2009/08/28 (金) ~ 2009/08/30 (日)公演終了

満足度★★★


だいぶ前に観た
海獣も楽しみ。けっこうお腹いっぱいになるんだな。

岡田以蔵

岡田以蔵

劇団め組

「劇」小劇場(東京都)

2009/11/04 (水) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

満足度★★

熱気
大和魂

11月戦争とその後の6ヶ月

11月戦争とその後の6ヶ月

アロッタファジャイナ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/11/23 (月) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★

王国
藤崎さん 初々しいじゃないですか

ストーリー展開 感心しました
もっと進化すると思います また見に行きます

書物の私生児

書物の私生児

演劇実験室◎万有引力

シアターブラッツ(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

ふらっと当日券で
シアターブラッツに
「血の婚礼」のチラシとポスターを置いてもらうため、
ふらっと行ったら千秋楽。
受付の方に小屋付きさんの部屋を教えて頂きました。

なんだか気になってしまって…。
そのまま当日券を購入! 

文章を書く「僕」は書いた「言葉」を追い越すことができるのか否か。
シンプルな命題が伝わってきました。

ネタバレBOX

ただ、時代設定には疑問を持ちました。
寺山の生きていた60年代なのか、(スライド・衣装は60年代)
それとも現代なのか。(たまに言うギャクは時事ネタ)
その狙いはどこにあるのか、理解に苦しみました。

私にとっては憧れの60年代、
話には聞くけれど、知らない世界の60年代、
役者さんがビニール袋を手に持ち、
シンナーを吸引するアンパン少年を演じていましたが、
その時代にいた人、
というよりそういう文化に憧れる人の域を超えていないように感じられました。


なにはともあれ、偶然から初万有引力を見られてよかったです。
キスイイキ

キスイイキ

風花水月

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/11/19 (木) ~ 2009/11/24 (火)公演終了

満足度★★★★

思いがけず良質な静かな演劇
田舎で危篤の父と、久しぶりに集まった家族。

地元に残って父の面倒を見てきた兄には、東京へ出て行ってめったに帰ってこなかった弟夫婦の姿が無責任でうらめしくて。
地方の抱える問題や親の死、そして介護というこれからの社会が重く受け止めなければならない問題が込められている作品。

こういった静かな演劇は好きですが、こういった良作をルデコで見れるとは思わなかったです。

時間泥棒

時間泥棒

たすいち

インディペンデントシアターOji(東京都)

2009/11/19 (木) ~ 2009/11/22 (日)公演終了

満足度

若いなあ
+1は2回目の観劇。
最初は早稲田で見て、今回はもう王子小劇場。
ある意味+1という早稲田系の劇団としては勝負の本公演!
のはずなんだけど。。。

ネタバレBOX

舞台セットは相変わらず凝っていて、開演前はワクワクしていたのだけど。

始まってみると、その舞台のつくりのせいか、ほぼ舞台中央でのみ芝居が進行していて、途中踊りやフォーメーションを組むところがあっても演出が単調かな。

「探偵」といって記号的にホームズを思わせる格好をさせるのも安っぽい気がする。
カメラで時間を盗むというけど、それならもっと観客があっと驚くような活用法を見せて欲しかったです。

予定調和なストーリーも「ファンタジー」と括れば良いものでもなく、やや安っぽく感じられた。
役者も作・演出も学生演劇の域を出ていないんじゃないかなと感じました。
カメラの持ち主が見える、死んでしまった女性役の方だけは演技に安定感があって良かったですけど。
最後まで話に入っていく事ができませんでした。

さっそく1月にも王子でやるみたいですが、正念場な気がします。
東京裁判

東京裁判

パラドックス定数

pit北/区域(東京都)

2009/11/13 (金) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★

緊張感タップリ
東京裁判での一幕を、想像力を駆使して立体化した傑作。
パラドックス定数は作品の波が結構激しいと思います。
でも、こういった密室でのワンシチュエーションの実録ものは外れがありません!

前々から評判の高かった「東京裁判」。
再演してくれて本当にありがとうと言いたいです。

ネタバレBOX

たった5人の役者と机とイスだけなのだけど、まさに広い裁判場が目に浮かびます。
舞台にはいない判事や裁判官相手に、時には喧嘩を売り、時には異議を申し立て、あの手この手で28名の無罪を勝ち取ろうと戦う5人の男たち。

心理戦や論述がパラドックス定数の魅力だと思います。
だから、裁判ものがこの劇団の代表作になるのはある意味順当なのでしょう。

しかし、そんな中にもしっかり笑いを盛り込んでいるあたりも素晴らしい!

次もこれだけの作品を見せてくれる保障はどこにもないけど、期待してしまいます。
ブロークン・セッション【公演終了・ありがとうございました】

ブロークン・セッション【公演終了・ありがとうございました】

elePHANTMoon

サンモールスタジオ(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★

生理的に迫ってくる
ようやく見れました、初エレファントムーン。
15分やルデコでやった短編は見てるけど、本公演は初です。

で、今まで短編で描いたイメージとは大きくかけ離れない、ゾワゾワと生理的に迫ってくる舞台でした。

ネタバレBOX

前半結構普通に淡々と過ぎていくのだけど、中盤あたりのハマカワフミエさんが出てくるくらいからグッと集中度が高まります。

贖罪と猟奇、どちらにテーマの重きがあったのかわからないけど、自分としては贖罪に重きがあったと信じたい。
セリフの途中に「ダリオ・アルジェント」を持ち出してホラーのストーリーのなさを肯定する部分があったけど、この話はもっと深みがあって、単なるショッキングな舞台を提供しているわけじゃないと思う。

次回はもっとストーリーのある舞台が見たいなと思いました。
ブロークン・セッション【公演終了・ありがとうございました】

ブロークン・セッション【公演終了・ありがとうございました】

elePHANTMoon

サンモールスタジオ(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

はじめてのelePHANTMoon
大好きな役者さんが出ている&話題の劇団ということで、観に行きました。
めちゃくちゃ好きなタイプの作品ではないんですが、
十分楽しめました。

以下はネタバレBOXにて。

ネタバレBOX

実は物語の設定が中盤まであまり理解できていなくて、自分の理解力の無さを痛感。
なので、以下の文章で「違うよ!!」ということがあっても、許してください。

加害者が罪を償うために、体で償う。
被害者が加害者に暴力をふるうことによって。

この制度を利用している家庭の話。

グロテスクなものとか苦手な自分にとっては、
暴力の描写は少し観ていてしんどい時もありました。

でも、話自体はすごく良くできていると思いましたし。
とくにラストシーンは結構好きです。
暗転して
「暗転だいぶ長いなぁ。でも、ここでラストだったら好きかも。」
と思っていたら、
客電がついていました。
「えっ!?こうきたか!!」と思わせてくれるラストは素敵です。
海に浮かぶメトロポリス

海に浮かぶメトロポリス

とくお組

新宿シアターモリエール(東京都)

2009/11/18 (水) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★

いいじゃないですか!
正直、とくお組さんのお芝居はそんなに好みではありませんでした。

今回も、モダンの西條さんが出てると知って行くことにしたのですが
もう西條さん以外、全員子供みたいって感じで‥

でも主役を客演に譲った今回の公演、とくお組さんが一歩前へ
踏み出そうとする行動なら、それは大絶賛いたします。

黒スーツ着て出てくるイケメン男優達に「カッコいー、かわいー」とか、
腐女子的観劇をされていた方々には、とくお組台無し、なんでしょうけど。

ストーリーとしては、軍艦島の炭坑閉鎖を模した内容ですが、
かなりポップな仕上がりになっていました。ちょっと不謹慎かな?と
我に返るところもちらほら。それはそれで。

しかし全員による早着替えは素晴らしいですね、練習したんだろうなあ。

動員挿話【公演終了!ありがとうございました】

動員挿話【公演終了!ありがとうございました】

サラダボール

アトリエ春風舎(東京都)

2009/11/21 (土) ~ 2009/11/25 (水)公演終了

満足度★★★★★

楽しい演劇
あなざ好きなので当然見に行ってきました。

普段のあなざと違って座席がひな壇固定だったのでどうなるのかなと思ってましたけど、やっぱり楽しさは変わらず!

そして西村氏演出と思われる後半のスタイリッシュなシーンの印象深さ。
ふたりの演出家の化学反応が大いにプラスに転じた傑作です!

役者さんもどなたも自分で自分を輝かせていて、素敵でした。

ネタバレBOX

小ネタ満載な前半が特にあなざっぽくて楽しい!

そして段々話が深刻な方へと移っていくのだけど、亡霊なのか、ひとりの兵隊が常に舞台上にいて、チョッカイを出すけどそれは舞台上に影響を与えたり与えなかったり。。。

「動員挿話」は読んだことないし舞台で見るのも初めてなのですが、スッと世界観に入っていけた感じです。

ラストで奥さんが自殺してしまう前の繰り返し。
異なる角度で何度も何度も見せてくれるそのシーンの重さ、悲しみがズンズンと伝わってきました。

この企画、これからもシリーズとして続けてくれたら毎回見にいくけど、常に新しい事に取り組もうとされる方々だから二回目はないんでしょうねえ・・・。
東京裁判

東京裁判

パラドックス定数

pit北/区域(東京都)

2009/11/13 (金) ~ 2009/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

心から大拍手
現実の「東京裁判」については、ほとんど知識がないのですが
義務教育程度の歴史知識があれば充分に話についていけます。

BGMなしSEなし、人の言葉だけで織りなされる会話劇ですが
のめり込んでしまいました。徐々に浮かび上がってくる、それぞれ
弁護人達の過去と苦悩。そこにはいない検事、判事。
舞台に欠けているもの、歴史さえも想像で充分に補うことが出来る、
それだけ迫真の演技と脚本でした。文句なし!もう一度観たい!

11月戦争とその後の6ヶ月

11月戦争とその後の6ヶ月

アロッタファジャイナ

ギャラリーLE DECO(東京都)

2009/11/23 (月) ~ 2009/11/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

アロッタ史上、最高の。
オシャレでPOPで可愛らしく、そしてカッコ良くてドラマチックな作品だったのが「11月戦争とその後の六ヶ月」。笑いと涙と愛とエロ(笑)に満ちた素敵な作品でした。客演の鈴木信二くんを中心にバランスの良い配役が垢抜け感の一番の理由かも知れません。初日ということで固さやトラブルも多々ありましたが、きっとこれからどんどん良くなっていくんだろうなという予感は大ありです。

「王国」の脚本は現役高校生の手によるものだそうですが、高校で演じていたら高羽彩さんの「モロトフカクテル」以来の伝説になったと思われます。学生運動家を徹底的に時代の敗者として描き、悪意さえ感じるその描き方は観ていて吐き気を覚えたほど(誉め言葉です)。その脚本家の金子くんは、役者の才能もあると見受けました。将来が楽しみです。

(※後日、「影のあるオンナ」も観る予定です。その後、追記します)

ネタバレBOX

・峯尾くんの役がとても愛に満ちていて、こんな風に愛されたら幸せだろうなと乙女心をくすぐられました(*^-^*)

・新平くんもとても温かいアホキャラを生き生きと演じていて素敵でした☆

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