最低の夢
悪い芝居
インディペンデントシアターOji(東京都)
2009/12/11 (金) ~ 2009/12/14 (月)公演終了
満足度★★★★
ちゃんと踏み込んで体を張って
下世話な内容につい目を奪われてしまいますが
それだけではない劇団かと。
踏み込みがきちんとあるというか、
したたかに作られた舞台を拝見しました。
ネタバレBOX
まあ、舞台中継できる内容ではなかったですけれど
でも、そんなにお下劣というわけでもなく、
楽しんで観ることができました。
者も体を張っている部分があるので
観る側からすれば
たとえば胸の谷間に目がいったりもするのですが、
それはこの劇団の表現力の一部にすぎない。
この劇団の力量は別なところにもしっかりと見える。
猥雑なギャグや腋臭ネタなどと
おなじクオリティで
現代演劇への風刺を利かせたり
社会をちょっと斜めから切り取ったりができるのです。
そこに垣根がないから、
観る側もそんなに眉をひそめることもなく
清濁飲み合わせてしまう・・・。
テンポの速い部分は疾走し、
一方で粘るところはがっつり粘り切るセンスもあって。
映像の使い方なもうまいなぁと思いました。
白クマやCMなどの映像には気持ちよくはめられたし
Hをああいう感じで舞台に取り入れるのも
賢いなあと思う。
一つずつのシーンに込められた創意や工夫をみるにつけ、
劇団として只者ではない力を感じる舞台でありました。
見えざるモノの生き残り
イキウメ
紀伊國屋ホール(東京都)
2009/12/02 (水) ~ 2009/12/07 (月)公演終了
満足度★★★★★
「今何が幸せなんだろう?」イキウメらしい、ちょっとだけほろ苦いヒューマン・ファンタジー。
イキウメらしい、ちょっとだけほろ苦いヒューマン・ファンタジー。
現代に生きる座敷童子=家守(やもり)たちと、彼らとの不思議な生活。
座敷童子が居るだけで本当に幸せが訪れるのか?
そもそも、今、自分は幸せなのだろうか?
日常生活に潜むリアルな心理、悪意、人の心のもろさを、座敷童子というフィルターを通して描き、後味は爽やか。
渋々
親族代表
新宿シアターモリエール(東京都)
2009/12/12 (土) ~ 2009/12/20 (日)公演終了
満足度★★★★
充実のコント
コンビ結成10周年にふさわしい、面白い内容のコント集だった。上演時間は90分。
開演前に寸劇をやって、携帯電話の電源オフを促すのはここ何作かのお約束。それだけのためにずいぶん凝った道具を作っているのは、たぶん演出家福原のこだわりだろう。
5人の作家が提供した8本のコント。上演中は作者名を伏せて、終演後に受付でチラシを配って種明かしをしてくれる。今回は作家当てがかなりむずかしかった。
ネタバレBOX
川尻恵太が担当した3本はどれもコントらしい良作だった。ブルースカイとケラリーノ・サンドロヴィッチの作品を加えた前半の5本が非常に良かった。そしてこの5本は誰が作者なのかがまったくわからなかった。
劇団猫のホテルの役者、池田鉄洋が脚本を書いていることは知っていたが、作品を見るのはこれが初めて。草食系男子をおちょくるという内容はちょっとありがちでイマイチだった。
演出の福原が書いた7本目は、3人が複数の役を演じるという点で、ほかの作品とはちょっとタイプがちがう。コントとしては微妙だが、竹井亮介のしゃべるインチキな方言が妙にツボにはまって、不覚にも腹を抱えてしまった。
忠臣蔵(と)のこと
川崎市アートセンター
川崎市アートセンター アルテリオ小劇場(神奈川県)
2009/12/12 (土) ~ 2009/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
演劇に至るまで
まだ試行錯誤の状態を垣間見られて楽しかった。
渋々
親族代表
新宿シアターモリエール(東京都)
2009/12/12 (土) ~ 2009/12/20 (日)公演終了
満足度★★★★★
月曜から元気をもらった
10年…観ていなかったことを後悔。
おそらく来週はもっと面白くなっているんでしょうね。
ウキウキまではいきませんでしたが、楽しいひと時でした。時間が90分というのもちょうどよいと思います。
はじめにどなたがどのコントを書いたのか、
資料を渡さないのはよいと思いました。(後でもらえます)
迷ってるなら観に行きましょう。
ネタバレBOX
ナウシカの衣装はともかく、王蟲はめっちゃリアルでした!
ヘンタイの息子と喫茶店のコントが面白かったですね。
キャンプ再のラストのセリフは微妙。
エレクトリック:サーカス∴デイズ
エムキチビート
萬劇場(東京都)
2009/12/10 (木) ~ 2009/12/14 (月)公演終了
曲がれ!スプーン
ヨーロッパ企画
紀伊國屋ホール(東京都)
2009/12/10 (木) ~ 2009/12/22 (火)公演終了
2P【満員御礼で無事終了☆】
岩☆ロック座
シアターPOO(東京都)
2009/12/12 (土) ~ 2009/12/13 (日)公演終了
12月13日(日)M
ちゃんと芝居しててビックリ(笑)
『プルーフ/証明(Repirse)』
DULL-COLORED POP
SPACE EDGE(東京都)
2009/12/12 (土) ~ 2009/12/12 (土)公演終了
12月12日(土)S
そのとき、その瞬間でしか味わえない空気を堪能。美味。
法然と親鸞
劇団前進座
青山劇場(東京都)
2009/11/15 (日) ~ 2009/12/15 (火)公演終了
満足度★★★
不可もない大作だが…
浄土門の二大開祖の伝記物語。
啓蒙的な展開に終始し、演劇的面白さは、感じられず。
3時間で二巨人の半生記を演る企画自体に、無理があるのではないか。
舞台セットの書き割りが、日本昔ばなしの絵本のようだった。
西から昇る太陽のように
タテヨコ企画
吉祥寺シアター(東京都)
2009/12/10 (木) ~ 2009/12/13 (日)公演終了
満足度★★★
観ましたが
今ひとつ、物語に入り込めませんでした。
登場する女性たちに感情移入できなかったから?だと思います。
truth truth truth
カラスカ
明石スタジオ(東京都)
2009/12/10 (木) ~ 2009/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
面白かった
話の内容が面白く最後まで飽きずに見れました。
コナンが好きだったのでそこで笑ってしまいました。
2P【満員御礼で無事終了☆】
岩☆ロック座
シアターPOO(東京都)
2009/12/12 (土) ~ 2009/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
なんちゅーか、ほんちゅーか!(苦笑!)
もうこれは苦笑いというか、笑うしかない前説。前説っつーと聞こえはいいが、ただ単に4にんの男優がパンツ姿で踊るわけよね、しかもそのおぱんつはブリーフだからね、トランクスなら線が浮かび上がらないけれど、彼らのおぱんつはブリーフ!しかも・・ヤナカケイスケがメッポウ張り切る!
ぐはっ!(吐血!)、ワタクシ思わず目を手で塞いじゃったっ!しかーし、何故か指は開いてたっ。(失笑!)
以下はネタばれBOXにて。。
ネタバレBOX
なんだかんだいって、気に入った作品は「愛という名のもとに」と「プレイ」
「愛という名のもとに」
妻を亡くした父親の性癖を垣間見た息子と親父の会話劇。二人の間の取り方が絶妙で、二人は意見し合ってるうちに熱を帯び、ビデオテープの早送りのように早口になって気がつけば宇宙人のような会話をしてる。それがなんとーなく理解できるから可笑しいやら楽しいやらで、最後にどんなオチをもってくるのか興味津津だったら、親父はダッチワイフを相手に妻の名前をつけてHしてた!という筋。笑
「プレイ」
会社では課長職にあるリーマンが今夜こそ童貞を捨てる為にラブホで娼婦を待っていた。しかし、現れた娼婦は「可愛い!」とのキャッチフレーズとは言い難い(ごめんね菊池)マスクであった。リーマンはチェンジを申し込むも、他の娼婦は出払っていて代理がいない。しかたなく諦めて「まあ、こいつでもいいか・・。」みたいな空気感から前戯のゼンギで娼婦の話を聞くうちに娼婦に実は処女だという告白をされる。つまり、毎回チェンジされるのでずっと処女のままだったというのだ。(大爆笑!)
結局薬局、男も童貞なのでお互いに今日、喪失しようという話になって、二人は裸に近い恰好で絡み合う。この絡み合う場面が、もう、もう、大爆笑なわけよね。(^0^)つまり娼婦役の菊池美里はタイツ姿で絡み合うわけだけれど、彼女自身にあまり色気がない!っつーか、まったくない女優だから(ごめんね菊池)、その仕草があまりにも滑稽で、ってか蛙のようで殺されるかと思うくらい笑ってしまった。
いあいあ、菊池の存在は貴重です。個人的に菊池は大好きな女優の一人だけれど、彼女には観客から嫌われる要素が一つもない。あの独特なゆるり、としたしゃべりは魅力的だし、彼女にコメディをやらせたら右に出る者はいないよね。素晴らしい女優です。
で?リーマンは激しくされて死んじゃったみたい。笑
リーマン役の大口達也(カリフォルニアバカンス)と菊池の絶妙なコンビは最高でした。(^0^)
ちなみに「Ceremony」は序盤から中盤が長すぎた。もうちょっとまとめて短くした方がインパクトがあったかも。
今回は 【愛という名のもとに】と 【プレイ】のみなら☆5つ。総合的には☆4つ。出演したキャストの豪華さは貴重でした。(^0^)
海獣
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2009/12/05 (土) ~ 2009/12/16 (水)公演終了
満足度★★★★★
倉庫
よかった。
ネタバレBOX
倉庫公演。会場に入ればそこは海岸沿いの風景。古い鳥居に不気味な鳥居。煙が立ち込め異世界へと通じる。
すさまじい演技力と芝居をみせつけられた感じ。
でも、泣き叫びがとにかく多くて・・・ちょっと2時間疲れてしまった気もします。舞台セットがとてつもない。多くの演劇人に影響を与えているのが目に見えてわかりました。
最高傑作 -Magnum Opus-
劇団銀石
ギャラリーLE DECO(東京都)
2009/12/08 (火) ~ 2009/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★★
よかった
よかった
ネタバレBOX
役者、守山と紺野を見に劇場へ。良かった。とにかく良かった。間のとりかたと、ささいな言葉の衝撃。たまんない。
ヤマト版 仮名手本忠臣蔵
笑劇ヤマト魂
ザ・ポケット(東京都)
2009/12/09 (水) ~ 2009/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
よかったです。
ここに書き込まれたみなさんの評価はあまり高くなかったようですが、個人的にはあの演出は好きでした。現代の音楽や奇抜な格好と江戸時代の話がうまくおりまぜられていて、少しごちゃごちゃはしていましたがあの勢いが好きでした。次回も見に行きたいのでぜひがんばっていただきたいです!
役者陣は、比較的男性が目を惹かれる人が多かったです。
彼女のすき間
飛ぶ劇場
J:COM北九州芸術劇場 小劇場(福岡県)
2009/12/10 (木) ~ 2009/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
一年ぶりに。
有限サーフライダーから約一年。二回目の飛ぶ劇場の公演を見ました。飛ぶ劇、やっぱり好きです。何が?どこが?と聞かれるとうまく言えないのですが。でも役者さんの何だか異常なパワーを感じます。
ネタバレBOX
ハッピーエンドの安心感。
アキコさんは不思議な魅力があって、憎めないというより何故だか惹かれる人。衣装が怪しいお屋敷の主人ぽさがでてました。
途中何度もひやりとさせられつつも、最終的には前向きに終わり。
バッドエンドとまではいかなくてもモヤモヤした終わり方の方が好き、なはずが久々にハッピーエンドであってほしいと思わされました。そしてハッピーエンドでよかったなと思います。見た後、何だか良い気分になれました。
ただ、妄想だとわかってからの展開が早すぎてもう少しじっくりとラストに向かってほしかったなぁと思います。
太陽と下着の見える町(庭劇団ペニノ)
フェスティバル/トーキョー実行委員会
にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)
2009/12/05 (土) ~ 2009/12/13 (日)公演終了
みた。
期待以下だったけど、ペニノを楽しめたと思う。
物語としてもうちょと深いものが観たかった。
太陽と下着の見える町(庭劇団ペニノ)
フェスティバル/トーキョー実行委員会
にしすがも創造舎 【閉館】(東京都)
2009/12/05 (土) ~ 2009/12/13 (日)公演終了
満足度★★★★
生きる道程をわかりやすく
ポップな表現に、ぞくっとくるようなリアリティがあって・・・。
人の生死と欲望が
絡まりあっていきます。
色とキャラクターから溢れ出す
作者のカラフルな人生観に取り込まれてしまいました。
ネタバレBOX
2階建ての舞台。
下はいくつかの部屋に分かれているみたい・・・。
一方上には大きな部屋とバルコニーが設えられています。
静寂な中でひとりの男がその家をゆっくりと見まわる。
で、そこからいきなりイメージのザッピングが始まるのです。
断片的に現れるいくつかのシーン。
それらは色の記号とともにランダムに出現する。
シーンが変わるごとに響き渡るノイズとチューニングの経過音。
やがて、舞台は落ち着きを見せ、下手から上手へ並んだジェネレーションのイメージへと収束していきます。
無垢なままに、街を作ろうと夢見る幼い頃。食欲に走る10代、自らを抑制しようとする20代、30代には自立を目指し、40代は満たされた欲望をあからさまに振りまく。そして、廊下をはさんでトイレとベットだけの部屋ですごす50代。
いくつもの目を見開くような表現があって・・・。
30代という女性が当初かたっぽの靴を履いてよろけているのが、
やがて靴をきちんとはいて闊達に歩けるようになって・・・。さらに靴の色も白から赤に変わっていく。歩きつづける経験がもたらす純潔から妖艶への変化を見るよう。
40代の女性配り積み上げる、赤を表紙にした官能小説が暗示するもの。
パンチラとしてみせる下着の色も、欲望の深度の象徴に思えて・・・。
また、幼い部屋に住み着いた悪魔のイメージも秀逸。天井から落ちる砂のような時間とともに、生まれついてからすでに存在している死を観客に想起させてくれます。
一方上の階は現実と理性の場所。手術の光景、パンティが象徴する欲望とかかわりながらの恋愛や結婚のイメージ。
それらがやがて、一人の人生の俯瞰のように舞台の中に収められて・・、
結末が男に降りてくるのです。
たっぷりとウィットが効いたイメージがたくさんあって、見ていて飽きない。
しかも腑に落ち方がワンシーンだけではなく、時間差でやってきたりもして。
また、ベーシックな舞台のルールというか法則性に気付いてからは
ひとつずつのシーンに語られるものがくっきりと見えてきて
その現れるものの豊かさにますます嵌る・・・。
多分、全ては観きれていないと思うのです。
作り手側が携えたものを全て受け取っていたわけではないと思う。
色々と見落としている気もする・・・。
それでも、パンティの色ひとつであらわす世界観の深さに驚嘆し
下世話なSM的世界から見えるものに思わず苦笑をしたり。
さらにその下にあるという広大な駐車場の世界にも思いを馳せて。
厳然とした人生観と、
それを描くポップな美の感覚と下世話で洒脱な遊び心。
がっつりと楽しむことができました。
本当に面白かったです。
海獣
劇団桟敷童子
すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)
2009/12/05 (土) ~ 2009/12/16 (水)公演終了
満足度★★★★★
すごいです
このような、芝居は始めてみましたが、なんていったらいいか、
不思議さ、生々しさ、いろんなものを感じさせられました。
不思議な世界に引きずり込まれました。