最新の観てきた!クチコミ一覧

166641-166660件 / 190102件中
ジャック

ジャック

一番星ブラザーズ

劇場MOMO(東京都)

2009/12/15 (火) ~ 2009/12/20 (日)公演終了

満足度★★

観てきた!
観ました。

閃華:夏の夜の夢(終焉!ご来場ありがとうございました。)

閃華:夏の夜の夢(終焉!ご来場ありがとうございました。)

劇団アニマル王子

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2009/12/17 (木) ~ 2009/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★

昨日より今日、今日より明日
連日観劇させていただいてますが、日に日にパワーアップしていく、素敵なステージです!
花魁の華やかさが本当かっこいいです!ダンスが素敵!まさにレビュー!
何度も笑えてすっきりして元気になります

ネタバレBOX

でも、ホロリとくる部分もあって本当に最高です!
明日の公演も楽しみにしています!
饒舌な足裏

饒舌な足裏

劇団HallBrothers

ぽんプラザホール(福岡県)

2009/12/19 (土) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

新生Hall Brothers
土田英生さんをドラマドクターに迎えたDDシアターの作品。今までのHole Brothersとは一味違った感じの仕上がり。新しいスタートを感じさせる芝居でした。セットも素敵でした。

ネタバレBOX

大澤鉄平さんがこれまでとは違った表情を見せていて、とてもよかったです。初日ということもあって、まだ役者さんは硬い感じがしましたが、これから楽日に向けてもっとこなれていくのではないでしょうか。
モンキー・チョップ・ブルックナー!!

モンキー・チョップ・ブルックナー!!

アマヤドリ

シアタートラム(東京都)

2009/12/15 (火) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

東京ノーヴイ・レパートリーシアター 6thシーズン

東京ノーヴイ・レパートリーシアター 6thシーズン

TOKYO NOVYI・ART

東京ノーヴイ・レパートリーシアター(東京都)

2009/11/06 (金) ~ 2010/05/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

三人姉妹
素晴らしい公演だと思いました。100年前、チェーホフが表現したかったであろう苦悩を、時間と場所を越えて共感できる舞台でした。役者のみなさんの力量、台本のよさ、洗練された舞台と全てにおいてレベルが高く、初めてロシア文学の公演を見るという方にもお勧めできます。
小さな劇場で、座席数が限られている中、この公演を見ることができたのは幸運だったと思います。

ネタバレBOX

生きる事への辛さが三人姉妹や軍人らを通してダイレクトに伝わってきました。私自身東京出身で一時地方に身を置き、また東京に戻ってきた経験があり、いたいほど彼女の思いがわかりました。
ロシア文学なのに分かりやすい文体と思います。ロシア文学に挫折した経験のある私でも違和感なく見ることができました。

芝居の内容もさることながら、舞台美術も素晴らしいと思います。チェーホフの時代を想起させるディテールと白と黒のコントラストを強調した現代的表現が統合されており、完成度の高い舞台であると感じました。

なにかと感情的な表現でマスメディアは溢れかえっており、目先の生活は逼迫した観があります。現代こそ、少佐のように200年先の幸せを夢想する事が必要と考えます。より多くの人に楽しんでいただきたい芝居であると思います。
煉獄篇 (神曲3部作)

煉獄篇 (神曲3部作)

フェスティバル/トーキョー実行委員会

世田谷パブリックシアター(東京都)

2009/12/19 (土) ~ 2009/12/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

やばすぎ!
ジェネシス観た時の感動の再来。ロメオやば過ぎ。
今の日本の演劇界でこれに太刀打ちできる人は、皆無!
アビニヨンでも劇場でやった作品ということで、地獄編よりも完璧!
茫然自失の方針状態。しつこいようだけど、大好きだあ!

東京ノーヴイ・レパートリーシアター 6thシーズン

東京ノーヴイ・レパートリーシアター 6thシーズン

TOKYO NOVYI・ART

東京ノーヴイ・レパートリーシアター(東京都)

2009/11/06 (金) ~ 2010/05/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

「三人姉妹」観劇
客席が26席という贅沢な劇場。
幕が開き明転、目の前に広がる舞台美術により、一気に世界に引き込まれた。遠近感があり、シンプルで上品。

翻訳された脚本独特の日本語の違和感がなく、言葉がここで生まれているような自然さ。
哲学談義もただのセリフではなく、俳優自身の人生から発せられているようだった。私もそこにいて、語り合っているような錯覚に陥る。
かつて、人生とは宇宙とは生命とは何だと、語り合った人々の顔が浮かんだ。

ネタバレBOX

すべての登場人物のそれぞれの思いが切実に描かれていて、その世界はまるで今現在と同じ。
100年前も、きっとそのずっとずっと前から人々は、同じように悩みながら生きてきたのだろう。
「もう少ししたら、私たちが何のために生きてきたのか、分かる」
そう思い、言い聞かせ、生きていくのだ。
エンジェル・イヤーズ・ストーリー

エンジェル・イヤーズ・ストーリー

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2009/11/28 (土) ~ 2009/12/25 (金)公演終了

満足度★★★★★

ストレート!
おもしろかった!ただその一言につきます!
体も心も震えました!

花束

花束

TEAM☆イットクルゼ!

劇場HOPE(東京都)

2009/12/17 (木) ~ 2009/12/20 (日)公演終了

満足度★★

正直・・・
知り合いが誘ってくれて見に行かせてもらいました。
正直役者さん何人かの言葉が聞き取りにくくて話にあまり入っていけなかったです。
話自体は大好きなお話でした!また見に行きたいです!

しかし、はじめバックでカーテンに隠れている所!
あそこはすごいと思いました!でも同時に狭いな~ともおもいました^^;

肖像の残滓

肖像の残滓

劇団パラノワール(旧Voyantroupe)

ザムザ阿佐谷(東京都)

2009/11/11 (水) ~ 2009/11/15 (日)公演終了

遅くなりましたが
遅くなりましたが書かせていただきます。
なにはなくとも迫力がすごかったです!最後に向かっていくにつれ川添さんとアツロウさんの迫力が印象的でした。
話は難しすぎてよくわかりませんでしたが、最後の最後、アカザとウイカのシーンでなぜだか感動しました!
また次回も楽しみにしています!
新宿になって場所も近くなりますし^^

LOVEMAIL from Santa

LOVEMAIL from Santa

劇団EOE

千本桜ホール(東京都)

2009/12/17 (木) ~ 2009/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★

寒い日
あっという間の2時間でした
とてもハートが温まる内容でした
どこまでフィクションでどこからがノンフィクションなのか考えながら観てました

おぼろ

おぼろ

ゲキバカ

吉祥寺シアター(東京都)

2009/12/16 (水) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★

素人はだしの脚本に心底がっかり
稚拙極まりない脚本に、期待度が高かった反動で、本当に大落胆でした。
良かったのは、前振りと口上と、幕開きの群舞まで。後は、あまりの幼稚な筋運びに、どんどん期待感が萎まり、一時間を経過したあたりから、時計ばかりが気になりました。
昨日の紀伊国屋ホールの公演ではあんなに笑えたのに、今日は、本編では一度も笑えない。天国と地獄程の、自分のリアクションの違いが、情けなくなりました。

役者さん達、あんなに身体能力高そうだし、個性的な魅力ある方ばかりなのに…。何だか、宝の持ち腐れにならなければいいけどと、余計な心配までしてしまいました。

でも、終演後、客出しで挨拶される役者陣の表情は輝いていたし、多くのお客さんも、面白かったと満足気でしたから、単に、私の感性に合わなかっただけかな?
客演の女優さんも美人揃いで、目の保養にもなり、とにかくキャストには何の不満もありませんでした。

FUTURE

FUTURE

ブラジル

駅前劇場(東京都)

2009/12/16 (水) ~ 2009/12/21 (月)公演終了

12月19日(土)M
確かにFUTURE。席によって印象変わるかも。

 『デストロイヤー花』

『デストロイヤー花』

junkiesista×junkiebros.

新宿FACE(東京都)

2009/12/18 (金) ~ 2009/12/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

びっくり
なんの知識もなく観にいったのですが
お客さんの数にびっくりしてしまいました
で、内容ですが
ダンスあり笑いアリ最後のドンデン返しあり、で充分楽しませてもらいました
衣装も素敵でした
ただステージがちょっと観にくかったです
あとサイドのスクリーンでの時系列表示が気がつかない時がありました(前のほうの席だとなおさらでは?)

VIVID COLOR~ヴィヴィッドカラー~

VIVID COLOR~ヴィヴィッドカラー~

アフリカ座

TACCS1179(東京都)

2009/12/17 (木) ~ 2009/12/20 (日)公演終了

満足度★★★

しっかりと
みなさん演じてましたね
脚本もなかなか面白く
プリンセスが5人5様によりわけられていて
最後の挨拶までもしっかりと役になりきってましたね
ただ、台詞をかむ回数が多かったのが気になりました
あと役を自分のものに出来てない人も何人か感じられ
今後の頑張りに期待したいです
ナマの姿に接し、今度はモニター越しにも興味がわいて来てしまいました

余談ですがマナーの悪いお客さんがいて残念でした

モンキー・チョップ・ブルックナー!!

モンキー・チョップ・ブルックナー!!

アマヤドリ

シアタートラム(東京都)

2009/12/15 (火) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★

楽しめたのですが.....
メリハリがありキレのある演出&演技と
話の展開に充分楽しませてもらいました


が、続きはネタバレにて

ネタバレBOX

まず、対面シートの必要性があまり感じられませんでした
そのため後ろ向きで話す台詞が聞きづらかったです
たぶんもう少し小さな劇場だったら気にならなかったのかもしれないのですが...
あと、助けを求めて来たコの役を三人で順番に演じていくのですが
その理由もいまいち不明瞭でした
(もしかして具体化させたくなくての演出なのかもしれないのですが)
最後に伝えたかった部分がいくつか感じられ(たぶん本筋以外の部分が多かったため?)
そのせいもあり、上の理由も含めて見終わった後の
ココロに来るものが少なかった気がします
ただ、全体にテンポもよく飽きることも無く観劇できました
サンタクロース会議(再演)

サンタクロース会議(再演)

青年団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/12/11 (金) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

アダルト編を観た!
いあいあ、めっさ楽しい。(^0^)サンタクロースは居るのか居ないのか、の会議を議長を中心に大人たちが会議をする形。目の前には3人の子供たちがいて、かれらに意見を聞きながら進行していく。

以下はネタばれBOXにて。。


ネタバレBOX


とりあえずは大人が会議をするのだけれど、目の前に座ってる子供たちと精神年齢はさほど変わらない。安岡さんと恵ちゃんのお母さんが子供じみた喧嘩をするし、ガミガミ博士とがりがり博士のキャラクターなど、いたって子供だ。(笑)子供たちの発言のほうが余程リアルで可笑しい。ちかこの突っ込みなどダーク過ぎて笑えるし、「鳩山さんて本当にあんなに小遣い貰ってるんですかー。」なんて質問する。とにかくメルヘンだ。何もかもがメルヘン。目の前で起こっている会議自体も魔女が参加したり、魔法をかけちゃったりと愉快なのだ。
しかも、安岡さんにブタの魔法をかけちゃうシーンでは、すんごく笑った。だって、あんまし変わんないし・・。(苦笑!)
畳の縁を歩く大名行列の様子や、小人が歩く話はなんだか可愛くて楽しい。悪い子にはサンタさんが靴下に石炭ガラを入れる話で子供をびびらせ、一方で魔女はとんがり帽子にくっつけた筒状の色紙を外しては何かを折っている。
そんな会議の最中に安岡さんは少しずつサンタさんになって大人たちにプレゼントを配っていくのだけれど、貰った大人たちは子供のようにはしゃぎ、ガミガミ博士はパンダのぬいぐるみを貰って、イッチャウ!(^0^)

議題からちょっと逸れた場面では50代の既婚男性の不倫問題にふれて、会議に集まった妻たちが「クリスマスは愛人に会ってから自宅に戻って団欒する」というシビアな統計に激しく反応する。

結局薬局、この会議に集まった大人たちは本当は子供たちで、大人のふりをして会議をしてたんじゃないのか・・?なんて勘ぐってしまうほど、メルヘンなのだった。クリスマスにはメルヘンがよく似合う。

マリア/首

マリア/首

重力/Note

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2009/12/17 (木) ~ 2009/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

新しい日本の戦争、必見の傑作
現代日本で語られるべき物語りとは、一体何なのだろうか?
そもそも、現代日本に語るに値する物語りはどれくらい存在するのだろうか?
「マリア/首」を鑑賞した帰り道に、ぼんやりとそんな事を考えていた。
重力/Noteの劇空間は観客に極限の集中力を強いる磁力に満ちていた。

レビュアーは不勉強の為当公演の原作となった田中千禾夫の戯曲を読んでいないが、劇団HPの演出ノートによれば原作自体は極めて戦後色の強い内容のものであったらしい。

舞台である長崎というキリシタンの多い土地の歴史的背景や「サンドイッチマン」や「闇市」「原爆」と言ったキーワードから想起される「戦争って良くないよね」、「生きるためには信仰も大事だよね」と言った他人事としての解釈を許さずに現代の日本人が生きている「根拠」そのものを思考させる劇の力は一体どこから産まれるのだろう。

作家高橋源一郎は本谷有希子の小説、「腑抜けども悲しみの愛を見せろ」の解説文でこのような意見を述べている。

(ーさらに言うなら、若い劇作家達が書き始めた小説に書かれている「絶望」は、半世紀以上も前の、第二次世界大戦後、焦土の中で、書き始めた作家たちの、それに良く似ているのである)と。


ゼロ年代に小劇場界に出現した演劇人に共通して感じられた諦念や絶望感は、高橋の言を借りるならば「日本に見えざる戦争」が起きていた事の証左に他ならなかったのではないだろうか。「だらしない身体」の跋扈が産む共感も、「私たちは破れている」という共通認識が産んだ副産物なのではないか、と考えさせられることも多い。
言論界では年長フリーターでもある赤城智弘のこのキャッチ・コピーが賛否を産んだ。
「希望は戦争」だ、と。
しかし、突出した才能を除いては多くのありふれた絶望の物語りのみが小劇場に蔓延してしまったのではないだろうか。
虚飾のカケラもない、サービスを徹底的に排除した重力/Noteの公演における俳優たちの肉体と発語による「語り」は私たちの身にも「静かな戦争」が起きている事を実感させるだろう。

それは政治的な意味では無い、「新しい日本の戦争」の出現である。
劇空間に偉大な力をもたらした、照明の集中力にも感動させられた。
是非この公演に出会って欲しい。
人間の根拠を静かに問い続ける若者達がそこにはいる。
ただし、眠気に誘われる可能性も十分にあるということも皮肉ではなく注釈しておく。万全の体調で観劇することをお勧めする。
今、かならず見ておくべき演劇なのだから。

閃華:夏の夜の夢(終焉!ご来場ありがとうございました。)

閃華:夏の夜の夢(終焉!ご来場ありがとうございました。)

劇団アニマル王子

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2009/12/17 (木) ~ 2009/12/20 (日)公演終了

満足度★★★★

シェイクスピア?
これはシェイクスピア?か?
☆☆しかし☆☆

いいもの見せてもらいました。

☆☆もう一度見に行きます☆☆

確かに、裏切られました。

おぼろ

おぼろ

ゲキバカ

吉祥寺シアター(東京都)

2009/12/16 (水) ~ 2009/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

楽しい公演でした
劇団名改名以来、初の公演。舞台と観客が一体となって
新体制を祝う楽しいお芝居になりました。
「小劇場系の劇団にとって一番観て貰いたいのは
同業者やマスコミ関係者。一般客に観てもらって意見を
聞きたいとは思っていない」という意見を、これまで何人
かの小劇団関係者から聞いたことがあります。
趣味で観ている一般客の自分としては少なからずショックでした。
また、そこまではっきり言わずとも、そういう姿勢が芝居
から伝わってくる劇団にもいくつか出会いました。
でも、「ゲキバカ」はそういう劇団とは対極にいるのだ
と実感しました。
新劇団名については人によっていろいろな感想があると
思いますが、正直なところ、劇団名がどういう名前であれ、
大切なのは中身であります。
お客を大切にする、気持ちよく帰ってもらう、そういう雰囲気
が、舞台にも終演後のロビーにもあふれていました。
アンケートの項目にも積極的なリサーチ姿勢がよく表れてい
ます。
前回観たシェイクスピアの世界とはまったく違う
歌舞伎仕立てのお芝居。
僭越ながら、歌舞伎や時代劇を長く観ている者の目から見ても、
みなさん、よく勉強されていると思いました。
今後の活動が楽しみな劇団です。
気になった点もあり、☆4つと言いたいところですが、気分よく楽しめたのでご祝儀も込めて☆5つとさせていただきます。

ネタバレBOX

開幕時、劇団員全員が舞台に並び、歌舞伎の口上よろしく
挨拶。
せめて主宰のかたの最初の挨拶には「一段高いところからではござい
ますが」の一言が入っているとよいですね。決まり文句ですが、
口上にはつきものの観客への礼儀なので。
賑やかなオープニングに「寿ぎ」の気分が横溢して観るほうも
気合が入る。
語り部の瓦版屋おきよ(木村智早)がきびきびした芝居で
導入部、うまくひきつけた。
登場人物の色分けが明確で無駄な役がなく、人物関係を
つかみやすい。時代劇のツボをきちんと抑えたうえで、近未来の
エピソードをうまく嵌め込み、ありがちな話にはならなかった
のがお手柄だと思う。
義賊おぼろ小僧(次郎吉)の鈴木ハルニは、あのブスコーとは正反対の
カッコイイ役どころ。
次郎吉と銀髪の悪太郎(持永雄恵)、お花(石黒圭一郎)との因縁
は、池波正太郎の『鬼平犯科帳』に出てくるようで、なかなか良く
できている。お花の石黒の女形の演技は本職でもないのに巧い
のに驚いた。声や所作に色気があり、花の鉢を扱う場面など新派をやら
せたくなった。花組芝居の加納幸和の若いときみたいだ。
湯屋の場面。後姿、それも裸体で女形を演じるのは本職でも
難しいものだ。実は、自分は子供の頃、銭湯の常連で許可を得て
女湯に入っていた女形の役者を見ているが、その人の裸体の
後姿はちょうどこんな感じだった。
ただ、宴会芸のような裸で遊ぶ場面は好みではなかった。
ダンス振付でゲス吉の伊藤今人、柳沢慎吾風で面白かった。
けん(渡辺毅)は高倉健のパロディだったが、客層が若いせいか、
「不器用ですから」のギャグは受けてなかった。不器用どころか
器用に女性の胸を触る役だ(笑)。
ゆり(夏日凛子)、りん(堀奈津美)の裏切り・誘惑コンビも印象に
残る。銭形平次(中山貴裕)、おせん(高橋悠)も出演場面に色が
くっきり出る。平賀源内(西川康太郎)の役の印象がやや薄いが、
バランスは取れている。Mi・Kと役名がピンクレディーのような
(UFOでも踊るのかと思った)ウサギの双子(片桐はづき・小堀紗矢香)
は家に連れて帰りたいくらい可愛い。
人類が滅亡した地球は灰色で、江戸時代はまだ地球が青く、「ずっと
あのままだったらよかったのに」という述懐が心に残った。
悪太郎がお尻百叩きの刑で済むのは、お披露目公演ゆえ暗い結末を
避けたのだと思うが、強盗が罪もない町人を何人も惨殺して、江戸時代
に死刑にならないのは理屈としてはおかしい。ま、処理としては
難しいところだが、一番気になった点。
もう少し練れば、大劇場でも通用する芝居だと思った。

*細かい点だが気になったのは雪の形。すごい量の雪が降るが、
飛んできたひとひらを見ると案の定、四角形。
芝居でああいう降らせ方をする場合、四角はだめなんです。
歌舞伎の雪や桜の花びらは道具方でなく、俳優さんのところ
のベテランのお弟子さんが手作りしてるが、雪は角を
切って、丸みを帯びて作る。俳優さんの顔や口に当
たったり、貼りついたりして負担にならないための江戸時代からの
工夫。また、照明が当たったときの効果も断然違ってくる
。以前、歌舞伎俳優に直に聞いた話だが、商業演劇などで
一般の劇場に出ると、劇場側スタッフが四角の雪を降らせるので、
窒息しそうになることがあるそうだ。
徹夜で作り直させたというかたもいるほど。
劇団の方、ここ読んでいらしたら、今後、雪を降らせる芝居の
ときは参考にしてみてください。

このページのQRコードです。

拡大