最新の観てきた!クチコミ一覧

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暗くなるまで待って

暗くなるまで待って

梅田芸術劇場

東京グローブ座(東京都)

2009/12/20 (日) ~ 2009/12/29 (火)公演終了

ミスキャストによる大誤算劇
残念無念! 彩輝なおさんと浦井健治さんの出演された時は、あんなに手に汗握る迫真の超一級サスペンス劇だったのに。
完全に、ミスキャストでした。馬木也さんと加藤さんの役が逆だったら、どんなによかったか!
グローリア役の子役さんの台詞も聞き取り辛く、大事な台詞が聞こえなくて、理解に支障を来たした気がします。
葛山さんと窪塚さんは好演されていましたが…。
何と言っても、馬木也さんが、あの役ではもったいなさ過ぎました。
加藤さん、草刈さんの物真似されてるみたいな台詞回しでした。

オサムシ

オサムシ

バジリコFバジオ

駅前劇場(東京都)

2009/12/25 (金) ~ 2009/12/29 (火)公演終了

満足度★★★

面白かった!!
今年最後の観劇でした(今のところ)。

誰でもなれる訳ではない漫画家・脚本家。なったらなったで、時間に追われ、売れるものを作らなければならない。大変な世界です。

雨、月に舞い散る花【満員御礼。ありがとうございました】

雨、月に舞い散る花【満員御礼。ありがとうございました】

クモノス

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2009/12/25 (金) ~ 2009/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★

良かった
 演技に迫力があって良かったです。
話もバランスが良く笑いも泣きもありました。

これが旗揚げということで今後に期待できます。

音もなく しぐれ降る 晩秋にて 候

音もなく しぐれ降る 晩秋にて 候

プロペラ☆サーカス

d-倉庫(東京都)

2009/12/23 (水) ~ 2009/12/27 (日)公演終了

満足度★★★

歴史は苦手です
織田信長を題材にした作品でした。

場面の移り変わりと登場人物多くて見るのが大変でした。

 『デストロイヤー花』

『デストロイヤー花』

junkiesista×junkiebros.

新宿FACE(東京都)

2009/12/18 (金) ~ 2009/12/21 (月)公演終了

満足度★★★★

面白かった
 半SFの一幕80分二幕65分の長編?でした。

 ダンスあり、歌ありのミュージカル調でした。ダンスも歌もとても良かったです。
 一幕目は笑わせる所が沢山あって、会場に笑い声聞こえてました。
 二幕目は終わりに近づくにつれ、泣きになりました。
とても楽しかったです。

ヒットパレード・スペシャル

ヒットパレード・スペシャル

tea for two

劇場MOMO(東京都)

2009/12/22 (火) ~ 2009/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

こんな芝居が観たかった
旗揚げから10周年だとか。
「tea for two」という劇団名にちなみ、大根健一はは文字通り
「二人でお茶を」という雰囲気の芝居を書いている作家。
だが、私がここの芝居で最初に観たのは法廷劇であった。
馴染みがある東大の学生劇団出身らしく、知的なコメディーで
面白かった。
2回目に観たのがまさに「二人でお茶を」系統の芝居だったが、
悪くはなかったものの★3つという印象の芝居で、以来ずっと観にい
ってなかった。
今回、日程の都合上、千秋楽のAプロしか行けなかったのだが、
あまり良かったので、急遽、午後の予定を変更して、Cプロも観ることに
した。
年齢を重ねた人ほど深く楽しめる芝居だと思った。
オーソドックスだが、ちゃんと毒のある大人のドラマが描かれている。
こういうのは単なる想像力や技術では書けない。
ちゃんと人情の機微についてわかっていないとね。
その点では、往年の邦画のような味わいのある作品でした。
まず、Aプロについての感想を書きます。
「天体観測」のみ、ミノタケプランの石井信之の作・演出。
「桜坂」は大根が唯一好きになれない歌だそうだが、
好きになれない歌で、こんなすばらしいドラマが作れるなんてねぇ。
面白い。

ネタバレBOX

「タッチ」
歌詞の世界とは直接関係ないストーリー。
満員電車で遭遇した2人の男女(大岡伸次・嵐田由宇)。
男は痴漢とまちがえられないかとヒヤヒヤしながらも美しい女性に惹かれ、コンタクトを取りたいと言う願望が芽生える。女性は、最初は密着される不快感を覚えるが、痴漢ではないことがわかり、男が高校のとき憧れていた先輩に似ていることに気づき、知り合いになるのも悪くないなと思い始める。
双方の妄想は次第にエスカレートしていくが、思いはすれ違ったまま、無情にも別れの時が訪れる。
ありがちなシチュエーションだけに共感できる部分が多いのか、観客は
トンチンカンな妄想合戦に大笑いしていた。巧い!

「重き荷を背負いて」
小型OA機器の営業に飛び回るキャリアウーマン(倉田知美)。
まさに「重き荷を背負いて」だ。営業先での売り込みを描いた一人芝居だが、
倉田は実力派女優だけにぐいぐい演技で引っ張っていく。
このキャリアウーマン、子持ちのシングルマザーらしく、「重いのは、
子供を抱えるので慣れてますから」と言い、一礼した直後に、リュックの中の
機器見本がドサドサと床に落ちてしまい、何とも言えぬ哀感が漂う。
旧型機器は製造中止でアフターサービスがきかないにもかかわらず、会社は承知で在庫品を売れと命じる。
開発部に中途入社した長谷川という男性社員が年上の女性と
恋仲になるが安月給のため、この商談がまとまらないと昇給できずに
結婚できないという事情がある。最後の台詞によると、長谷川の
相手は彼女なのか?
「頑張れ!」と心の中でエールを送りたくなる。

「天体観測」
都会で一人暮らしの妹リエ(湯澤千佳)のもとに実家の農家から出稼ぎの兄
(小森健彰)が上京して泊り込んでいる。兄は借金があるのに息子の
クリスマスプレゼントに高価な天体望遠鏡を購入し、妹に責められる。妹は妻子ある男性と不倫しているらしい。
兄がシャンプー、リンスの容器に区別する字を書いたため「シ、リになって
みっともない」と妹が怒るが、逆に読めば「リ、シ」で兄の借金の「利子」
と符合するという場面も入れてほしかった(笑)。
互いの非を責める2人だが、認め合ってもいる。流星に「リエの幸せ!」と連呼する兄。レジ袋から妹が兄の好きなチューハイやツリーのミニチュアを取り出して1個1個テーブルに並べていくことで和解の気持ちを表す演出が心憎い。

「桜坂」
職場を寿退社し二児の母となった先輩ユミ(畠山明子)と同期で唯一独身OLのマキ(渡邊亜希子)が喫茶店で会っている。ユミはマキに早く幸せな結婚をしてもらいたいと言い、見合相手を何人も紹介しているが気に入らない様子。マキはユミの夫である課長と不倫していたのだ。
誕生日の1月5日にちなみ、このテーブルも15番テーブルでユミの席に「彼」である夫がいつもすわっていたと言うことから、ユミは15の数にちなんだ覚えのない商品が家に届く嫌がらせをマキに告白する。
マキは居直って意地悪なことを並べ立てるが、ユミはなじりもせず、じっと受け止める。
経験から言うと、世間にはこういうけなげな妻も実際存在する。
2人の女の間を立ち回っている男(夫)の姿が想像できる。
畠山は演技経験が豊富なだけに、こういう受けの芝居が巧い。
服装からしても、小綺麗なマキに対して、所帯くささがにじみ出ており、
その姿でマキに「いまから高いお店連れて行ってよ」と毒づかれても、
耐える表情がいい。
しかし、大根健一はどうしてここまで女性心理に詳しいのか。
脱帽する。
幸福(しあわせ)の黄色いサル

幸福(しあわせ)の黄色いサル

柴犬ムツコ

池袋GEKIBA(東京都)

2009/12/26 (土) ~ 2009/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★

ニヤリ!
何作も一緒にやってきたからかもしれませんが、
ニヤリとする所が何個もあってとても楽しかったです。

役者さんも頑張っていました!

みんなお疲れ~!!

海冥の城 白の姫君

海冥の城 白の姫君

amipro / KENプロデュース

北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)

2009/12/25 (金) ~ 2009/12/27 (日)公演終了

満足度★★★

おとぎ話
壮大なファンタジーでした。
殺陣あり、アクション(?)あり、お笑あり♪
人が多くて最初分かるかな~って思いましたが、
実際はそんなこと忘れてどっぷりと世界に入り込んでしまいました。
もっと大きな舞台で、もっと派手にやって欲しいと思いました。


ただ、開演が30分近く遅れたことがとても残念でした。

オサムシ

オサムシ

バジリコFバジオ

駅前劇場(東京都)

2009/12/25 (金) ~ 2009/12/29 (火)公演終了

満足度★★★★

漫画♪
もともとコミカルでアニメのようなお話が多いですが、
今回はさらに漫画!!って感じでした。
少女マンガじゃなくて、線のあまり細くないどちらかというと一昔前のような漫画。
好きです!!

お人形もちょっと怖くて大好きです!!

メリーゴーラウンド トーキョー4 スクラップ ラブ

メリーゴーラウンド トーキョー4 スクラップ ラブ

遊々団ブランシャ☆ルージュ

SPACE107(東京都)

2009/12/23 (水) ~ 2009/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しいひととき
すごさせていただきました
芝居かミュージカルかと予想して観たのですが
歌ありダンスあり芝居ありのバラエティーにとんだステージで
とても楽しかったです
色んなタイプの出演者がいて
ついつい好みの人を目で追っちゃってました
毎回、こんなようなステージなんでしょうかね?
次回も期待しています

海ノ底カラ星ヲ見上ゲヨ

海ノ底カラ星ヲ見上ゲヨ

おぼんろ

サンモールスタジオ(東京都)

2009/12/17 (木) ~ 2009/12/27 (日)公演終了

満足度★★

着想は優れているのに活かせていない勿体無さ
タイトルにも書いたとおり、浦島太郎の物語に死神を登場させ、乙姫と太郎の悲恋、
死神の孤独を描こうというアイデアは非常に美しく優れているし、過去と現在、妄想と現実、海の底と陸の上を錯綜させていく手法は面白いと思う。しかし、「親から愛されなかった医者」や「自殺願望を持つ女子高生」、「怪物化した母親」など、あまりに多くの要素が詰め込まれすぎた状態での「錯綜」であったため、観客としては、次から次に与えられる情報の中から、物語の本筋に必要なものを選別するのに追われているうちに、とうとう登場人物への感情移入もかなわず、どのエピソードも堪能できずに終わってしまった(プロローグであれだけフィーチャーされていた死神についてもちゃんと物語が締めくくられていなかったのが何より残念)というのが正直な感想だ。聞けば、学生演劇ではなくプロ志向の社会人集団とのこと。であれば、役者のレベルの格差も含め、チケットを売ってお金を受け取るという形式でこの完成度というのは、胸を張れる状況ではないかもしれない。前作「鬼桃伝」の際にも同様のことを述べさせて頂いたと記憶しているが・・・。

ネタバレBOX

どんな作品でも、観客に間違いなく伝わるようにくっきりと色分けして表現しなければ、作品そのものの価値がまったく損なわれてしまう重要なファクターがあると思う。必要な情報と、必ずしもそうでない情報を選り分けるのは観客ではなく作り手の義務であろうし、コメディやミュージカル、今回の「錯綜」などの「演出」や「劇団のカラー」等以前の問題ではないだろうか。
この作品で言えば、①死神が胸につけた百合が、初めて出逢った時に少女からもらったものであること②海の底の住人が全て死体であること、この2点の表現がもっと明確であったなら、自らの声と引き換えにしてでも少女を側においておきたかった死神の孤独と、結果的に自らの手で怪物化させてしまった少女に恨まれるという絶望的な哀しさ、幸せを夢見て海の底へついてきたのに、実際には「民」とは名ばかりの死体(しかも彼らは乙姫を憎んで襲い掛かってくる)に囲まれたおぞましい生活から抜け出せない乙姫の怒りと絶望と、永遠に死ねない恐怖(亀のミケランジェロの笑顔に隠された強さと優しさ、後半の「恋バナはミケランジェロにしかしない!」のセリフの哀しさがどれだけ際立ったものになったことか)、つまりこの物語の持つ美しい悲劇性が、はっきりと観客に伝わっていたのでは?その上で、太郎との悲恋が描かれたのであれば、観客は思う存分これらの登場人物に感情移入ができたであろうし、後半の「錯綜」部分においても軸がぶれることなくストーリーが完結したのではないだろうか。前作の時にも感じたことだが、脚本の末原氏の、もとからある民話をモチーフに物語を作り出すアイデア自体には光るものを感じるのだが、同時に「やりたいこと」が多すぎるうえに登場人物も多すぎてけっきょく全てが埋没し、かつストーリーの構成そのものも散漫になってしまうという傾向が顕著で、あまりにも勿体無いと思うのだ。母親の怪物化(龍の子太郎へのオマージュだろうか)や、トラウマを持つ老人ホーム勤務の医師は確かにモチーフとして面白いが、それはまた別の作品で取り上げれば良いのではないか?ラストの、自殺願望を持つ女子高生の背後に佇む死神の構図も確かに秀逸で、彼女の今後の運命を示唆するかのようなラストには含みもあるけれど、これもまた、孤独な死神と死にたい少女の物語として、一本の作品として独立させれば良かったのではないか?まだまだ若手の集団のようだし、せっかくの優れたアイデアをひとつの作品にてんこ盛りにしてしまわず、ぜひひとつひとつ大切な主題として扱って多くの良い作品を生み出してほしいと思うのだ。結局のところ、2時間前後、しかも演劇というライブな状況において、観客が受け取れる情報には限界があるのだということを念頭に置くべきだろう。
以上、私見を長々と述べさせていただきましたが、参考にしていただけることがあれば幸いです。応援していますので、頑張って下さい。
マレーヒルの幻影

マレーヒルの幻影

森崎事務所M&Oplays

本多劇場(東京都)

2009/12/05 (土) ~ 2009/12/27 (日)公演終了

満足度★★★

演出:岩松了+主演:初舞台の麻生久美子 観客がセリフに酔いながら組み立てて観る芝居。市川さん好演。
麻生久美子さんの初舞台、市川実和子さんも出演なので鑑賞!
演出:岩松了+主演:麻生久美子は、時効警察コンビです。

「グレイト・ギャツビー」をベースにしているそうですが、
舞台をアメリカでの”日本人コミュニティ”に設定して、
そこで織り成される日本から渡米している男女の人間関係、
破滅的な運命に翻案されています。

岩松作品なので、今回は特にストーリーがわかりにくい。
観客がセリフの洪水に酔い、楽しみながら組み立てて観る芝居。
英語のセリフも結構あっても訳が無いのは、わからないところは、
わからない状態を受け入れて観るものだということでしょう。
登場人物のうちキタ(三宅さん)を除くほぼ全員が何かをたくらんで
ぎらぎらしている。
出てくる皆が激しい言葉を突きつけていて、しかも深いので
いろいろ考えて、観ているほうも消耗して疲れる。

男は皆女々しくて、給仕さんを初め^^)女は逞しい。
変わらぬ本質かも。

そして、突然訪れる意外なラストが哀しい。

麻生久美子さんの初舞台なので鑑賞!表面では強がって皮肉
めいたことばかり言うが、それでも内面は違うであろうことが
想像できる。
また、市川実和子さんも現実的でさばさばした役を好演し、
2人とも非常に魅力的、また別の舞台を観てみたい!!

銀河鉄道の夜

銀河鉄道の夜

東京演劇アンサンブル

ブレヒトの芝居小屋(東京都)

2009/12/23 (水) ~ 2009/12/26 (土)公演終了

満足度★★★★★

アットホームな劇場で観るのにふさわしい
わが家から歩いて行けるもっとも近い劇場が東京演劇アンサンブルの本拠地「ブレヒトの芝居小屋」である。木造のレトロな雰囲気の小劇場で、劇場そのものが「イーハートーヴォ」の世界のよう。別の作品で初めてこの劇場に足を踏み入れたときにもそのような印象を受けた。劇団の後援会名も「ケンタウルスの会」だし、イーハートーヴォを意識した内装なのかもしれない。
東京演劇アンサンブルは、毎年、この時期に「銀河鉄道の夜」を上演しており、街でポスターも見ていたが、ここでこの作品を観るのは今年が初めて。
ロビーには劇団員の入れるコーヒーの芳香が漂う。赤、白のワインも供される。「毎年、ここのクリスマス・ケーキを食べて、『銀河鉄道の夜』を観ないとクリスマスが来た気がしないのよ」と若い女性が話していた。エスプレッソのシフォンケーキを雪のようにふんわりと生クリームで飾ったクリスマス・ケーキも、もちろん劇団員手作りで有名店のものに劣らず美味しい。客席に膝掛け毛布を配って歩いていたのは、この公演には出演していないが、何と看板俳優の公家義徳。東京演劇アンサンブルはそんなアット・ホームな劇団だ。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」は、さまざまな脚色により劇化され、今日も多くの劇団で上演されているが、この劇団の創始者、故・広渡常敏が愛着を持っていただけに、オーソドックスに原作の世界を表現しており、世代を超えて愛され続けてきたのだろう。

ネタバレBOX

今回、客席はすべて座布団席(ふだん椅子席の公演もある)になっていて、
銀河を思わせる長いスロープが1本通され、唐十郎のテント芝居を思わせる。
スロープによって本舞台と客席上段の仮舞台が結ばれ、2つの舞台を
俳優は行き来して芝居をする。
本舞台にはいぶし銀に光る傾斜した弧形の回転台座があり、その台座が銀河鉄道の列車という設定。
語り手、ジョバンニ、カンパネルラ以外の俳優は、仮面をつけ、「影」といくつかの役を受け持つ。
音楽はピアノの生演奏(吉村安見子)。闇にスライドで満天の星と星座が映し出される。
観客も銀河鉄道で主人公たちと一緒に旅している気分になる。
私がこの公演に感じたのは「鉄の時代」。プリオシンの岸辺に埋もれている
化石を掘り起こす「影」たちの姿に、つるはしを振るう鉄道工夫たちの姿が
重なる。「影」たちは時代に排除されたものたちの「化石」=「歴史の歴史」
を掘り起こしているのだ。
左翼演劇活動を通じ、「労働」にこだわり、工業化社会への警鐘を鳴らし続けた広渡はこの作品に「鉄の時代の終焉」を込めたという。「鉄とともにこの国の軍国主義もすすんだ。(中略)ぼくの網膜のなかに傾斜角をもった第三インター記念塔のイメージが浮かびあがる。始動する鉄の時代の過激な朝-。」と広渡はプログラムに書いている。
すると、舞台の傾斜台座=銀河鉄道の列車は広渡の中の「第三インターナショナル記念塔」をも表しているのだろうか。
幻想的で美しい場面がたくさんあった。
ケンタウルスの祭の夜、「影」たちが丸いライトをカスタネットのように鳴らしながら輪になって流星のように踊る場面は夢のようだ。
広渡が「ダダの画家、マルセル。デュシャンに啓示を受けて」とらえたという
「おかあさんのおかあさん」は銀髪のロングヘアの美しい尼僧姿で、「銀河鉄道999」に出てくるメーテルそっくり。
猟師のような「赤ひげ」が、鷺や鶴を「押し葉」にして、絵画のように楽しめると
見せたり、仕掛けでたくさんの鳥が飛んできて赤ひげの手に収まる場面はCG顔負けのアナログの迫力だ。
「火の鳥」を思わせる真紅の「さそり」が沖縄民謡のような林光作曲の「さそりの歌」に乗って華麗なダンスを踊る。さそりを演じる樋口祐歌がこんなに踊れる人だとは知らなかった。
船が転覆し、家庭教師の青年が教え子の幼い姉弟を救おうとして救えず、ともに水底に沈んだ様子を語る場面は、戦時中、学童疎開の児童を乗せた船が撃沈させられたことを連想した。反戦家の広渡も同じ想いだったかもしれない。
「お母さんが待っているから行きましょう」と下車を促す姉に幼い弟が「まだ乗っていたいよ」とむずかる姿が、この世への未練のようで胸を締め付けられた。
この青年のエピソードが、のちのカンパネルラの死への伏線にもなっている。
「銀河鉄道の夜」は、「自己犠牲」がテーマでもある。
そして、ひとりぽっちになろうと生き続けなければならない。どこまでも人生の旅は続けていかねばならないと訴えているようだ。
子供たちも目を輝かせておとなしく劇を観ているが、大人の鑑賞にもじゅうぶん堪え得る作品であることは言うまでもない。昨今は嗜好の多様化により、広い層に受け入れられる劇は少ないが、広渡の「銀河鉄道の夜」は年齢に関係なく、その人なりの楽しみ方ができるゆえに地元の演劇ファンに愛され続けているのだろう。
メリーゴーラウンド トーキョー4 スクラップ ラブ

メリーゴーラウンド トーキョー4 スクラップ ラブ

遊々団ブランシャ☆ルージュ

SPACE107(東京都)

2009/12/23 (水) ~ 2009/12/27 (日)公演終了

楽しかったです!!
音楽もダンスも素敵でした♪

ヒットパレード・スペシャル

ヒットパレード・スペシャル

tea for two

劇場MOMO(東京都)

2009/12/22 (火) ~ 2009/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★

表裏の両側から
物語の登場人物たちそれぞれの抱えるものや思いが
じわっと滲み出てくる。

それがうまく物語の味わいに繋がって・・・。

それぞれのちょっと複雑な味わいに
したたかにくすぐられながら
見入ってしまいました。

ネタバレBOX

Aを拝見。

4作品ともくっきりと物語が見えて、
しかも
表裏それぞれから滲み出てくるものに
観る側の心を幾重にもとらえる力があるのです。

また、心の綾の出し方も
シチュエーションに応じて
絶妙に力加減がコントロールされていて・・・。
満員電車の男女のようにもろにでてくるものから
天体望遠鏡をめぐって柔らかく深く場を染めていくものまで。

物語の並び順も、どこかユーモラスな前菜から
ちょいとシニカルな現実の味わいの一品があって、
じっくりと染入るような時間を醸し出す一皿の後には
ぞくっとくるような切っ先があって。

飽きさせず、しかもはずれがない様々なテイストに
気が付けばたっぷりと満たされていて。

他のバージョンを観ることができなかったのが
本当に残念に思いました。
美女と野獣【2024年9月4日夜公演中止】

美女と野獣【2024年9月4日夜公演中止】

劇団四季

京都劇場(京都府)

2009/04/23 (木) ~ 2010/05/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

良かった!!
舞台セットが凝っていてすごい!の一言。
劇団四季は難しいイメージがありましたがストーリーも分かりやすくて
ファミリーで観ても楽しめると思います。

美女と野獣の世界に引き込まれました。
また必ず観たいです。


メリーゴーラウンド トーキョー4 スクラップ ラブ

メリーゴーラウンド トーキョー4 スクラップ ラブ

遊々団ブランシャ☆ルージュ

SPACE107(東京都)

2009/12/23 (水) ~ 2009/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★

本物のショー
カテゴリが「その他」になってる通り、ショーそのもの。もしかしたらダンス・舞踊のカテゴリかも?これは観客が座る場所によって受ける印象が違うでしょうねぇ。前の方が確実に楽しめる。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

とにかく楽しかった。物語性はあまりない。お酒でも飲みながらゆったりと観たいショーでした。個人的には男星とカラスのダンスが妖しくて素敵。
舞台はハイテンションでものすっごい運動量だから、キャストが汗ダクで踊っている姿は美しかった。
観客を楽しませようとする姿勢は素晴らしく、観客席に葱や人参を投げて笑いをとる。ダンス自体もエロを売りにしてる訳ではないので好感を持てたし何より女性客が多いというのも頷ける。
ヲタの合コンの場面は好みだった。折角だからセーラームーンやキューティーハニーも登場して欲しかった!笑
だってだって、だってなんだもん!

コバルトにいさん

コバルトにいさん

劇団イナダ組

仙台市民会館(宮城県)

2009/11/20 (金) ~ 2009/11/20 (金)公演終了

満足度★★★★

よく練られた物語
さすがの実力派劇団さんでした。俳優さんたちも魅力的で目が離せない感じ。また仙台に来て欲しいです。とても満足しました。

太陽の自画像

太陽の自画像

劇団麦

エル・パーク仙台 ギャラリーホール(宮城県)

2009/12/04 (金) ~ 2009/12/06 (日)公演終了

満足度★★

よくわからない
評伝劇を書きたかったのだとは思いますが(違うのかな、それすらよくわからない)、戯曲の言葉が吟味されていないように思えました。説明台詞が多くなるのは仕方ないとしても、それを演じる俳優さんの魅力も届いてこなくて、結果伝わってくるものが特に無い、よくわからない公演でした。

夢中遊泳

夢中遊泳

I.Q150

エル・パーク仙台 スタジオホール(宮城県)

2009/11/22 (日) ~ 2009/11/22 (日)公演終了

満足度

楽しめませんでした
まず、ポエトリーリーディングの方の朗読が苦手な感じだったのが、一つ。それから、本編?もなんだかダラダラした内容に思えて、齋木さんと伊藤さんの持ち味が感じられませんでした。演出されてないのかと思ったくらいです。あれで、3000円は高すぎます。久しぶりに観て後悔した公演でした。

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