
7ストーリーズ
劇団青年座
青年座劇場(東京都)
2010/03/25 (木) ~ 2010/03/31 (水)公演終了
満足度★★★
5ストーリーズぐらいが良かったかも
モーリス・パニッチは、俳優座で上演した「金魚鉢の中の少女」がとても面白かったし、小林七緒さんは、「標的家族!」の演出が面白かったので、大変楽しみな舞台でした。
まず、劇場に入った途端、洒落たセットに目を奪われ、始まってしばらくは、期待通りに面白く拝見したのですが、6っつ目の窓の中の住人の話しになったあたりから、だんだん眠気が襲って来て、ちょっとウトウトしてしまう箇所が出始めました。私だけでなく、その頃から、客席にワサワサとした空気が充満し始めて、何となく皆の集中力が途切れた空気が伝播するのを感じました。
人生哲学テイストのブラックコメディ風で、7つの部屋の住人達のキャラクターも、デフォルメされているとは言え、なかなかいそうな人物ばかりで、大変ストーリー展開も気が効いて面白かったのですが、7つの住人のエピソードはやや長く感じました。
5つのストーリーぐらいにして、1時間半に収めた方が、もっと厭きずに観られたし、中身も濃くなった気がします。
一人だけ、一役を通した、男役の小森創介さんが、自然体の演技で、終始舞台を引っ張って、素敵な舞台表現で、魅せて下さった反面、石橋さんの如何にも演じています感漂う演技と波長が合わず、そのことが、舞台全体のクオリテイを下げてしまう原因になり、残念でした。
青年座の大家さんは、八面六臂の活躍で、特に、最初の元俳優の役は、コメディセンスが素晴らしく、大家さんて、こんなに喜劇向きな方だったかと、認識を新たにしました。
三鴨さんはいつ何を観ても三鴨さん風ですが、でも彼女の独特な声や演技は、いつでも、舞台を明るくする効果があり、決して苦手な女優さんではないのですが、今回の舞台では、もう少しトーンを落とした喋り方の方がベターな気がしました。
「オールナイトフジ」にご出演の頃は、どちらかと言えば、好きになれないタレントさんだった、山崎さんは、その後、文学座で、験算を積まれて、大変味わいのある女優さんになられたなあと、感じ入りました。
変な心理学者と、100歳のお婆さん役を演じられた、柴田さんが、この作品の核になる役を好演され、舞台を引き締めていました。
終わった途端、後ろの席の熟年女性客が、口々に「あー、疲れた!絶対、こんな芝居、こんな劇場、もう二度と来ない!」とえらくご立腹の様子でしたが、これもきっと、もう少し、ストーリーが手際よくまとまっていたら、そこまでの思いは生まれなかったのではと思います。
序盤が大変興味深く楽しめただけに、終盤が、やや冗長に感じられたことが、もったいない気がしてしまいました。

薔薇とサムライ
劇団☆新感線
赤坂ACTシアター(東京都)
2010/03/16 (火) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

泣き虫なまいき石川啄木
ハイリンド
赤坂RED/THEATER(東京都)
2010/03/27 (土) ~ 2010/03/31 (水)公演終了
満足度★★★★
満腹満足
井上ひさしの戯曲をたっぷりと堪能させてもらった2時間15分。
はじめてだと思っていた井上作品が、実は観たことがあることが判明。
長いとういう印象の井上作品を全く飽きることなく観ることが出来た。
濃いキャラクターの石川家の面々の中で、都会的でスマートな啄木が印象的。

止まらずの国
ガレキの太鼓
サンモールスタジオ(東京都)
2010/03/25 (木) ~ 2010/03/30 (火)公演終了
満足度★★★★
ポコチン国王
一発の銃声から緊張感を持って観ていました。ドアをけたたましくノックするシーンはドキドキしました。ラスト、パーティのような喧騒の反対側には夥しい血が流れているようで恐怖を感じる。

モグラの性態
ぬいぐるみハンター
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2010/03/25 (木) ~ 2010/03/31 (水)公演終了

ゴルゴダ・メール
劇団俳小
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2010/03/25 (木) ~ 2010/03/29 (月)公演終了
満足度★★★★★
とても素晴らしかったです
アスペルガー症候群という扱いの難しいテーマを見事に描ききった脚本、
真に迫った演技、劇中劇をリアルに感じさせる演出、すべてが素晴らしかったと思います。
「アスペルガー症候群にはこうやってこうやって接するべき」という押し付けではなく。
「ありのままの彼らの姿を観てどう思うか」という問題提起に重点が置かれているように
感じられました。
作品は終わっても実在のアスペルガー患者の人生は続いていきます。愛憎、嫉妬、偏見、同情…
そういったものを描いたいくつかの伏線をあえて回収せず、切り取るように終わらせたラスト。
完全にやられました、次期公演も期待してます。

農業少女
東京芸術劇場
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2010/03/01 (月) ~ 2010/03/31 (水)公演終了
満足度★★★★★
「多部未華子がピッカピッカに輝いてるなう」(←「なう」の使い方違うけど笑)
まず、21歳の多部未華子が演じる「15歳の初々しさ」が凄い。
冒頭の表情・演技から、ピッカピッカに輝いてます。
イキイキノビノビしているのがわかる。
もっと端的に言うとスズキさんのパンフレットでの表現
「ロリロリ」していて凄い。
そして徐々に「ロリータ」のように、
山崎一さんは翻弄されて、手の届かないところに行ってしまう。
前半、農業からただ逃れたくて東京に憧れている田舎の少女の
「幼なさ」が自然に出ていて、後半に向けて東京の魔の部分に
見せられだまされていく。
そして、その真実に触れ、農業に戻り
外の声も聞こえなくなり心を閉ざして、
存在も抽象化して無に向かっていってしまう純粋さが、
怖く、はかない。
吹越満さんも凄い。
いちいち「~なう」というおかしさ。
ユーモアと同時に存在感と迫力、突き放したような冷たさ。
江本純子さんは今回は脇に徹していて、
何か楽しんでチャチャを入れているようでいい。
山崎一さんの昔のNOVAのCMや、
この芝居の舞台稽古を流すテレビとか、
上手下手に使った小道具を投げつけて捨てるとか、
とにかく小ネタのギャグをいろいろはさんで、
しかもこの4人だけですべてをこなす、
小劇場の良さが楽しめる芝居でした。
・・・もう1,2回観たかったっ!

モグラの性態
ぬいぐるみハンター
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2010/03/25 (木) ~ 2010/03/31 (水)公演終了

7ストーリーズ
劇団青年座
青年座劇場(東京都)
2010/03/25 (木) ~ 2010/03/31 (水)公演終了
満足度★★★
居場所
自分の居場所を見失った男が7階から飛び降りようとする矢先に関わる7つの部屋の住人達との物語。セットが面白い。屋根をイメージしたセットにそれぞれ窓がついてて、そこから住人が顔を出す仕組み。
以下はネタばれBOXにて。。

ロマンシングガーデン
Seiren Musical Project
六行会ホール(東京都)
2010/03/25 (木) ~ 2010/03/28 (日)公演終了
満足度★★★
楽しそうでした。
作品としては素直に面白かったです。
ミュージカルは見ている間も、観終わった後も楽しい気持ちにさせてくれるので、大好きなジャンルの一つです。
出演者の一人一人が一生懸命で、楽しそうに演じていたのが印象的でした。

TheStoneAgeヘンドリックス「胸に突き刺さった5時43分21秒」
The Stone Age
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2010/03/26 (金) ~ 2010/03/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
泣かされました。
ベタにたくさん笑って、たくさん泣かしてもらいました。
一人一人が満遍なくクローズアップされていて、最後のまとめ方は私をスッキリさせてくれました♪

ダム部のアイちゃん
満月動物園
未知座小劇場(大阪府)
2010/03/20 (土) ~ 2010/03/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
素敵でした★
アイちゃん素敵でした!!!
何に対しても前向き、オールポジティブ!
私も、アイちゃんのように前向きに明るく生きていきたいです♪

モグラの性態
ぬいぐるみハンター
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2010/03/25 (木) ~ 2010/03/31 (水)公演終了

TheStoneAgeヘンドリックス「胸に突き刺さった5時43分21秒」
The Stone Age
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2010/03/26 (金) ~ 2010/03/28 (日)公演終了
満足度★★★★
もう1回観たいと思わせる作品でした
登場人物が皆インパクトありながらも、それがうまくバランスが取れていて、
細かい部分で気になるところはありながらも、
「まあそれぐらいいいか~」
と思わせるパワーがありました。
笑いの部分は最高でしたが、ドラマの部分は、少々付けて足したような感じでもあり、それぞれのキャラクターが抱えている事情があまりリアルに感じられませんでした。
ただ、そこまで出来るのは、バリバリのプロでもなければ難しいという気もします。
それぞれのキャラは、この1回の公演だけで終わらせるのはもったいないくらいよく出来ていたので、是非再演、続編、スピンアウトで見てみたいと思います。

止まらずの国
ガレキの太鼓
サンモールスタジオ(東京都)
2010/03/25 (木) ~ 2010/03/30 (火)公演終了
満足度★★★★★
圧倒的!
その場の空気の描写力と
キャラクターの描き方双方がとても秀逸で・・・。
後半にいたる時間の密度も圧倒的。
息を呑んで見つめつづけてしまいました。

薔薇とサムライ
劇団☆新感線
赤坂ACTシアター(東京都)
2010/03/16 (火) ~ 2010/04/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
全観客大満足の一作。海祐希さすが。藤木孝もまたさすが。
文句なしで面白い!満足!
歌、踊り、殺陣、笑い、ウェルメイドな娯楽作。
高いチケットが納得できる内容です。
全客席は、大ノリです。
天海祐希を女海賊・女王役に迎えた時点で作品の成功は決定。
女海賊、女王のドレス、ベルばら風?とさまざまな衣装、踊り、
歌は当然ながらさすが宝塚スターです!!
そして藤木孝さんの堂々とした狡猾な悪役ぶりはさすがです。
観ていて気持ちがいいです。
艶と色気を感じます。
神田沙也加は本人も言っている禁断の領域、
「アイドル」的な役と歌に挑戦。
やっぱり合ってます。
当初、チケットがぜんぜん取れなかったのですが、
見切れ席でも取れてよかった!
見えないのは、1階客席の出入り口付近での演技くらいで、
全く問題無し!

モグラの性態
ぬいぐるみハンター
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2010/03/25 (木) ~ 2010/03/31 (水)公演終了
満足度★★★★
観てきました。
もはやテンションですでに勝ちなんじゃないだろうかと思いました。
物語を陶酔した役者がゴリ押ししてくる舞台なんかよりも、アタシは何十倍もこういう作品が大好きです。好きじゃない人もいるかもしれないけど、間合いの取りあい方が完璧。
ストーリー性がないわけでもなく、不可思議な雰囲気もあり、テンションとパッションで魅せつけられるだけの力がと勢いがあるってこと。嫌ば客でいつも笑ってなるものか…と思うんですが。笑った。大人の階段登りきった…。

死ぬ機械
虚飾集団廻天百眼
萬劇場(東京都)
2010/03/26 (金) ~ 2010/03/28 (日)公演終了
翻訳劇か音楽劇か
井の頭公園で日蝕に合わせて芝居を打つなど、アングラを志向してきた若手が、ミュージカルに挑戦する。
そういえば、以前にも毛皮族やゴキブリコンビナートが「アングラ」を志向して「ミュージカル」を標榜していたような気がする。でも、よくよく考えてみれば自由劇場出身のアングラ演劇人(串田和美、佐藤信)らは翻訳劇(ストレートプレイ)に対して、ミュージカルをやっていたような。
そうやって考えれば、彼らが「ミュージカル」をやるというのは必然的に感じられた。
そう考えると、リアリスティックな表現と、象徴的な表現に分かれるのは、昔から続く表現上の対立なんだよなあ。

ビリビリHAPPY
突劇金魚
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/02/23 (火) ~ 2010/02/24 (水)公演終了
満足度★★★
突拍子のなさが愉快
高校生のスミ子は、隣町にできた大手家電量販店に客をとられて開店休業状態の電器店に1人で暮らしていたが、ある日強盗が入り、しかしひょんなことからその強盗および強盗の彼女であるミドリも同居することになり…という状況から始まる物語。
親が出て行ってしまい1人で暮らす未成年少女という設定は3日前に観たもの、雑居系は1週間前に観たものと、それぞれカブっており(後者は軽くだが)、ホントに集中するなぁ、とオドロく。
以降は何度か訪れる転機によってひらける新たなフェーズの突拍子のなさが愉快で、たとえば「不思議の国のアリス」と通ずる面白さアリ。
また、冒頭でスミ子の語る将来設計を部分的に実践しているミドリの書いている小説の一部を伯爵が実践していて…なリレー式の展開や、強盗とミドリが交わすローレルに関する会話における一般的なケースとの男女の逆転(偏見?)、など、ディテールについても楽しむ。
さらに時々出てくるシロ美はスミ子の妹という設定ながら、実はスミ子の分身というか、別人格というか、心の中のもう1人のスミ子という解釈もできるような気がしたが、深読みあるいは誤読?
そう言えば白いドレスのシロ美と対比させる必要からスミ子が黒いドレスなのは十分理解するも、やはり女子高生役には「記号として」セーラー服を着用していただきたく…(爆)

パニ★ホス
PU-PU-JUICE
ザ・ポケット(東京都)
2010/02/18 (木) ~ 2010/02/28 (日)公演終了
満足度★★★
あと20分ほど削れば…
芥川賞作家でありながら10年以上スランプの作家・西園寺が胃潰瘍で入院した「学園ドラマで言えば落ちこぼればかりが集まるクラス」のような(←劇中表現)問題患者ばかりの病室に、ある夜入院中にもかかわらず病院を抜け出して呑み歩く常習犯である娘・レイが窓から入って来て…な物語。
ドタバタ系コメディに父娘ネタや純愛も絡めて悪くはないが、部分的に既視感があったり、一部コメディパートとハートウォーミングパートが水と油の如く分離していたり、なこともあり、135分近い上演時間(カーテンコール含む)が長く感じられてしまうのが惜しい。あと20分ほど削ればスッキリするのに…。
一方、入院した西園寺(と同室の患者およびそこでサボる医師)が、レイを元気付けるために紡ぐ物語(=執筆中の小説)を劇中劇として本筋とは別の役者たちが演じ(ゆえにカテコでは30人も舞台に並ぶ)、一旦筆を置く表現としてそれまで開いていた本を閉じると作中人物たちが速足でそそくさとハケるのが愉快。
また、小説のクライマックスでのヒロインの言葉が思い浮かばず悩む西園寺がレイにその台詞を考えて貰うことで彼女の「言いたくても言えなかったこと」を引き出し、なおかつ小説内と劇中現実を同じ台詞で締めくくって融合させるツクリは見事。
さらに、本筋パートで2人の人物が逝く時に湿っぽくならないよう象徴的に表現するべく(その時だけ)客席中央の通路を使う(ありゃ、するってぇと客席は冥界なのか?(笑))のも巧い。