ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人(千秋楽満員御礼で終了しました・感謝!御感想お待ちしています) 公演情報 MU「ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人(千秋楽満員御礼で終了しました・感謝!御感想お待ちしています)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    初見でもぜひ
    今回の観客のうち、『ゴージャスな雰囲気』と『めんどくさい人』(初演)を観たことがある方はどれくらいなのかなあ、と思いながら行きました。
    というのも、わたしはいずれも初見だったからです。
    でも、作り手にとって再発見であることが、受け手にとっては初体験であり
    その位相の相違が作品の価値に影響するようなあまりよくない再演・リメイクもある中で、これはぜんぜんそんなことなかった。
    旧作品との親和性を見出して楽しめるお客さんだけのものではないし、ほんとうに、この作品に触れるひとを増やしたいという、演出家の思いがわかった。
    安易に、2010ver.とかにするんじゃなくて、過ぎ去りし90年代と
    もはや急激に遠ざかってゆく00年代をきちんと意識していたのが、わかります。一度過ぎ去ったものにもう一度出会う瞬間って、最初の出会いより素敵だから。

    ネタバレBOX

    秋澤さんくらい艶めかしい身体だと、客がそこしか見ないから芝居の妨げになるかと思いきや、そんな心配はまったく無用!
    こんなに女の身体を引き立てる台本が書けるなんて、うらやましい!!

    『ゴージャスな雰囲気』は、結局みんなが、自己愛の表出のさせかたがうまくないということで一致している。
    でもそれが最後に、主人公(?)の自意識をちょっと救う、というところでぐっときた。
    『めんどくさい人』は、男が女を「かわいいやつ」と思ったり、女が男を「しょうがないひとね」と思い合うような、ほんのちょっと甘く見合うことなしには愛し合うことはできないという真理をさらりと浮き彫りにしていて、秀逸。

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    2010/02/07 23:07

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