最新の観てきた!クチコミ一覧

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ビリビリHAPPY

ビリビリHAPPY

突劇金魚

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/02/23 (火) ~ 2010/02/24 (水)公演終了

満足度★★★★

初見
面白いところあり、わからないところありで楽しめました。アフタートークの柴くん面白し。サリngROCKさんがかわいい。勿論七味さんもいい。

『世界の終わり』を囲む短編

『世界の終わり』を囲む短編

Minami Produce

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/02/23 (火) ~ 2010/02/28 (日)公演終了

満足度★★★

Bコースを観た!
芥川龍之介の作品を題材にした物語はここのところ、良く観ている。だから予習としてはバッチリだ。
「羅生門」にしても、「鼻」にしても「竜」にしても「地獄変」のあのおどろおどろしさは敵うものではない。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

そんなだから、「地獄変」の中の良秀が燃え上がる牛車の中で焼け死ぬ実娘の姿を書き加えるまでの経緯をいったいどんな風に演出するのかが楽しみだった。

まさか「ギャラリーLE DECO 」を火事にするわけないしなぁ・・。なんてほくそえんでた訳よね。

わが娘の苦しみ身もだえしつつ、焼け焦がれていく姿を陶酔しつつ事の成り行きを見守る父である良秀の恐ろしさ、絵師良秀の執念を、ここでは夫婦に置き換えていた。その場面はちょっとインパクトに欠けたかな?とも思う。血肉を分けたわが子が焼かれるシーンと、妻が夫を殺した瞬間の風景とは受ける感情の重みが違うと思うのだ。

絵を献上した数日後、良秀は部屋で縊死するが、ここでは失踪して行方が解らないと閉じている。だから全体的にどの短編も芥川の香りは楽しめたがその真髄には届いていない気がする。それでもスリルはそれなりに味わえた。


クリスマスだった・・・

クリスマスだった・・・

はちみつシアター

はちみつシアタースタジオ(東京都)

2009/12/26 (土) ~ 2009/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

楽しかったです。
いつもより近い距離でじっくり見るのは、ドキドキもしましたが、稽古場公演ならでは感覚を楽しめました。
ラストのショーは可愛いだけではなく、さまざまなメッセージも込められており、とても癒され勇気付けられたように思います。
四月の公演もとても楽しみにしております。

ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人(千秋楽満員御礼で終了しました・感謝!御感想お待ちしています)

ゴージャスな雰囲気/めんどくさい人(千秋楽満員御礼で終了しました・感謝!御感想お待ちしています)

MU

OFF OFFシアター(東京都)

2010/02/03 (水) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

Bバージョン
Bバージョンを見に行きました!
とっても楽しく笑わせてもらいました!
特にナルシスト~♪www

行ってからABC通し券にしなかったことを後悔しました・・・
次回このような機会があったら通し券で全ての舞台を見に行きたいです!

藤島土建

藤島土建

トム・プロジェクト

本多劇場(東京都)

2010/02/20 (土) ~ 2010/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

見終わった後のこの漠とした不安感。。。
見ている間は、アハハハ笑っている時間が長かったような気がするのに、見終わった後になんか妙に「今の世の中どうなっていくのかな。。。」と、不安に感じるようなちょっとおもしろい芝居でした。いやな感じではないけど。出演者が前田吟をはじめ、皆すばらしいです。

女女女ニョニョニョ

女女女ニョニョニョ

グワィニャオン

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2010/02/18 (木) ~ 2010/02/21 (日)公演終了

満足度★★★★

或る意味いつもより
或る意味いつもより楽しめました。というのは、一人一人の役者さんがじっくり見られる、少キャスト公演だったので、その辺が一番ポイントです。
西村さんの実力が良く出てて、圧倒されました。

ビリビリHAPPY

ビリビリHAPPY

突劇金魚

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/02/23 (火) ~ 2010/02/24 (水)公演終了

満足度★★★★

デフォルメされているのに瑞々しい
ストーリーを追うというよりは
個々のシーンから溢れる瑞々しさに
ぐいぐいと引っ張られました。

デフォルメが効いているのに、
不思議なことに、
とても率直な想いの描写に感じたことでした。

ネタバレBOX

最初のうちは、誰の物語かということに、少し戸惑ったのですが、
舞台上から溢れてくる豊かな印象に目を奪われているうちに
どんどん引き込まれて・・・。
やがて舞台全体に
ひとりの女性の内心に浮かぶものが
次々に映し出されていることに思い当たったあたりから
一気に表現の豊かさに浸潤されました。

個々のシーンからやってくる
女性の様々な想いは
時には軽快に、或いは深い示唆を織り込んでデフォルメされていて・・・。
元ネタになる事象はきっと息を呑むほどに生々しいのですが
それが一度広げられて
ゆっくりと心の中で咀嚼されて
彼女自身が受容しうる質感にまで
変容を遂げた上で渡される。
膨らんだ夢や、訪れた出来事や、現れた想いが、
諦観や慰安や希望を混ぜた絵具で
自らが受け入れる色や形に塗り替えられて、
描かれていくのです。

電気屋の原風景や妹のこと、感情という動物の進化、
駄目男との愛の暮らし、ルーティンワーク、
美しいままで剥製となることへの賛美とためらい・・・。
それらの間から顔を出す
余計なことには首をつっこまないという処世術・・・

その積み重ねの先から
特別ではない、どこか内向的なひとりの女性が
去来するエピソードが並べられた時系列の線上で、
砂漠を歩みつづけるその瑞々しさが
まっすぐに伝わってきて圧倒される。

観終わって、一人の女性の今が
手の中にのこったような感じに
この舞台の秀逸さを悟ったことでした。
しょーがないし しょーもないし 大好きだし

しょーがないし しょーもないし 大好きだし

劇団わだち

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2010/02/21 (日) ~ 2010/02/21 (日)公演終了

満足度★★

よくできた小品といえます
賑やかな青春漫画みたいな話でした、現実の演劇部の再開・劇団結成と思うと、なかなか奥深いものを感じますが。芝居自体は分かり易く笑えました。
よしんば、過去話と現在の話の時間のずれを2・3年ぐらいにして、場面切り替えの工夫が必要だったかな、と思いました。

『世界の終わり』を囲む短編

『世界の終わり』を囲む短編

Minami Produce

ギャラリーLE DECO(東京都)

2010/02/23 (火) ~ 2010/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

また観たいです
難解な芝居なのか?と思っていましたが、意外にわかりやすく楽しめました。テンポもよく、音楽もとても効果的。また観てみたいです。【文学のサンプリングという新たなガジェット】ってふりかざさなくても、十分おもしろかったです。

ビリビリHAPPY

ビリビリHAPPY

突劇金魚

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/02/23 (火) ~ 2010/02/24 (水)公演終了

東京に初登場
初めて見る大阪の劇団の芝居で、客演の七味まゆ味のほかはみんな関西弁をしゃべっていた。作・演出のサリngROCKというのは若い女性で、カラフルな衣装をまとって不思議動物園の謎の生き物を演じていたが、なかなかカワイイ顔をしている。
この公演のチラシには、たしか渡辺えりがコメントを寄せていたが、この日の客席でも姿を見かけた。突劇金魚の芝居の印象をどう表現すればいいかと考えているうちに、そういえば、渡辺えりが主宰していた劇団3○○の作品に近いんじゃないかと思い至った。
ファンタジー調の展開が、同時にヒロインの心象風景でもあるような。そしてヒロインの心情には多分に作者の思いが含まれているような芝居。

ネタバレBOX

ひとり標準語をしゃべる七味がヒロインを演じる。出だしの場面では、帰宅すると泥棒の犯行現場に出くわしてしまい、ガムテープで後ろ手に縛られる。ところがなぜか両手が自由になって、いきなり一人芝居が始まる。そういえば「いきなりベッドシーン」という一人芝居で彼女は大阪へ進出したのだった。そのことをふと思い出した。その一人芝居がしばらく続いたあと、今度は出演者たちがゾロゾロと現れて合唱を始める。あまりにもトーンがコロコロと変わるので、最初はどんな芝居になるのかがまったく見当がつかない。そのご、押し入ったヒロインの家に住み着く泥棒カップルだとか、剥製技術を持つ伯爵と20歳年上の貴婦人だとかが登場し、ヒロインは伯爵に歌い手として雇われたり、伯爵が所有する動物園を譲り受けたりする。またヒロインは一人っ子のはずなのに、妹だか姉のようなキャラクターが登場したり、母親が失踪したという過去の出来事が明らかになったりする。アイドルの追っかけをしながら単純労働にいそしむ女性と作業場の同僚の男性、動物園にいる謎の生き物のつがいも出てくる。
見ている間も、見終わってからも、なんだかよくわからない作品だった。
パニ★ホス

パニ★ホス

PU-PU-JUICE

ザ・ポケット(東京都)

2010/02/18 (木) ~ 2010/02/28 (日)公演終了

満足度★★

ジャケ買いしたのですが・・・
ごめんなさい、申し訳ないのですが、正直に言ってこの作品は自分向きではなかったようです。(この内容で、150分は苦痛を感じるくらい長いです・・・)

THE 39 STEPS

THE 39 STEPS

東宝

シアタークリエ(東京都)

2010/02/06 (土) ~ 2010/03/04 (木)公演終了

満足度★★★

面白かった。楽しかった。
もちろん、悪くは無いけど、それ以上の感情は感じられなかった。コストパフォーマンス的には、そんなに良くないかな。

ネタバレBOX

会場の横の方の席だったので、ステージ上の一部が見えなかった部分もあった。会場内でも、左右の端の席は使用不可になっているくらい。これから行く人はご注意下さい。
藤島土建

藤島土建

トム・プロジェクト

本多劇場(東京都)

2010/02/20 (土) ~ 2010/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

自主規制か…
日本語のあり方、日本語の行く末、、、そんなテーマが見え隠れする昭和の舞台??いえいえ、舞台は平成です。笑えました泣けましたドキドキしました。

容疑者χの献身

容疑者χの献身

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2009/04/30 (木) ~ 2009/05/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

西川さんはやはりスゴイ!!
久々のキャラメルボックスでした。
西川さんが、あの映画では堤さんが演じた役をなさるというので、興味が湧き、行ってみたら、大ヒット!!
実に心に沁みる作品でした。
私としては、映画より断然こちらに軍配上げます。
西川さん演じる石神の思いが、ひしひしと胸に迫り、苦しくなる程でした。
西牟田さんも相変わらず、いい女優さんで、やはり、作品によっては、これからもキャラメル観たいと思わせられた、秀作でした。

僕等のチカラで世界があと何回救えたか【作:高羽彩×演:青木豪】

僕等のチカラで世界があと何回救えたか【作:高羽彩×演:青木豪】

ネルケプランニング

紀伊國屋ホール(東京都)

2010/02/17 (水) ~ 2010/02/22 (月)公演終了

満足度★★★★

岩尾が好演
重いテーマなんだけど,深刻にならずに観ることができました。テンポが良かったからかな。それにしても岩尾が良かった。彼の喋り口調が役柄とぴたり。とてもリアルでした。それにしても紀伊国屋ホールって・・・前の席に座高がある人がいたせいで,結構観るのに疲れました。

天晴スープレックス5

天晴スープレックス5

ブラボーカンパニー

小劇場 楽園(東京都)

2010/02/17 (水) ~ 2010/02/28 (日)公演終了

満足度★★★★

面白いのでおススメ
このコントシリーズは初体験です。ブラボー・カンパニーは固定ファンがしっかり付いていて、女性客のほうが多く、私が観た日は中年女性が最前列に陣取り、大うけだった。メンバーは男性のみだが、多くの女性スタッフが支えている劇団。今回のフライヤーはプロレスのコスチュームだったため、「プロレスがテーマなのか?」という問い合わせが何件か来て、スタッフが心配したらしい(笑)。内容はプロレスには関係ない。下北沢演劇祭に招かれ、メンバー一同張り切ってその意気込みを表したのが、このフライヤーだったのかもしれない。
メンバーの中でも私が特に好きなのは、リーダー格の佐藤正和、そして鎌倉太郎。佐藤正和は普通の芝居をやっても、演技力が安定している俳優で、温かい人柄がにじみ出ているようないい芝居をする。コントでも同様だ。
鎌倉はかの無名塾出身だから演技の基礎がきちんとできており、いまも無名塾公演に出ているが、そのときの役どころとのギャップがあるので面白い。彼が出てくるだけで笑いがもれているが、必ずおかしなことをやらかす役で、大真面目にやればやるほど、可笑しくてたまらない。
今回、作家の福田雄一がたくさん書きすぎて時間内に収まらないため、公演期間の後半、一部ネタの入れ替えをやるそうで、リピーターも楽しめるようにするそうだ。
コント公演は気軽に観にいきたいと思うが、その場合、当日3500円は少し高く感じる。もう少し料金設定を低くしてもよいと個人的には感じているが、福田が既に売れっ子作家のため、あまり安い料金にはできないということなのだろうか。

ネタバレBOX

変化-「変」をテーマにさまざまな設定のコントを展開。コントは個々に好みがあると思うが、いくつか、記憶に残ったものを挙げてみよう。
「ヤク」のアタッシェケースを奪ってきた男たち。鎌倉が麻薬の味見をするうち、意識が朦朧として幻覚が見え始め、それでも「俺がおとりになるから早く逃げろ」と仲間に言う。鎌倉の変なかつらとラリった様子が笑えた。
東大と早稲田に受かったが第一志望の京大に落ちたから自殺すると言う高校生(太田恭輔)。止めに入った刑事、佐藤正和が中卒で鎌倉太郎が大東文化大卒という設定で、高校生はコバカにして説得しても話がかみ合わない。セレブらしき母親(野村啓介)が駆けつけると、「親に頼らず自分の力で生きていく」という高校生だが、「仕送りは100万円でいい。家賃30万円のアパート、時給3万円のアルバイトで暮らす。別荘は夏と冬しか行かないから」など、まったくとんでもないボンボンだ。刑事のほうが「生きている矛盾」を感じてしまい自殺しようとする。
暴力団の抗争で殺人容疑者の留守宅に侵入した刑事が次々、証拠写真を撮ってきて提示する話。中に事件とは関係なさそうな容疑者が行きつけの居酒屋の主人の飼い犬やその友達の犬の写真まで出てくる。犬の食べ残したドッグフードを刑事が完食した写真には脱力した。写真の犬が可愛い。
地上げ屋が家主(山本泰弘)を出て行かせようと試みる嫌がらせが小学生並みの陳腐なもので、特に、山手線の駅名を言っていくゲームで家主が勝手に加わって「新橋」と言ったとたん、駅名が言えずに地上げ屋たちが立ち往生するのが可笑しい。
脱サラの屋台のラーメン屋(佐藤正和)が「枠にはまった生活や歯車の一部みたいな生き方はイヤ」と言いつつ、サラリーマンそのものの生活で、「9時5時営業」だったり、屋台で部下と市場分析の会議を始め、棒グラフのスライドを見て「うーん。塩が伸びてるなー」などとうなずく。「味噌ラーメン早く」と言われても「自分、不器用ですから作れません」などと高倉健もどきの捨て台詞を吐くのだからどうしようもない。
アメリカに負けじとジョークを考えるロシア人たち(金子伸哉、保坂聡)はコントの終わりに満足げに「ハラショー」と言うのだが、ジャッジ(鎌倉太郎)の「バツゲーム!」の一声でコサックダンスをやらされる。金子はなかなか頑張って踊っていた(笑)。「赤の広場をおまえの血で真っ赤に染めてやろうか」などロシア語の通訳アナウンス(女性)が可笑しい。
現代用語を保坂聡がボディランゲージで表現するコントは、本人も受けないとわかっている顔でやっているナンセンスぶりが可笑しい。保坂はナンセンスコントに出ているときの柄本明に共通するおかしみを醸し出している。
もしもマイクロソフト社がプロ野球球団の経営に参画するとしたらという設定で、ビル・ゲイツ(金子伸哉)の前で広告代理店がプレゼン合戦を繰り広げる話。「鹿児島サイゴウサンズ」で西郷隆盛の扮装で犬を連れたバッターが必ず犬の糞の処理をする、「ナマハゲズ」で秋田のなまはげが刃物をふりかざして野手をなぎ倒していく、「香川うどんず」が丼のヘルメットのうどんのつゆをこぼさずに走塁しなければならないのでアウトになる確率が高い、などどれもくだらないアイディアなのだが、こういうバカバカしさが私はけっこう好きだ。
コントの精度から言えば玉石混交だが、こういう世相だから、たまには「笑いでうさを晴らす」のも楽しい。
実は、観劇の前日、モダンスイマーズの公演を観たので、昨年、ブラボーカンパニーのコメディーに苦戦覚悟で挑戦したモダンスイマーズの古山憲太郎のことを思った。シリアスな芝居しか経験していない古山にとっては大冒険で緊張も出て酷評もされたが、必ずや、またブラボーカンパニーに客演してリベンジを果たすと誓っている。彼がこのユニットに客演したらどうなるか楽しみなので、ぜひまた挑戦してもらいたいと思う。
雪のひとひら

雪のひとひら

THEATRE MOMENTS

インディペンデントシアターOji(東京都)

2008/12/03 (水) ~ 2008/12/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

やばい思い出してきた・・・
オープニングの動画を見てくらくら・・・。
やばいです。思い出してきました。

初めてモーメンツの劇を見たのがこの「雪のひとひら」でした。
最初は何気なく行っただけだったのですが、こんなに引き込まれるとは・・・。
いまや立派なモーメンツの中毒患者です。

MARIONETTES-マリオネッツ-

MARIONETTES-マリオネッツ-

BB団

ウッディシアター中目黒(東京都)

2010/02/10 (水) ~ 2010/02/15 (月)公演終了

満足度★★★

非常にわかり易い娯楽作
西暦2050年、国家防衛のために開発に着手したが狂暴性と破壊力から計画中止となったサイボーグ部隊「マリオネッツ」の試験体数体とともに姿をくらましたドクトル瀬戸が狙う「スーパーチップ」をめぐる善悪の攻防…なおハナシ。
ストーリー自体は既視感ありまくりでお約束通り(『T2』っぽい部分も含む)、先の展開が容易に読めるほどながら、逆に言えば非常にわかり易く、だもんで難しいことなど考えずにひたすら舞台上で起こる出来事を眺めていれば良いという娯楽作。
今回の見どころはアクションで、特にマリオネッツが時としてメカニカルな動きをするのが見事。また、武力ではなくハッキングを得意とするマリオネット、マリリン(演・鈴木美園)のキャラクターが強烈。

KANNAZUKI 2010

KANNAZUKI 2010

リンムーメン!!プロデュース

テアトルBONBON(東京都)

2010/02/09 (火) ~ 2010/02/14 (日)公演終了

満足度★★★

小規模の職場の雰囲気をリアルに表現
長兄が社長、次兄が従業員(だがギャンブル好きでいい加減)で、末妹の夫が実質的に仕切る小規模なリネンクリーニング工場の人間模様を描いたもので、7年前の旗揚げ公演作品の再演とのこと。
工場とは別棟でカーテンで仕切ると更衣スペースになるロッカーコーナーもある従業員休憩所を表現した装置が、そのツクリだけでなく「汚し」も含めてリアルな出来なこともあって、小規模の職場ゆえに何かがあると気まずい感じとか、そういう部分まで心に直接響くように感じられる。
冒頭のシーンから末妹は亡くなっているのではないか?と誤読していたのでその後の登場場面で彼女は夫にしか見えていないらしいというのはすぐに察することができたものの、彼女が実は生きていて、という終盤では逆にビックリ(笑)
また、妻が入院まですることになったのは自分のせいと感じていながらもどちらかと言えばそれを受け止めるのではなくそこから逃げている感じの夫は、自分でもそちらに近いために(爆)その心境が非常によくわかって共感しまくり…(笑)
さらに、その夫婦間が修復できたか否かについては明確に示さず、その後のことは観客の想像に委ねる終わり方が巧い、あるいはズルい。(笑)
そういえば「自分に都合のイイ幻影を見る」系の芝居は今年に入ってこれで3本目。今年はコレがトレンドか?

センチメンタリ

センチメンタリ

monophonic orchestra

STスポット(神奈川県)

2010/02/05 (金) ~ 2010/02/11 (木)公演終了

満足度★★★★★

終盤が特に好き
10年前の飛行機事故で亡くなった女性の夫と弟、友人たち、映画監督にロケではぐれた女優などがその現場近辺を訪れるが、皆方向を誤ってさまよううちに合流して…な物語。
舞台が山中ということもあり比較的静かに進行する中での会話から故人の弟が姉の死は自分のせいだと自分を責め続けていることや遺体がまだ現場に残っているらしいことなどが明かされ、そして迎える終盤が特に好き。
弟「誰が自分を粗末にするんだよ」
作家志望(姉の友人)「あなたよ。だから針を刺したのよ」
なんてやりとりにキューン。
しかも、内容に心を奪われていたところに「釘…」とボソッとしたツッコミが入るのが上手い。
また、事故現場に自分を埋めて欲しいと夫に頼んだ故人やそれを受け入れた夫の真意が弟を慮ってのことというのが何とも優しくて、こういうの、弱いんだよなぁ。
さらに遭難事件(?)を調べていた刑事からも「君のせいじゃない」と諭され、「5回まわって方向を定めて」(←姉が進むべき方向を見失った時に実践していた方法)歩きだす弟、という幕切れもイイ。

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