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三五大切

三五大切

花ざかりのオレたちです。【公演終了しました!】

桜美林大学・町田キャンパス 徳望館小劇場(東京都)

2010/03/22 (月) ~ 2010/03/24 (水)公演終了

満足度★★★★★

学生プロフェッショナル
学生演劇最強軍団登場。
さてそれでどのように学生演劇の脅威を知らしめるのかと思ってブログをみてみたら、どうやら配役をローテーションでやるということらしい。
ふうん?といまいちピンとこないでいたのだが、その狙いは実際観ればなるほど納得。
なんたることか、配役がローテーションだということを全く感じさせないクオリティ。
毎日配役を替えていてなおこの完成度を維持しているというのならば、演出が描く譜面の精確さと、役者一人一人の技術の高さが苦なく想像できる。これは確かに驚き。学生表現につきものの若い・青い・無鉄砲なんてどこ吹く風、なんてしたたかに力強く脅威を醸し出すのだろう。
内容は原典があるものの、キュキュッとかわいく凝縮&省略する部分とぐっと引き延ばす部分の緩急激しい魅せる脚本と演出で、能・狂言舞台にもリングにも見える小さな四方型舞台の空間を自由自在に切りつなげていく。演出さんパンフに落語の方面もやっていたと書いてあったのが納得の噺っぷり。古くさくなく、かといって全部現代風というわけでもない、「いい感じ」の古典具合。
固定の役にかかりきりでないためか、演技の中にも各々のカラーを見せる余裕のある人は少ないように見えたが、それはまあしょうがないのかな。
革新的というほど強烈なインパクトは感じなかったが、古きものに新しい感覚をグイグイ縫い込む、正攻法真っ向勝負の潔さが成功している舞台。
何より、客に観せるものを作っているという彼らの高いプライドをビシビシ感じることができたのがよかった。
パンフでは思い出作り程度の演劇をしている学生に発破をかけていたが、プロでやっている中途半端な劇団への発破にもなってくれたらいいと思う。
この公演で足場の強固さは充分観せつけてくれたので、次回以降何を観せてくれるのか、非常に期待が持てる。
しかし次回よりも、まず今回二度以上観なければ真に脅威を味わう事ができない気がするので、都合がつけばもう一度観に行きたい。
事前の全日程配役表みたいな情報は出てないのかな。

クリスチネ

クリスチネ

トリコ・Aプロデュース

アトリエ劇研(京都府)

2010/03/23 (火) ~ 2010/03/28 (日)公演終了

満足度★★★★

良かったです。
観ました。面白かった。

ネタバレBOX

藤原大介のオープニングには驚いた。
こういう系のお芝居なんだろうか?とびびった。
話のなかなか進まない感じがありましたが、心地よい時間の流れているお芝居でした。
女が、全然ダメ

女が、全然ダメ

双葉姉妹

「劇」小劇場(東京都)

2010/03/23 (火) ~ 2010/03/28 (日)公演終了

満足度★★★★

(*≧艸≦)
オモシロ過ぎたぁ~♪短編2話のオムニ。
1話は辻ちゃんを活かしきったオモシロ賑やかなお話(〃ω〃)。辻ちゃんマニア必見w
2話はガラッと変わって、吉田麻起子×浅田よりこでいい話。
どちらも脇を固める双数メンバと客演陣もいいです!

ULTRA PURE!

ULTRA PURE!

東京グローブ座

東京グローブ座(東京都)

2010/03/08 (月) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★★★

ほのぼの
 ほのぼのした青春ラブコメで、最後には、全員が落ち着くところに落ち着き、めでたしめでたし。爽やかで楽しい舞台でした。

罪~ある温泉旅館の一夜~【作・演出 蓬莱竜太】

罪~ある温泉旅館の一夜~【作・演出 蓬莱竜太】

アル☆カンパニー

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2010/03/18 (木) ~ 2010/03/24 (水)公演終了

満足度★★★★★

家族という名のジグソーパズル
外に書く蓬莱作品にハズレなしの予感的中。申し分のない秀逸舞台でした。
特異な家族の物語ではなく、家族構成員の一人である、人間なら、誰でも、思い当たるシチュエーション芝居に、何度も、琴線を揺さぶられ、胸に覚えあるような台詞や場面に遭遇し、まるで、この家族の一員であるかのような錯覚すら覚えました。
この家族の過去のある出来事に起因する、各人の思いが露呈される過程が、実に秀逸にして、精密な舞台構成で、各人の台詞の間が、実に絶妙。押し黙った人間の心の声まで、、聞こえる的確な間の取り方に、プロの役者さんの力量を感じさせられました。SPACE雑遊は、今日が楽でしたが、まだアルテリオ小劇場の公演があるので、お時間のある方には、是非にもご覧頂きたい、☆5つでは足りない舞台、今年4作目の傑作でした。

ネタバレBOX

木製の道具だけで作られたシンプルな舞台設定。きっと、木は、家の象徴なのでしょう。久しぶりの家族揃っての温泉旅行。その旅行の意味合いも、各人の捉え方は、自分本位。
ある出来事に関する、自分の思いをそれぞれ、誰にも明かさず、その話題を避けて過ごして来た、4人の家族が、早々と布団が引かれた部屋で、特に、会話の糸口もなく、見始めたテレビ。そのテレビが突然故障したことから、今まで遠ざけて来た話題に誰ともなく、導かれて行く。その自然な過程描写が、本当にドキュメンタリーでも観るように、自然で、きっと、誰でもが思い当たるシーンや台詞にドキッとさせられたのではと思います。
息子の知的障害の原因に、家族それぞれが、罪の意識を感じていて、そのことを実際告白するシーンと、誰か一人の心の中のイメージシーンとの違いを、照明や雨音などで、巧みに差異表現する術が優れていて、余計、各人の思いが、我が事のように胸に沁みました。
妻と娘の思いが語られ後、これで、夫の罪意識の理由までが具体的に語られたら、一気に作り物めくなと危惧したら、そんな蛇足台詞はなく、それがまたこの芝居の格上げをしました。
後半に、こういうラストではと予測した通りの、秀逸なるラストシーンに大納得。妻が、売店で何気なく買って来たジグソーパズルが、この家族の姿を見事に象徴していました。皆が、思いを吐き出した後に、パッと付くテレビという設定も、蓬莱さんの作劇の妙を感じさせ、粋な演出でした。
ただ、一つだけ、気になったのは、息子の障害の様子が、自閉症か、アスペルガー症候群的に見えたのですが、この二つはどちらも、後天的な病気ではなく、また、高熱による脳障害だとしたら、生後間もなくの高熱以外では、こういった障害にはならないのではと思ったことでした。
蓬莱さんは、「まほろば」の時も、閉経後の女性心理をイメージで捉えられていたことがあるので、この息子の障害の設定も、もしや思い込みだけで書かれたのではと、ちょっと気になりました。
Dear My ANGEL

Dear My ANGEL

こちらKGB

相鉄本多劇場(神奈川県)

2010/03/18 (木) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★★

微妙
かなり最後の方になるまで、強い疑問符が消えず、最終的には、終演後にキャストさんとお話して、解消。

終盤はしっかり泣きました。

御名残三月大歌舞伎

御名残三月大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2010/03/02 (火) ~ 2010/03/28 (日)公演終了

満足度★★★

「第三部」観ました
十三代目片岡仁左衛門十七回忌、十四代目守田勘弥三十七回忌追善公演となっている「第三部」を観ました。第三部は『道明寺』をやるので、そちらを生で観たかった。結果からすると、期待してなかった2本目の『石橋(しゃっきょう)』の方が断然良かった。鷹之資君、上手いです!

ネタバレBOX

菅丞相・仁左衛門、覚寿・玉三郎、と言う事でかなり期待していたのですが、若干周りの客席の環境が悪く、集中できずに理解できない場面が多かった。それに、玉三郎さんの演技が今一つ分かりづらかった。まぁ、観る方の問題なんですが。。。     
Dear My ANGEL

Dear My ANGEL

こちらKGB

相鉄本多劇場(神奈川県)

2010/03/18 (木) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★★★★

生きていることに感謝したい・・・
この作品に出会えて、感謝したいです。
自分は、まるで一人で生きているかのような錯覚に陥っていたことを、とても反省しました。
自分のまわりにいてくれる人へ、そして、自分が気づいていなくても、見守ってくれている人がいることに、心から感謝したくなりました。
日常の生活の中にこっそりとやってきてくれた、メルヘンの世界。
登場人物もみんな、メルヘンの世界の住人のように愛らしく、美しかった・・・ちょっぴりはちゃめちゃなところも、魅力のひとつでした。
最後は、舞台と客席、みんなで「いのち」をみつめ、そして、生きていることに感謝を捧げるひとときを共有できたような感動を覚えました。

カフカの「変身」

カフカの「変身」

パルコ・プロデュース

ル テアトル銀座 by PARCO(東京都)

2010/03/06 (土) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★

もう少し変化を…
ステージ上の世界観は嫌いではないが、舞台セットや動きに変化が欲しかったです。時間が経つにつれ眠くなってしまいました。森山未來の演技はなかなか良かったけど、最後まで観るのは辛かったかも…

シーユーネクスト・シーユーアゲイン

シーユーネクスト・シーユーアゲイン

空想天象儀

シアターシャイン(東京都)

2010/03/20 (土) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★

学芸会レベル
あまりにも痛いのは劇団員の演技力。むしろ客演の演技に助けられているというさま。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

劇団自体がまだ未熟なのに対して本の内容を盛り込みすぎ。だから、焦点が合っていない。お笑いも、感動も、更に観客を泣かせようとしてるのか、欲張り過ぎて内容が散漫しちゃってる。

しかも・・ヒロインの牧野の演技が見てられない。下手すぎて。素人なんだろうか?
どの劇団も最初からいきなり大絶賛なんて貰えるはずもないのだから、もう少し絞ってまとめたほうがいいと思う。そしてヒロインには実力のあるキャストを使うべき。とりあえず牧野は脇で固めておいて、彼女がが少しずつ実力を付けてきたのを見計らってからヒロインにしてやらないと、牧野自身が可哀相だし、その前に潰れてしまうかも知れない。

物事には順序がある。

ハルメリ

ハルメリ

西村和宏(青年団演出部)+ウォーリー木下(sunday)企画

アトリエ春風舎(東京都)

2009/06/23 (火) ~ 2009/06/30 (火)公演終了

今更ですが
見ました。
テレビのシーンwww
ハルメリ、という音の印象が鮮やかでした

The Vagina Monologues

The Vagina Monologues

大橋ひろえ

俳優座劇場(東京都)

2009/08/17 (月) ~ 2009/08/23 (日)公演終了

今更ですが
見ました。
見る、というよりは体験した、という感じ。
楽しかった

劇団こふく劇場プロデュース公演   みやざき◎まあるい劇場  『青空』

劇団こふく劇場プロデュース公演  みやざき◎まあるい劇場 『青空』

エイブル・アート・ジャパン

MY PLAZAホール(東京都)

2010/03/12 (金) ~ 2010/03/13 (土)公演終了

素晴らしかった
本当に美しい舞台でした。
永山さん東京で定期的にやってほしい。
1年に1度は見たい。

スイングバイ

スイングバイ

ままごと

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/03/15 (月) ~ 2010/03/28 (日)公演終了

楽しかった
マザースの託児があったので息子を預けて観劇。
とても楽しかった。
衣裳も、スーツだが靴はカラフルなスニーカーで、ニューヨーカースタイル。
細かいピースがちりばめられていて、それが見ているうちに重なり繋がり先に行く、というあたりがタイトルとリンクした。
スイングバイと言う言葉は川原泉の説明が一番好きなんだが(曰く「惑星の公転の力を借りて推進する力。借りた分だけ公転速度は遅くなるが、それはビルゲイツの財布から10円黙って借りるようなもんだから、借りられた本人は全く気にならない」)、それを念頭に置きながら見ると、ぐっときた。

Dear My ANGEL

Dear My ANGEL

こちらKGB

相鉄本多劇場(神奈川県)

2010/03/18 (木) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★★★★

観たあとに
優しくなれるような物語でした。
テンポ良く流れ、自然な感じで 
とても良かったです。

シーユーネクスト・シーユーアゲイン

シーユーネクスト・シーユーアゲイン

空想天象儀

シアターシャイン(東京都)

2010/03/20 (土) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★★

素人っぽすぎ!
少女の病名は意外でした。

数日前に楽曲のことで思うところがあったので、楽曲使用料の話は面白かったです。

ネタバレBOX

素人が病人のために芝居をするという設定なので素人っぽい演技は必要なのですが、全編を通じて素人っぽくなくも良いのでは…。

結局、兄新一だけが取り残されてしまったのですね。自殺まで考えていたのに、騒動があったので死にたい気持ちがなくなっってしまったのでしょうか。

そこのところのケアが無かったように思えます。

中東問題までに広げましたが、こちらもほったらかしでした。
怒りを込めてふりかえれ

怒りを込めてふりかえれ

ピーチャム・カンパニー

シアターPOO(東京都)

2010/03/19 (金) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★★

キャラクターの立ち上がりが薄い
イギリスの劇作家ジョン・オズボーンの戯曲。確か・・・映画にもなったんじゃないだろうか・・。

以下はネタばれBOXにて。。


ネタバレBOX

男女の三角関係を綴った物語。

主人公のジミー・ポーターは三流大学を出て田舎(いなか)町で屋台の菓子屋をやりながら、現在の自分の状況を憂いでいた。労働階級のジミーと親の反対を押し切って結婚した上流階級出身のアリソン。育ちの違う夫婦の夫側というものは、それでなくとも劣等感を抱くものだ。

「かつてのイギリスは良かった・・。」などと過去の栄光を羨望しまた非難し、拠るべき、また倒すべき大義のない現代を呪いながらも、その行き場のないはけ口の為にアリソンを言葉で罵り憎み、時に愛す。そして同時に自分をも愛しまた憎み、さまざまな矛盾に苦悩する。ジミーの饒舌もアリソンに対する冒涜も、当時の鬱積した社会的感情を自分の中で消化できなかった故であった。

そんな危うい夫婦と同居していたクリフはジミーも愛し、その妻のアリソンにも深い愛情を示し、夫婦にとってクッションの役割を果たしていたが、アリソンの友人・ヘレナの登場で事態は一変する。ジミーの暴言に悩んでいたアリソンは実家に帰ってしまい、その留守中にヘレナはジミーと関係を持ってしまう。ヘレナにとってジミーはまったく新しい戦後世代のタイプとして型破りで新鮮な魅力をもっていたのである。そしてクリフも「自分の居場所がない」といって出て行ってしまう。

少ししてジミーの元に戻ってきたアリソンは夫婦として元の鞘に収まり、今度はヘレナが出て行くのだが、この3人の三角関係の心の機微の表現の仕方が甘いと感じた。この大作の何処に焦点を当てるかが一番の見せ場なのだけれど三角関係の織り交ぜが足りないような気がする。「私はほんのちょっと心の安らぎが欲しいの。」というアリソンと「俺はこんなに苦しんでいるのに・・。」と言うジミーのバトルにも希薄さを感じて、どうにも落ち着かない。キャストのセリフがまっすぐ耳に流れるように入って来ないのだ。だけれど、物語は良く解る。

「みんな生きてるだけで苦しくて仕方がないから・・。」というセリフは当時のジミーとアリソンの関係をも物語る。
薔薇とサムライ

薔薇とサムライ

劇団☆新感線

赤坂ACTシアター(東京都)

2010/03/16 (火) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

感激
劇場に入った時点で熱気が押し寄せてきた。もうわくわくどきどきである。前作は映画館の劇シネで観てそれでも十分感動したが、今回は生である。期待がいやが上にも高まる。天海祐希さんはかっこよく、古田新太さんも相変わらずすばらしい。藤木孝さんもいい味を出していた。終了後も熱気冷めやらず。
大満足であった。次回もぜひ見に行きたい。
蛇足であるが、観客は女性が7割から8割、男性が2.3割か。これも天海祐希さんのなせる技か

【第7回杉並演劇祭参加作品】春、さようならは言わない

【第7回杉並演劇祭参加作品】春、さようならは言わない

江古田のガールズ

ザムザ阿佐谷(東京都)

2010/03/05 (金) ~ 2010/03/07 (日)公演終了

満足度★★★

シャンソンやるべ。
ドラッグクイーンがもの想いに耽っている風のフライヤーが気に入り、CDをジャケ買いする感覚でふらり観劇。
これはきっとハイテンションなオカマがたくさん出て来て歌ったり踊ったりするアブノーマルな作品に違いない。
そんな期待を胸いっぱいに膨らませていたが、全然違った。シャンソンやりたい純朴な高校生たちのお話で思いがけずイイものを見てしまった後ろめたささえ感じた。そしてバンドの生演奏は最高だった。

ネタバレBOX

通っている高校にシャンソン部がないことを疑問に感じていたタチバナは、3人いれば部として成立することを知り、部員確保に奔走する。
張り紙を見て来た西村に音楽は好きだけど、軽音部はコワイから嫌だという理由で入部希望のオカマの稲川、顧問に小日向先生を招き入れ、更にピアノが上手な関西弁の遠藤さんとスレンダーな桐嶋さんも加わって、シャンソン部は無事発足。
タチバナらは小日向顧問のお友達のフランス人、ドゥドゥー・徹・コマンタレブーにシャンソンのイロハを教わり校内のビッグイベント、学園祭に向けて練習にはげむなか、恋だってする…。
文化祭が終わると予定調和に時は過ぎ卒業間近、タチバナと西村が想いを寄せる桐嶋さんがフランスへ留学することを知り意気消沈するも、桐嶋さんの門出を祝う。そして一年後の春。桐嶋さんの訃報を知った元シャンソン部員たちはさようならさえもう言えない…。

似非ミュージカルと公演を打つだけあって、わたしは人生の大根役者〰♪なんて胸のうちを吐露するオリジナルソングをシャンソン風にうたいあげ、スタンバっている13人のミュージシャンが舞台を盛り上げる。
ただし、似非ミュージカルなので、シャンソン部員たちは一曲歌い終わるとそれぞれ何事もなかったかのように会話に戻るのが演劇的で愉快なのだが、ご本人さまたちはなんだかあんまり楽しそうじゃない…。苦笑
全体的に表情が薄いというか、セリフとセリフの間に微妙な間があり、キャッチーなコミカルさがあまりない。
普通ってことばがしっくりくるような、クラスのなかでもあまり目立たない、地味でピュアな生徒らを意図的に描いているため、卒業式にタチバナが「お前らちょっと変わってるけどな。」というようなセリフには少々違和感を感じてしまった。普通っぽいけどちょっと変わってる要素の共通項、シャンソンが好き、を違う角度からも掘り下げたらもっとよかったかも。たとえば、シャンソン愛が足りない部員にシャンソンの歴史や蘊蓄を叩きこむ、シャンソン蘊蓄大会をする、等々。
あと、どうしてシャンソンじゃなくちゃダメなのか。動機がちょっとあっさりしていた印象。
稲川が軽音部が怖いからシャンソン部に来たって設定は、もう少し話が膨らんでもいい気がした。(高校生くらいだとオカマをヒヤカす輩などはいないものかなという素朴な疑問。)
シャンソンの曲になぞらえて物語を構成してもいいようにおもった。

花園だん子というシャンソンディーヴァが素晴らしい歌唱力で歌いあげるところや、桐嶋さんの親御さんがやってくる場面などは非常に楽しく、前のめりになりつつ観劇した。花園だん子を演じた三軒茶屋ミワのシャンソンショーは機会があったら是非見てみたいとおもう。
生まれてはみたものの

生まれてはみたものの

きたまり/ KIKIKIKIKIKI

AI・HALL(兵庫県)

2010/03/20 (土) ~ 2010/03/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

格好良かった。
KIKIKIKIKIKIは初体験。
こんなに面白いものだったとは…。

そもそもダンス公演をみるのが初めてだったが、
これが初めてで良かったと思う。
演劇だった。 あ、これは褒め言葉にならないんかな。
褒め言葉のつもりだけど。

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