
桜姫東文章
木ノ下歌舞伎
あうるすぽっと(東京都)
2023/02/02 (木) ~ 2023/02/12 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/02/11 (土) 18:00
開演前、当パンを見ると人物相関図が載っていてありがたいけど、込み入ってる上にキャストが皆さん複数の役で登場するらしい。ちゃんとついていけるか、やや不安になる。
ステージ上に廃墟となった劇場があり、そこで演じられる桜姫の物語。棒読み調の台詞や寝転がる出演者に最初は戸惑ったけど、なんていうかその外から見ている感じと激動の展開との温度差が面白く感じられて。結局は怒涛の物語性と俳優陣の魅力が印象に残る舞台となった。
上演中、キャストはずっと出ずっぱりであった。(舞台上の)廃劇場のステージを降りるとその周囲に座ったり寝転んだりしつつ他の人の芝居を観て、水を飲んだり風船ガムを膨らませたりしながら大向こうをかけたりする。その大向こうがタイミングよく、ときに面白くて笑いを誘ったりもした。
禁断の恋から始まった桜姫の物語は、巡る因果と濃厚な人間関係を平坦な現代語訳で綴りながらさまざまな仕掛けによって古典のあり方を揺るがしたりなぞったりしつつ進んでいく。平坦さの中に浮かび上がる様式美と運命に翻弄された人々の悲哀が観終わってからも胸に残った。

白眉濛濛
海ねこ症候群
インディペンデントシアターOji(東京都)
2023/06/21 (水) ~ 2023/06/25 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/06/21 (水) 19:00
座席1階1列5番
海ねこ症候群 第3回本公演。初日ソワレ、2日目マチネを観劇。
脚本を担当する坪田実澪が演じる、絵を描くことが好きな主人公ミソラが、ツキシロという人物にオークションへの参加を誘われるところから物語は動きだす。好きなことをすることと才能の有無という、きっと誰もが悩みぶつかることをミソラやその周囲の人間との出会いの中で問いかける。現実とファンタジーが入り交じる「リアルファンタジー」というキャッチフレーズがとてもしっくりくる話だった。演出担当の作井茉紘が13人の女優の個性を生かしながら、作品に彩りと陰影を与え一級のエンタメへと昇華させていた。全ての登場人物に背景がありそこにドラマが生まれ、その心情や言葉に共感できた。次回、令和5年12月に下北沢で行われる予定の第4回本公演にも期待する。

ミュージカル「チェーザレ 破壊の創造者」
明治座
明治座(東京都)
2023/01/07 (土) ~ 2023/02/05 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/02/04 (土) 12:00
とても贅沢な舞台だった。生のオーケストラ、魅力的な登場人物、迫力ある歌声、豪華な美術や衣装などを楽しんだ。勢い余って(?)原作マンガを一気読み。こちらも読み応えのある作品で舞台との比較も面白い。15世紀末のイタリアにどっぷり浸る週末となった。

ジョン マイ ラブ2023 -ジョン万次郎と鉄の7年-
坊っちゃん劇場
サンシャイン劇場(東京都)
2023/01/26 (木) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/01/28 (土) 11:00
坊っちゃん劇場で観た後も何度か配信で観てるけど、やはり劇場で観るのが似合う舞台。5期キャストはこの日が初見だったのでとても新鮮でした。加藤さんの万次郎はやんちゃな印象と頼もしさのバランスが素敵。ホームである坊っちゃん劇場を離れても頼もしいファンがいるらしく拍手や手拍子はもちろんABCや漂流ダンスを完璧に踊る方もいて心強かった。
(いつもながら)五十嵐さん佐藤さんの歌声が圧巻。梶さんの泣きの芝居に毎度もらい泣く。鉄が東一郎を「ほーら、白菜だよぉ!」とあやしていて思わずニッコリ。
ラスト、暗くなっていく舞台に浮かび上がる2人の姿が美しかった。

朝焼けとハミング
route.©️
王子スタジオ1(東京都)
2023/07/21 (金) ~ 2023/07/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/07/21 (金) 12:30
座席1階1列
大内真佑花主演。「ユニットバスの人魚姫」の8年後を描く。
男の血肉を食べて生きる人魚姫の伝説が残る離島が舞台。元アイドルの美月が島に戻ってくるところから物語が始まる。大内さんの演技の幅広さ、かわいさから妖艶な美しさに変化していく表情に心を奪われる。同級生の美月への言動一つ一つに意味が込められ、最後に全てのパズルのピースが埋まるようなエンディングに鳥肌が立つ。映像美ともいえる舞台演出と美しい悲劇に心が震える作品。

灰色の街
Project JUVENILE
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2023/07/20 (木) ~ 2023/07/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白かったです。
サスペンスドラマのような雰囲気で、どんどん惹き込まれました。
シリアスな部分と笑いの部分のバランスが良くて、とても楽しめる内容でいた。
役者さん達の熱演も良かったです。
特に朝倉を演じた役者さん、愛嬌たっぷりで表情も良かったです。
他の役者さんも皆、それぞれのキャラクターを好演していて好印象でした。
音楽も良かったです。満足の舞台でした!

ユニットバスの人魚姫
route.©️
王子スタジオ1(東京都)
2023/07/20 (木) ~ 2023/07/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/07/20 (木) 16:00
座席1階1列
全体的にホラーでエグい場面もありながら、芸術的演出と役者やmove actorの表現力によって美しさを感じる作品。主演の中村透子さんの鬼気迫る熱演や、人魚役のまひたんさんの妖艶さが光る。愛情の美しさと恐ろしさが心にささる。劇場に入った瞬間からroute©︎の世界観に包まれる。

スペーストラベロイド
collaboLab
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2023/07/19 (水) ~ 2023/07/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
体裁を取り繕うにも程がある、誤魔化しの限界突破か(笑)
嘘と勘違いと本気がこれでもか!と混ざり合って、どこか懐かしさを感じるくらいコッテコテのコメディー作品でした
それでも役者さん達が素晴らしく爽やかに演じられているのでコッテコテ感はかなり軽減されていたかも
馬鹿馬鹿しい状況と宇宙圏内にいるという危機感、有り得ないコントラストを如何にテンポ良く熱く演じられているかが作品の肝(きも)
誰がどんな勘違いをしているのか混沌としてきても、そこをわかりやすく見せてくれるテクニックに感心しました

PILLOW VELVETTIE
流山児★事務所
スペース早稲田(東京都)
2023/07/21 (金) ~ 2023/07/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
「お前も沈むのね。そして夜が来る。」
太陽に向かってそう語り掛けた女は毒を呷る。
チケットにワンドリンク付いていて、BARトワイライトのマスターはアダムスファミリー調の甲津拓平氏。前説も担当。
登場するのはピロウ・ヴェルヴェッティ(ヴェルベット〈光沢のある柔らかな肌触りの生地〉の枕)を名乗る女優。どうやらここは警察署の取調室。彼女は事情聴取をする刑事のことを大好きな俳優から取って、ジョルジオと呼ぶことにする。語り出すのは母親が好きだった歌。昔の映画のワンシーンで印象的だったハミング。そしてシャルル・ペローの童話『青髭』について。次々と娶った妻が行方不明になってしまう恐怖の権力者の言い伝え。彼女は天才演出家、サイモンこそが現代の青髭だと告げる。そして自分が彼を殺したことを。
伊藤弘子さんデビュー37年、出演作155本目の記念公演は初の一人芝居。客席後方でキーボードとエレキ・ギターのa_kira氏、コントラバスの伊藤啓太氏が生演奏。何曲も歌い上げる。『When a Man Loves a Woman』の間奏のギター・ソロが布袋っぽかった。a_kira氏は小室哲哉っぽい。
電気スタンド(デスクライト)をハンドマイクのように握り締めて歌い、自らの顔を下から照らす。上から垂れ下がる7本の首吊りロープのダンス。流山児事務所名物の背景への投影。線描画のアニメみたいな奴が凄かった。退屈させない工夫に充ちている。デイヴィッド・リンチ作品を連想させる世界観。
伊藤弘子さんのファンならずとも、是非観に行って頂きたい。

灰色の街
Project JUVENILE
中板橋 新生館スタジオ(東京都)
2023/07/20 (木) ~ 2023/07/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
けた外れにおもしろい。
おもしろ過ぎる。
もらったパンフレットによると、演出の富樫さんが、二十数年前、富樫さんが初めて観劇し心を奪われ、夢中になって芝居作りに励むキッカケになった思い入れのある作品とあった。
そんなにいい作品なのか、と気合いを入れて観た。
正直なところ、最初の30分くらいは、普通のどこにでもあるお芝居ですが、半分を過ぎたあたりから、おもしろくて夢中になる。
最初もおもしろくないわけではなく、朝倉健太郎役の役者さんが、一途な好青年を演じていて、私は、彼の演技がとても可愛く好感が持てて、楽しんでしまった。
途中からは、ピストルをふんだんに使うスリルある展開になり、目が離せなくなった。
やくざ風な展開を期待して行ったので、超満足でした。
もっと書きたいのだが、ネタバレ厳禁と念を押されているので書けない。
印象に残ったのが、竜造寺役の富樫さんの演技だ。
味があり渋くて、スゴかった。
迫力も貫禄も半端ではない。(ここのところ必見です。)
衣装もバッチリ決まっていた。
飯原優さんのひたむきな演技もとても良かったです。

スペーストラベロイド
collaboLab
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2023/07/19 (水) ~ 2023/07/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
こんないい加減な管理の宇宙船には絶対乗りたくないが、そのいい加減さが上手く活かされたストーリー。嘘に勘違いの連続の笑いはあまり好きではないのだが、ついつい笑いに惹き込まれた。くどさを感じることはあったが、泥臭さがないので嫌味にはならずに観れたと思う。初日のせいか、キャスト間に少し距離を感じはしたが、これからどんどん仕上がっていくのではと思う。楽日観劇は相当良い仕上がりでは?

エゴイズムでつくる本当の弟
Stokes/Park
小劇場B1(東京都)
2023/07/19 (水) ~ 2023/07/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/07/20 (木) 19:00
座席1階
札幌出身の劇作家白鳥雄介による演劇ユニット。今作は自身の生い立ちや家族の実話を基にした作品という。
自分の物語を書くのはどんな気持ちなのだろうか。パンフレットによると、家族にはいいイメージを持っておらず、長年悩まされてきたというが、その悩みに全力でぶつかり、けじめをつけたいとしてこの作品をつくったのだという。「いいイメージでない」エピソードは満載だ。エステティシャンの母は子どもたちとの会話の端々でギャグをかます底抜けに明るい性格だが、兄弟が幼いころに離婚。新たな恋人も離婚していて男の子がおり、連れ子同士で同居をする(結婚はしていない)という展開だった。こういう性格の母親だからだろうか、血のつながっていない息子に対しても兄弟同様の愛情を注いだが、事態は悪い方へ悪い方へと展開していく。
次男(原作者)の結婚式前夜の場面から始まる舞台。軽妙な会話劇で進行していく。兄と弟の関係、さらに連れ子の弟との関係。親が勝手に同居しても、その連れ子たちが家族、すなわち「3兄弟」になれるかというのは別問題である。あえて入籍しないという親の選択が、東日本大震災の緊急避難時に長兄と血のつながっていない末弟との兄弟関係の証明ができず、不利益をこうむるというエピソードがあった。名字が違うままの連れ子同士の兄弟に対する、世間の冷たさも描かれる。
演出はシンプルで好感が持てる。擬人化された飼い猫が登場するが、今ひとつ効果的ではなかったようだ。タイトルの「エゴイズムでつくる本当の弟」は筆者の胸の内をさらけ出した本音だとは思うが、タイトルとしては分かりにくくインパクトに欠けたのではないか。
若者中心の家族劇として、新たな姿を提示しようという意欲作であることには違いない。

シュガシュガ・YAYA
東京にこにこちゃん
OFF・OFFシアター(東京都)
2023/07/12 (水) ~ 2023/07/19 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/07/19 (水) 18:00
価格3,500円
初日及び楽を観劇。
ハッピーエンド路線を確立、公言する東京にこにこちゃんが描く大学生活のモラトリアム、そしてそこからの一歩を描く物語。
和光大学...をモチーフにした大学に入学した春瀬舞笑(大畑優衣)が演劇研究会に入部。様々な経験を重ねつつ成長も迷走もし、最後には周囲に力強く背中を押されて自分の意志で「ドア」を閉める。
団体側で不定期で過去作を無料配信している(本作も期待!)ので、以下ネタバレBOXへ。

ハートランド
ゆうめい
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2023/04/20 (木) ~ 2023/04/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
なんだか思っていたものと違っていました。今回は今まで違ったものだったみたいで、それででしょうか?相島さん見たさもあっての観劇でしたが予想以上に出演されていなくて残念でした。

デンジャラス・ドア
爍綽と
浅草九劇(東京都)
2023/04/26 (水) ~ 2023/04/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
面白かったです。ただ、面白い前に笑ってしまうファンのような方が多く、笑いたいところでハズされてしまいました。女性版山内ケンジ感が強かったです。

明けない夜明け
演劇企画集団Jr.5(ジュニアファイブ)
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2023/07/14 (金) ~ 2023/07/20 (木)公演終了

スペーストラベロイド
collaboLab
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2023/07/19 (水) ~ 2023/07/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
2回公演観ましたが、何回みても笑える。要所要所に置かれている伏線を最後できれいに回収して、温かい気持ちになれました。土田が宇宙遊泳しているところは、本人いないけど、舞台上の演者の息ぴったりで本当に泳いでるんじゃないか?と後ろを振り返ってしまったくらいリアルでした。

スペーストラベロイド
collaboLab
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2023/07/19 (水) ~ 2023/07/23 (日)公演終了

『つやつやのやつ』と『ファンファンファンファーレ!』(再演)
ムシラセ
駅前劇場(東京都)
2023/07/13 (木) ~ 2023/07/18 (火)公演終了

ストレイト・ライン・クレイジー
燐光群
ザ・スズナリ(東京都)
2023/07/14 (金) ~ 2023/07/30 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
日時によって星組、花組Wキャスト上演である、どの役を誰が演ずるかテイストの違いを楽しむこともできる。(花組を拝見)
2部構成、休憩なしの2時間25分程。一瞬たりとも目が離せない。