最新の観てきた!クチコミ一覧

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THE LEFT STUFF

THE LEFT STUFF

Piper

本多劇場(東京都)

2010/04/10 (土) ~ 2010/04/25 (日)公演終了

満足度★★★★

客席と舞台の使い方がうまい
客席は超満員で息苦しいくらい。後藤ひろひとさんは脚本・演出・主演と3役こなし大活躍である。芝居は観客をうまく使って参加型の芝居になってていてなかなか楽しめた。話の流れで毎回違った形もあるのかなとおもった。相武紗季さんも生き生きと演じていて好感がもてた。よかった

武蔵小金井四谷怪談

武蔵小金井四谷怪談

青年団リンク 口語で古典

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/04/17 (土) ~ 2010/04/29 (木)公演終了

満足度★★★★★

面白い!
「武蔵小金井四谷怪談」「落語 男の旅 大阪編」の2本立て。
何も考えずにアハアハと笑った。

演劇的な、演劇でしかあり得ないような演出の面白さもある。
それをうまく盛り込んでも、観客に意識させないセンスの良さのようなものも感じた。

上演時間も手頃。

ネタバレBOX

「武蔵小金井四谷怪談」は、四谷怪談をどのように口語劇にするのか、という興味で観に行ったわけだが、そのストーリーというより、その内容を伝言ゲームのように伝えていった先に残った程度のあらすじを骨組みとして残して、あとは現代的とも、古典とも思えないような奇妙なストーリーに仕立てていた。

つまり、「四谷怪談」をやったわけではなく、あくまでも「武蔵小金井四谷怪談」なのである。
古典の「四谷怪談」という(文字の)アイコンのようなもを観客の脳裏にいったん置いての、巧妙な書き換えではないかと思う。
まあ、「四谷怪談にインスパイアされました」的な、というか、そんな感じ。
武蔵小金井というタイトルも東八道路という地名がちょっとだけ出てくるだけであまり関係ない。
これも単なるイメージのひとつであり、観客の頭へ放り込んでみただけのものであろう。

だから、舞台の後ろには、四谷怪談のあらすじが投影されるのだが、その文章を読みながらの答え合わせのような進行になると思っていたら、どんどんはぐらかされていく変な感覚の面白さがあった。
この人が伊右衛門で・・・なんて読み解いていくことが意味をなさなくなる。

また、おかしな動きや台詞があるのだが、それが実はということで、後半部分での見事な伏線となっており、丁寧に拾われていく様は愉快である

それがわかってくると、観客は、前半の台詞が繰り返されるのがわかっているだけに、そのオチとも言える台詞が待ち遠しくなってしまうのだ。じらし上手というか、待ちきれずに先に笑ってしまったりする観客もいたりする。


続く「落語 男の旅 大阪編」は、まず、「作・演出の岩井です」と名乗って山内健司さんが登場する。それが台詞であり、台詞の中の岩井さんと本人の山内さんが、山内さんの身体を借りて現れるというちょっとした面白さがある。

本作の成り立ちについての解説で、このまま漫談のように進行するのかと思えば、するりと芝居の中に入り込んでいく。
その様は、落語のマクラから本題に入るような巧みさがある。

登場人物が徐々に増えたりしながら、役者も増えていく。ところが、その役者の役が一定ではなく、あえて1人で何人かを演じ分けたり、あるいは逆に1人を2人で同時に演じたりするのだ。
男女の役者が出てくるのだが、男女の役をそれぞれが演じるわけでもなく、どちらもがどちらもを演じる。
また、年齢についても役者の年齢と登場人物の年齢は一致しない。
それがぐるぐる目まぐるしく入れ替わったりする。
そこに面白さが生まれる。

落語的でもあり、演劇的でもある。

それには特に意味はなさそうだが、役者がうまいので、面白さだけが醸し出されてくる。
テンポもいい。

ストーリーは、岩井さんの実話をもとに、大阪にある飛田新地という風俗街にでかけるという話なのだが、語り口の軽妙さだけで見せてしまう。
落語にありがちな、すぱっとしたオチがあるわけではないのだが、なんとも言えぬ、切なさが残る終わり方がなかなか面白い。
落語の良さをふんわりと漂わせながらの舞台であった。
「落語」という言葉を冠した意味はあった。

この「落語」という言葉をあえて入れたことで、「武蔵小金井四谷怪談」の「四谷怪談」と同様に、観客のイメージを方向付けたのだ。

そういう意味では、全体にかかっている「口語で古典」の「古典」というイメージも、多くの観客がそれを望んでやってくることを逆手にとっていて、そのギャップを演出して楽しませてくれたのだろう。
そのあたりはたぶん確信犯的であり、そこからが演劇の始まりということなのだろう。

ズレの面白さだ。「武蔵小金井・・」では古典の物語とのズレ、「落語・・」では、役者と登場人物とのズレ、そういう一見実験的でありながら、確実に「笑い」をとっていく見せ方にうまくはまってしまったわけだ。

普通に観れば、誰が誰なのかわからなくなったりするはずの、違和感だらけの内容なのだが、それを感じさせず、まるで単なる面白い話として見せてしまう演出の巧みさと、役者のうまさが結実した作品であったと思う。
息つくとき

息つくとき

ワワフラミンゴ

3rd Stone Cafe(東京都)

2010/04/14 (水) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★★

ふんわりくっきり
マチネを拝見。

どこか噛み合わなかったり
不条理ともおもえる会話なのに
そこからくっきりと
感性のほとばしりが見えるような・・・。

冒頭の数分で観る側のスイッチが切り替わり、
そこからはあれよあれよと、
登場人物たちからやってくる
驚くほどに瑞々しい感覚に
浸されてしまいました。

ネタバレBOX

役者たちの中間色を抑えたような演技は
どこか硬質で、
せりふや動作にくっきりと色がついていて。
不必要な間や遊びを排して置かれていく
感情や雰囲気が
言葉やしぐさに凝縮されている感じ。

で、その硬質とも感じるしぐさや会話から
驚くほどまっすぐで瑞々しい
女性たちの感覚がやってくるのです。

アダルトコミックや小説の回し読みに潜む
好奇心と羞恥心と連帯感の綾織り。
トイレットロールで手を拭く
ちょっとはみ出した感じ。
彼氏を見つける下心と恋心の中間にある
不思議な浮遊感。
ぽわっとするもの、木の触感。
日々の時間から切り取られた
いろいろ、いろいろ・・・。

キャラクターが空間に重ねていく
エッジのしっかり効いた感覚から
ふんわりが醸成されていく不思議。
そのふんわりたちの瑞々しい鼓動が
観る側に柔らかい揺らぎを導いて・・・。

この世界、間違いなく中毒性がある。
もっと見続けたい表現たちでありました。

☆★★
「悲しくない?」  ~真珠色の連鎖(ネックレス)~

「悲しくない?」  ~真珠色の連鎖(ネックレス)~

劇団40CARAT 【第36回公演『ダーリン×ダーリン×ダーリン』9月15日[金]~9月17日[日]阿佐ヶ谷アルシェ】

アトリエフォンテーヌ(東京都)

2010/04/16 (金) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★

生演奏、良かったです
生演奏舞台というのは、演奏家さんのミュージシャンとしてのエゴと芝居を優先させたい演出家とのぶつかりみたいな部分ってどっかしらに必ずあって、生音×芝居のコラボは実はちょっと難しいのではないかというイメージがありましたが、こちらでは演奏家さん達がすごく芝居を「たてて」いて、無理のないボリュームで演奏をされていたのが好印象でした。特にパーカッションは、効果音的にも使えるし…ちょっとうらやましくなったほど(笑) 歌に関しても、あれはあれでアリだと思います。かえって独特の雰囲気になってたし、良かったんじゃないかと。

舞台美術と照明が美しかったです。制作さんは受付も含めて(笑)面白かったというか、対応が良かったと思います<これは私の中で結構大事なんですよ~

ネタバレBOX

「メル友(彼女?)の元へ行く」と家出したロミオ@順一君。
………ジュリエット@雛子ちゃんがそのメル友相手だったの!?と観劇後、一緒に観ていた友人に聞いたのですが「いや、違うと思う…あれは一目惚れなんじゃないの?」ってかえされました。…私が何か聞き逃していたのかと思っていたのですが;;;違いましたか。というわけで、ちょっと主役二人の恋に落ちる流れが弱かったかなあ、と…。
あとは、現代劇のはずなのに、台詞が突如、原典のような台詞になるのも違和感があったかなあ、と…その辺も含めて、惜しい気がしました。

笑いに関しては、無理に入れなくても良かった気がしますが(言い方が大仰で、間も悪かったので)楽しそうな雰囲気は出てましたよね。友人は笑ってました!
『オシャレ紳士 イン ワンダーランド』(ゲキバカ西川康太郎、石黒圭一郎、王者舘池田遼ら出演!共演は梅棒!!)

『オシャレ紳士 イン ワンダーランド』(ゲキバカ西川康太郎、石黒圭一郎、王者舘池田遼ら出演!共演は梅棒!!)

男衆ver.2.0 おしゃれ紳士

アサヒ・アートスクエア(東京都)

2010/04/16 (金) ~ 2010/04/17 (土)公演終了

満足度★★★★★

oh!charade!
ひたすらもぅ「たのしかった!!!」に尽きます。
ニヤニヤしっぱなし!
パワフルな男たちに、心からのエールを。
体力・気力の続く限り、どうかめいっぱい暴れちゃってください!

人原嫌い

人原嫌い

演劇実践集団デスペラーズ

「劇」小劇場(東京都)

2010/04/06 (火) ~ 2010/04/11 (日)公演終了

満足度★★★★

見ごたえありました。
春田純一さんととめさんがでるというので,見に行きました。
すてきな台詞まわしを期待したのですが,無口な犯罪者の役柄で見始めて驚きました。こういう現実もよのなかにはどこかにあるのだと思います。私もちいさな、社長がワンマンな会社に勤めたこともあり、理不尽な思いをしたこともあります。ああいう社長さん本当にいそうです!
じっと何年か耐えるしかありません。

ネタバレBOX

妹さんが恐かったです。細い体なのにみなぎるものがあってよかったです。結構強引です。太った親友もよかったな〜。幸せになれない現実が切ないです。刑務所にいた何年かが,何も役に立っていないというのが,本当に悲しかったです。ほんとはどうなんでしょうか?
丸ノ子ちゃんと電ノ子さん

丸ノ子ちゃんと電ノ子さん

芝居流通センターデス電所

「劇」小劇場(東京都)

2010/04/14 (水) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

教えたくない
いつも達者で予想外な展開のお芝居がすてきなデス電所さん。
初めて見たのがちょっちゅ念でした。
今回は,はちゃめちゃというよりは、きちんとした展開でした。
暴力的恐ろしさ以上の挫折という現実の恐ろしさに、こんなはずではないとあらがうふきさんは見ていて哀れでした。夢のない現実が1番恐ろしいです、わたしも・・・
音楽が効果的で、わたしもふきさんの歌がすきです。
みんなでオープニングに歌って踊るのを見るのが好きです。

ネタバレBOX

こういう割とシリアスな感じもいいと思いました。
密室の恐い感じもいいので、またおねがいします。
八百長デスマッチ/いきなりベッドシーン

八百長デスマッチ/いきなりベッドシーン

柿喰う客

タイニイアリス(東京都)

2010/04/15 (木) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

彼女と同時代に生まれたことを幸せに思いました
早く、誰か、七味まゆ味を人間国宝に指定してください。

チェーホフ短編集1+2

チェーホフ短編集1+2

華のん企画

あうるすぽっと(東京都)

2010/04/17 (土) ~ 2010/04/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

チェーホフ好きには必見の舞台。
チェーホフブームであちらでもこちらでもチェーホフなので、あまり期待もせずに観に行った。ところがこれが大当たり。大変面白かった。観たのはチェーホフ短編集1の方、チェーホフの6つの短編をひとつの家族とその周囲の人々というふうに絡めながら、全体として旅回りの一座のような設定をしている。

 この6つの短編の中には既に知っているものや他で観たことがあるものもあったが、全てが新鮮。何より力量のある役者が全身全霊で演技をしている。そのことがびしびし伝わってきた。

 役者は全員素敵だったが、中でも三咲順子の凜とした強さにしびれた。短編集2も観たいのだが・・・・観る時間がないのが悔やまれる。

第13回公演 「匂衣(におい)」ご来場ありがとうございました!

第13回公演 「匂衣(におい)」ご来場ありがとうございました!

劇団印象-indian elephant-

シアター711(東京都)

2010/04/16 (金) ~ 2010/04/25 (日)公演終了

満足度

観劇
これを舞台でやる意味がわかりませんでした

ORGAN 【ご来場ありがとうございました。次回公演は9月中旬】

ORGAN 【ご来場ありがとうございました。次回公演は9月中旬】

elePHANTMoon

サンモールスタジオ(東京都)

2010/04/07 (水) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★

レシピエント編
初見。。以前好きな役者さんがブログで絶賛していたので観てみました。2本立てのせいかまだ劇団のカラーがつかめなかった感じです。
どんな関係性なんだろう?とだんだんわかってくる過程は楽しめました。60分でも短く感じませんでした。
また次回観に来たいと思います。

ネタバレBOX

「別に…」の表情がよかったです。
そういわれたら、そう言うしかないよなぁ。と心の声とかぶりました。

最後のシーンはどちらが事故ったのでしょう。
バージョンA・テノヒラサイズの飴と鞭と罪と罰

バージョンA・テノヒラサイズの飴と鞭と罪と罰

テノヒラサイズ

大阪歴史博物館講堂(大阪府)

2010/04/17 (土) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★★

楽しかったです
初見でしたが素直に楽しめました!役者の皆様ともに声が大きく滑舌も良かったので大変聞き取りやすかったです。
工事現場という設定と内容に関しては一般的には少々マニアックかなと感じました。会社の同僚を誘っての観劇で、メーカー勤務の私達には内容が近過ぎて笑い所満載、観劇後、あるある談義で盛り上がりましたけど(笑)
劇場を変えてバージョンBもあるとのこと。残念ながら日程的に観劇ができませんが、「場」が変わると当然、演出・雰囲気も変わると思います。A、B両バージョン観られた方の感想が聞きたいですね。
追記:観劇後知ったのですが、なんと今回が「大阪歴史博物館講堂」での初めて演劇に使用するそうで。 え~っ、もったいない!関西で劇場減ってるんですから是非使わせてくださいよぉ。ほんとビックリです。テノヒラさん、よく見つけましたね。Good job!

ぼくらのアイドル

ぼくらのアイドル

味わい堂々

OFF OFFシアター(東京都)

2010/04/16 (金) ~ 2010/04/21 (水)公演終了

満足度★★

アイドルだって人間
っていう話。
オープニングのタイトルバック、曲と映像がよくマッチしていてかわいらしかったし、セットも抽象的ながら想像力を膨らませる好きな感じでした。
ただ、全体の構成は練られている風でも、無駄なシーンが多くて、せっかくのつながりの効果が台無し・・・。

フジコ役の浅野千鶴さん、声が印象的で良かった。

ネタバレBOX

オープニングのアイドル3人組・・・必要だったかなー?
後に繋がってんだか繋がっていないんだか、キャラクターの描き方が中途半端で判らなかった・・・。
紙風船、芋虫、かみふうせん❤

紙風船、芋虫、かみふうせん❤

オクムラ宅

TARA(東京都)

2010/04/10 (土) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

よかった
これからの、奥村さんの抱える主題の深化に期待できます。

武蔵小金井四谷怪談

武蔵小金井四谷怪談

青年団リンク 口語で古典

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/04/17 (土) ~ 2010/04/29 (木)公演終了

満足度★★★

羊頭狗肉の面白さ
こじつければ共通点も見出せないこともないけれど、はっきり言って鶴屋南北の「東海道四谷怪談」とはほとんど関係ない内容です(笑)。
ハナから南北の世界を現代口語で見せようと思って作った芝居とは思えなかったけど、笑えたので、まぁ、いいかという感じです。面白いけど、正直、タイトルについての肩透かし感はいかんともしがたく、「古典を現代口語演劇で」という仕掛けをうたう必要があったのか、疑問です。「四谷怪談」とするのには違和感があります。ただ、トリビア的には面白い共通点をみつけたので、古典に興味のあるかたはネタバレをお読みください。

ネタバレBOX

「武蔵小金井四谷怪談」は、父親役の猪股さんの怪演ぶりが面白かったです。自分は「北斗の拳」というマンガをよく知らないので、いまひとつ作者の意図の面白さがつかめなかったですが。もう少し原典に沿った話かと思って観に行ったので。
原作の「お岩の怨念」にまつわる話とは無関係。会話の中に「東八(とうはち)道路」というのが出てきて、これが実在する道路名ということを知らなかったのですが、この芝居に登場する直美は原作では直助権兵衛という役に当たるんですね。で、直助権兵衛は「藤八五文奇妙!」という江戸の薬売りの売り声で登場する場面がありまして、「とうはち」という音が共通するんです。でも、はたして岩井さんがそれを意識して引っ掛けたのかどうかはわかりません。
また、この公演は2本立てで、もうひとつ落語のまねごとみたいな「男の旅 大阪編」という芝居がくっついてるんですが、これは四谷怪談とは関係ない芝居。岩井さんは「廓の女郎買い」を現代的に見せています。大阪の某所にあるいわゆる「チョンの間」の話なんですが、南北の「東海道四谷怪談」には現代の「チョンの間」と同じ江戸時代の私娼窟(淫売宿)が描かれてるんですね。お岩の妹のお袖がそこで夫の佐藤与茂七と再会してしまうのですが(ちなみに、今度の公演のあらすじの解説に「直助が与茂七を殺す」と書いてありますが、直助が殺したのは実は与茂七ではなく、入れ替わった別の赤穂浪士なのです)。
ですから、この2本目の落語の芝居のほうも、まんざら四谷怪談と関係ない話とは言えないわけです。「男の旅」は「東海道」に引っ掛けてあるような気もしますが、これも岩井さんが意図的にそうしたかどうかはわからないですが。
「東海道四谷怪談」の三角屋敷の場は「袈裟と盛遠」という源平時代の三角関係の逸話と共通してるので、初めてその場面を観た時、南北が当然それを意識して書いたと思い、歌舞伎役者の人に質問したのですが、「いや、南北に関してそういう話は伝わっていませんねぇ」と当惑されてしまいました。また、「三角屋敷」というのも地名であり、三角関係とは関係ないわけです。「東八道路」と「藤八五文奇妙」、「チョンの間」と四谷怪談の「淫売宿」の話、岩井さんも巧まずして芝居に織り込んでいたとしたら、鶴屋南北に似た感覚の戯作者なのかもしれません。
落語のほうも役者さんたちが面白かったですが、芝居というよりWSを観てるような感覚でしたね。
このお芝居を観たかたには、ぜひ本家の「東海道四谷怪談」も観て頂きたいと思います。
シンデレラ迷宮

シンデレラ迷宮

無名ドロップ

甘棠館show劇場(福岡県)

2010/04/10 (土) ~ 2010/04/11 (日)公演終了

可愛い子がたくさん^^
キュートだったりエレガントだったり色香があったり、
思ったよりは怖い感じではなく、
氷室冴子の作品を読んでみたくなった。
男優が少なくて何役もやっていて大変でした^^

ネタバレBOX

リネの衣装だけが制服だったのは、物語の登場人物と区別するためかな?
もう少し可愛らしい衣装でもよかったような^^; ただの感想です。
ユダ勘定

ユダ勘定

ウラダイコク

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2010/04/15 (木) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★★

ユダ勘定をみて
着眼点だったり、構成だったり、切り口だったり、言葉遊びだったり。
やはり、脚本演出の脳みそは理解不能(良い意味で)だと思います。
説明的な笑いなんてナンセンスですし。
だったらナンセンスの方がセンスあると思いますし。
いや、説明的な笑いを否定してるわけではなく。
つまり、ウラダイコクの作品が持つグルーブとはそういうものだと思います。

ネタバレBOX

個人的には面白かったし、最後まで観れましたし、つじつまだって合ってたし、好きでした。

ゆるゆると「最後の晩餐」のあの絵画の配置を完成させるシーン。
意外とこういうものなのかもしれないな、と納得というか、これもアリだ!とおもいました。

一つ勿体ない、とすれば、演じる側の深さでしょうか。
脚本をもっともっと掘り下げられたら、全然違ったものになったのではと思います。

切り口・構成の面白さが強い分、表面的になってしまっていたというか。

そこだけが勿体ない!と思いました。
ぼくらのアイドル

ぼくらのアイドル

味わい堂々

OFF OFFシアター(東京都)

2010/04/16 (金) ~ 2010/04/21 (水)公演終了

アイドルの気鬱
アイドルというものはいつでも何かに物足りないで、
何かに頼りたい弱い生き物なのでしょうね。

ネタバレBOX

ドラえもんみたいな女の子がいたら、
男の子はむらむらでしょうね。
天ノ星ハ昔ノ光

天ノ星ハ昔ノ光

ARMs

西鉄ホール(福岡県)

2010/04/18 (日) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

ぷよぷよの連鎖で大フィーバーみたいな
ごめんなさい。「辛口」と説明があるのに、甘く考えてました。
すごかった!

ネタバレBOX

メインのストーリーの合間合間に
オムニバスのように、短編の「朗読」が10余編。

正体不明、二人の関係も不明なミステリアスな展開に
「あれ?これどうなってんの?あれは、これとこう関係して・・・」
と、考えつつも、舞台上のスピーディーな展開と絶妙な余韻の残し方に、
どっぷり世界にはまりこんでいきました。

ばらばらに散らばってたピースが最後に
「ぷよぷよの連鎖が連鎖を読んで大爆発」
って感じで、真柴さんの凄さを見せつけられた気がします。
離れたスタンドマイクも、なるほど。
そういことだったのかぁ。

「3人のラフなライブ」
をイメージしていたのだけど、とんでもない!
油断させておいて、こんなしっかりした凄いサプライズがくるなんて、
嬉しすぎる。

冒頭の「若鷹軍団」の歌もよかったけど、
緒方さんの「約束の歌」も素敵でした。
泣いちゃったのは、私だけじゃないですよね?

はらはらしたけど、最後はハッピーエンド(?)
心温まる「ありがとう」で、よかったです。
『吸血鬼ドラキュラ』『ベッドトークバトル』

『吸血鬼ドラキュラ』『ベッドトークバトル』

ショーGEKI

小劇場 楽園(東京都)

2010/04/14 (水) ~ 2010/04/18 (日)公演終了

満足度★★★★

雰囲気
古典的なホラー。
という事で、雰囲気作りが重要な要素になってたのではないでしょうか。それを非常にうまくやっていた気がします。

小さい舞台で観てる気がしませんでした。

ネタバレBOX

ストーリー自体も凝ったものではなく、ドラキュラが怖い存在で、最後は頑張ってやっつける。というシンプルなもの。それだけにストレートに伝わってきた。
ただ、突然終った気はしたな・・・。

たまに出てくる映像は舞台の安上がり感を増徴させてしまった気がする。
必要ない気がした。役者だけで勝負できたのでは。

しかしその役者も、ヘルシング教授は地味で、カミラはうるせーなーって思った。

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