最新の観てきた!クチコミ一覧

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露出狂

露出狂

柿喰う客

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/05/19 (水) ~ 2010/05/31 (月)公演終了

満足度★★★★

「乱痴気」観劇
中屋敷セレクションの乱痴気。
乱痴気の方が生き生きしてる人、どちらもそつなくこなす人、500%の力でやっちゃった人(深谷さん)など様々でしたが、こういう企画はやはり楽しい。
ネタバレBOXに5/26の配役あり。
5/27、6/6の回を観た方、公開して頂けると幸いです。

ネタバレBOX

ゴキ(細野今日子)、サソリマチ(佐藤みゆき)、シラミネ(コロ)、ヒル(右手愛美)、クラゲ(熊川ふみ)、ノミヤ(山本真由美)、ガマゴオリ(佐賀モトキ)、ハエダ(梨澤慧以子)、マイマイ(岡田あがさ)、ハブ(七味まゆ味)、コウモリ(新良エツ子)、クモン(山脇唯)、ウツボ(深谷由梨香)
PARTYせよ

PARTYせよ

東京おいっす!

「劇」小劇場(東京都)

2010/05/25 (火) ~ 2010/06/01 (火)公演終了

満足度★★★★★

ちょっと意外
劇団名から想像していた(もっとバカバカしいドタバタ劇かなと思っていた)ものとは違っていた。まともな内容だった。

天候はあいにくの雨。降られて出かけていくのは憂鬱だったが、受付け後の場内は、なんと満席状態で、しかもかなりの若い客が占めていた。

気軽に楽しめたし、それなりの教訓?も受け取ることができた(笑)舞台だった。初心者の友人と観たが、満足していた。つまりだれでも安心して見られる内容の舞台といえる。

テーマは世の中、というか身の回りによくある不倫だが、それを見事なまでの会話のキャッチボールで面白く、悲しく(?)、笑わせてくれる。

いや~楽しかった。次回作にも期待大!!

めぐるめく

めぐるめく

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2010/05/21 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

観ました!
千秋楽まで残り6公演です。ご来場をお待ちしています。

アンゲーテッドコミュニティ

アンゲーテッドコミュニティ

北京蝶々

テアトルBONBON(東京都)

2010/05/26 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★

面白かったけれど
チラシを見て想像していたのとは違う方向にストーリーが転がって行きました。
全体的に緊張感は無くミステリーという感じはあまりしませんでした。面白かったけれど、ちょっと残念。

ネタバレBOX

過去に起こった事件についてもう少し掘り下げて欲しかった。登場人物も、キャラクターは濃いのですが薄っぺらい。
スライドするセットはとても良かったのですが二階建てのセットのせいか圧迫感もあって狭苦しい感じがしました。
一人芝居&自主企画発表会

一人芝居&自主企画発表会

虚構の劇団

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2010/05/15 (土) ~ 2010/05/16 (日)公演終了

満足度★★★★

劇団俳優による自主企画。もちろん前売1500円以上の価値あり!
「虚構の劇団」の皆が通る道という「一人芝居」の作・演出・出演。
大杉さほり さんの「一人芝居」プロジェクトに、
他の劇団俳優たちの作品を集めた自主企画です。

みんな、これまでに観た役とは違う一面が見れて面白かったのと、
各作品のレベルの高さに大満足でした。

次回、虚構の劇団 第5回公演は「エゴ・サーチ」。
(9月、紀伊國屋ホール)
今から楽しみですね。

守り火(まもりび)

守り火(まもりび)

FINE BERRY(ファインベリー)

ザ・ポケット(東京都)

2010/05/25 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

家族
あらすじだけ観るとどうしようと迷う
暗いのかなとか
とても気になって幸いチケプレでいただき観劇
うまあく笑いがはいり、さまざまな伏線がある芝居世界にひきこまれた
松本紀保さんは初見
声が心地よい
全員が達者で作品にのめり込む
心地よい観劇

これはオススメです

アンゲーテッドコミュニティ

アンゲーテッドコミュニティ

北京蝶々

テアトルBONBON(東京都)

2010/05/26 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

豪華客演陣の競演に感激!
 いつもながらの硬派な社会派ドラマに誘拐ドラマのサスペンス的要素を加えて、最後まで緊張感を持って見せてくれる。北京蝶々は見終わった後に、問題意識を持たせてくれる数少ない劇団。今回も色々なことを考えさせられた。

 笑うシーンもほどんとないが、それでも長さを感じさせないのは役者の上手さか。各劇団から個性派の役者を揃えて、オールスター興業のような雰囲気。それぞれ魅力的だったが、江見昭嘉(MCR)、北川大輔(カムヰヤッセン)、が印象に残った。北京蝶々の中では森田祐吏がなかなかよかった。

 舞台装置の使い方がうまく、シーン転換がお見事だった。

『fallibility』

『fallibility』

baghdad cafe’

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2010/05/25 (火) ~ 2010/05/25 (火)公演終了

満足度★★★★

【テーマ】は 『雨』  火劇 30×30
「火曜日のゲキジョウ」「30×30」 ふたつの劇団(ユニット)が、テーマに沿って、それぞれ30分芝居を交互に上演します、短編ですが、同じテーマで1日に2本見れて面白かった。

超人予備校は初観劇です。
2004年10月旗揚げ、何はともあれ動物にこだわる劇団らしい。
 『雨がL』・・・??今分ったアマガエルなんや!!
傘のオタマジャクシとっても良かった、被り物は大好きです、童話のように子供の気分にさせてくれるから。
なんて事はない お芝居ですが、観劇後に時間が過ぎてだんだん気になるのは、この劇団 皆さんの優しい心が伝わるからでしょう。
こんなお芝居もあるんやな、良いな と思いました。
 
baghdad cafe2003年8月に結成。「ワタシ末試験 追試(再演)」で初観劇 
今回『fallibility』
普通の女の子、だけど、わけアリ、誰にでもあるかも、でも ここまではないか、有るかな。
バグカフェの女優2人と客演シバイシマイの仁津真実さんが演じました。
せりふを重ねて重ねて1回限りの幕に、上手い、すごい、重ねた台詞が言葉が綺麗と思えるくらいに素的でした。
小劇場の舞台の横のトイレまで劇場にしてしまう、びっくりしました。
そこから台詞が、借金依頼の土下座も良かった。 原稿が遅れた大泉洋さながら(地方TVで、かなり前でマニアックですが)
そんな演出と演じる女優、今回も観に来てよかった。

私事ですが、まだまだお芝居、観劇の初心者だ、と思いました、ほんで、ますます小演劇に惹かれました。

憂鬱な午後

憂鬱な午後

劇団なのぐらむ

恵比寿・エコー劇場(東京都)

2010/05/26 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度

う~~ん。
初日にもかかわらず、演技陣の台詞回しはとても滑らかで、良かったと思います。しかしながら、ストーリー展開が、ん~~………。誠に残念なのですが、90分が長く感じられてしまいました。

2010億光年

2010億光年

サスペンデッズ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2010/05/22 (土) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

観劇
観劇いたしました。

「柵の中の鬼ごっこ」「熱海殺人事件~友よ、いま君は風に吹かれて」「売春捜査官」

「柵の中の鬼ごっこ」「熱海殺人事件~友よ、いま君は風に吹かれて」「売春捜査官」

北区つかこうへい劇団

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2010/05/15 (土) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★

お得でした!
三つ見ても2600円!超お得でした!
初めてのつかこうへい劇団に大満足でした!

ネタバレBOX

・柵の中の鬼ごっこ
話の内容に引き込まれた。熱さと不気味なまでの静けさが同居し目が離せなかった。
爽快感があり後味のいい最後だった。

・熱海殺人事件
疾走感があり激流のように流れていった。
パワーとスピードしかなかったがそれが素晴らしかった!
内容は良く分からないかっし、たまにセリフが聞き取れなかったが一番気に入った。

・売春捜査官
迫力があった。熱海よりもさらにセリフが聞き取れなかった。
木村伝兵衛部長刑事かっこよすぎます!
バイ・バイ・ブラックバード

バイ・バイ・ブラックバード

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2010/05/13 (木) ~ 2010/06/06 (日)公演終了

満足度★★★★

潔し
小・中学生の頃唯一ちょくちょく連れていってもらっていて、アンビバレントな想いもそれなりにあるキャラメルボックス。
今回はAIRの音楽フィーチャーというのでどんなものかと久しぶりに観劇。
役者や客席には時間の流れをひしひしと感じたが、観せているものは10年前とちっとも変わらない。逆に新鮮な感覚はないので自分はもはや懐古的にしか観ることができないが、ここまで変わらないというのは一つのパワーだなあと思う。

アンゲーテッドコミュニティ

アンゲーテッドコミュニティ

北京蝶々

テアトルBONBON(東京都)

2010/05/26 (水) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★

予想外のストーリー
予想していたのとは全く違うストーリー展開だった。まあ、これはこれで有りでしょう。狭い舞台空間を上手に使っているセットも見所のひとつ。

ネタバレBOX

近未来の監視社会の話かと思っていたのですが、全く違っていました。
実際は失踪した子供を捜すミステリー仕立てのストーリー。
過去の失踪と現在の失踪劇を二重写しにして謎に迫って行きます。

普通に面白く観たのですが
登場人物が多すぎたのか、全体的に薄い感じ。
もうちょっと整理して深く踏み込んで欲しかったと思います。
せっかくの役者さんが勿体無いような・・・。
ミステリーとしてのインパクトも今ひとつかな~。
初日の所為か、若干堅さが見られたような気もしました。

結構辛口になってしまいましたが、次回作も期待しています。
守り火(まもりび)

守り火(まもりび)

FINE BERRY(ファインベリー)

ザ・ポケット(東京都)

2010/05/25 (火) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★

この作家の作風は苦手かも
次第に追い詰められて行く家族の姿をまだ幸せだった頃とフラッシュバックさせながら描く意図はよくわかり切なさ(というよりむしろ重圧的なもの)が伝わって来るも、ラストが釈然とせず疑問が残る。
が、椿組の『黄金の山』の作家の作品と知って何となく納得。この人の作風は苦手かもなぁ。

マクベス-シアワセのレシピ-

マクベス-シアワセのレシピ-

THEATRE MOMENTS

シアターX(東京都)

2010/05/20 (木) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

ブラボー!!
見終わって3日経つのにまだ冷めぬ興奮。これはいったいなんなんだ。
シーンを思い出す度に熱いものがこみ上げてくる。

いつもながらにオープニングのすばらしさにぐっと引き込まれます。あれだけの人数であの空間を完全に支配しています。演出の素晴らしさはもちろんの事、俳優さん一人一人から、来てくれてありがとう。この瞬間を一緒に共有しましょう。楽しんでいってください。言葉から、表情から、動きから、空気からそんな気持ちが想いがすごく伝わってきます。
お客さんと一緒にこの空間をつくるんだという想い、そんな俳優さん達と一緒に時間を共有できてすごくうれしいです。

皆さん生き生き輝いている。またお客さんも輝いている。
一緒に気持ちをひとつにできる。
それがシアターモーメンツの舞台かもしれません。
次は10月、絶対見るべし。

マクベス-シアワセのレシピ-

マクベス-シアワセのレシピ-

THEATRE MOMENTS

シアターX(東京都)

2010/05/20 (木) ~ 2010/05/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

やっぱりシアターモーメンツ!!
「マクベス」シェイクスピア。はっきり言って私、シェイクスピア苦手です。
でも、モーメンツのシェイクスピアは違った。
小難しさより気持ちに感性にぶつけてくる。
オープニングから鳥肌ものでした。役者さんはエネルギッシュでした。

ぐいぐい押される気持ちのなか、ふとよぎる怖さ。
マクベスが些細なことから崩壊していくように、この世に「確かなもの」って何もないのではないか…背筋がゾッとしました。

小道具の赤い糸の使い方が面白かったです。
字のごとく運命の赤い糸という意味もありますが、1本の糸を2人で持てば他者とつながり3人で持てば三角形を作り出す、また誰かが加われば形を変える。人の心は常に影響を受け形を変えてゆくものだと表現しているようでした。
人間の心の奥底を見せて観客に何かを落としていく。
観客としてその中から拾い出す作業好きです。

めぐるめく

めぐるめく

KAKUTA

シアタートラム(東京都)

2010/05/21 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★

ショック
肝心なところで寝てしまい最後まで??でした。悲しい~。熱い演技有難うです。

PARTYせよ

PARTYせよ

東京おいっす!

「劇」小劇場(東京都)

2010/05/25 (火) ~ 2010/06/01 (火)公演終了

満足度★★★★

困った人たちの面白さ
初日に観劇。2階席まで観客が入る。「劇」小劇場って2階にも観客入るなんて知らなかった。
ストーリーそのものは、男女のドタバタとややステレオタイプながら、間合いとか空気感、それから役者陣のハマり方が良かった。
コメディっぽいものは、役者の演じ方の好き嫌いで全然見え方が違うけど、そういう意味ではとても好きな感じでした。
考えさせられる・・・みたいなことは一切ありませんが、小気味よく笑えてスッキリしました。

家の内臓【作・演出 前田司郎】

家の内臓【作・演出 前田司郎】

アル☆カンパニー

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2010/05/21 (金) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

笑いに品があり、心地よい作品
前回の「罪」にも温泉宿が出てきたのでは?と思ったが、「罪」を見逃したので、これはぜひ観たかった。
前田司郎氏がシナリオを書き、久米明と渡辺美佐子が老夫婦を演じたNHKドラマ「お買い物」は、五反田団のイメージとはまた違った感じでとても良かったので、家族の物語に期待して観に行きました。舞台なので、もう少し深刻な内容かと思ったけれど、想像以上にライトな仕上がりで安心しました。前田司郎曰く「舞台は日常の些細な事を忘れさせてくれる装置だったのかも知れません。でも、使い方によっては日常の些細なことを思い出させてくれる装置にもなると思うのです」。
まさにその通り。驚愕するようなことは何も起こらないけれど、大人がニヤリとできる大変心地よい作品でした。1時間15分と上演時間も程よく、彼の言葉を借りると「本当にどうでも良い話をずっとしている物語」をもう少し観ていたいような気持ちになりました。腹八分目ってところがいいのかもしれません。この節度は貴重です。

ネタバレBOX

炬燵が中央にある群馬の温泉宿の一室。内装関係の会社の同僚である男女5人が雑魚寝している。5人部屋だと宿泊料金が割安だったらしく、ほかの同僚も誘ったが来なかったという。同僚と言っても、ヌマタ(平田満)と離婚した妻ヤマザキトミコ(井上加奈子)と娘のエリコ(橋本和加子)、ほかに独身のタシロ(西園泰博)とキザキ(小林美江)が来ている。俗に言うアットホームな雰囲気のこじんまりとした会社らしい。私は温泉のある観光地に住んだ経験があるので、ヌマタの話し振りを聴いていると、温泉旅行に来る中小企業の中間管理職というのは車中でもだいたいこんな感じだなぁと思った。やたら、若い部下との距離を縮めようとして、どうでもよいことを饒舌に語りかけ、若い部下たちは調子を合わせながらも、内心辟易しているのが見てとれて、傍で観察しているとなんともほほえましい。上司というのは、こういうとき、他人にさえ職場の人間関係がわかってしまうほど、いらぬことをしゃべりたてるものらしい。社員旅行独特の解放感がそうさせるのかもしれない。
また、アットホームな雰囲気の会社での勤務経験もあるが、何でも筒抜けで上司が家族のようにプライバシーに介入してくるのは疎ましいものだ(笑)。
この芝居でも「忍者の里」の「忍者」の存在をめぐってヌマタとタシロが堂々めぐりの会話を続けるかと思えば、キザキに彼氏がいるのかとしつこく訊ねるヌマタをタシロがセクハラだと諌めたり、ヌマタが比喩に使った「桶狭間」の説明をめぐって、ヌマタがタシロの揚げ足をとったり、他愛ない会話が続いていくが聞いていて面白いので飽きない。劇の冒頭で「顔を洗ってくる」と席をはずしてしまうトミコと風邪気味でずっと寝ているエリコ。ヌマタ、タシロ、キザキが風呂に行っている間にトミコが戻ってきて、起きてきたエリコとの2人芝居になる。
いまも会社にいるイシワタリという人物(劇には登場しない)とヌマタが昔トミコを取り合ったとか、彼氏と別れたばかりのキザキは実はタシロを好きらしいという話が出る。そして、ヌマタは近く、会社を自主退職することになっているとトミコが話し、エリコは「自分が入社したせい?」と気にする。退社理由は「からくり屋敷のような家を作りたいから」らしい(笑)。この元夫婦はエリコの幼いころも家の内装の仕様をめぐって意見が対立したそうだ(笑)。
ヌマタは、もうすぐ別れることになる同僚たちとのスキンシップをはかりたくて旅行に誘ったらしい。だが、退職を打ち明けられないのだ。タシロやキザキをなかなか寝かそうとしなかったのも、少しでも長く話をしていたかったらしいことがわかってくる。トミコは母子家庭に育ったタシロがヌマタを慕っているとエリコに言う。ヌマタらが「設備を清掃中で風呂に入れなかった」と戻ってきて、本式に布団を敷く段階になり、ヌマタの布団だけが離れていることに不服を唱え、少しずつ重ねて間を詰め、5組並べて敷くことで決着する。「少しずつ重ねて重ねてね」と嬉しそうにヌマタが言うところで終わる。この台詞がすごく生きている。
出演者は全員とても良かった。平田、井上のご両人は言うに及ばずだが、西園と平田の会話が特に面白い。小林は「間」がよく、最後にゴロンと転がりながら寝るのが笑えた。橋本は目を覚ました直後の演技の「間」が昨今の小劇場女優にありがちな不自然さを残すが、母娘の会話の場面はとてもよかった。
「夫婦は他人」という感じで突き放してヌマタを見ているトミコ、「トミコはね、暇さえあれば風呂に入ってるような女なんだよ」と真顔でタシロに冗談を言うヌマタ。夫婦のこういう描写が面白い。「土産に持って帰るからダメ」とタシロが頑なに開封を拒んだ味噌味のせんべいを、トミコが知らずに開けて食べてしまい、部屋に戻ってきたタシロがギョッとして袋を見つめる姿が可笑しい。先日、やはり温泉宿を舞台にしたコメディを観たので、あの空虚なわざとらしい笑いとどうしても比べてしまう。こちらは何と自然で気分がよい笑いだろう。
この作品の会話を聞いていると、昔の森繁久弥の映画を思い出した。森繁の出演映画は喜劇でなくシリアスなものでも、どこか今回の芝居と共通する可笑しみがあった。本作もコメディではないと思うが、前田司郎氏の笑いのセンスが感じられて嬉しかった。
この日も開演前から大声で連れではない隣の客に話しかけ、本番中も一人けたたましく笑う女性客がいて、最後には「ブラボー!」とおおはしゃぎ。会場が狭いので悪目立ちする。やれやれ、こういう人こそ、先日のコメディの会場にいてほしかったですよ。うまくいかないものですね(笑)。
2010億光年

2010億光年

サスペンデッズ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2010/05/22 (土) ~ 2010/05/30 (日)公演終了

満足度★★

芸劇でなくても・・・
前評判の高さに期待値高めで行きましたが・・・思ったほどではなかったかも。
細やかな描写や演技力の高さは判ったものの、なんだろう、間延び感っていうんでしょうか。なんだか眠かったです。
気づけば周囲の観客も同じような人がチラホラ・・・劇場とのバランスの問題かもしれませんね。芸劇でなかったら、違った感想になったのかもしれません。
臨場感がなくて、まったく劇中世界に入って行けず、とても残念な感じでした。

ネタバレBOX

芸劇eyes2010の第一弾。この後も初見の劇団のをいくつか観に行く予定にしてますが、少し不安・・・。

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