最新の観てきた!クチコミ一覧

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家庭の安らぎの喜びと恐怖

家庭の安らぎの喜びと恐怖

本能中枢劇団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★

パンを与えた民衆
おフランスでは、パンがなければお菓子を食べればいいじゃないの。なんて言葉が歴史に残る中、本能中枢劇団では、フライヤーを通して観客に「パン持参」とお願いするなど世の中は混沌としておりますが・・・、

主宰 西島明曰く。「ぼくはただ、秩序だった物語には観客としても飽きているので、シーンを「物語ること」に代わる「部分」や「カケラ」のように並べ、わからなくても眠くならない舞台を作りたいと思ったのです。

そのためには、マンジュウをわきの下で暖める女や、氷をつめたランドセルに顔をつけて涼む男などを登場させ、舞台と客席が体臭や体温のイメージを互いの中枢神経を通して共有する必要がある、と本能的に思っています。」とのこと。

確かに物語りはカケラのようなコントもの。そのコントはコメディか?と問われたら失笑してしまいそうな、まんま苦笑!とか、失笑!の世界観。観客の感性で好みが割れる芝居だと思う。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX


緩くてバカバカしいコントの連打。その打撃は馬鹿笑いとは程遠いゴロ球。そんなだから、ストローの袋を吹いて飛ばしたり、テディベアだと言って、北海道の木彫りの熊を重鎮を抱きかかえるように登場させたりと、ナンセンスな笑い。殆どが何の根拠もないような短編の集りだから、万人受けはしない。だから、これを観て心が震えるような感動とか、落涙とか、そういった物語から受ける感銘は何もない。

ワタクシ自身はこれだけの芝居の本数を観ているが、秩序だった物語を観客としては全く飽きていない。そんなだから、わからなくても眠くならない舞台を観たいとはあまり考えていない。観客に解るように眠くならない舞台を作って初めてプロの作り手だと認識するし、そうあらねば自己満足で終わってしまうからだ。

究極、作り手は観客を喜ばせ満足させてナンボの世界だと常日頃から思っている一人だし、また、観客あっての劇団だと思う。この劇団の表現方法はコントとして、「まあ、ちょっと観てやるか。」くらいの生ぬるいナンセンスコメディだから、これを観て失笑しユル楽しい世界には違いないが、それだけだ。。

で、当のパンは何に使ったかだが、舞台でちょっと一回だけ使用した程度で、残ったパンはたぶん、スタッフと役者らが喰らうはずだ。これこそが本能中枢劇団の喜びではないか。パンがなければ・・・なんて不景気はどこ吹く風なのだ。笑
[※25日(日)13:00追加公演決定!!] 脳内TRIPアルゴリズム!!

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オッセルズ

シアター711(東京都)

2010/07/21 (水) ~ 2010/07/26 (月)公演終了

満足度★★

むむむ
うーん。楽しめなかった。
コンセプトがむずかしいところ。
いまはお笑いブームで、テレビでプロのお笑いのコントを見ることができるのに、
劇場まで来てお金を払ってまで見るというのはけっこう大変なことだと思う。

もっと劇場に特化したなにかを探さなければだめなのではないかな。
以前ミラクルシアターで見たときは、ダイナミックさがあってもう少し笑えたのだけど、
今回は…これならテレビかな、と思ってしまった。


ネタバレBOX

ケンタッキーとマックの話は、良かった。
MACの女性がとても良かった。
圧されて促されるケンタッキー派とのやりとりに
ライブならではの良さを感じられた。
また、女性陣をバイクに見立てたシーンなんかは
舞台でしかできない表現で良かった。
女の子にドア越しに向かって「やらせて」という話は趣向が面白い。

時間が少なかったのか、今回は全体的に笑いまで昇華してないものが多かった気がする。

また劇場はミラクルシアターみたいに横に長い方がたぶんよかった。
シアター711は初めてきたけど、タテに長いので
後ろに座るお客さんまで笑いの波を届かせるのは難しいと思う。

役者は達者な方が多いので、もっと演出のスパイスをきかせてもよかったかも。

蟹

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2010/07/16 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

蟹が赤いわけ
劇団桟敷童子ってほんと関心しちゃいます。今回は水。ステージの作り込から劇団員が手掛ける。スゴイ。客入れから劇団員さんたちの意気込みも感じられ、看板女優の桃子さんの演技がこれまた迫真に迫りいうことなし!!

僕の東京日記

僕の東京日記

劇団伊達組

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2010/07/22 (木) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★★

時代を感じさせる
下宿先の入り口、居間、各部屋に通じる廊下、二階に通じる階段、それだけの舞台。
でも、芝居が展開するほどに奥行きを感じさせるいい芝居でした。
70年代に入った時代をその時代を生きていなかった役者陣が見事に演じて、時代を共感させてくれる内容でした。
2時間強の芝居も充実した時間に感じました。

『霧ケ島ノ春』~ご来場ありがとうございました~

『霧ケ島ノ春』~ご来場ありがとうございました~

劇団ヘラクレス

ワーサルシアター(東京都)

2010/07/14 (水) ~ 2010/07/18 (日)公演終了

満足度★★★

妖艶な天草四郎でした。
想像していた通りとても妖艶で美しい天草四郎でした。女性物の衣装をまとった姿がとても似合っていて不思議な世界観がよりいっそう不思議に思えました。笑いもちりばめられていて面白かったです。アフタートークの日に行ったのですが、汐崎アイルさんの役柄と素とのギャップに大笑いしました。おしゃべりがとても上手くて、とっても仲がいいカンパニーなんだなぁってほのぼのしました。アクションもパワーアップされていて素晴らしかったです。

ネタバレBOX

話の内容が若干「???」でした。しっくりこない部分があるというか・・・。

でも、四郎のお姉さんと、流浪の画家・右衛門はとても好演でした。
あと鈴音のお兄さんも面白かったです。
マルチノの最期もとても素敵でした。また次回作を期待してます。
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オッセルズ

シアター711(東京都)

2010/07/21 (水) ~ 2010/07/26 (月)公演終了

満足度★★★★

実は計算したクレバーな構成
バカバカバカ、バカ丸出しの大バカ(決して貶しているのではなく、逆に褒めているつもり)…に見せかけておいてアヴァンパートでタイトルの解題はするわ「オムニバスなので筋は追うな」と断りながらもちゃんとタテ軸の通った連作にしてなおかつ変化も付けるわとかなり計算したクレバーな構成に感心。

ネタバレBOX

また、ステッペン・ウルフの「ボーン・トゥ・ビー・ワイルド」をバックにした場面でのバイクの表現が見事。
gravity Live vol.4

gravity Live vol.4

gravity

新宿FACE(東京都)

2010/07/23 (金) ~ 2010/07/23 (金)公演終了

満足度★★★★★

新世界
今まで体験したことのない世界でした。ありがとうございました。存在感が半端ないですね。

肝っ玉おっ母とその子供たち

肝っ玉おっ母とその子供たち

東京演劇集団風

レパートリーシアターKAZE(東京都)

2010/07/21 (水) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

あとから生まれてくる人たちに
このタイトルの意味どおり、信仰戦争に巻き込まれた人々がこの戦乱の時代を生き延びていくためにどんな風に生きたか、どんなことを強いられ、どのような知恵をもたなければ生きられなかったかを、戦争に生きる庶民の姿をとおしてブレヒトの時代精神が持つ希求の貴さを問いながら訴えた物語。
確かに、中学生・高校生にも観て欲しい作品でした。

以下はネタばれBOXにて。。

ネタバレBOX

戦乱の中、肝っ玉おっ母は3人の子を連れて小さなホロ車を引きポーランド、チェコ、バイエルン、イタリアなどを転々としながら行商をしてその命を繋いでいた。この戦乱の世を生き抜くためには人間は肝っ玉を持たなければ生きていけない。」そう3人の子供たちにも教え諭し、「体だけは大事にしろ」と口を酸っぱくして言ってきたはずなのに、息子のアイリフとスイスチーズは半ば兵士に騙されて軍に希望入隊してしまう。

やがて、戦乱の世はそれぞれの兵士たちにも災難が降りかかる。良かれと思って行動した結果が思わぬ方向に誤解を受け、酷いことに二人の息子は虐殺されてしまう。その間、息子を助ける為におっ母は賄賂を画策するも、その駆け引きに手間取って最愛の息子が殺されてしまうシーンはあまりにも残酷な場面だが、戦争というバケモノは人間の理性も崩すものなのだろう。200グルデンの駆け引きの為に失った命。この間、何度もキャストが歌うシーンがあったがイヴェットはもっと練習したほうがいいと思う。歌唱力がないのだ。

そんな最中、娘のカトリンだけはおっ母の言いつけどおり、おっ母の行商を手伝っていた。カトリンは言葉を発することが出来ない障害を持っていた為、後に男から襲われ暴力を受けてキズモノになってしまう、更に抵抗した時に額に受けた深い傷が残ってしまうのだった。おっ母は娘をみて、慰めるもこれはもう嫁にやることは出来ないだろうと覚悟を決め、更に行商に励み、戦争を見込んで仕入れに没頭するのであった。

一方でおっ母の留守中のカトリンは3人の敵の兵士が街をうろついている様子を味方の軍に知らせるべく城壁に登り太鼓を叩いて知らせるのだが、このシーンはあまりにも壮絶で美しく感動する情景だ。敵の兵士が「叩くな、降りろ、撃つぞ!」との脅しにも負けず、自らの命を犠牲にして、とうとう街を救ってしまった英雄だった。

こうして肝っ玉おっ母は一人ぼっちになってしまったが、それでも命ある限り生きなければならない。重いホロ車を引きながら身を粉にして行商する姿は天から舞い落ちる雪のなか、マッチ売りの少女を連想させるが、泡のような雪と対比してその足取りは果てしなく重いのであった。

終盤にキャストらが歌う「あとから生まれてくる人たちに」を合唱する情景でヤラレル。この劇団の「戦争で犠牲になる庶民の姿を見せよう」と後世に訴える姿勢を汲み取ってワタクシは沸々と落涙し、感動するのだ。



僕の東京日記

僕の東京日記

劇団伊達組

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2010/07/22 (木) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★★

懐かしい雰囲気の中、
下宿屋のそれぞれの人生、心に沁みますね。

ネタバレBOX

「泣いてくれるな、おっかさん」の時代、あんなに反抗的な態度をとっていたのに、結局母親に助けられたってこと。

不条理劇に出てきそうな母親でしたが、肝っ玉が座っていました。「されど、母は強し」でした。

化粧であんなに変わるんだとか、かつらであんなに変わるんだとか、あぁ面白い。

おでん革命の女性、細面で、繊細で、頼りなげな、何か恵まれてなく、昭和のあの頃いたような気がします。

「不発」で終わったのはちょっと残念のような気もします。
幸福な職場

幸福な職場

劇団 東京フェスティバル

小劇場 楽園(東京都)

2010/07/21 (水) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★★

良い芝居でした
知的障害者の雇用問題という難しいテーマを扱いながら、自然に入り込んでいける良い芝居でした。俳優さん達の丁寧な演技にも感服。皆様が書いているように多くの人に観てもらいたいものです。 

僕に似合いの身体

僕に似合いの身体

散歩道楽

シアターブラッツ(東京都)

2010/07/20 (火) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

20100722
201007221900@新宿シアターブラッツ

ザ・キャラクター

ザ・キャラクター

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2010/06/20 (日) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★★

感慨深い
抵抗感のあった野田作品を初観劇。評判の高さを思い知る。セリフもセットも演出も、もちろん演技も素晴らしかった。古田さんはどんな舞台でも存在感すごい。宮沢りえさんは完全にノドやられててすこぶる残念。チョウソンハさんの躍動感ステキでした。
時を同じく観劇していたクロムモリブデンの「恋する剥製」を思い出す。似たような題材でも描き方でこんなに違うのだと、改めて演劇の奥深さにしびれました。

ネタバレBOX

でも、観終わった後、不思議な重圧を身体全体から感じ、その足で軽妙なクロムモリブデンをもう1回観に行ってしまいました。リピート割りで値段6分の1以下・・・演劇って不思議すぎる。
くちづけ

くちづけ

東京セレソンデラックス

シアターサンモール(東京都)

2010/07/07 (水) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

判ってても・・・
泣ける、もしくは泣かすと評判の東京セレソンDX。題材を知って、こりゃー泣かされるぞ、でも泣くものかと、アマノジャクな気持ちで観劇しましたが・・・それでも泣かされました。泣きました。
単なる題材としてではなく、深い思いがあって、きちんと取材して、時間を掛けて作られたことがヒシヒシと感じられ、取り上げるテーマはしっかりめでも、メッセージが重すぎるわけでもなく、笑いどころもたくさんあり、見所満載でした。

今日のてんき、星のあかり

今日のてんき、星のあかり

よこしまブロッコリー

七ツ寺共同スタジオ(愛知県)

2010/07/15 (木) ~ 2010/07/19 (月)公演終了

満足度★★★★

気持ちよく家路につきました
それぞれの悩みを抱える日常の会話劇。

ネタバレBOX

そこに存在する事で、その周りに影響を与え合う、そんな関わりを宇宙に例えて表現してる。
星(過去)の「あかり」に囚われながらも、またそこから前へ向かうキッカケを見出す場面は、穏やかな?懐かしい?気持ちになりました。
自然のままに、雨が上がると、全てが何となくあっさりと好転していくのは、あまりにもストレート過ぎる気もするけれど。。。
心地良いエンディングではありました。
家庭の安らぎの喜びと恐怖

家庭の安らぎの喜びと恐怖

本能中枢劇団

こまばアゴラ劇場(東京都)

2010/07/23 (金) ~ 2010/08/01 (日)公演終了

満足度★★★★

パン、お忘れなく!
チラシに「客は皆、劇場にパンを持参すること!」とある。劇場に到着してからそのことを思いだし、慌てて隣のコンビニで購入。使われ方は・・・劇場で確かめてほしい。目立つパンだと面白いかも。
作品は、ナンセンスで???と思いながら、なんだかずっとクスクス笑ってたような。動きの面白さとダンス部分の振り付けが印象的。
客席にカムカムミニキーナの八嶋智人さんがいらしていて、人一倍大きな声で笑ってました。

JUDY

JUDY

グーフィー&メリーゴーランド

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2010/07/21 (水) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★★

誠意のこもった力作
太平洋戦争末期、限られた戦力をフル回転させて戦った帝国海軍・芙蓉部隊の男たちとそれを陰で守り支えた女たちの物語。
資料を読み込みながら当時の隊員にも取材し、時代考証も専門家の協力を仰ぎ、誠意のこもった作品に仕上げている。今後も再演を重ねてほしい力作。
今年もまた八月十五日がやってくるが、改めて戦争と平和について考えさせられた。若い人たちにぜひ観てもらいたい。

ネタバレBOX

徒に感傷を煽るのでなく、史実に真摯に向き合った作品という点で高く評価したい。
それぞれの隊員の人間的葛藤を描く一方、勤労奉仕で隊員たちを支える女学生たちの純真な思いが胸を打つ。
現代のロケ隊のエピソードを冒頭に入れ、責任やトラブル処理を部下のAD中島に押し付けて偉そうに指示するだけのディレクター坂田を描くことで、のちに物語の中心となる指揮官、新渡戸正造の責任感ある行動と対比させる。
血筋からは大叔父に当たる元芙蓉部隊隊員の養父に育てられた中島徹が、養父の遺品を整理していてみつけたある女性からの手紙。養父は女性の手紙に対応する形で返事をしたためていたが、返事の手紙はなぜか出されることなく、養父の手元に残されていた。中島はその女性の消息が知れないものかと思い、祖母が勤労動員女学生だったという地元スタッフの菅野に相談する。
海軍に入隊した川嶋隆晴と女学生、井上良子は川嶋の出征により、離れ離れに。良子は台湾の地で前線で戦う川嶋のことを守りたいと誓う。
軍中央が特攻を主張する中、芙蓉部隊の指揮官、新渡戸は自らの信念を曲げず、正攻法の夜間攻撃を繰り返し行っていた。芙蓉部隊は藤枝(静岡)、鹿屋(鹿児島)、岩川(鹿児島)と最前基地を次々と移動させて戦っていく。鹿屋から岩川へと基地の隊員たちの身の回りの世話を手伝う女学生たちの存在が男所帯の隊員たちの心の慰めになっていた。良子へ手紙を書いている川嶋を軟弱と蔑み、つらく当たる佐藤も、死への恐怖をヒロポンや酒で紛らわしていた。川嶋は佐藤に体を蝕むヒロポンをやめると約束してほしいと頼む。ヒロポンの禁断症状に苦しみ、前線から一時離れた佐藤も、戦況が苛烈さを増すなか、意を決して最期の決戦に出撃する。空中戦のさなか、操縦桿を握りながら互いの声を思い出す川嶋と佐藤。酒に酔った佐藤に手篭めにされそうになったところを隊員中島武明に助けられた女学生上村俊子は、互いにほのかな恋心をもつ。そして、終戦。中島との別れ際、実家が農家の俊子は「いっぱいひまわりの花を植えます」とだけ伝える。「上村さんの子孫がみつかった」という菅野の知らせで中島徹が向かった先には、ひまわりの花束を抱えた俊子そっくりの少女が立っていた。
以前、テレビ番組のインタビューにおいて「どんな思いで死地に向かったのか」というジャ-ナリストの質問に、特攻隊や芙蓉隊の生き残りの元兵士たちは「戦争の是非よりも、身近な家族や自分の大切な人たちの顔を思い浮べ、守りたい一心でした」と異口同音に語るのを聴いたことがある。私は日本を二度とそういう状態にしないために自分の立場でできることを日ごろも考え、たとえ些細なことでも行動することを心がけている。しかし、いまも世界のあちいこちで戦争が行われ、一般市民が空爆で殺されたり、化学兵器の後遺症に苦しんでいることも忘れてはいけないと思っている。
ふだん言い馴れない台詞が多いせいか、言い間違いもしばしばで、時にはまったく逆の台詞を言ってしまう人も。軍人の役は特に滑舌のよさが必要だと思うがモゴモゴしゃべっている役者も。劇中、兵士が「ぶっちゃけ」という台詞を言うのが現代に引き戻されたようで気になった。キムタクではあるまいし(笑)。
座学の場面が多いため、多少単調さを感じた。
パンフレットには役名だけが列記され、別欄に役者へのインタビュー写真が載っているが、劇団初見の人のために配役表を載せてほしかった。
   
婦人口論

婦人口論

財団、江本純子

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2010/07/15 (木) ~ 2010/07/25 (日)公演終了

満足度★★★★

滲み出る本質
あけすけな部分が心地よくあけすけになっていて、
だからこそ、じわっと滲み出てくるキャラクターたちの本質を
強く感じることができました

ネタバレBOX

さすが東京芸術劇場で
漆黒の闇を作ることができる・・・。
この世界が観る側に、
舞台のシチュエーションをしっかりとたたき込みます。

で、仕組み自体はあっけなく晒されてしまうのですが、
その段階で、
冒頭の状況が劇中劇的な感覚をしっかりと残していて・・・。
一方で灯りがついた世界には
物語のバックステージ的なニュアンスが漂う。

建前の闇と裏側の世界の狭間から
滲みだしてくるキャラクターたちの内心。
かなりとほほな部分を感じさせながら
そのさらに奥に、ぞくっとくるような
質感が作り上げられていて・・・。

物語の仕組みで絞り出された
キャラクター達の色から
目が離せなくなっている

下世話だし、ストレートだし
ネタばれでも書けないxxx(♂)やxxxxx(♀)などの単語も
普通にでてきたりするのですが、
そのテイストがなければ表現できないであろう
キャラクターの色が質感を持って
しっかりと伝わってきて・・・。

ちょっとだけ後ろめたい笑いのなかだからこそ
感じることができるリアリティというか・・・。
江本表現のしたたかさに舌を巻きました。





ラクダ

ラクダ

範宙遊泳

インディペンデントシアターOji(東京都)

2010/07/14 (水) ~ 2010/07/18 (日)公演終了

満足度★★★★

ラクダスピリッツ
ひとつずつのシーンには
ちゃんとラクダのスピリットが詰まっていて、
にもかかわらず、
落語ワールドのラクダとは
素敵に異なった空間が
構築されていました。

ネタバレBOX

よしんば、落語の世界の内側でだって
演者によって噺のニュアンスがかわったりするもの。
ましてや、それが演劇というフィールドに持ち出された時
ただ、落語の世界をなぞるだけじゃ面白くもなんともありゃしない。

開演前の場内は、
ちょっと岡崎芸術座が寄席で上演した
「三月の5日間」を彷彿とさせる感じ・・・。
役者たちが客を演じ、物語の大外をつくりあげていきます。

そこに落語家が登場・・・。いきなり箍の外れたかs噺のいろんなエキスを吸い取りながら、
高座を維持していきます

箍の外れ方がとてもしなやか。
「かんかんのう」がコンテンポラリーダンスに置き換わり、
さらには東京芸術劇場にまで置き換わるそのふらから
一気にやられました。
ラクダのの体が冷蔵庫に置き換わる感覚が秀逸。
屑屋の酔い方がいろんなものを絡め取っていく。
大家や長屋の衆なども
落語の世界の顔をしながら
個性が良い方に生きている。

一通りではないグルーブ感が
落語の枠を凌駕するはみ出し感とともにやってきて・・・。

オチですっと納めるところも
落語のいいとこどりなのですが、
それがすっと観る側に落ち着くのは
そこまでのカオスに
落とせるだけの品質があるから。

この劇団、もっといろんな作品を観たくなりました。

☆★★★
また逢おうと竜馬は言った

また逢おうと竜馬は言った

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2010/07/10 (土) ~ 2010/08/08 (日)公演終了

満足度★★★

お客様が楽しんでいる空気が劇場内にホントにシッカリとある。
お客様が楽しんでいる空気が、劇場内にホントにシッカリとある。それがやっぱりキャラメルボックスさんの凄さの証明でしょう、なにより。誰かに期待されてその期待を裏切らないっていうのは凄い。簡単な事じゃないですよね。

ただ、個人的にはいつもよりもツッコミどころを多く感じてしまいました。なぜだろう?気にしたら野暮だな、そう思いながらも気になってしまうような部分がチョイチョイ。後半、芝居が加速するところでちょっと置いていかれちゃったのが原因…かなぁ?


追記:今年の冬に上演予定の上川隆也さん、近江谷太朗さんが帰ってくるという『サンタクロースが歌ってくれた』、コレは必見な気がします!

[※25日(日)13:00追加公演決定!!] 脳内TRIPアルゴリズム!!

[※25日(日)13:00追加公演決定!!] 脳内TRIPアルゴリズム!!

オッセルズ

シアター711(東京都)

2010/07/21 (水) ~ 2010/07/26 (月)公演終了

満足度★★★★

笑いすぎて苦しい
初めての劇団に初めての劇場でした。クシダさんが出演するというのと、チラシの明るい雰囲気に惹かれて観に行きました。

チラシのイメージのままの楽しいオープニングに、気分も明るくなり笑顔をもらいました。
オムニバスということでしたが、1つ1つのエピソードがおかしくて、特にあの高貴なお方のシーンは笑いすぎて苦しくなって涙が出てきました。
ただ、けっこう下ネタも多くて、しかもかなり過激だったので、そこは笑えなかったけれど、でも面白かったです。観に行ってよかったと思います。

ネタバレBOX

皇族の方がご出演のシーンやセレブな奥様たちのアニメネタとか、おかしくておかしくてたくさん笑わせてもらいました。「ドラゴンボール」は一部分からないネタもあったけど、近くにいた男性が大ウケだったので、分からなくてちょっと悔しい気分も味わいました(笑)

オープニングのダンスやキャスト紹介は大好きです。バイクのシーンには意表をつかれました。下手端の席は出演者の方が出入りするので間近で観れるし、時折バタバタと足音が聞こえてくるのも楽しんでいました。

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