
マクベス-シアワセのレシピ-
THEATRE MOMENTS
シアターX(東京都)
2010/05/20 (木) ~ 2010/05/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
大入り満員
今までの作品の中で、もっとも人気の作品「マクベス」の再演と聞き、これは見逃すべからずと思っていたが、すぐにチケットが売り切れてしまい補助席で拝見させて頂きました。
投高打低ならぬ女優が断然リードしてきたモーメンツではありましたが、今回は若干男優陣がリードした舞台となったように思います。
それなので、前回のマクベスとは全く違った印象でした。
もちろん、女優陣のレベルが下がったわけでもなく、より高レベルの作品になったということです。
もう、後半の部分では、涙を拭きながら観ている人があちらにもこちらにも。
観客が舞台と一体になっている空気に酔いました。
シェークスピアというと敷居が高いけれど、シェークスピアを知らない人にも十分理解出来て楽しめる公演でした。
次は何をやるのか今から楽しみです。

南海颱風娘
Will-o'-the-Wisp
ウッディシアター中目黒(東京都)
2010/06/04 (金) ~ 2010/06/06 (日)公演終了
満足度★★
ちょっと届かない
この劇団のお芝居、このところ何度も観させて頂きましたが、
今回は、ちょっとテーマが薄い。
結局、何がしたかったん?
お芝居のテンポは良いし、役者も良い味が出ていたけれど、
観終わったところで何も残っていない。
今までの公演に比べると本が弱い気がしました。

恋女房達
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2010/06/03 (木) ~ 2010/06/08 (火)公演終了
満足度★★★★★
日本一のご馳走
みなさんも、ご本人も小夏さんの作品をお料理になぞらえていますが、
僕にとっても小夏さんのお芝居はご馳走です。
本当に美味しいものばっかり作ってくれるから、
いつも食べに来てしまいます。
完全に餌付けされています。笑
今回のお芝居は
今の日本で食べることのできる最高のお料理といっても過言ではない!!
と言いたい!!
栄養たっぷりで、
しかも食後はしっかり出るものも出る!!(失礼!)
でもそんな感じで気分はすっきりです。
五つ星レストラン☆☆☆☆☆です!

庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』
庭劇団ペニノ
シアタートラム(東京都)
2010/06/06 (日) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
満足度★★★
中途半端+αにリアル
皮膚とか臓器とか血とかまあまあリアルで、私にとっては結構ギリギリ。何回も上演するとなると、途中でギブアップして退場してしまう人もいるのではないでしょうか。夕飯は食べない覚悟で見にいくべし。腸や胃で音楽を奏でたり、手術されている人が歌い出したりといったコミカルな場面で救われました。今年最大の問題作でしょう。やったもん勝ち。

。その愛
ヨシロォの夏は夢叶え冒険団3
中野スタジオあくとれ(東京都)
2010/06/07 (月) ~ 2010/06/07 (月)公演終了

庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』
庭劇団ペニノ
シアタートラム(東京都)
2010/06/06 (日) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
満足度★★★★
凄まじいインパクト。
なんか、形容する言葉の見つからない芝居でした。
いや、これは芝居なのか?芝居と言っていいのか?なんなんだ?
とりあえず味わったことのない衝撃でした。
こんな舞台があり得るのか…。

北村メーカー
劇団虎のこ
ギャラリーLE DECO(東京都)
2010/06/02 (水) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』
庭劇団ペニノ
シアタートラム(東京都)
2010/06/06 (日) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

「嘘でもいいから恥じらって…紅」公演無事終了しました。たくさんのお客様のご来場ありがとうございました。次回は、王子小劇場で、11月の4週目にやります!!
サルとピストル
小劇場 楽園(東京都)
2010/06/02 (水) ~ 2010/06/06 (日)公演終了
満足度★★★
オープニングはワクワク
メインの二人が他劇団の方だったせいか、サルピスっぽくなく感じてしまいました。話は素敵そう。 衣装可愛かったです

庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』
庭劇団ペニノ
シアタートラム(東京都)
2010/06/06 (日) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

目が明く藍色
くロひげ
BAR if(神奈川県)
2010/06/04 (金) ~ 2010/06/06 (日)公演終了
満足度★★★
おいしくておもしろい
ランチつきのお芝居なんて珍しい。二人芝居。おそらく母と娘。なぜかつながれている。よくわからない部分もありましたが楽しめました。

麦の穂の揺れる穂先に
文学座
紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)
2010/05/31 (月) ~ 2010/06/09 (水)公演終了
満足度★★★
悪くはないが、大満足でもない
演出家の戌井さんは劇団新派の伝説の名女形喜多村緑郎を父に持ち、日本演劇界の至宝といえる人。その戌井さんが「これからは平田オリザ作品1本で行きたい」と言うほど惚れ込んでおられるそうで、平田オリザさんは作家冥利に尽きるのではないだろうか。
NHKに残されていたレコード音源や舞台スチールでしか喜多村緑郎を知らない自分にとって、昭和のころ、そのご子息が戌井さんだと知ったのは大いなる驚きであった。戌井さんは近年、俳優として舞台にも立ったが、声も台詞回しもお父さん譲りで驚いた。演出面では、小津安二郎よりも女形出身で繊細な演技指導が巧かった衣笠貞之助のタイプに近いかもしれない。
実は杉村春子が亡くなって以来、私は若手の公演以外では、文学座の本公演を観ていない。恐る恐る杉村のいない初の本公演の劇評を読んだとき、自分の予想していた内容だったからで、
「杉村の影を演じてきた俳優の中から光を演じる俳優を出すのは至難の業」みたいなことが書いてあった。
会場は定年以降の高齢者であふれ、能楽堂の客層とそっくり重なる。改めて戦後の文学座を支えてきたのは、ここにいるファン層なのだと思った。
「どうか、僕の大好きな平田さんのお芝居をみなさんも好きになってください」とアフタートークでも頭を下げる戌井さん。「青年団って知らないわ」「平田オリザさんって若い人に人気あるんでしょ」ロビーでかわされる会話に、これまでの文学座ファンとこの作家との距離を感じた。
ちょうど90年代初めころ、若い人の間で海外からの逆輸入のようなかたちで小津映画の回顧ブームが起こっていたころ、自分は平田オリザという青年劇作家の存在を知った。
戌井さんは平田氏の「聴く芝居」に惹かれたそうだ。小津監督も青年団も言葉=日本語を大切に、同じテスト演技(芝居では稽古)を繰り返すという点においては、共通点があるようだ。
さて、そのオマージュ作品をどう感じたかというと「悪くはない」と思った。双方のファンを失望させてはいない秀作ではないかと思う。だが、何か物足りない。
個人的に自分はオマージュ作品というかたちが映画、舞台、文学いずれにおいても、あまり好きではない。だから、かつて鴻上尚史の「芝居でも○○へのオマージュって作品創るけど、自分も含めて、オマージュって聞こえはいいけどパクリ感が否めないんだよね。はたしてオマージュたりえてるのかって疑問やうしろめたさは残る」という談話を聞いたとき、妙に共感したのだ。
先日、新派が山田洋次と組んで小津の「麥秋」を舞台化したが、平田オリザには、今後、むしろ、新派の新作を書いてほしいと思った。
それはオマージュなどではなく、かつての中野実原作にあったような新しい時代の作品で、戌井さんに演出してもらったらよいのではないだろうか。
杉村春子と平田オリザを出会わせてみたかった気がする。小津を知る彼女なら、どんな芝居をしただろうか。
劇中、小津が愛した鎌倉の風景を映像で映し出したり、江ノ電の踏み切りの効果音を入れたり、地名や名物の「甘納豆」などを出しているが、私には何か接木のような人工的な色づけに感じられてならなかった。

家族耐久 〜久保家〜
劇団HallBrothers
ぽんプラザホール(福岡県)
2010/06/05 (土) ~ 2010/06/07 (月)公演終了
野口家と対極をなす
血のつながりが絶対だとは絶対いえないけど、
他人同士の理解がいかに難しいものかをまざまざと
思い知らされたかな~
観劇後感はなんとなく凹み気分だったけど、
反芻してみるとじわじわといい場面が蘇ってきた。

木をめぐる抽象
モナカ興業
こまばアゴラ劇場(東京都)
2010/06/02 (水) ~ 2010/06/08 (火)公演終了
満足度★★★★
人をめぐる抽象
タイトルと内容説明で、うんと損をしているとしか思えない本作。
これだけで内容分かれ、という方が無理だと思う。
ある人が見ているその人の姿と、別の第三者が見ているその人の姿は
全然違う、どれが本当なのか、どれも本当だろう?
皆がかっこ良いと認めていた人が自宅の敷居を跨げば、はやだらしない
格好に早変わりというのはよくあること。 誰もその人の本当の姿はコレだ!
とはいえない。
だから、「人」というままならないものをめぐる「具象」じゃなくて「抽象」。

女の雨情
イマカラメガネ
OFF OFFシアター(東京都)
2010/06/03 (木) ~ 2010/06/06 (日)公演終了
満足度★★★★
期待していなかったが
楽しい舞台だった。3人の女のそれぞれだったが、途中から4人の女のそれぞれだった。笑)
女の友情物語。
以下はネタばれBOXにて。。

『SHIBAHAMA』 遂に本日千秋楽!!!当日券出ます!!ぜひぜひおこしください。
快快
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2010/06/03 (木) ~ 2010/06/13 (日)公演終了
芸術劇場のブランドが傷つきそう
よいところは、客席の作り方尺の取り方や、コンポラアートな舞台美術のみ。それもすぐ飽きた。
演劇というくくりでは、他の演劇人に失礼千万。タダの悪ふざけの過ぎた大学祭。そういうつもりで、途中から見たのだがそれでも、あまりに刹那的で、付け焼刃で、その場しのぎで、幼稚さ、拙さだけが不愉快に伝わったのみ。
会場の受付では、芸術劇場のスタッフが「ご飲食は客席では出来ませんので、ロビーでお願いします」と案内をしているのに、客席に入ったら、その日のゲストの女優だか女郎だかわからん女が、ビールの500ml缶を呷っていて、それで、頭の中がブチ切れた。
あと、赤ん坊の泣き声がするのでそっちを見たら、まだ、生まれて間もない、本当に小さな赤ん坊が母親と思しき出演者(内輪の人間?)に抱っこされていた。それで、アレだけの大音量の中パフォーマンスするというのだから、赤ん坊の感覚器の発達に悪い影響を与えていたに間違いなく、タダでさえ子どもが嫌いで、目の前に現れて欲しく無く、それが、虐待すれすれのところで抱っこされているのだから、ものすごくそれでも不愉快な思いをした。
酒飲みゲスト女優は、演技などできず、ヨレヨレ。シラフでは過激な演技など出来ない女優など、服を脱がないストリッパーにすぎない。
そのような場面があったため、その他のものも、演技ではなく、本当に合法ドラッグでラリってパフォーマンスしている、洒落にならないうそ、悪意ある虚偽を並べ立てた映像を流している、という受け止め方しか出来ず、非合法団体のパフォーマンスに参加してしまったという、見に来て損した、悔しいだまされた、と思わせる内容だった。

露出狂
柿喰う客
インディペンデントシアターOji(東京都)
2010/05/19 (水) ~ 2010/05/31 (月)公演終了
満足度★★★★
楽しかった
やっと観れました。人気あるのに納得。特別光る役者さんはいないものの、みんなテンション上げてやっていて楽しませていただきました。 ちょっとこなしている感出ている所もありましたが。 セットが面白かった

わたしたちの白梅事変
黒ヰ乙姫団
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2010/06/04 (金) ~ 2010/06/06 (日)公演終了
満足度★★★★
いい意味で裏切られました
ちょっと変わった設定で、ワイドショー的ネタのガールズ(?)トークが進むのですが、オチはへヴィーでいい意味で裏切られました。劇中に挿入された昔話でのパーカッションのパフォーマンスは楽しかったです。次回作が楽しみです。

『SHIBAHAMA』 遂に本日千秋楽!!!当日券出ます!!ぜひぜひおこしください。
快快
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2010/06/03 (木) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

Zyklon B (再演)
劇団パラノワール(旧Voyantroupe)
サンモールスタジオ(東京都)
2010/06/02 (水) ~ 2010/06/07 (月)公演終了
満足度★★★★
骨太な物語
人物造形が、フィクションのそれよりもドキュメンタリーのそれのような、多々唐突で整合性がないようなところが見られるけれど、それがリアリティの欠如ではなく、よりリアルに感じられる、骨っぽい作品。
人物が多くて舞台が賑やかなのだけれど、シンプルで解りやすい構成がいい。状況と物語りの設定は見事。ラストは一歩手前で終わってもいいかとも思うけれど、蛇足の感も中だるみの感もない、濃密なストーリーが面白い。