最新の観てきた!クチコミ一覧

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堕ちてゆくなまもの

堕ちてゆくなまもの

劇団わらく

中野スタジオあくとれ(東京都)

2010/06/09 (水) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★

救いがほしい
悲劇なのだろうが最後まで救いがない。堕ちてゆく中にも救い、あるいは救いを予感させるものがほしい。

憂鬱先生

憂鬱先生

てにどう

ザ・ポケット(東京都)

2010/06/09 (水) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

おもしろい!
夏目漱石(金之助)のロンドン時代を後の小説の主人公たちも交えて織り成していくストーリーは秀逸。

あほんだらすけ 22nd

あほんだらすけ 22nd

劇団東京ヴォードヴィルショー

ザ・スズナリ(東京都)

2010/06/11 (金) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

大笑い!!
名前は知っていたが観るのは初めての劇団。開場と同時に入場、すると、中では山口良一氏がマイクを片手に「あこがれのハワイ航路」を生歌で披露しながら客席を回っているではないか!!しかもお客さんの一人ひとりと握手をして回るという親切な対応で場を盛り上げてくれる。なんともサービス精神満載だ。とはいってもギリギリまで歌っているわけにもいかず、幕が開く15分ぐらい前には下がってしまうので、握手したいならば早めに入場したほうがいいかも。
子供から年配まで幅広い層のお客さんがいる。とくに年配の女性が多いような気がした。いずれにしてもリピーターが多い場内。幕が開き、テンポ良く演技が続く。笑い、笑い、ホロッ、笑い・・・・。ほんとにこれぞ大衆演劇、という印象だ。これなら子供連れでも安心して楽しめるし、何度でも見たくなる。そういえばむかしTVで見た「でんすけ劇場」か「船橋ヘルスセンターの大広間」のような暖かい場内になっており、最初から最後まで楽しめた。
これは癖になる舞台のひとつといえる。
これなら固定客がついているのもよくわかる。

歴女探偵~龍馬が消された真相を追え!

歴女探偵~龍馬が消された真相を追え!

劇団空

千本桜ホール(東京都)

2010/06/09 (水) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★

歴女探偵を前面に
坂本龍馬暗殺の真相を歴女探偵が解き明かしていくと思っていたが……

ネタバレBOX

……真相を語ったのはゲストの教授だった。なんか肩透かしをくらった感じだった。公開番組のスタジオというのも物足りない。歴女探偵をもっと前面に出せばよかったのにと思う。
死の舞踏

死の舞踏

演劇集団円

ステージ円(東京都)

2008/07/17 (木) ~ 2008/07/31 (木)公演終了

満足度★★★★★

夫婦の愛憎劇の秀作
すごく昔の他の国のお話なのに、とても、臨場感と、思い当たる台詞が随所にある、興味深い内容で、終始食い入るように目撃したという感覚の芝居でした。
橋爪さんの舞台は久々でしたが、やっぱり巧いなあとただただ感心。
円は遠くて敬遠しがちですが、やっぱりこれからはちょくちょく行こうと思うきっかけになった舞台でした。
一緒に行った哲学専攻の長男と、観劇後の会話が弾みました。

真夜中の取調室

真夜中の取調室

演劇集団アーバンフォレスト

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2010/06/04 (金) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★

観劇しました。
次回公演の出演者が出るということで観劇。
いろいろといろいろに勉強させられた。

あほんだらすけ 22nd

あほんだらすけ 22nd

劇団東京ヴォードヴィルショー

ザ・スズナリ(東京都)

2010/06/11 (金) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

安心して観れて、そして楽しいコメディー
コメディーは数多くあれど、ほとんどはその場で笑って終わり・・・でもこの東京ヴォードヴィルショーは笑って楽しんだ後、ホッとして幸せを感じてしまう様な笑いの中味(ネタ)で、22回公演という経験に裏付けられ、また間を置かない進行で、あっと言う間の2時間強でした。是非一度、ご覧あれ! 特に最初のネタは、小さな題材をベースに笑いが深堀りされ、普通では気が付かない笑いのネタが更にダメ押しで2度、3度と突っ込みされていたので、本当に感心した次第。(追伸)この笑いの作り込みは、お笑いを目指す本書きさんや、劇団員にも大変参考になるので、是非一度観て欲しいと思いました。 テッド・K

ドラゴンテイル2

ドラゴンテイル2

カブ)牛乳や

小劇場 楽園(東京都)

2010/06/10 (木) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★

印象的な主人公・・
小劇場楽園は暗めの空間なのですが,そこでやるにはぴったりの内容だったかもしれないですね。
見ていて確かに後半いいかな!と思いながらも・・・そうでもなく終わったような・・・

ネタバレBOX

お姉さんは,仲いいのか悪いのか・・・まあそれもいいとして、彼女とは最後にさびしい告白があり・・・それもいいとして、なんかあまりにもいい人間関係がなくて・・・地獄だから仕方ないのでしょうか?

最後のうさちゃんは救いなのか,また主人公の思い込みなのか?
でも正直よくわからなかったです。よくわからない芝居は,時々出くわすので,それはいいのですが,私としてはいい芝居見たなよかったな!とは思いづらいものがあります。

芝居を見ながら,自分のことを考えたりする感情移入もあまり出来なかったけれど、女優さんのダンスのシーンは引き込まれました。
ああいうシーンでの,表現増やしてくれるといいと思います。


堕ちてゆくなまもの

堕ちてゆくなまもの

劇団わらく

中野スタジオあくとれ(東京都)

2010/06/09 (水) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★

眠たかった
興味を持とうとしたのですが、だめでした。
観劇者として、修行不足を痛感しました。

あほんだらすけ 22nd

あほんだらすけ 22nd

劇団東京ヴォードヴィルショー

ザ・スズナリ(東京都)

2010/06/11 (金) ~ 2010/06/20 (日)公演終了

満足度★★★★

何も考えずに
ただ観ているだけで楽しめるショー。何も考えるところはありません。お気楽です。ちょっと泥臭い人情芝居もすんなり楽しめました。ただ,ダンスは山口良一のみならずみなさん一杯一杯ですね。年齢を考えれば,そうですね,動けていたと思います。開演前から山口良一が歌って客席を回っている。ホントお客さんを大切にしているんですね。

カナリアの心臓【公演終了・ご来場誠にありがとうございました!】

カナリアの心臓【公演終了・ご来場誠にありがとうございました!】

キコ qui-co.

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2010/06/11 (金) ~ 2010/06/14 (月)公演終了

満足度★★★★

絶妙な距離感の勝利
初日に拝見しました。

登場人物たちの距離感の変化に
次第に時間の軸が重なって・・・。

内包されたゆるい痛みに押されるように
引き込まれ見続けてしまいました。

ネタバレBOX

父が荼毘に付される
その煙を眺める冒頭のシーン。
役者たちの立ち位置の取り方が絶妙で
そこから、しなやかに登場人物たちの間での
接点での距離感が漂ってくる。

今の時間が少しずつ進むにつれて
その軋みから表れてくるような
過去の質感にぐいぐいと引き込まれる。
淡々と語られる狂気の日常的な肌合い。
舞台上のキャラクターたちの立ち位置や想いには
絡まり合うような場面であっても、
よしんば狂気の中であっても、
距離がしっかりと描かれていて。
それゆえにその世界が崩れる感覚や
変化していくものの質感が
深く鮮やかに伝わって・・・。

うまく言えないのですが、
観る側が役者を信頼してゆだねることができる感じが
前半からしっかりと醸成されているのがよい。
それぞれの物語の立ち位置に曖昧さがないから、
3人の父母たちや、堀が演じる女性の父母も含めて
舞台上の個々にとって見えているものと
そうでないものが、
距離感に裏打ちされた
しっかりとしたエッジを持ってやってくるのです。

物語から見えない部分を
役者がぶれずに貫いてくれるから
霧が晴れるように見えてくる後半に
観る側の戸惑いがない。
そのままに導きいれられた、
兄の出所時のクロスしても重ならない風景や、
母の個々への影の色が
息をのむほどクリアに伝わってくる。

カナリアの鳴き声と心臓の鼓動に太く枠とられた
修羅の時間・・・、
狂気にベクトルを失い交わらなくなった時間を
摘み取る刹那に
それぞれの鮮やかな陰影が生まれて・・・。

ラスト、
そのシーンのリアリティから
重なりあって作りだされたテンションがほどけて
同じ空間の兄弟がばらけていくような感覚が訪れる。
その位置から、
解けてそれぞれに続いていくであろう時間が
ラップタイムで止まったストップウォッチが動き出すように
刻まれていく感じがして・・。

終演後に刹那ごとの感覚がしっかりと残って、
客電の明るさとともに
qui-coの作りだす世界に浸されていたことに気がついたことでした。




ノア版 桜の園

ノア版 桜の園

ノアノオモチャバコ

サンモールスタジオ(東京都)

2010/06/10 (木) ~ 2010/06/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

立派な演劇
これまで観たノアの中で最も「演劇」を感じた作品。しっかり和風にリメイクされた物語に随所にノアらしい工夫が施されている。ノアの舞台ってのっけからワクワク・ドキドキさせられるんだよな。やはりあのダンスには惹きつけられます。今回,登場人物1名の熱演がちょっと熱過ぎてうるさいと感じる部分はありましたが,総合するとやはり良い舞台だったと思います。原作を読んだ上で観劇したほうがいいのはもちろんですが,原作を読んでいなくても十分楽しめ演劇を感じられるはず。オススメできる舞台でした。

庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』

庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』

庭劇団ペニノ

シアタートラム(東京都)

2010/06/06 (日) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★

わけのわからないものへの郷愁
初演を見ている。そのときはわけのわからないものを見せられている感じがしてしびれたものだった。ある意味で観客を置いてけぼりにしてどんどん進んでいくその勢いに感動したのだ。

今回は良くも悪くも、観客にやさしくなっている。そして、初演が「わけのわからないもの」だったとすれば、今回は確実に「演劇」のほうに近づいている。

スズナリとシアタートラムでは、劇場の制約も違うし同じことはできないのだと思うが、個人的には、密閉された空間で突き放されつついけないものを覗いているような感覚を味合わせてくれた初演のほうが好みであった。

ネタバレBOX

「これはショーです」「劇中劇です」とはじめに宣言してもらわないほうがよかった。そう言われてしまうことで、(ショーとしての)手術がどれだけリアルでグロテスクか、ということにばかり注意がいってしまった。見るスタンスが固定されてしまう。

もっと視覚的に理解不可能な要素をたくさん入れ(たとえば、患者が顔をゆがめながら、ソプラノのような声を発する場面などは気持ち悪くてとてもよかった)、「これは手術なのかどうかもよくわからない」ようなものを見てみたかった。
ドラゴンテイル2

ドラゴンテイル2

カブ)牛乳や

小劇場 楽園(東京都)

2010/06/10 (木) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★

消化不良気味・・・。
幼き頃の記憶から独自の死生観の糸をたぐりよせるような作品紹介の文章にわくわくしながら劇場に赴いたのだが、流石に脚本・演出・主役の3役をこなす離れ業は鮮度が命の演劇では物理的に厳しかったのだろうか。
三位一体とはならずにそれぞれが独立していたように見受けられた。

ネタバレBOX

下北沢の楽園は二面式の客席がセッティングされていることから、既に舞台が立体的に見える構造になっており、深緑を基調とした内装も落ち着いた雰囲気がある劇場。また、入口付近の舞台から対角線上に位置する踊り場のような場所は、もうひとつの舞台として機能しており、作品のアクセントになることが多い場所。これだけ洒落た構造になっている小劇場はなかなか珍しいのではないだろうか。楽園は、素舞台を生かしたままで舞台を構成しやすく大がかりな舞台装置をセッティングしなくとも『観れる』ハイクオリティな小劇場だとおもう。とはいえ、その劇場の資質に甘んじて、無でいいものか、といえばやはりイエスとは言い難い。そんなことをぼんやりおもった公演であった。

私が元々、舞台装置から世界観に入っていくタイプである、ということも起因しているのかもしれないが、この作品において舞台美術は皆無だった。それは全く問題ではないのだが、正直に言って、チケット価格に見合った美的空間は形成されていなかったとおもう。
素舞台で作品を作る場合には舞台美術がない分、演出面の工夫、小道具、役者の力量、効果音、照明などで補完する必要はあったのではではないだろうか。
あえて言うならば、この5つのなかで辛うじて標準値に達していたのは役者の力量のみであった。
役者の演技で最後まで観れた作品だった、といっても過言ではない。
意図的に、あえて舞台装置を使わずに役者の力量のみで構成した、のかもしれないが、役者の熱演を惹き立てる、効果音や照明、舞台装置が施されていないことは、私には、空間に対する無頓着のように思えてならなかった。

物語は、マンションから飛び降り自殺をした恋人の後追い自殺をしたニートの男が、生前の彼女の交友関係や死ぬ直前の記憶を巡って死んだ理由をつきとめる、ミステリー仕立て。

地獄は9層になっていて、地獄とは現世で普通に生活をしていることだ、という定義のもと毎日同刻に出社し、同刻に家に帰りつく、昨日と同じ今日をコピー&ペイストしたような毎日を送るサラリーマン、自分の才能を信じている役者のたまご、ネットの世界でしか生きられないネトゲ廃人、突然別れを切り出されたホステス、結婚していることが日常を繋ぎとめている主婦、家電量販店の店員らの日々の地獄を追っていくなかから、
昨日と今日を送るサラリーマンが彼女のお父さんで、家電量販店の店員らは彼女が勤めていた会社の同僚、ホステスは彼女の離婚したお母さん、ネトゲ廃人や主婦、役者のたまごらは同じマンション内の住人だった、というまぁそうだろうな、という感じの人間関係が浮かびあがってくる。
これらの人々がそれぞれモノローグする光景を、ニートの男と男のアタマのなかに閉じ込められた実体化された記憶とともに旅をする、けれども見ることしかできず、何かを変えることが出来ないもどかしさが大半。
だってふたりはめぐり会うことしか出来ない。地獄でめぐり逢えたとしても、彼女は彼に「大嫌いだった。」と心にもないことを最後に言うので、一向に地獄から抜け出せない。
物語は閉じられていて、ニートの男が彼女の幻影を追い求めるだけの、やりきれない話だった。

悪くない話しだったとおもう。
ただ、全体的にオレオレ志向すぎて客観性が少々欠落しているようにも思われた。そこが狙い目だったのならば、申し訳ないことこの上ない。
『MIMICRY』 ミミクリ(終演いたしました。御礼申し上げます!!)

『MIMICRY』 ミミクリ(終演いたしました。御礼申し上げます!!)

anarchy film

新宿アシベ会館B1(東京都)

2010/06/01 (火) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★★

好き
場面の見せ方がすばらしかったです。話にぐいぐい引き込まれました。決して見やすい劇場ではありませんでしたが効果的に使っていると思いました。早口で叫んでいる部分が聞き取りづらかったのが残念。

ネタバレBOX

梢ちゃんの部屋、生活感と奇妙さが絶妙でした。部屋の奥からお父さんが現れるシーンはぞくぞくしました。また耳を突くシーンの衝撃がまだ目に焼きついている感じがします。さいごに白衣の下のボンテージが少ししか見られなかったのは残念。
庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』

庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』

庭劇団ペニノ

シアタートラム(東京都)

2010/06/06 (日) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★

独特なタニノワールド!!!
正直、はじめは手術の血やメスに「うえー」と思いつつも、
巧みな演出に後半は夢中になっていました。
タニノクロウさん独特の世界観にしびれてしまいます!
次が楽しみ!

罪と、罪なき罪

罪と、罪なき罪

リリパットアーミーⅡ

座・高円寺1(東京都)

2010/06/05 (土) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

女中役の谷川未佳さんと福井千夏さんが光る!!リリパットアーミーII 25周年記念公演・再演。
明治24年司法の夜明けを告げるある”事件”の話。

2008年スズナリでの初演を観て、それがリリパットアーミーII
・ラックシステムとの出会いでした。
今回はその再演。

関西の劇団ですが、わかぎゑふさんとをコング桑田さんを
中心に、笑いに包まれ楽しく観ながら、急にシリアスに
泣かせる展開がとっても意外で、この劇団の懐の深さを感じます。

いつもながらコングさんの強烈なキャラクターと、ぐだぐだな
アドリブには、ヤラレてしまいます。
シリアスな泣かせの部分に対する照れ隠しにも観て取れます。

今回も、女中を演じた谷川未佳さん、福井千夏さんが光ってます。
出番は少なくとも、谷川さんの野田さんとの信頼感、
後輩を諭す様子や、誰にも話せない秘めた想い、
福井千夏さんの方言丸出しでぶっきらぼうな物言いと、
終始怒った表情が、なんとも素朴でかわいらしくいじらしく、
素敵です。

この時代にして、女中に読み書き・英語を教えるという、
その主人を演じる野田さんとのやり取りもとっても
微笑ましくて温かい気持ちになれます。

初演のスズナリでは、狭い中でも立体的に工夫された
舞台装置で、その狭さがとっても良かったのですが、
今回の座・高円寺の舞台は、ちょっと広過ぎた感じが
しました。

裏切りの街

裏切りの街

パルコ・プロデュース

福岡市民会館(福岡県)

2010/06/08 (火) ~ 2010/06/08 (火)公演終了

満足度★★★★★

神経がチリチリと痛い。
松尾さん、三浦さんの名前。そしてポスターに惹かれ、何も知らずに観に行った。
行った結果、3時間強の長い芝居であること、アフターライブがあることを知った。

高さの差を使ったセットは視点を移動させることを楽しませてくれる。
男と女、それぞれの部屋、喫茶店、ホテルと同じ舞台上にありながら高低、前後と使い違う顔を見せる。

第1部は男女の出会いを見せる。
大きな山はないが、イライラするほどじれったく二人が近づいて行く様子を見せてくれる。
少し異常に感じるほどに優しい夫を演じる松尾スズキ、何かと世話を焼く安藤サクラもいい。
ここのところ安藤サクラは、ブスでしかし、男にしがみつくという役ばかり見ている。

第2部は展開が起る。劇的に。観ている最中何故か「序破急」の言葉が思いついた。
起る出来事は想定内のことばかり。
しかし、「なーんだ、やっぱりね。」とはならず、焦燥感がこみ上げてくる。

登場人物の誰もが下らない人間でそしてそれを本人たちも知っている。
そのことが観客の感情を平常なままにはさせないのだろう。

実際、登場人物たちは大した言葉を発していない。(この場合は、妙にひねった言葉や難しい言葉という意味で)
しかし、彼らの発する言葉は陳腐であっても彼らの言葉で発している。
彼らは確かに生きている。そう感じた。


松尾スズキが田中圭を威嚇するシーンは笑えた。
が、もう少し松尾スズキの演技が過剰だったら台無しになっていただろう。ギリギリだった。
また、いつも背中を丸めた演技の田中圭の、場面によっての丸め具合の差は良かった。

個人的には暗転が多かったことがちょっとマイナスに感じた。


客席は満席。
田中圭と峯田和伸の人気だろう。

ネタバレBOX

松尾スズキの「この辺にしとけってことだよ」のセリフが個人的には気に入った。
≒LOVERS 【6月12日はポストパフォーマンスLIVE付き!】

≒LOVERS 【6月12日はポストパフォーマンスLIVE付き!】

タムチック

d-倉庫(東京都)

2010/06/10 (木) ~ 2010/06/13 (日)公演終了

満足度★★★

観ていて気持ちのいい、グッドパフォーマンス!
和気あいあいとしたパフォーマンス・ショー。何よりも楽しそうな雰囲気がよい。嫌な気分になりませんね。大事です。観ていてノリやすい。もう少し構成力があがれば文句なしでは!?成長が期待できそうな団体さんです◎

カナリアの心臓【公演終了・ご来場誠にありがとうございました!】

カナリアの心臓【公演終了・ご来場誠にありがとうございました!】

キコ qui-co.

神楽坂die pratze(ディ・プラッツ)(東京都)

2010/06/11 (金) ~ 2010/06/14 (月)公演終了

満足度★★★★

観応え十分
ゆるやかでほのぼのとさえしている出だしから各場のラストで毎回暗転間際に捨て台詞のように(笑)謎を残し、クライマックスではその核心に触れるという構成に引き込まれる。

ネタバレBOX

また、観ながら塩田明彦監督の映画『カナリア』を漠然と思い出したのは予感的あるいは予知能力なナニカか?
あと、「笑顔の匂い」って巧い表現だなぁ。

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