庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』 公演情報 庭劇団ペニノ「庭劇団ペニノ『アンダーグラウンド』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    わけのわからないものへの郷愁
    初演を見ている。そのときはわけのわからないものを見せられている感じがしてしびれたものだった。ある意味で観客を置いてけぼりにしてどんどん進んでいくその勢いに感動したのだ。

    今回は良くも悪くも、観客にやさしくなっている。そして、初演が「わけのわからないもの」だったとすれば、今回は確実に「演劇」のほうに近づいている。

    スズナリとシアタートラムでは、劇場の制約も違うし同じことはできないのだと思うが、個人的には、密閉された空間で突き放されつついけないものを覗いているような感覚を味合わせてくれた初演のほうが好みであった。

    ネタバレBOX

    「これはショーです」「劇中劇です」とはじめに宣言してもらわないほうがよかった。そう言われてしまうことで、(ショーとしての)手術がどれだけリアルでグロテスクか、ということにばかり注意がいってしまった。見るスタンスが固定されてしまう。

    もっと視覚的に理解不可能な要素をたくさん入れ(たとえば、患者が顔をゆがめながら、ソプラノのような声を発する場面などは気持ち悪くてとてもよかった)、「これは手術なのかどうかもよくわからない」ようなものを見てみたかった。

    0

    2010/06/13 05:10

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大